四半期報告書-第148期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における経済環境は、当初、緩やかな回復基調で推移しましたが、後半に入り、米中貿易摩擦の深刻化にともなう中国経済を中心とした世界経済の減速、ならびに消費増税後の国内消費落ち込み等の影響を受け、国内製造業を中心に先行きの不透明感が一層強まっております。
そのような環境の中、当社グループでは、「21世紀型企業への変革!」を中期方針に掲げ、変化し続ける経営環境においても常にお客様のニーズに応え、安定した収益確保と継続的な成長を果たすため、“新規事業の創出”と“グローバル事業の拡大”を柱とした事業戦略を推進しております。併せて、企業発展の潜在力である人材力、開発力、環境対応力を高める経営を継続し、企業体質の強化に取り組んでおります。 当第3四半期の連結業績は、売上高911億12百万円(前年同期比0.2%増)、営業利益79億52百万円(同2.0%減)、経常利益85億14百万円(同9.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益60億94百万円(同11.0%減)となりました。
セグメントの概況は次のとおりであります。
車輌資材事業では、国内における新車販売は比較的堅調を維持し、引き続き“革を超える新素材”「クオーレ®」や夏冬快適素材「クオーレモジュレ®」などの高付加価値商品が順調に推移しましたが、海外生産比率の増加、ならびに販売車種の一部打ち切りや商品構成の変化により、国内事業全体では、前年同期比で減収・減益となりました。海外では、米中貿易摩擦による米国の追加関税ならびに中国自動車販売市場の減速、さらに原材料価格高騰の影響を受け、厳しい経営環境となりました。一方で、前年度、大幅な受注増に対し生産能力の急拡大に取り組んでおりましたメキシコ工場において、課題であった生産効率と歩留まりの改善が進み、第1四半期より営業利益が黒字転換し、利益改善が図られました。海外事業全体では、市況の悪化を受け、前年同期比で僅かに売上高が減少したものの、営業利益は増益となりました。当事業の売上高は529億23百万円(前年同期比3.5%減)、営業利益47億41百万円(同5.6%減)となりました。
ハイファッション事業では、近年、アパレル業界や消費者の中で、売れ残り在庫の廃棄に対する問題意識が高まるなか、糸から縫製までのグループ一貫機能により、差別化商品を在庫レスで製造する独自のViscotecs®システムに注目が集まっております。このような社会環境のもと、ファッション向けBtoC事業においては、バーチャル試着で多様な消費者ニーズに対応し“あなただけの一着”をお届けする 「Viscotecs make your brand®」の事業展開に先行費用を投じております。また、ファッション向けBtoB事業においても、同様のビジネスモデルでの店舗販売がスタートし、その後の店舗数拡大を経て順調に推移しております。スポーツ向けBtoB事業においては、当社グループの差別化原糸と加工技術を駆使した差別化素材の販売が堅調に推移しました。しかしながら、アパレル市場全体は依然厳しい状況にあり、セグメント全体では、前年同期比で減収・減益となりました。当事業の売上高は184億96百万円(前年同期比1.5%減)、営業利益は7億29百万円(同4.0%減)となりました。
エレクトロニクス事業では、繊維と金属の複合化技術により差別化を高めた導電性素材「プラット®」は、付加価値を高めた部品化・製品化販売で、スマートフォンやゲーム機への採用拡大が進んでおります。また、ビスコテックス・システム販売事業では、システム本体およびサプライ商品が売上高を伸ばしました。KBセーレン㈱では、スーパー繊維「ゼクシオン®」の用途拡大が進みましたが、一方で米中貿易摩擦の影響により、導電糸「ベルトロン®」や高性能ワイピングクロス「ザヴィーナ®」等の高付加価値商品の売上高が減少しました。また、繊維機械事業を行うセーレン電子㈱および世聯電子(蘇州)においても同様の影響を受け、売上高が減少しました。なお、前連結会計年度末に連結子会社となったケイ・エス・ティ・ワールド㈱の業績が、新たに当エレクトロニクスセグメントに加わっております。当事業の売上高は82億51百万円(前年同期比34.9%増)、営業利益は14億38百万円(同11.3%減)となりました。
環境・生活資材事業では、新設住宅着工戸数が弱含みで推移するなか、当セグメント主力のハウジング資材事業では、優れた省エネ性能をもつ遮熱型ハウスラップ材や遮熱・高止水型ルーフィング材をはじめ、当社グループの差別化商品群が売上高を伸ばしました。環境・土木分野では、独自の繊維技術により商品化した防草シート「グラスガード®」の販路拡大が進み、また、インテリア事業も売上高を伸ばしましたが、健康・介護事業およびオフィス事業において、一部商品の販売先での在庫調整があり、売上高が減少しました。当事業の売上高は63億62百万円(前年同期比5.6%増)、営業利益は7億4百万円(同2.9%減)となりました。
メディカル事業では、当社の独自技術で商品化した、繭から生まれた天然成分「ピュアセリシンTM」配合のコモエース化粧品は、自社サイトに加え、百貨店やセレクトショップなどの常設店舗での販売強化を進め、順調に売上高を伸ばしました。卓越した消臭機能を持つアンダーウエアシリーズ「デオエスト®」は、顧客ニーズにマッチした新商品投入とプロモーションに注力し、販売拡大を進めております。医療資材分野においては、KBセーレン㈱の「エスパンシオーネ®」(特殊原糸)とグループ一貫機能を活かした高付加価値商品の顧客開発が進み販売先が拡大しましたが、薬価改定等の影響により一部の医療用資材において売上高の減少がありました。当事業の売上高は43億97百万円(前年同期比1.4%減)、営業利益は11億9百万円(同29.8%増)となりました。
その他の事業では、㈱ナゴヤセーレンの不動産賃貸管理事業やセーレン商事㈱の保険代理業が堅調に推移しました。当事業の売上高は6億81百万円(前年同期比1.3%減)、営業利益は4億11百万円(同6.8%減)となりました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して5億99百万円減少の1,261億47百万円となりました。流動資産は、受取手形及び売掛金やその他流動資産が減少した一方で現金及び預金が増加し、前連結会計年度末と比較して4億6百万円の増加となりました。固定資産は、主に海外子会社の財務諸表の換算レートが円高になったことなどにより、前連結会計年度末と比較して10億5百万円減少しました。負債の部は、借入金や支払手形及び買掛金の減少などにより、19億74百万円減少し、492億40百万円となりました。純資産は、自己株式の取得や為替換算調整勘定の変動がありましたが、利益剰余金の増加などにより、全体で13億74百万円増加し、769億6百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物の残高は148億21百万円となり、前連結会計年度末より26億33百万円増加しました。
「営業活動によるキャッシュ・フロー」は、110億99百万円の収入(前年第3四半期連結累計期間は53億40百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益83億76百万円、減価償却費37億96百万円などによるものです。
「投資活動によるキャッシュ・フロー」は、45億50百万円の支出(前年第3四半期連結累計期間は29億14百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出30億1百万円などによるものです。
「財務活動によるキャッシュ・フロー」は、35億21百万円の支出(前年第3四半期連結累計期間は39億80百万円の支出)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出10億円、配当金の支払による支出21億30百万円などによるものです。
(3) 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等について、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は38億39百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設の計画は以下のとおりであります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末におけ
る計画の著しい変更はありません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における経済環境は、当初、緩やかな回復基調で推移しましたが、後半に入り、米中貿易摩擦の深刻化にともなう中国経済を中心とした世界経済の減速、ならびに消費増税後の国内消費落ち込み等の影響を受け、国内製造業を中心に先行きの不透明感が一層強まっております。
そのような環境の中、当社グループでは、「21世紀型企業への変革!」を中期方針に掲げ、変化し続ける経営環境においても常にお客様のニーズに応え、安定した収益確保と継続的な成長を果たすため、“新規事業の創出”と“グローバル事業の拡大”を柱とした事業戦略を推進しております。併せて、企業発展の潜在力である人材力、開発力、環境対応力を高める経営を継続し、企業体質の強化に取り組んでおります。 当第3四半期の連結業績は、売上高911億12百万円(前年同期比0.2%増)、営業利益79億52百万円(同2.0%減)、経常利益85億14百万円(同9.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益60億94百万円(同11.0%減)となりました。
セグメントの概況は次のとおりであります。
車輌資材事業では、国内における新車販売は比較的堅調を維持し、引き続き“革を超える新素材”「クオーレ®」や夏冬快適素材「クオーレモジュレ®」などの高付加価値商品が順調に推移しましたが、海外生産比率の増加、ならびに販売車種の一部打ち切りや商品構成の変化により、国内事業全体では、前年同期比で減収・減益となりました。海外では、米中貿易摩擦による米国の追加関税ならびに中国自動車販売市場の減速、さらに原材料価格高騰の影響を受け、厳しい経営環境となりました。一方で、前年度、大幅な受注増に対し生産能力の急拡大に取り組んでおりましたメキシコ工場において、課題であった生産効率と歩留まりの改善が進み、第1四半期より営業利益が黒字転換し、利益改善が図られました。海外事業全体では、市況の悪化を受け、前年同期比で僅かに売上高が減少したものの、営業利益は増益となりました。当事業の売上高は529億23百万円(前年同期比3.5%減)、営業利益47億41百万円(同5.6%減)となりました。
ハイファッション事業では、近年、アパレル業界や消費者の中で、売れ残り在庫の廃棄に対する問題意識が高まるなか、糸から縫製までのグループ一貫機能により、差別化商品を在庫レスで製造する独自のViscotecs®システムに注目が集まっております。このような社会環境のもと、ファッション向けBtoC事業においては、バーチャル試着で多様な消費者ニーズに対応し“あなただけの一着”をお届けする 「Viscotecs make your brand®」の事業展開に先行費用を投じております。また、ファッション向けBtoB事業においても、同様のビジネスモデルでの店舗販売がスタートし、その後の店舗数拡大を経て順調に推移しております。スポーツ向けBtoB事業においては、当社グループの差別化原糸と加工技術を駆使した差別化素材の販売が堅調に推移しました。しかしながら、アパレル市場全体は依然厳しい状況にあり、セグメント全体では、前年同期比で減収・減益となりました。当事業の売上高は184億96百万円(前年同期比1.5%減)、営業利益は7億29百万円(同4.0%減)となりました。
エレクトロニクス事業では、繊維と金属の複合化技術により差別化を高めた導電性素材「プラット®」は、付加価値を高めた部品化・製品化販売で、スマートフォンやゲーム機への採用拡大が進んでおります。また、ビスコテックス・システム販売事業では、システム本体およびサプライ商品が売上高を伸ばしました。KBセーレン㈱では、スーパー繊維「ゼクシオン®」の用途拡大が進みましたが、一方で米中貿易摩擦の影響により、導電糸「ベルトロン®」や高性能ワイピングクロス「ザヴィーナ®」等の高付加価値商品の売上高が減少しました。また、繊維機械事業を行うセーレン電子㈱および世聯電子(蘇州)においても同様の影響を受け、売上高が減少しました。なお、前連結会計年度末に連結子会社となったケイ・エス・ティ・ワールド㈱の業績が、新たに当エレクトロニクスセグメントに加わっております。当事業の売上高は82億51百万円(前年同期比34.9%増)、営業利益は14億38百万円(同11.3%減)となりました。
環境・生活資材事業では、新設住宅着工戸数が弱含みで推移するなか、当セグメント主力のハウジング資材事業では、優れた省エネ性能をもつ遮熱型ハウスラップ材や遮熱・高止水型ルーフィング材をはじめ、当社グループの差別化商品群が売上高を伸ばしました。環境・土木分野では、独自の繊維技術により商品化した防草シート「グラスガード®」の販路拡大が進み、また、インテリア事業も売上高を伸ばしましたが、健康・介護事業およびオフィス事業において、一部商品の販売先での在庫調整があり、売上高が減少しました。当事業の売上高は63億62百万円(前年同期比5.6%増)、営業利益は7億4百万円(同2.9%減)となりました。
メディカル事業では、当社の独自技術で商品化した、繭から生まれた天然成分「ピュアセリシンTM」配合のコモエース化粧品は、自社サイトに加え、百貨店やセレクトショップなどの常設店舗での販売強化を進め、順調に売上高を伸ばしました。卓越した消臭機能を持つアンダーウエアシリーズ「デオエスト®」は、顧客ニーズにマッチした新商品投入とプロモーションに注力し、販売拡大を進めております。医療資材分野においては、KBセーレン㈱の「エスパンシオーネ®」(特殊原糸)とグループ一貫機能を活かした高付加価値商品の顧客開発が進み販売先が拡大しましたが、薬価改定等の影響により一部の医療用資材において売上高の減少がありました。当事業の売上高は43億97百万円(前年同期比1.4%減)、営業利益は11億9百万円(同29.8%増)となりました。
その他の事業では、㈱ナゴヤセーレンの不動産賃貸管理事業やセーレン商事㈱の保険代理業が堅調に推移しました。当事業の売上高は6億81百万円(前年同期比1.3%減)、営業利益は4億11百万円(同6.8%減)となりました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して5億99百万円減少の1,261億47百万円となりました。流動資産は、受取手形及び売掛金やその他流動資産が減少した一方で現金及び預金が増加し、前連結会計年度末と比較して4億6百万円の増加となりました。固定資産は、主に海外子会社の財務諸表の換算レートが円高になったことなどにより、前連結会計年度末と比較して10億5百万円減少しました。負債の部は、借入金や支払手形及び買掛金の減少などにより、19億74百万円減少し、492億40百万円となりました。純資産は、自己株式の取得や為替換算調整勘定の変動がありましたが、利益剰余金の増加などにより、全体で13億74百万円増加し、769億6百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物の残高は148億21百万円となり、前連結会計年度末より26億33百万円増加しました。
「営業活動によるキャッシュ・フロー」は、110億99百万円の収入(前年第3四半期連結累計期間は53億40百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益83億76百万円、減価償却費37億96百万円などによるものです。
「投資活動によるキャッシュ・フロー」は、45億50百万円の支出(前年第3四半期連結累計期間は29億14百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出30億1百万円などによるものです。
「財務活動によるキャッシュ・フロー」は、35億21百万円の支出(前年第3四半期連結累計期間は39億80百万円の支出)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出10億円、配当金の支払による支出21億30百万円などによるものです。
(3) 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等について、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は38億39百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設の計画は以下のとおりであります。
| 会社名 | 所在地 | セグメントの名称 | 設備の内容 | 投資予定額(百万円) | 着手 年月 | 完成予定 年月 | 完成後の 増加能力 | |
| 総額 | 既支払額 | |||||||
| KBセーレン株式会社 | 北陸合繊工場 (福井県 鯖江市) | 車輌資材 ハイファッション エレクトロニクス 環境・生活資材 メディカル | 特高受電設備更新 | 565 | ― | 2019年 6月 | 2021年 7月 | 特高トランス 容量15000kVA ×2基 |
| 世聯汽車内飾(蘇州)有限公司 | 中国江蘇省 蘇州市 | 車輌資材 | 自動車内装 材生産設備 | 561 | 388 | 2019年 7月 | 2020年 3月 | 20万m/月 |
なお、当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末におけ
る計画の著しい変更はありません。