四半期報告書-第83期第1四半期(平成31年4月1日-令和1年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間の財政状態は以下のとおりであります。
総資産は339億12百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億64百万円の減少となりました。流動資産は、夏物商品の最盛期に対する供給体制を確実にするための製品在庫の増加があった一方で、設備投資の支払いに伴う現預金の減少及び売掛金の回収による減少などにより、8億84百万円減の138億79百万円となりました。固定資産は、AZUKI・FACTORYへの設備導入による計上もあり、1億21百万円増の200億27百万円となりました。
負債は185億27百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億50百万円の減少となりました。流動負債は、AZUKI・FACTORYの建設費用の支払いに伴う未払金の減少などにより、2億18百万円減の163億85百万円となりました。固定負債は、長期借入金及びリース債務の減少により、1億31百万円減の21億42百万円となりました。
純資産は配当金の支払いなどにより、4億14百万円減の153億84百万円となりました。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末45.5%から45.2%へ減少しました。
(2) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、米中貿易摩擦の拡大や世界経済の不確実性などにより、先行き不透明な状況で推移しました。
菓子・食品業界におきましても、消費動向は予断が許されない状況の中、企業間競争の激化に加え、原材料価格やエネルギーコストが上昇し厳しい経営環境が続いてきました。
このような状況のもと、当社グループは、中期3カ年計画「新・維新 Next Stage 2020」の2年目を迎え、5つの目標 ①自己成長と共育の融合への挑戦 ②全員がマーケター ③イノベーションの絶え間ない挑戦 ④「利益=売上-コスト」の基本算式を忘れない ⑤健康経営の推進 に向けて着実な一歩を踏み出し、更にサステナブルな成長を目指して事業活動を開始しました。また、2019年4月1日付けで井村屋グループの新会社として設立した井村屋スタートアッププランニング株式会社「I-SUP」も国内外で新たな事業の起業化に向け活動を進めております。
当第1四半期連結累計期間における当社グループの売上高は、国内及び中国の調味料事業が順調に推移しましたが、流通事業においては夏物商品の売上が減少しました。その結果、連結売上高は、前年同期比1億33百万円(1.4%)減の90億72百万円となりました。
コスト面では、継続した生産性向上活動やSCM効果により人件費や物流費の削減が図られましたが、主要原料の小豆を筆頭に原材料費やエネルギーコストが引き続き上昇し、厳しい経営環境となりました。また、冷菓商品の最盛期に向けたプロモーションの早期実施により広告宣伝費が増加しました。その結果、営業損失は2億68百万円(前年同期は46百万円の営業損失)、経常損失は2億57百万円(前年同期は17百万円の経常利益)となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億25百万円(前年同期は90百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
各セグメントの経営成績は次のとおりであります。
① 流通事業
菓子カテゴリーでは煮あずき製法を活用した商品が順調に推移し、冷菓カテゴリーでは「やわもちアイス」シリーズの売上が増加しました。しかし、各カテゴリーで夏物商品の売上が伸び悩みました。その結果、流通事業の売上高は、前年同期比3億38百万円(4.3%)減の75億40百万円となり、セグメント利益は前年同期比1億79百万円(82.8%)減の37百万円となりました。
流通事業におけるカテゴリー別の概況につきましては以下のとおりです。
(菓子カテゴリー)
「ようかん類」の売上が伸長し、防災用商品として好評をいただいている「えいようかん」は一般社団法人 防災安全協会より「災害食大賞©2019」アレルギー対応部門において銀賞を受賞いたしました。「どら焼」シリーズや冷凍和菓子も順調に推移しましたが、夏物商品の「水ようかん」の売上が減少しました。その結果、菓子カテゴリーの売上高は、前年同期比82百万円(5.2%)減の15億22百万円となりました。
(食品カテゴリー)
「お赤飯の素」が順調に推移しましたが、「氷みつ」や業務用商品の売上が減少しました。その結果、食品カテゴリーの売上高は前年同期比1億52百万円(9.6%)減の14億43百万円となりました。
(デイリーチルドカテゴリー)
「豆腐類」では「美し豆腐」やその他の業務用商品が堅調に推移しました。その結果、デイリーチルドカテゴリーの売上高は、前年同期比0.3%増の2億41百万円となりました。
(冷菓カテゴリー)
冷菓商品は苦戦したものの、新商品「やわもちアイス Fruits メロン&バニラ」「BOXやわもちアイス(つぶあんミルクカップ)」を発売し、「やわもちアイス」シリーズの売上が増加しました。米国でアイス事業を展開しているIMURAYA USA, INC.では、8月に予定している大手量販店の販売キャンペーンに向け着実に準備を進めるとともに、新規販売ルートの開拓に取り組みました。しかし、国内では天候要因の影響もあり、主力商品の「あずきバー」シリーズが伸び悩みました。その結果、冷菓カテゴリーの売上高は前年同期比1億72百万円(4.8%)減の34億16百万円となりました。
(点心・デリカテゴリー)
4月~6月は「肉まん・あんまん」などの「点心・デリ」カテゴリーの需要が減少する期間ですが、コンビニエンスストアでのスチーマー販売が好調に推移しました。その結果「点心・デリ」カテゴリーの売上高は前年同期比44百万円(6.1%)増の7億73百万円となり、シーズンに向け期待がもてる状況となっています。
(スイーツカテゴリー)
スイーツカテゴリーでは、「Anna Miller's(アンナミラーズ)高輪店」が堅調に推移しました。「JOUVAUD(ジュヴォー)」では、前期、京都に出店した「La maison JOUVAUD (ラ・メゾン・ジュヴォー)京都祇園店」、「La maison JOUVAUD (ラ・メゾン・ジュヴォー)JR京都伊勢丹店」が順調に推移しています。「La maison JOUVAUD(ラ・メゾン・ジュヴォー)KITTE名古屋店」においても特長あるメレンゲ菓子の「生ロカイユ」がテイクアウト商品として引き続き人気を集めております。また、「La maison JOUVAUD(ラ・メゾン・ジュヴォー)広尾店」は店舗リニューアルを行い、7月28日にリニューアルオープンしました。更なるお客様へのサービス向上に取り組んでまいります。
特色ある“アイスクリーム和菓子”を販売している「井村屋 和涼菓堂 京都店」も、好評をいただき、順調に推移しました。その結果、スイーツカテゴリーの売上高は、前期比24百万円(20.6%)増の1億42百万円となりました。
② 調味料事業
国内では井村屋フーズ株式会社のシーズニング事業において、新規顧客獲得やお客様ニーズに対応した商品提案に取り組み、OEMとともにODM(Original Design Manufacturing)の売上が増加しました。中国での調味料事業では、北京京日井村屋食品有限公司(JIF)の商品提案が順調に進み、中国国内で売上が伸長しました。また、生産拠点である井村屋(大連)食品有限公司(IDF)では製造コスト低減が図られました。その結果、調味料事業の売上高は、前年同期比2億5百万円(16.1%)増の14億75百万円となり、セグメント利益は前年同期比28百万円(42.9%)増の93百万円となりました。
③ その他の事業
イムラ株式会社が行っているリース代理業は堅調に推移しました。また、井村屋商品のアウトレット販売を行っている「MOTTAINAI屋」は、地域住民の皆様から引き続き好評をいただきました。本社所在地である三重県津市の近鉄津駅構内に出店している「imuraya Sweets Shop irodori」は特色のあるスイーツ商品を中心に販売し、人気を得ております。また、本社近隣のイオンスタイル津南に出店している「ソフトアイスクリーム&スイーツ店WaiWai(ワイワイ)」では新商品を発売し、最盛期の夏場に向けお客様満足の向上に取り組んでおります。井村屋グループ株式会社の賃貸事業を加えた、その他の事業の売上高は56百万円となり、新規店舗出店による固定費が増加し、セグメント損失は15百万円となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億30百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間の財政状態は以下のとおりであります。
総資産は339億12百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億64百万円の減少となりました。流動資産は、夏物商品の最盛期に対する供給体制を確実にするための製品在庫の増加があった一方で、設備投資の支払いに伴う現預金の減少及び売掛金の回収による減少などにより、8億84百万円減の138億79百万円となりました。固定資産は、AZUKI・FACTORYへの設備導入による計上もあり、1億21百万円増の200億27百万円となりました。
負債は185億27百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億50百万円の減少となりました。流動負債は、AZUKI・FACTORYの建設費用の支払いに伴う未払金の減少などにより、2億18百万円減の163億85百万円となりました。固定負債は、長期借入金及びリース債務の減少により、1億31百万円減の21億42百万円となりました。
純資産は配当金の支払いなどにより、4億14百万円減の153億84百万円となりました。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末45.5%から45.2%へ減少しました。
(2) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、米中貿易摩擦の拡大や世界経済の不確実性などにより、先行き不透明な状況で推移しました。
菓子・食品業界におきましても、消費動向は予断が許されない状況の中、企業間競争の激化に加え、原材料価格やエネルギーコストが上昇し厳しい経営環境が続いてきました。
このような状況のもと、当社グループは、中期3カ年計画「新・維新 Next Stage 2020」の2年目を迎え、5つの目標 ①自己成長と共育の融合への挑戦 ②全員がマーケター ③イノベーションの絶え間ない挑戦 ④「利益=売上-コスト」の基本算式を忘れない ⑤健康経営の推進 に向けて着実な一歩を踏み出し、更にサステナブルな成長を目指して事業活動を開始しました。また、2019年4月1日付けで井村屋グループの新会社として設立した井村屋スタートアッププランニング株式会社「I-SUP」も国内外で新たな事業の起業化に向け活動を進めております。
当第1四半期連結累計期間における当社グループの売上高は、国内及び中国の調味料事業が順調に推移しましたが、流通事業においては夏物商品の売上が減少しました。その結果、連結売上高は、前年同期比1億33百万円(1.4%)減の90億72百万円となりました。
コスト面では、継続した生産性向上活動やSCM効果により人件費や物流費の削減が図られましたが、主要原料の小豆を筆頭に原材料費やエネルギーコストが引き続き上昇し、厳しい経営環境となりました。また、冷菓商品の最盛期に向けたプロモーションの早期実施により広告宣伝費が増加しました。その結果、営業損失は2億68百万円(前年同期は46百万円の営業損失)、経常損失は2億57百万円(前年同期は17百万円の経常利益)となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億25百万円(前年同期は90百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
各セグメントの経営成績は次のとおりであります。
① 流通事業
菓子カテゴリーでは煮あずき製法を活用した商品が順調に推移し、冷菓カテゴリーでは「やわもちアイス」シリーズの売上が増加しました。しかし、各カテゴリーで夏物商品の売上が伸び悩みました。その結果、流通事業の売上高は、前年同期比3億38百万円(4.3%)減の75億40百万円となり、セグメント利益は前年同期比1億79百万円(82.8%)減の37百万円となりました。
流通事業におけるカテゴリー別の概況につきましては以下のとおりです。
(菓子カテゴリー)
「ようかん類」の売上が伸長し、防災用商品として好評をいただいている「えいようかん」は一般社団法人 防災安全協会より「災害食大賞©2019」アレルギー対応部門において銀賞を受賞いたしました。「どら焼」シリーズや冷凍和菓子も順調に推移しましたが、夏物商品の「水ようかん」の売上が減少しました。その結果、菓子カテゴリーの売上高は、前年同期比82百万円(5.2%)減の15億22百万円となりました。
(食品カテゴリー)
「お赤飯の素」が順調に推移しましたが、「氷みつ」や業務用商品の売上が減少しました。その結果、食品カテゴリーの売上高は前年同期比1億52百万円(9.6%)減の14億43百万円となりました。
(デイリーチルドカテゴリー)
「豆腐類」では「美し豆腐」やその他の業務用商品が堅調に推移しました。その結果、デイリーチルドカテゴリーの売上高は、前年同期比0.3%増の2億41百万円となりました。
(冷菓カテゴリー)
冷菓商品は苦戦したものの、新商品「やわもちアイス Fruits メロン&バニラ」「BOXやわもちアイス(つぶあんミルクカップ)」を発売し、「やわもちアイス」シリーズの売上が増加しました。米国でアイス事業を展開しているIMURAYA USA, INC.では、8月に予定している大手量販店の販売キャンペーンに向け着実に準備を進めるとともに、新規販売ルートの開拓に取り組みました。しかし、国内では天候要因の影響もあり、主力商品の「あずきバー」シリーズが伸び悩みました。その結果、冷菓カテゴリーの売上高は前年同期比1億72百万円(4.8%)減の34億16百万円となりました。
(点心・デリカテゴリー)
4月~6月は「肉まん・あんまん」などの「点心・デリ」カテゴリーの需要が減少する期間ですが、コンビニエンスストアでのスチーマー販売が好調に推移しました。その結果「点心・デリ」カテゴリーの売上高は前年同期比44百万円(6.1%)増の7億73百万円となり、シーズンに向け期待がもてる状況となっています。
(スイーツカテゴリー)
スイーツカテゴリーでは、「Anna Miller's(アンナミラーズ)高輪店」が堅調に推移しました。「JOUVAUD(ジュヴォー)」では、前期、京都に出店した「La maison JOUVAUD (ラ・メゾン・ジュヴォー)京都祇園店」、「La maison JOUVAUD (ラ・メゾン・ジュヴォー)JR京都伊勢丹店」が順調に推移しています。「La maison JOUVAUD(ラ・メゾン・ジュヴォー)KITTE名古屋店」においても特長あるメレンゲ菓子の「生ロカイユ」がテイクアウト商品として引き続き人気を集めております。また、「La maison JOUVAUD(ラ・メゾン・ジュヴォー)広尾店」は店舗リニューアルを行い、7月28日にリニューアルオープンしました。更なるお客様へのサービス向上に取り組んでまいります。
特色ある“アイスクリーム和菓子”を販売している「井村屋 和涼菓堂 京都店」も、好評をいただき、順調に推移しました。その結果、スイーツカテゴリーの売上高は、前期比24百万円(20.6%)増の1億42百万円となりました。
② 調味料事業
国内では井村屋フーズ株式会社のシーズニング事業において、新規顧客獲得やお客様ニーズに対応した商品提案に取り組み、OEMとともにODM(Original Design Manufacturing)の売上が増加しました。中国での調味料事業では、北京京日井村屋食品有限公司(JIF)の商品提案が順調に進み、中国国内で売上が伸長しました。また、生産拠点である井村屋(大連)食品有限公司(IDF)では製造コスト低減が図られました。その結果、調味料事業の売上高は、前年同期比2億5百万円(16.1%)増の14億75百万円となり、セグメント利益は前年同期比28百万円(42.9%)増の93百万円となりました。
③ その他の事業
イムラ株式会社が行っているリース代理業は堅調に推移しました。また、井村屋商品のアウトレット販売を行っている「MOTTAINAI屋」は、地域住民の皆様から引き続き好評をいただきました。本社所在地である三重県津市の近鉄津駅構内に出店している「imuraya Sweets Shop irodori」は特色のあるスイーツ商品を中心に販売し、人気を得ております。また、本社近隣のイオンスタイル津南に出店している「ソフトアイスクリーム&スイーツ店WaiWai(ワイワイ)」では新商品を発売し、最盛期の夏場に向けお客様満足の向上に取り組んでおります。井村屋グループ株式会社の賃貸事業を加えた、その他の事業の売上高は56百万円となり、新規店舗出店による固定費が増加し、セグメント損失は15百万円となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億30百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。