有価証券報告書-第20期(2024/04/01-2025/03/31)
文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績等の状況の概要
当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。
①財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、EC事業者のためのビジネスインフラとなるECプラットフォームを提供する企業グループとして事業活動を行っております。当社グループの主要な事業領域となる、国内EC市場は、販売商品の多様化、市場参加者の増加、物流事業者による配達時間の大幅な短縮化、SNSによる情報流通量の増加等を背景に継続的な成長をしてまいりました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により急成長した国内EC市場は2022年度以降、経済活動が正常化するにつれて、成長が緩やかになりましたが着実に成長を続けております。消費者においては、新たなライフスタイルやワークスタイルの定着も見られ、時流に沿ったビジネス展開が求められるようになりました。このような変化の激しい市場で課題を抱える事業者を支援するため、当社グループでは、店舗売上の向上につながるオプション・アライアンスサービスの拡充やECコンサルティング事業への参入、バックオフィスの業務効率化につながる、生成AIを活用したソリューションの展開により事業領域を拡大しております。当社グループは、EC事業に関連する事業領域を積極的に拡大しながら「テクノロジーを活用する人の力を最大化させるプラットフォーム」であることを目指しています。
このような状況のもと、当連結会計年度において当社グループは、市場成長に伴う売上高の確保を目指すとともに、今後の市場環境に適応し事業領域を拡大するべく、成長投資を積極的に行いました。
<株式会社フューチャーショップ>「futureshop」を提供する株式会社フューチャーショップは、ECサイト構築支援のソリューションとして提供している「commerce creator」の機能向上を実施、「futureshop」の利便性向上のため、オプション・アライアンスサービスの拡充、EC事業者が継続的に成長し売上を伸ばし続けられる環境を提供することを目指して、質の高いEC運営ノウハウを提供する実践型グループコンサルティングオプションの提供など、EC事業者の成長を支援する機能向上やサービスの拡充を引き続き行いました。
このような成長投資のもと、2024年6月に行った価格改定の影響もあり、売上高は堅調に推移し対前年同期比では増収増益となりました。
<株式会社ソフテル>「通販する蔵」を提供する株式会社ソフテルは、顧客ニーズの高いカスタマイズ案件を重点的に提案しました。また、当連結会計年度において連結子会社となった株式会社既読と連携して、生成AIを活用した画像作成サービス「AI Creative One」の提供を開始しております。EC事業者のバックオフィス業務を効率化する提案やサービスの拡充を行いました。一方で大規模案件におけるカスタマイズの複雑化を要因とした納期ズレや、これに伴うエンジニアコストが増加し、対前年同期比では減収減益となりました。
<その他>株式会社空色については、新規ソリューションの開発を進めております。
この結果、当社グループの当連結会計年度の経営成績及び主要な連結子会社の業績は、下表の通りとなりました。
〈連結業績〉 (単位:千円)
※EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却額
〈主要な連結子会社の業績〉
(単位:千円)
※当社の連結子会社でありましたSAMURAI TECHNOLOGY㈱は2025年1月1日をもって㈱ソフテルが吸収合併しているため、㈱ソフテルの売上高及び営業利益は、2024年3月期期首に合併が行われたと仮定して算出しております。
なお、株式会社フューチャーショップ及び株式会社ソフテルの2社におけるGMV、開発売上総額、契約店舗数及び開発売上顧客数、1契約店舗数あたりGMV、1社あたり開発売上高の実績推移につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」をご参照ください。
財政状態は次のとおりであります。
<資産>当連結会計年度末における流動資産は2,379,069千円となり、前連結会計年度末に比べ73,183千円増加いたしました。これは主に業容の拡大により現金及び預金が130,281千円増加したことなどによるものであります。固定資産は1,092,453千円となり、前連結会計年度末に比べ484,349千円減少いたしました。これは主に投資有価証券の売却や時価下落に伴い投資有価証券が559,164千円減少したことによるものであります。この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて411,165千円減少し3,471,522千円となりました。
<負債>当連結会計年度末における流動負債は852,566千円となり前連結会計年度末に比べ63,007千円減少いたしました。これは主に未払法人税等が55,544千円減少したことによるものです。固定負債は95,740千円となり前連結会計年度末に比べて26,397千円減少いたしました。これは主に投資有価証券の売却及び時価下落等に伴い繰延税金負債が50,275千円減少したことによるものです。この結果、負債合計は948,307千円となり前連結会計年度末に比べて89,405千円減少いたしました。
<純資産>当連結会計年度末における純資産合計は2,523,215千円となり前連結会計年度末に比べて321,759千円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益91,594千円の計上があったものの、投資有価証券の売却及び時価下落に伴いその他有価証券評価差額金が205,286千円減少したことや自己株式57,206千円の取得や剰余金の配当150,860千円によるものです。この結果、自己資本比率は72.7%(前連結会計年度末は73.3%)となりました。
なお、当社は、ECプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて130,281千円増加し、1,864,160千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は532,776千円(前連結会計年度は778,607千円の収入)となりました。
これは主に、税金等調整前当期純利益353,584千円、減価償却費128,181千円、減損損失68,283千円、持分法による投資損益250,800千円、投資有価証券売却益32,061千円及び法人税等の支払額267,185千円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は182,388千円(前連結会計年度は367,764千円の支出)となりました。
これは主に株式会社フューチャーショップにおける新機能等のソフトウエア開発により無形固定資産取得による支出119,620千円や東京オフィス移転等に伴う有形固定資産の取得による支出53,475千円、投資有価証券の売却による収入47,649千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は213,372千円(前連結会計年度は307,406千円の支出)となりました。
これは主に配当金の支払額150,604千円及び自己株式の取得による支出57,549千円によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループは生産を行っておりませんので、該当事項はありません。
b.受注実績
当社グループは受注生産を行っておりませんので、該当事項はありません。
c.販売実績
第19期連結会計年度及び第20期連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。なお、当社グループはECプラットフォーム事業の単一セグメントであります。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。
① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
1) 財政状態の分析
当連結会計年度における財政状態の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
2) 経営成績の分析
当社グループのECプラットフォーム事業セグメントの当連結会計年度の売上高は3,693,315千円(前期比3.8%増)となりました。
売上原価は主に開発人件費や開発外注費増加の影響により1,591,957千円(前期比3.2%増)となりました。
販売費及び一般管理費は、主に人件費の増加や広告宣伝費用等の計上により、1,462,946千円(前期比6.7%増)となりました。
営業外収益は、保有する台湾株式に係る受取配当金により、44,304千円(前期比25.6%減)となりました。営業外費用は主に株式会社エネサイクルに対する持分法損失の計上により、259,269千円(前期比22,367.5%増)となりました。
特別利益は、投資有価証券売却益の計上により、32,061千円(前期比32.8%増)となりました。特別損失は、主にソフトウェアの減損損失の計上により、101,923千円(前期比234.0%増)となりました。
以上の結果、当連結会計年度における当社グループの連結業績は、営業利益638,411千円(前期比0.9%減)、経常利益423,446千円(前期比39.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益91,594千円(前期比77.9%減)となりました。今後もグループ各社の独自性のある経営を重視し、より迅速な経営判断のできる体制を確立して業界の急速な変化に対応できるように努め、更なる企業価値向上を目指してまいります。
ECプラットフォーム事業セグメントを構成するグループ各社の概況は以下の通りとなります。
(注) 1.グループ内取引の相殺消去前の数値を記載しております。
2.株式会社既読はみなし取得日を2024年12月31日としているため、前期比増減率は記載しておりません。
3.当社の連結子会社でありましたSAMURAI TECHNOLOGY㈱は2025年1月1日をもって㈱ソフテルが
吸収合併いたしました。
a.株式会社フューチャーショップ
「futureshop」を提供する株式会社フューチャーショップでは、物流サービスの強化や食品EC分野への対応強化を行い、「futureshop」上でのオプション・アライアンスサービスの拡充を実施した結果、価格改定の影響もあり、対前年同期比で増収増益となりました。また、GMV・LTV向上に向けた取り組みとして、実践型グループコンサルティングオプション「EC実践会」の提供を開始しました。
当連結会計年度の売上高は2,767,587千円(前期比7.5%増)、経常利益843,807千円(前期比2.0%増)となり増収増益となりました。
b.株式会社ソフテル
「通販する蔵」を提供する株式会社ソフテルでは、大型案件において要件の複雑化により納期のずれや予定工数に比して実績工数が増加した案件が一部あったため、対前年同期比では増収減益となりました。2025年1月にはSAMURAI TECHNOLOGY株式会社を吸収合併し、エンジニアリソースの更なるスキルアップと効率化を推進することで単価向上と業務効率を改善してまいります。
当連結会計年度の売上高は764,465千円(前期比2.1%増)、経常利益41,027千円(前期比33.3%減)となりました。
c.株式会社TradeSafe
当連結会計年度の売上高は46,999千円(前期比2.0%増)、経常利益9,252千円(前期は1,230千円の経常損失)となりました。当社はEC店舗認証事業であるトラストマーク事業において引き続き審査・モニタリングの質の維持向上を図り、優良店舗の差別化を行うことで、安心安全なEC社会を実現するための社会的なインフラ機能を目指してまいります。また、ECnote(EC店舗の販売分析ツール)については、株式会社ソフテルと連携して「通販する蔵の開発オプション機能」としてサービスの提供を行い、株式会社ソフテルとの連携を通じてグループシナジー追求によるサービスの普及に努めてまいります。
d.株式会社空色
株式会社空色では新しいWeb接客の形を提案するソリューションの開発を行っております。
当連結会計年度の売上高は68,768千円(前期比35.2%減)、経常損失24,775千円(前期は19,345千円の経常損失)となりました。
e.株式会社既読
株式会社既読では生成AIを活用した画像作成サービス「AI Creative One」の提供を開始しております。
当連結会計年度の売上高は2,997千円、経常損失3,846千円となりました。株式会社既読は2024年12月31日をみなし取得日としており、前期比増減率は記載しておりません。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積り・仮定設定を必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績や状況に応じて合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性が存在するため、これらの見積りと異なる場合があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
3) 経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。
4) 資本の財源及び資金の流動性について
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、人件費及び業務委託費等であります。これらの資金需要に対しては現状では自己資金の範囲内で対応できております。今後は業容拡大に伴い自己資金、銀行借入、及びエクイティファイナンス等での多様な調達方法を資金需要の額や使途に合わせて柔軟に検討していく方針です。当連結会計年度末の現金及び現金同等物は1,864,160千円であり流動性を確保しております。
(1) 経営成績等の状況の概要
当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。
①財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、EC事業者のためのビジネスインフラとなるECプラットフォームを提供する企業グループとして事業活動を行っております。当社グループの主要な事業領域となる、国内EC市場は、販売商品の多様化、市場参加者の増加、物流事業者による配達時間の大幅な短縮化、SNSによる情報流通量の増加等を背景に継続的な成長をしてまいりました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により急成長した国内EC市場は2022年度以降、経済活動が正常化するにつれて、成長が緩やかになりましたが着実に成長を続けております。消費者においては、新たなライフスタイルやワークスタイルの定着も見られ、時流に沿ったビジネス展開が求められるようになりました。このような変化の激しい市場で課題を抱える事業者を支援するため、当社グループでは、店舗売上の向上につながるオプション・アライアンスサービスの拡充やECコンサルティング事業への参入、バックオフィスの業務効率化につながる、生成AIを活用したソリューションの展開により事業領域を拡大しております。当社グループは、EC事業に関連する事業領域を積極的に拡大しながら「テクノロジーを活用する人の力を最大化させるプラットフォーム」であることを目指しています。
このような状況のもと、当連結会計年度において当社グループは、市場成長に伴う売上高の確保を目指すとともに、今後の市場環境に適応し事業領域を拡大するべく、成長投資を積極的に行いました。
<株式会社フューチャーショップ>「futureshop」を提供する株式会社フューチャーショップは、ECサイト構築支援のソリューションとして提供している「commerce creator」の機能向上を実施、「futureshop」の利便性向上のため、オプション・アライアンスサービスの拡充、EC事業者が継続的に成長し売上を伸ばし続けられる環境を提供することを目指して、質の高いEC運営ノウハウを提供する実践型グループコンサルティングオプションの提供など、EC事業者の成長を支援する機能向上やサービスの拡充を引き続き行いました。
このような成長投資のもと、2024年6月に行った価格改定の影響もあり、売上高は堅調に推移し対前年同期比では増収増益となりました。
<株式会社ソフテル>「通販する蔵」を提供する株式会社ソフテルは、顧客ニーズの高いカスタマイズ案件を重点的に提案しました。また、当連結会計年度において連結子会社となった株式会社既読と連携して、生成AIを活用した画像作成サービス「AI Creative One」の提供を開始しております。EC事業者のバックオフィス業務を効率化する提案やサービスの拡充を行いました。一方で大規模案件におけるカスタマイズの複雑化を要因とした納期ズレや、これに伴うエンジニアコストが増加し、対前年同期比では減収減益となりました。
<その他>株式会社空色については、新規ソリューションの開発を進めております。
この結果、当社グループの当連結会計年度の経営成績及び主要な連結子会社の業績は、下表の通りとなりました。
〈連結業績〉 (単位:千円)
| 前連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) | 増減額 | 増減率 (%) | |
| 売上高 | 3,557,276 | 3,693,315 | 136,039 | 3.8 |
| EBITDA | 794,441 | 767,611 | △26,830 | △3.4 |
| 営業利益 | 644,001 | 638,411 | △5,590 | △0.9 |
| 経常利益 | 702,414 | 423,446 | △278,968 | △39.7 |
| 親会社株主に帰属する 当期純利益 | 414,864 | 91,594 | △323,269 | △77.9 |
※EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却額
〈主要な連結子会社の業績〉
(単位:千円)
| 2024年3月期 | 2025年3月期 | 増減額 | 増減率 (%) | ||
| ㈱フューチャーショップ | 売上高 | 2,574,630 | 2,767,587 | 192,956 | 7.5 |
| 営業利益 | 819,102 | 840,673 | 21,570 | 2.6 | |
| ㈱ソフテル | 売上高 | 869,013 | 851,963 | △17,050 | △2.0 |
| 営業利益 | 85,649 | 55,839 | △29,810 | △34.8 |
※当社の連結子会社でありましたSAMURAI TECHNOLOGY㈱は2025年1月1日をもって㈱ソフテルが吸収合併しているため、㈱ソフテルの売上高及び営業利益は、2024年3月期期首に合併が行われたと仮定して算出しております。
なお、株式会社フューチャーショップ及び株式会社ソフテルの2社におけるGMV、開発売上総額、契約店舗数及び開発売上顧客数、1契約店舗数あたりGMV、1社あたり開発売上高の実績推移につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」をご参照ください。
財政状態は次のとおりであります。
<資産>当連結会計年度末における流動資産は2,379,069千円となり、前連結会計年度末に比べ73,183千円増加いたしました。これは主に業容の拡大により現金及び預金が130,281千円増加したことなどによるものであります。固定資産は1,092,453千円となり、前連結会計年度末に比べ484,349千円減少いたしました。これは主に投資有価証券の売却や時価下落に伴い投資有価証券が559,164千円減少したことによるものであります。この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて411,165千円減少し3,471,522千円となりました。
<負債>当連結会計年度末における流動負債は852,566千円となり前連結会計年度末に比べ63,007千円減少いたしました。これは主に未払法人税等が55,544千円減少したことによるものです。固定負債は95,740千円となり前連結会計年度末に比べて26,397千円減少いたしました。これは主に投資有価証券の売却及び時価下落等に伴い繰延税金負債が50,275千円減少したことによるものです。この結果、負債合計は948,307千円となり前連結会計年度末に比べて89,405千円減少いたしました。
<純資産>当連結会計年度末における純資産合計は2,523,215千円となり前連結会計年度末に比べて321,759千円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益91,594千円の計上があったものの、投資有価証券の売却及び時価下落に伴いその他有価証券評価差額金が205,286千円減少したことや自己株式57,206千円の取得や剰余金の配当150,860千円によるものです。この結果、自己資本比率は72.7%(前連結会計年度末は73.3%)となりました。
なお、当社は、ECプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて130,281千円増加し、1,864,160千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は532,776千円(前連結会計年度は778,607千円の収入)となりました。
これは主に、税金等調整前当期純利益353,584千円、減価償却費128,181千円、減損損失68,283千円、持分法による投資損益250,800千円、投資有価証券売却益32,061千円及び法人税等の支払額267,185千円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は182,388千円(前連結会計年度は367,764千円の支出)となりました。
これは主に株式会社フューチャーショップにおける新機能等のソフトウエア開発により無形固定資産取得による支出119,620千円や東京オフィス移転等に伴う有形固定資産の取得による支出53,475千円、投資有価証券の売却による収入47,649千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は213,372千円(前連結会計年度は307,406千円の支出)となりました。
これは主に配当金の支払額150,604千円及び自己株式の取得による支出57,549千円によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループは生産を行っておりませんので、該当事項はありません。
b.受注実績
当社グループは受注生産を行っておりませんので、該当事項はありません。
c.販売実績
第19期連結会計年度及び第20期連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。なお、当社グループはECプラットフォーム事業の単一セグメントであります。
| セグメントの名称 | 前連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) | |
| 金額(千円) | 金額(千円) | 前期比増減率(%) | |
| ECプラットフォーム事業 | 3,557,276 | 3,693,315 | 3.8 |
| 合計 | 3,557,276 | 3,693,315 | 3.8 |
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。
① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
1) 財政状態の分析
当連結会計年度における財政状態の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
2) 経営成績の分析
当社グループのECプラットフォーム事業セグメントの当連結会計年度の売上高は3,693,315千円(前期比3.8%増)となりました。
売上原価は主に開発人件費や開発外注費増加の影響により1,591,957千円(前期比3.2%増)となりました。
販売費及び一般管理費は、主に人件費の増加や広告宣伝費用等の計上により、1,462,946千円(前期比6.7%増)となりました。
営業外収益は、保有する台湾株式に係る受取配当金により、44,304千円(前期比25.6%減)となりました。営業外費用は主に株式会社エネサイクルに対する持分法損失の計上により、259,269千円(前期比22,367.5%増)となりました。
特別利益は、投資有価証券売却益の計上により、32,061千円(前期比32.8%増)となりました。特別損失は、主にソフトウェアの減損損失の計上により、101,923千円(前期比234.0%増)となりました。
以上の結果、当連結会計年度における当社グループの連結業績は、営業利益638,411千円(前期比0.9%減)、経常利益423,446千円(前期比39.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益91,594千円(前期比77.9%減)となりました。今後もグループ各社の独自性のある経営を重視し、より迅速な経営判断のできる体制を確立して業界の急速な変化に対応できるように努め、更なる企業価値向上を目指してまいります。
ECプラットフォーム事業セグメントを構成するグループ各社の概況は以下の通りとなります。
| 売上高(千円) | 前期比増減率(%) | |
| ㈱フューチャーショップ | 2,767,587 | 7.5 |
| ㈱ソフテル | 764,465 | 2.1 |
| ㈱TradeSafe | 46,999 | 2.0 |
| ㈱空色 | 68,768 | △35.2 |
| ㈱既読 | 2,997 | - |
(注) 1.グループ内取引の相殺消去前の数値を記載しております。
2.株式会社既読はみなし取得日を2024年12月31日としているため、前期比増減率は記載しておりません。
3.当社の連結子会社でありましたSAMURAI TECHNOLOGY㈱は2025年1月1日をもって㈱ソフテルが
吸収合併いたしました。
a.株式会社フューチャーショップ
「futureshop」を提供する株式会社フューチャーショップでは、物流サービスの強化や食品EC分野への対応強化を行い、「futureshop」上でのオプション・アライアンスサービスの拡充を実施した結果、価格改定の影響もあり、対前年同期比で増収増益となりました。また、GMV・LTV向上に向けた取り組みとして、実践型グループコンサルティングオプション「EC実践会」の提供を開始しました。
当連結会計年度の売上高は2,767,587千円(前期比7.5%増)、経常利益843,807千円(前期比2.0%増)となり増収増益となりました。
b.株式会社ソフテル
「通販する蔵」を提供する株式会社ソフテルでは、大型案件において要件の複雑化により納期のずれや予定工数に比して実績工数が増加した案件が一部あったため、対前年同期比では増収減益となりました。2025年1月にはSAMURAI TECHNOLOGY株式会社を吸収合併し、エンジニアリソースの更なるスキルアップと効率化を推進することで単価向上と業務効率を改善してまいります。
当連結会計年度の売上高は764,465千円(前期比2.1%増)、経常利益41,027千円(前期比33.3%減)となりました。
c.株式会社TradeSafe
当連結会計年度の売上高は46,999千円(前期比2.0%増)、経常利益9,252千円(前期は1,230千円の経常損失)となりました。当社はEC店舗認証事業であるトラストマーク事業において引き続き審査・モニタリングの質の維持向上を図り、優良店舗の差別化を行うことで、安心安全なEC社会を実現するための社会的なインフラ機能を目指してまいります。また、ECnote(EC店舗の販売分析ツール)については、株式会社ソフテルと連携して「通販する蔵の開発オプション機能」としてサービスの提供を行い、株式会社ソフテルとの連携を通じてグループシナジー追求によるサービスの普及に努めてまいります。
d.株式会社空色
株式会社空色では新しいWeb接客の形を提案するソリューションの開発を行っております。
当連結会計年度の売上高は68,768千円(前期比35.2%減)、経常損失24,775千円(前期は19,345千円の経常損失)となりました。
e.株式会社既読
株式会社既読では生成AIを活用した画像作成サービス「AI Creative One」の提供を開始しております。
当連結会計年度の売上高は2,997千円、経常損失3,846千円となりました。株式会社既読は2024年12月31日をみなし取得日としており、前期比増減率は記載しておりません。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積り・仮定設定を必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績や状況に応じて合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性が存在するため、これらの見積りと異なる場合があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
3) 経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。
4) 資本の財源及び資金の流動性について
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、人件費及び業務委託費等であります。これらの資金需要に対しては現状では自己資金の範囲内で対応できております。今後は業容拡大に伴い自己資金、銀行借入、及びエクイティファイナンス等での多様な調達方法を資金需要の額や使途に合わせて柔軟に検討していく方針です。当連結会計年度末の現金及び現金同等物は1,864,160千円であり流動性を確保しております。