有価証券報告書-第11期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/03/30 10:06
【資料】
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【項目】
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(1)経営成績等の状況の概要
当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当社の事業が関連するソフトウェア国内市場において、2020年度の市場規模見込は1兆5,052億円となっております。外部サービスとの柔軟な連携性に加え、リモートワークの広がりにより、自社でシステム運用する必要がないSaaS(※)の導入が進んでおり、2024年度においてはソフトウェアの国内市場1兆9,889億円のうち、SaaS比率は56.2%となることが予測されております。(富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2020年版」)
当事業年度においては、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により経済活動が停滞したものの、今後ワクチンの開発、ニューノーマルと呼ばれる生活習慣や事業活動の変化をとおして、徐々に経済活動が回復していくことが期待されております。
当社が提供する「安否確認サービス」は、災害時に従業員等の安否確認を自動で行うクラウドサービスであります。地震をはじめ、津波や特別警報などにも連動して自動で安否確認を送信します。利用者が回答した最新の情報を、管理者権限を持つユーザーが、いつでもリアルタイムで確認することができます。全社で利用できる掲示板だけでなく、限定されたメンバーのみが利用できる、グループメッセージ機能を備えています。これにより、災害対策本部をオンライン上に設置し、運営することが可能となっております。パンデミックをはじめとした非常時の連絡手段としても有用であり、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、情報共有ツールとしての認知が拡大いたしました。
当社が提供する「kintone連携サービス」は、サイボウズ株式会社の提供する「kintone」と連携することで、より便利にkintoneを利用するためのクラウドサービスであります。2020年3月16日にkintone内のデータを収集・計算する新サービス「データコレクト」の提供を開始しております。新型コロナウイルスの感染拡大の影響のもと、各企業においてリモート勤務が常態化してきたことやまた地方自治体などにおいてもデジタルトランスフォーメーションによる需要が高まったことなどから、kintone連携サービスが利用される機会が拡大しております。
なお、各サービスにおいては、便利に使えるだけでなく、誰でも簡単に操作できることを第一に、機能追加及びメンテナンスを継続しております。
このような環境の中、安否確認サービス及びkintone連携サービスにおける有償契約数は順調に増加し、当事業年度における売上高は1,095,565千円(前期比43.9%増)、営業利益は246,012千円(同152.0%増)、経常利益は234,857千円(同138.5%増)、当期純利益は150,240千円(同108.0%増)となりました。
なお、当社は法人向けクラウドサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は行っておりません。
※ SaaS:Software as a Service(利用者がインターネット等を利用し、事業者のサーバーに接続して利用する形態)のこと
② 財政状態の状況
(資産)
当事業年度末における総資産は前事業年度末に比べ1,031,088千円増加し、1,723,539千円となりました。これは主に、現金及び預金の増加1,008,541千円によるものであります。
(負債)
当事業年度末における負債は前事業年度末に比べ235,998千円増加し、552,562千円となりました。これは主に、当社サービスのご利用時に、当社に前払いでお支払いいただく金額が増加したことによる前受収益の増加106,366千円によるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産は前事業年度末に比べ795,090千円増加し、1,170,977千円となりました。これは、新規上場に伴う新株式の発行等による資本金の増加322,425千円、資本準備金の増加322,425千円、並びに繰越利益剰余金の増加150,240千円によるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ1,008,541千円増加し、1,619,978千円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は378,225千円(前事業年度は179,869千円の獲得)となりました。これは主に、税引前当期純利益の計上234,857千円、当社サービスのご利用時に、当社に前払いでお支払いいただく金額が増加したことによる前受収益の増加額106,366千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は2,772千円(前事業年度は8,473千円の使用)となりました。これは、PCの購入等による有形固定資産の取得による支出2,772千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は633,087千円(前事業年度は13,000千円の獲得)となりました。これは主に、新規上場に伴う株式の発行による収入644,000千円によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社の事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。
b.受注実績
当社の事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。
c.販売実績
当事業年度の販売実績は、次のとおりです。なお、当社は法人向けクラウドサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の販売実績の記載は省略しております。
セグメントの名称当事業年度
(自 2020年1月1日
至 2020年12月31日)
販売高(千円)前年同期比(%)
法人向けクラウドサービス事業1,095,565143.9

(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.最近2事業年度にかかる主な相手先の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が100分の10以上に該当する相手先がないため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成に当たり、決算日における財政状態及び会計期間における経営成績に影響を与える見積りを必要とします。経営者はこれらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、この見積りと異なる場合があります。当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。
② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(売上高)
当社はリードエグジビションジャパン株式会社主催の「オフィス防災EXPO」、サイボウズ株式会社主催の「Cybozu Days」等、安否確認サービス及びkintone連携サービスに関連するイベントへの参加による顧客へのアプローチに加え、当事業年度においてはテレビCM、交通広告等のマス広告も利用し、安否確認サービスの知名度向上に努めてまいりました。
以上の結果、安否確認サービスの有償契約数は2,035件(前事業年度末比36.5%増)、kintone連携サービスの有償契約数は4,254件(同41.9%増)となり、各サービスにおける有償契約数の増加により、当事業年度における売上高は1,095,565千円(前年同期比43.9%増)となりました。
(売上原価、売上総利益)
売上高の増加に応じて、各クラウドサービスに係るサーバー費用及びサイボウズ株式会社からのライセンス仕入高等が増加いたしました。
以上の結果、当事業年度における売上総利益は948,175千円(同49.1%増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当社の販売費及び一般管理費は、主に人件費、広告宣伝費及びその他の経費で構成されております。事業拡大に応じて正社員を5名増員し昇給も行ったことから、人件費が増加しました。また、広告活動の強化により、広告宣伝費は59,521千円増加しました。
以上の結果、当事業年度における営業利益は246,012千円(同152.0%増)となりました。
(営業外収益、営業外費用及び経常利益)
主な営業外収益として助成金収入570千円、新規上場に伴う営業外費用として株式交付費7,846千円、株式公開費用3,915千円が発生いたしました。その他は特に大きな変動はありません。
以上の結果、当事業年度における経常利益は234,857千円(同138.5%増)となりました。
(特別利益、特別損失及び当期純利益)
特別損益は発生しておりません。法人税等に関しては84,617千円となりました。
以上の結果、当期純利益は150,240千円(同108.0%増)となりました。
③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。当社の資金需要のうち主なものは、既存サービスの向上及び新規サービス開発に伴う人材採用費及び人件費、サービス知名度向上のための広告宣伝費であります。通常の運転資金については自己資金により賄い、事業拡大のための人材採用費、人件費及び広告宣伝費につきましては、上場による調達資金を活用しております。
④ 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。また、今後の経営成績に影響を与える課題につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。当社は経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減するため、常に市場動向に留意しつつ、内部管理体制の強化、人材の確保及び育成等に努めてまいります。
⑤ 経営者の問題意識と今後の方針について
経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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