四半期報告書-第40期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/12 15:01
【資料】
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,026百万円減少し、25,967百万円となりました。
流動資産は、1,126百万円減少し12,658百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の減少490百万円、受取手形及び売掛金の減少1,277百万円が、商品の増加417百万円及び収益認識会計基準等を適用したことによるその他の増加393百万円を上回ったことによるものであります。
固定資産は、100百万円増加し13,308百万円となりました。主な要因は、繰延税金資産の増加543百万円が長期前払費用の減少479百万円を上回ったことによるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,192百万円減少し、22,588百万円となりました。
流動負債は、1,611百万円減少し16,924百万円となりました。主な要因は、買掛金の減少518百万円、短期借入金の減少252百万円、未払消費税等などのその他の減少748百万円によるものであります。
固定負債は、418百万円増加し5,664百万円となりました。主な要因は、長期借入金の増加432百万円によるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ166百万円増加し、3,379百万円となりました。主な要因は、第三者割当増資による資本金の増加1,109百万円、資本剰余金の増加1,109百万円、減資による資本金の減少1,459百万円、資本剰余金の増加1,459百万円及び親会社株主に帰属する四半期純損失の計上による利益剰余金の減少1,898百万円の計上によるものであります。
(2)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2021年4月1日から2021年9月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う大都市圏を中心とした緊急事態宣言の再発出や、まん延防止等重点措置による経済活動への抑制が継続されており、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループが事業活動の中心としております酒類食品流通業界におきましても、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、飲食店等では酒類の提供停止や休業、また営業時間の短縮、滞在時間の制限など各行政機関の要請により、引き続き感染拡大防止策を取りながらの営業が続いております。一方で、感染防止策に伴う在宅勤務の増加や外食機会の減少は、家飲みやフードデリバリーサービス、ネットショッピング等の家庭内需要を高めており、当社グループを取り巻く経営環境を著しく変化させております。
このような状況のなか、当社グループは「お客様のご要望になんでも応えたい」という基本コンセプトのもと、お客様と従業員の徹底した感染防止策をとりながら、コロナ禍でも需要が急拡大している家庭向け宅配の強化に軸を置き、出荷拠点の増加や配送能力の確保、新たな販売チャネルとしてのお酒とつまみに特化したモール型専門通販サイト「カクベツ」のオープンや、テレビCM等の広告による認知拡大、またペット用品や生活用品など酒類以外での商品ラインナップの充実などにも積極的に取り組んでおります。また、当社グループの持続的成長のための経営戦略立案や資金の確保及び資本の増強、グループ共通業務の集約化による経営インフラの強化・効率化など、今後も中長期的な企業価値向上と持続的な成長の実現を目指して、さまざまなサービスの提供に取り組んでまいります。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループの経営成績は、売上高36,906百万円(前年同期比5.2%減)、営業損失2,768百万円(前年同期は営業損失1,514百万円)、経常損失2,357百万円(前年同期は経常損失1,064百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失1,898百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失843百万円)となりました。
売上区分別の売上状況につきましては、売上構成比が「業務用」46.1%、「宅配」29.0%、「POS」23.4%、「卸その他」1.5%となりました。
「業務用」の売上高は、16,998百万円(前年同期比11.5%減)となりました。新型コロナウイルス感染防止対策として4回目となる緊急事態宣言(2021年7月12日から9月30日まで)が東京都に発出され、まん延防止等重点措置のもとで容認されていた19時までの酒類提供も禁止となり、酒類やカラオケを提供する飲食店等にも休業要請がなされ、当社グループへの注文量も大幅な減少となりました。前連結会計年度に完全子会社化いたしました九州2社(株式会社ダンガミ、サンノー株式会社)の実績を取り込みながらも、顧客数・客単価ともに前年同期を下回っております。
「宅配」の売上高は、10,686百万円(前年同期比5.4%増)となりました。コロナ禍において、引き続き在宅勤務の増加や外食機会の減少に伴うデリバリー需要を取り込み好調に推移しており、8月のオリンピック観戦での家飲みの増加やテレビCMでの新規会員数の増加等の影響も見受けられ、顧客数は前年同期を上回ったものの、1顧客あたりの買い上げ点数が減少したことで、客単価は前年同期を下回りました。
「POS」の売上高は、8,647百万円(前年同期比8.3%減)となりました。コロナ禍において、引き続き在宅勤務の増加や外食機会の減少に伴う家飲み需要を取り込んでいるものの、8月での天候不順等の影響もあり、顧客数は前年同期を下回りました。客単価は前年同期と同水準となっております。
「卸その他」の売上高は、572百万円(前年同期比268.2%増)となりました。前連結会計年度に完全子会社化いたしました明和物産社の実績を取り込んだことで、大きく伸長しております。
なお、当社グループは、酒類販売事業の単一セグメントであるため、セグメント情報は記載しておりません。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は2,034百万円となり、前連結会計年度末に比べ490百万円減少いたしました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は2,115百万円(前年同四半期は1,106百万円の支出)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純損失2,420百万円、仕入債務の減少額516百万円、棚卸資産の増加額417百万円等の減少要因が売上債権の減少額1,238百万円等の増加要因を上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は496百万円(前年同四半期は487百万円の支出)となりました。これは主に、固定資産の取得による支出487百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は2,121百万円(前年同四半期は851百万円の収入)となりました。これは主に、新株の発行による収入2,209百万円、長期借入による収入960百万円等の増加要因が、長期借入金の返済による支出499百万円、短期借入金の純減少額280百万円等の減少要因を上回ったことによるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更は
ありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、新たに経営成績に重要な影響を与える事象は発生しておりません。