四半期報告書-第105期第2四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)

【提出】
2022/08/10 14:28
【資料】
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【項目】
41項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
1)経営成績
当第2四半期連結累計期間における当社グループをとりまく経営環境は、新型コロナウイルス感染症のワクチン普及などにより多くの国で経済活動が再開しつつある中、オミクロン株による感染再拡大が見られた国・地域もあり、経済活動の減速が懸念されました。それに加えて、原材料価格の高騰や地政学リスクの高まりなど、先行きが不透明な状況が続きました。
そうした状況のなか、当社グループは「“あったらいいな”をカタチにする」をブランドスローガンに、お客様のニーズを満たす新製品の発売や既存製品の育成、今後の成長事業への投資に努めてまいりました。
その結果、売上高は71,264百万円(前年同期比6.3%増)、営業利益は9,868百万円(前年同期比3.6%減)、経常利益は10,904百万円(前年同期比1.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7,700百万円(前年同期比2.3%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
国内事業
当事業では、耳鳴りに効く漢方薬「ナリピタン 当帰芍薬散錠(とうきしゃくやくさんじょう)」、BMIが高めの方の内臓脂肪を減らす機能性表示食品「ナイシヘルプ」、しつこいニオイをしっかり消臭しながら床の抗菌までしてくれるコンパクト消臭剤「トイレの消臭元 抗菌+」、目もと専用冷却アイマスク「熱さまシート ジェルでひんやりアイマスク」など、今年春に15品目の新製品を発売し、売上に貢献しました。
また、新型コロナウイルス感染症のオミクロン株の拡大に伴い、痛いのどのウイルスや菌を殺菌する「のどぬ~るスプレー」や冷感ツブ配合の貼るタイプの冷却シート「熱さまシート」などの需要が高まりました。
さらに、気温の低下に伴い、「桐灰カイロ はる」などのカイロの販売が好調に推移しました。
一方、外出自粛や飲み会の減少等により、ニオイのもとから息をリフレッシュする口中清涼剤「ブレスケア」などの需要が昨年に引き続き低迷しました。
その結果、売上高は56,376百万円(前年同期比3.1%増)、セグメント利益は9,335百万円(前年同期比8.9%減)となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおり、その金額は前第2四半期連結累計期間では2,540百万円、当第2四半期連結累計期間では3,168百万円となっております。
(外部顧客への売上高の内訳)
前第2四半期連結累計期間
(自 2021年1月1日
至 2021年6月30日)
当第2四半期連結累計期間
(自 2022年1月1日
至 2022年6月30日)
増減
金額(百万円)金額(百万円)金額
(百万円)
増減率
(%)
ヘルスケア25,76326,2074431.7
日用品21,89322,0931990.9
スキンケア3,5523,282△270△7.6
カイロ9041,62572179.7
合計52,11453,2081,0932.1

国際事業
当事業では、米国・中国・東南アジアを中心に、カイロや額用冷却シート「熱さまシート」、外用消炎鎮痛剤「アンメルツ」などを販売しており、広告や販売促進など積極的に投資することで、売上拡大に努めました。
米国では気温低下に伴いカイロが伸長し、東南アジア各国では新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の際の発熱対策として「熱さまシート」の需要が高まったことに加え、円安による為替変動の影響による売上の増加も寄与し、増収となりました。
一方、中国では3月以降、各都市で新型コロナウイルス感染症の拡大によるロックダウンが実施され、物流網がストップしました。それにより当社の製品出荷が滞り、売上が低迷しましたが、円安による為替変動の影響により売上が増加し、増収となりました。
その結果、売上高は14,452百万円(前年同期比33.4%増)、セグメント利益は145百万円(前年同四半期はセグメント損失524百万円)となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおり、その金額は前第2四半期連結累計期間では627百万円、当第2四半期連結累計期間では949百万円となっております。
(外部顧客への売上高の内訳)
前第2四半期連結累計期間
(自 2021年1月1日
至 2021年6月30日)
当第2四半期連結累計期間
(自 2022年1月1日
至 2022年6月30日)
増減
金額(百万円)金額(百万円)金額
(百万円)
増減率
(%)
米国3,8244,43561016.0
中国3,9244,46454013.8
東南アジア1,3753,2061,831133.2
その他1,0821,39631429.0
合計10,20613,5033,29632.3

通販事業
当事業では、栄養補助食品、スキンケア製品等の通信販売を行っており、広告やダイレクトメールを中心とした販売促進による新規顧客の開拓と既存顧客への購入促進に努めました。
その結果、売上高は4,250百万円(前年同期比5.2%減)、セグメント利益は131百万円(前年同期比25.8%増)となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおりません。
その他
当事業には、運送業、合成樹脂容器の製造販売、不動産管理、広告企画制作等を含んでおり、各社は独立採算で経営し、資材やサービス提供についてその納入価格の見直しを適宜行いました。
その結果、売上高は3,344百万円(前年同期比0.1%減)、セグメント利益は325百万円(前年同期比21.3%減)となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおり、その金額は前第2四半期連結累計期間では3,096百万円、当第2四半期連結累計期間では3,041百万円となっております。

2)財政状態
総資産は、前連結会計年度末に比べ1,730百万円減少し、250,823百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加(12,723百万円)、受取手形及び売掛金の減少(18,368百万円)、有価証券の減少(5,622百万円)、商品及び製品の増加(5,115百万円)、建物及び構築物(純額)の増加(1,520百万円)、建設仮勘定の増加(1,120百万円)、投資有価証券の減少(1,444百万円)等によるものです。
負債は、前連結会計年度末に比べ5,544百万円減少し、51,410百万円となりました。主な要因は、電子記録債務の減少(462百万円)、未払金の減少(2,535百万円)、未払法人税等の減少(1,243百万円)等によるものです。
純資産は、前連結会計年度末に比べ3,813百万円増加し、199,413百万円となり、自己資本比率は79.4%となりました。主な要因は、利益剰余金の増加(3,984百万円)、自己株式の増加(4,056百万円)、為替換算調整勘定の増加(4,657百万円)等によるものです。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは18,819百万円(前年同四半期は9,773百万円)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益10,860百万円、減価償却費2,112百万円、売上債権の減少額19,397百万円、棚卸資産の増加額5,393百万円、未払金の減少額2,699百万円、法人税等の支払額4,178百万円です。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは△781百万円(前年同四半期は4,142百万円)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出24,639百万円、定期預金の払戻による収入23,745百万円、有価証券の売却及び償還による収入5,613百万円、有形固定資産の取得による支出4,912百万円です。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは△7,724百万円(前年同四半期は△3,459百万円)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出4,056百万円、配当金の支払額3,574百万円です。
以上の結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は、前連結会計年度末より11,597百万円増加し、93,584百万円となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当社グループは「“あったらいいな”をカタチにする」をブランドスローガンに、お客様の潜在的ニーズを掘り起こし、今までにない付加価値のある新製品を提供することで、お客様の生活を豊かにしていくことが使命と考えております。
当第2四半期連結累計期間のグループ全体の研究開発費は3,655百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。