四半期報告書-第104期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
国内医薬品事業におきましては、高齢化社会の進行等によって国の医療財政が逼迫する中、薬価制度の抜本改革をはじめとする様々な医療費抑制策が進められており、中間年薬価改定の実施等、当第2四半期累計期間においても引き続き厳しい事業環境にあります。
このような環境の中、当社グループは昨年度、2022年を起点とする10か年の経営計画「長期経営計画2031」を策定し、製薬業界を取り巻く厳しい状況や、それに伴う当社グループの長期的課題を分析し、2031年ビジョンとして「画期的新薬の迅速な創出・提供により健康寿命延伸に貢献し続ける企業」「皮膚科、整形外科領域を中心にグローバルに展開する創薬企業」を掲げました。また、当社グループは、ビジョン実現のための戦略として「研究開発」「海外展開」「経営基盤」の3つのTransformationを策定し、研究開発への積極的な戦略投資、高い有効性と安全性を有し世界に通用する医薬品を効率良く創出・販売できる体制の構築、挑戦と変革を追求し続ける人材の育成等を進め、経営計画達成に向けて取り組んでおります。
当第2四半期連結累計期間の売上高は36,171百万円(対前年同四半期比1.8%減)であり、減収となりました。利益面では、主に販売費及び一般管理費の増加により、営業利益は5,512百万円(対前年同四半期比32.8%減)、経常利益は5,722百万円(対前年同四半期比33.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4,068百万円(対前年同四半期比31.8%減)となりました。販売費及び一般管理費が増加した主たる要因は、戦略投資の結果、研究開発費が対前年同四半期比32.5%増加し、5,738百万円となったためであります。
当第2四半期連結累計期間におきましては、2023年6月に原発性腋窩多汗症治療剤「エクロック」の新容器として直接腋窩に薬剤を塗布できるツイストボトルを発売したほか、2023年8月に壊死組織除去剤「ネキソブリッド」を発売しました。「ネキソブリッド」は「深達性Ⅱ度又はⅢ度熱傷における壊死組織の除去」を効能・効果とする外用剤として新たな治療の選択肢を提供するものであり、患者さんのクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献するため、熱傷専門医を中心に情報提供活動を進めております。また、2023年9月には韓国において、原発性腋窩多汗症治療剤「エクロック」の販売承認申請が、提携先であるドンファ社により提出されました。当社はドンファ社に対して、韓国における本剤の独占的な開発及び販売の権利を供与しております。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①薬業
医薬品・医療機器につきましては、原発性腋窩多汗症治療剤「エクロック」や関節機能改善剤「アルツ」等の売上が増加した一方、競合品や薬価改定の影響等を受け、癒着防止吸収性バリア「セプラフィルム」や爪白癬治療剤「クレナフィン」等の売上が減少したことにより、減収となりました。
農業薬品につきましては、微生物由来の天然物質農薬である「ポリオキシン」等の売上増加により増収となりました。
この結果、売上高は34,958百万円(対前年同四半期比1.8%減)、セグメント利益(営業利益)は4,851百万円(対前年同四半期比36.1%減)となりました。
なお、海外売上高は2,750百万円(対前年同四半期比18.7%減)となりました。
②不動産事業
不動産事業の主たる収入は文京グリーンコート関連の賃貸料であります。売上高は1,212百万円(対前年同四半期比0.6%減)、セグメント利益(営業利益)は661百万円(対前年同四半期比7.3%増)となりました。
(2) 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は171,651百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,322百万円の増加となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産の増加によるものであります。
負債は30,922百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,430百万円の増加となりました。これは主に、支払手形及び買掛金の増加によるものであります。
また、純資産は140,728百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,892百万円の増加となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金の増加によるものであります。
自己資本比率は、82.0%(前連結会計年度末81.9%)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ4,199百万円減少し、70,060百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期に比べ6,672百万円収入が減少し、245百万円の支出となりました。これは主に、売上債権の増加によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期に比べ269百万円支出が減少し、1,141百万円の支出となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出の減少によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期に比べ1,361百万円支出が減少し、2,813百万円の支出となりました。これは主に、自己株式の取得額の減少によるものであります。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更又は新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は5,738百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1) 経営成績の状況
国内医薬品事業におきましては、高齢化社会の進行等によって国の医療財政が逼迫する中、薬価制度の抜本改革をはじめとする様々な医療費抑制策が進められており、中間年薬価改定の実施等、当第2四半期累計期間においても引き続き厳しい事業環境にあります。
このような環境の中、当社グループは昨年度、2022年を起点とする10か年の経営計画「長期経営計画2031」を策定し、製薬業界を取り巻く厳しい状況や、それに伴う当社グループの長期的課題を分析し、2031年ビジョンとして「画期的新薬の迅速な創出・提供により健康寿命延伸に貢献し続ける企業」「皮膚科、整形外科領域を中心にグローバルに展開する創薬企業」を掲げました。また、当社グループは、ビジョン実現のための戦略として「研究開発」「海外展開」「経営基盤」の3つのTransformationを策定し、研究開発への積極的な戦略投資、高い有効性と安全性を有し世界に通用する医薬品を効率良く創出・販売できる体制の構築、挑戦と変革を追求し続ける人材の育成等を進め、経営計画達成に向けて取り組んでおります。
当第2四半期連結累計期間の売上高は36,171百万円(対前年同四半期比1.8%減)であり、減収となりました。利益面では、主に販売費及び一般管理費の増加により、営業利益は5,512百万円(対前年同四半期比32.8%減)、経常利益は5,722百万円(対前年同四半期比33.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4,068百万円(対前年同四半期比31.8%減)となりました。販売費及び一般管理費が増加した主たる要因は、戦略投資の結果、研究開発費が対前年同四半期比32.5%増加し、5,738百万円となったためであります。
当第2四半期連結累計期間におきましては、2023年6月に原発性腋窩多汗症治療剤「エクロック」の新容器として直接腋窩に薬剤を塗布できるツイストボトルを発売したほか、2023年8月に壊死組織除去剤「ネキソブリッド」を発売しました。「ネキソブリッド」は「深達性Ⅱ度又はⅢ度熱傷における壊死組織の除去」を効能・効果とする外用剤として新たな治療の選択肢を提供するものであり、患者さんのクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献するため、熱傷専門医を中心に情報提供活動を進めております。また、2023年9月には韓国において、原発性腋窩多汗症治療剤「エクロック」の販売承認申請が、提携先であるドンファ社により提出されました。当社はドンファ社に対して、韓国における本剤の独占的な開発及び販売の権利を供与しております。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①薬業
医薬品・医療機器につきましては、原発性腋窩多汗症治療剤「エクロック」や関節機能改善剤「アルツ」等の売上が増加した一方、競合品や薬価改定の影響等を受け、癒着防止吸収性バリア「セプラフィルム」や爪白癬治療剤「クレナフィン」等の売上が減少したことにより、減収となりました。
農業薬品につきましては、微生物由来の天然物質農薬である「ポリオキシン」等の売上増加により増収となりました。
この結果、売上高は34,958百万円(対前年同四半期比1.8%減)、セグメント利益(営業利益)は4,851百万円(対前年同四半期比36.1%減)となりました。
なお、海外売上高は2,750百万円(対前年同四半期比18.7%減)となりました。
②不動産事業
不動産事業の主たる収入は文京グリーンコート関連の賃貸料であります。売上高は1,212百万円(対前年同四半期比0.6%減)、セグメント利益(営業利益)は661百万円(対前年同四半期比7.3%増)となりました。
(2) 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は171,651百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,322百万円の増加となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産の増加によるものであります。
負債は30,922百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,430百万円の増加となりました。これは主に、支払手形及び買掛金の増加によるものであります。
また、純資産は140,728百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,892百万円の増加となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金の増加によるものであります。
自己資本比率は、82.0%(前連結会計年度末81.9%)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ4,199百万円減少し、70,060百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期に比べ6,672百万円収入が減少し、245百万円の支出となりました。これは主に、売上債権の増加によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期に比べ269百万円支出が減少し、1,141百万円の支出となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出の減少によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期に比べ1,361百万円支出が減少し、2,813百万円の支出となりました。これは主に、自己株式の取得額の減少によるものであります。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更又は新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は5,738百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。