四半期報告書-第147期第3四半期(平成30年10月1日-平成30年12月31日)

【提出】
2019/02/13 9:20
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28項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における日本経済は、企業収益や雇用環境の改善を背景に、景気は緩やかな回復基調が続きました。世界経済では、米国が景気拡大を続ける一方、米中貿易摩擦の影響や、欧州経済の先行き、高まる各地域での地政学的リスク、高騰する原油価格など、引き続き注視が必要な状況にあります。
そのような環境の中、当社グループでは、「21世紀型企業への変革!」を中期方針に掲げ、変化し続ける経営環境においても常にお客様のニーズに応え、安定した収益確保と継続的な成長を果たすため、“新規事業の創出”と“グローバル事業の拡大”を柱とした事業戦略を推進しております。併せて、企業発展の潜在力である人材力、開発力、環境対応力を高める経営を継続し、企業体質の強化に取り組んでおります。
当第3四半期の連結業績は、売上高908億97百万円(前年同期比7.5%増)、営業利益81億10百万円(同0.8%減)、経常利益93億52百万円(同11.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益68億48百万円(同22.8%増)となりました。営業利益は若干の減益となりましたが、売上高、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益については、第3四半期として過去最高を更新しました。
セグメントの概況は次のとおりであります。
車輌資材事業では、国内事業では、新車販売台数が堅調に推移する中、“革を超える新素材”「クオーレ®」や瞬間消臭機能の「イノドール®」、防汚機能の「エラッセ®」、夏冬快適素材「クオーレモジュレ®」など、快適な車輌の室内空間を実現する高付加価値商品群や、ビスコテックス加飾パネル等が順調に推移し、前年同期比で増収・増益となりました。海外事業においては、米国および中国市場において「クオーレ®」をはじめとする差別化商品の販売が堅調に推移しました。一方で、大幅な受注増により、生産能力拡大が急務となったメキシコにおいて、生産効率改善および歩留まり改善に遅れが生じ、それによる原材料費や物流費などの経費増があり、海外事業全体では前年同期比で増収・減益となりました。当事業の売上高は548億30百万円(前年同期比11.6%増)、営業利益50億23百万円(同0.4%減)となりました。
ハイファッション事業では、近年、主要顧客であるアパレル業界や消費者において、売れ残り在庫を作らない環境に配慮したものづくりに関心が高まる中、糸から縫製までのグループ一貫機能をIoTで繋ぎ、差別化商品を小ロット・短納期・在庫レスで製造する独自のViscotecs®システムに注目が集まっております。このような環境のもと、BtoC事業においては、在庫レスのバーチャル試着で多様な消費者ニーズに対応し“あなただけの一着”をお届けする 「Viscotecs make your brand®」事業の展開に先行費用を投じております。今後、BtoB事業においても、在庫レスで商品を製造販売する同様のビジネスモデルでの事業拡大に取り組んでまいります。また、前期より拡大基調にあるインナー向けBtoB事業においては、引き続き、当社グループのニッティング技術と加工技術を駆使した差別化素材の販売が好調に推移し、今後さらに拡大する市場ニーズに対応すべく、国内および海外子会社のSaha Seiren Co., Ltd.(タイ)において順次、生産能力の増強を進めております。セグメント全体においては、厳しい国内アパレル市場の影響を受けましたが、高付加価値品の拡販や先行費用の削減により、前年同期比で増収・増益となりました。当事業の売上高は187億75百万円(前年同期比2.1%増)、営業利益は7億59百万円(同68.7%増)となりました。
エレクトロニクス事業では、繊維と金属の複合化技術により差別化を高めた導電性素材「プラット®」は、より付加価値を高めるべく部品化・製品化にシフトしており、スマートフォン、タブレットやゲーム機への採用拡大を進めております。また、KBセーレン㈱では、高性能ワイピングクロス「ザヴィーナ®」や導電糸「ベルトロン®」が好調に推移し、スーパー繊維の「ゼクシオン®」および「グラディオ®」についても新たな用途展開が増えてまいりました。当事業の売上高は61億16百万円(前年同期比0.5%増)、営業利益は16億21百万円(同11.2%増)となりました。
環境・生活資材事業では、新設住宅着工戸数が弱含みで推移する中、当セグメント主力のハウジング資材事業では、優れた省エネ性能をもつ遮熱型ハウスラップ材や遮熱・高止水型ルーフィング材をはじめ、当社グループ独自の差別化商品群が売上高を伸ばしました。また、新たな事業領域である環境・土木分野においては、独自の繊維技術により商品化した防草シート「グラスガード®」の業界認知度を増し、さらなる販路拡大に取り組んでおります。健康・介護事業では、快適機能性を高めた新製品の販売が順調に伸びております。当事業の売上高は60億25百万円(前年同期比8.2%増)、営業利益は7億25百万円(同7.0%増)となりました。
メディカル事業では、当社の独自技術で商品化した、繭から生まれた天然成分「ピュアセリシンTM」配合のコモエース化粧品は、自社サイトや百貨店に加え、セレクトショップなどの常設店舗における販売強化を進めております。素肌ケア商品「como」シリーズのラインナップ拡充に加え、新たに2018年9月より新成分「ピュアセリシンラメラTM」を配合した「コモエース ラメラエッセンス」の販売を開始いたしました。今後も新しい消費者層への価値提案を継続してまいります。卓越した消臭機能を持つアンダーウエアシリーズ「デオエスト®」は、顧客ニーズにマッチした新商品投入を継続しつつ、メディア展開を始めとするプロモーションに注力し販売拡大を進めております。また医療資材分野では、KBセーレン㈱の特殊原糸を軸に、グループ一貫機能を活かした差別化商品が売上高を伸ばしましたが、薬価改定の影響等により、一部の医療用製品において売上高の減少がありました。当事業の売上高は44億58百万円(前年同期比4.5%減)、営業利益は8億54百万円(同32.1%減)となりました。
その他の事業では、㈱ナゴヤセーレンの不動産賃貸管理事業やセーレンコスモ㈱の人材派遣事業が堅調に推移しました。当事業の売上高は6億90百万円(前年同期比0.5%減)、営業利益は4億41百万円(同8.5%増)となりました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して12億49百万円増加の1,234億66百万円となりました。これは主に、売上高の増加により受取手形及び売掛金、たな卸資産などの流動資産が増加したことによるものです。負債の部は、借入金の純減などにより、9億68百万円減少し、434億15百万円となりました。純資産は、為替変動による為替換算調整勘定の減少がありましたが、利益剰余金の増加により、全体で22億18百万円増加し、800億50百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物の残高は112億69百万円となり、前連結会計年度末より19億52百万円減少しました。
「営業活動によるキャッシュ・フロー」は、53億40百万円の収入(前年第3四半期連結累計期間は79億55百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益96億90百万円、減価償却費35億70百万円による収入、売上高の増加に伴うたな卸資産の増加による支出などによるものです。
「投資活動によるキャッシュ・フロー」は、29億14百万円の支出(前年第3四半期連結累計期間は45億5百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出40億82百万円などによるものです。
「財務活動によるキャッシュ・フロー」は、39億80百万円の支出(前年第3四半期連結累計期間は3億20百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払18億68百万円、借入金の返済10億68百万円、自己株式の取得10億43百万円によるものです。
(3) 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等について、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は37億81百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設の計画は以下のとおりであります。
会社名所在地セグメントの名称設備の内容投資予定額(百万円)着手
年月
完成予定
年月
完成後の
増加能力
総額既支払額
KBセーレン株式会社北陸合繊工場(福井県
鯖江市)
車輌資材
ハイファッション
エレクトロニクス
環境・生活資材
メディカル
FA設備(物流合理化システム)2,0502018年
10月
2019年
10月
処理能力8,500ボビン/日
工場面積
3,220㎡

前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に著しい変更があったものは、次のとおりであります。
Seiren Viscotec México S.A. de C.V.において、自動車内装材生産設備(セグメント区分「車輌資材」)を取得しました。
世聯汽車内飾(蘇州)有限公司において、自動車内装材生産工場・設備(セグメント区分「車輌資材」)を取得しました。
世聯汽車内飾(河北)有限公司において、自動車内装材生産設備(セグメント区分「車輌資材」)を取得しました。

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