半期報告書-第31期(2024/04/01-2024/09/30)

【提出】
2024/11/14 14:33
【資料】
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間における当社グループ(当社及び当社の関係会社)の財政状態及び経営成績の状況の概略は次のとおりであります。
①財政状態の状況
(資産)
当中間連結会計期間末における総資産合計は、5,293,611千円となり、前連結会計年度末に比べ10,139千円減少いたしました。
これは主に、現金及び預金が60,024千円減少した一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が37,724千円増加、商品及び製品が23,870千円増加したことによるものであります。
(負債)
当中間連結会計期間末における負債合計は、1,616,870千円となり、前連結会計年度末に比べ89,480千円減少いたしました。
これは主に、1年内償還予定の社債が20,000千円減少、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が64,764千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産合計は、3,676,741千円となり、前連結会計年度末に比べ79,341千円増加いたしました。
これは主に、利益剰余金が202,667千円増加した一方で、自己株式が112,778千円増加したことによるものであります。
②経営成績の状況
当中間連結会計期間における我が国経済は、雇用・所得環境の改善により個人消費が回復し、インバウンド需要の増加も相まって、経済の回復基調が強まりました。しかし、原材料やエネルギー価格の上昇、円安に伴う物価上昇が続いており、実質賃金の減少やウクライナ・中東を巡る地政学的リスクなど、不確実性の高い状況も依然として続いております。
情報・通信業界においては、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進により、デジタルサービスの需要は引き続き高く、今後も中長期的に堅調な需要が見込まれます。当社グループもこのような業界動向を捉え、成長機会を活かしてまいりました。
このような環境の中、当社グループは「デジタルの力で新たな価値を創造し、あらゆる組織と人々に貢献する」というミッションのもと、SMS配信サービスおよび自動車販売業務支援システムという2つの主力事業を展開しております。これらを通じて、顧客の業務プロセス改革やデジタル活用のサポートを強化しており、顧客満足度の向上と業務効率化の推進に寄与しております。
以上の結果、当中間連結会計期間における売上高は4,436,147千円(前年同期比13.5%増)、営業利益は566,431千円(同4.7%増)、経常利益は568,833千円(同3.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は397,677千円(同16.0%増)となりました。セグメント別の経営成績につきましては、以下のとおりです。
また、報告セグメントの各グループ会社に営業費用として計上していたグループ会社の経営指導料については、会社分割による持株会社体制への移行に伴い、報告セグメントに帰属しない方法に変更しております。これに伴い、以下の前年同期との比較においては、前年同期の数値を変更後の報告セグメントの利益又は損失の算定方法に基づいて組み替え、比較分析を行っております。
a.SMSソリューショングループ
国内の携帯電話事業者全キャリアと直接接続契約を締結し、法人向けにSMS配信サービス「メディアSMS」を提供しております。
国内のSMS市場については、引き続き市場の成長が続いていると認識しており、「メディアSMS」の配信数および新規導入社数は好調に推移いたしました。
また、既存顧客に対するクロスセルの推進や、付加価値の高いソリューション営業の強化に取り組んだ結果、当中間連結会計期間のSMSソリューショングループの売上高は2,680,081千円(同17.2%増)となり、セグメント利益は734,259千円(同11.7%増)となりました。
b.U-CARソリューショングループ
自動車販売業務支援システム「symphony」を提供し、自動車アフターサービスに関わる事業者のビジネス支援を行っております。
メイン顧客層である中小規模事業者に対して、サポートおよびコンサルティング活動を引き続き積極的に展開した結果、「symphony」の導入社数は前年同期比で349社と堅調に増加いたしました。
一方で、メディア力強化を目的とした広告投資や、新卒採用をはじめとする人材投資を積極的に行ったため、当中間連結会計期間のU-CARソリューショングループの売上高は703,120千円(同4.5%増)となり、セグメント利益は150,302千円(同14.8%減)となりました。
c.インターネットサービスグループ
他セグメントへのWEB集客支援を担うほか、自動車分野に特化したWEBマガジンの運営や、中古車一括査定サービス、EC事業者向けCRMプラットフォーム「アクションリンク」の提供など、多角的なポートフォリオを構築し、事業運営を行っております。
「アクションリンク」への成長投資を継続する一方で、メディア領域における運営コスト削減施策が奏功した結果、当中間連結会計期間のインターネットサービスグループの売上高は174,014千円(同25.5%増)となり、セグメント利益は44,879千円(前年同期は28,928千円の損失)となりました。
d.オートサービスグループ
自動車事故で損害を受けた自動車の修理からレッカーサービス、代車貸出までをワンストップで提供するサービスのほか、自動車整備および中古車販売事業も展開しております。
売上高は堅調に推移しましたが、原価および販管費の増加が影響し、当中間連結会計期間のオートサービスグループの売上高は876,963千円(前年同期比8.2%増)となり、セグメント利益は39,484千円(同20.1%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ48,059千円増加し、2,307,492千円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、520,732千円の収入(前年同期は170,035千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益622,248千円があった一方、法人税等の支払額24,877千円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、43,585千円の支出(前年同期は116,243千円の支出)となりました。これは主に投資有価証券の売却による収入が175,901千円あった一方、有形固定資産の取得による支出が43,532千円、無形固定資産の取得による支出が101,575千円、投資有価証券の取得による支出が75,968千円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、429,087千円の支出(前年同期は270,474千円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出64,764千円、社債の償還による支出20,000千円、自己株式の取得による支出が136,800千円、配当金の支払額195,009千円があったことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。