四半期報告書-第88期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/02/07 13:16
【資料】
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【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
体外診断用医薬品の国内市場は、高齢化によりここ数年微増で推移しておりますが、政府による医療費抑制策の基調は変わらず、厳しい環境が続いております。再生医療分野では、2018年度以降、複数の再生医療等製品の製造販売について薬事承認されており、また産官学ともに新技術開発がめざましく量産プラントの建設等、再生医療等製品の供給拡大に向けた動きが活発になっております。
当社グループでは、経営方針として「長期的に持続的成長をする企業」を掲げております。この経営方針の実現に向けて、2019年度を起点とする2ヵ年の中期経営計画を新たに策定しました。「利益ある成長」「新たな企業イメージ醸成」「ステークホルダーへの還元」を重要課題として、事業の拡大、原価低減等のコスト削減、異業種テクノロジーの活用を推進しました。
このような状況のもと、当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期に比べ84百万円(0.9%)増加し93億18百万円となりました。利益面におきましては、営業利益は前年同期に比べ1億69百万円(18.0%)減少し7億70百万円、経常利益は前年同期に比べ1億85百万円(18.8%)減少し8億4百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期に比べ30百万円(6.5%)増加し4億93百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各セグメント別の状況は、概ね次のとおりです。
<診断薬事業>売上高は前年同期に比べ28百万円(0.4%)増加し75億67百万円、営業利益は前年同期に比べ2億16百万円(15.6%)減少し11億78百万円となりました。
当事業の国内販売は、価格競争激化の中、基幹病院や検査センターへの検査機器および製薬企業や食品企業への品質検査試薬の営業活動に注力しました。基幹病院や検査センター向けの検査では、結核菌などの抗酸菌検査のための自動遺伝子検査装置「TRCReady®-80」専用試薬(※東ソー株式会社)の売上が、測定用検査機器の納入台数増加により前年同期に比べ約2割増加しました。製薬企業や食品企業向けの検査では、昨年度6月よりビオメリュー・ジャパン株式会社から導入した微生物迅速検査製品群が売上に貢献しました。
海外販売は、新規代理店の獲得に注力するとともに、引き続き海外子会社のNissui Pharma Solutionを軸に、「Myco Finder®」の販売等、再生医療分野における海外展開を積極的に推進してまいります。
<医薬事業>売上高は前年同期に比べ55百万円(3.3%)増加し17億50百万円、営業利益は前年同期に比べ65百万円(35.0%)増加し2億53百万円となりました。
当事業は、連結子会社の日水製薬医薬品販売株式会社において、健康未来創造研究会へ主力商品である「コンクレバン®」、「日水清心丸」、「シーアルパ®シリーズ」の拡売・新規会員店の獲得、その他の販路では機能性表示食品の拡売に注力しました。
なお、2020年4月1日を効力発生日として、当社の肝臓加水分解物事業を日水製薬医薬品販売株式会社に承継した上で日水製薬医薬品販売株式会社の当社保有株式全てをゼリア新薬工業株式会社へ譲渡することといたしました。
詳細は、「第4経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載の通りであります。
(注) 上記の営業利益は、各事業に配賦できない支援部門に係る費用等6億61百万円が控除されておりません。
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ6億68百万円(1.9%)減少し352億32百万円となりました。これは主に受取手形及び売掛金2億87百万円、商品及び製品2億24百万円の減少によるものです。
当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べ2億42百万円(7.9%)減少し28億31百万円となりました。主な増加は流動負債のその他1億41百万円によるもので、主な減少は未払法人税等1億83百万円、賞与引当金1億44百万円によるものです。
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ4億26百万円(1.3%)減少し324億1百万円となりました。
この結果、自己資本比率は92.0%となりました。
(2)資金の財源及び資金の流動性についての分析
(資金需要の主な内容)
当社グループの資金需要は、営業活動については生産活動に必要な運転資金(材料・外注費及び人件費等)、受注獲得のための販売費、新たな成長分野への積極的投資を目的とした研究開発費が主な内容であります。
投資活動については、既存事業の育成、生産性向上、海外展開及び再生医療分野における新規事業立上げを目的とした設備投資が主な内容であります。
今後、成長分野に対して必要な設備投資や研究開発投資を継続していく予定であります。全体的には、将来見込まれる成長分野での資金需要も見据え、最新の市場環境や受注動向も勘案し、投資案件の選別を行っていく予定であります。
(財務政策)
当社グループは、運転資金及び投資資金について、自己資金より充当しております。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、4億73百万円であります。
2018年度に引き続き、新たなビジネス創出の機会として、将来有望と考えられる研究プロジェクトや独創的かつ萌芽的なアイデアなどを早期に発掘し、共同研究また実用化に通じる創成を目指す日水製薬オープンイノベーションプログラム「NeyeS」(エヌアイズ)の2019年度公募を行いました。多くの研究機関からの応募に対して、当社研究課題とのマッチング、研究内容の独創性や有用性、研究計画の実現性等を審議し、3件を採択しました。「NeyeS」の活動を通じて、再生医療関連技術、細胞培養関連シーズおよび検査・検出技術などをテーマとして、基礎研究から臨床研究および検査・情報処理まで斬新でユニークなアイデアやノウハウ、将来的な医療に役立つシーズを探索し、支援してまいります。
新たな成長分野への積極的投資の一環として、再生医療技術を使用した研究用血球を作製しマラリアやデング熱などの熱帯地域の感染症の制御を目指しているマイキャン・テクノロジーズ株式会社の第三者割当増資を引き受け、21百万円を出資しました。当社が長年の研究開発で培ってきた、再生医療用組織培地に関する技術、検査薬・体外診断用医薬品に関する技術、および再生医療用培地の製造工場などを活用し、再生医療技術を応用した研究開発への取り組みを加速するとともに、マイキャン・テクノロジーズ株式会社と協力し、感染制御の推進に貢献してまいります。
また、市場競争力を高め事業を拡大するうえで、より一層の品質の向上と生産体制を構築させ、お客様のニーズに合わせた高品質な製品を提供するために、法令基準及びISO等の第三者認証基準に対応した新工場の建設を目的として、茨城県五霞町に新たに工場建設用地を取得しました。今後「新工場建設プロジェクト」において基本構想、設計計画を策定し、建設を行ってまいります。

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