四半期報告書-第102期第3四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)

【提出】
2019/11/14 13:50
【資料】
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度末との比較・分析を行っております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
1)経営成績
当第3四半期連結累計期間のわが国の経済は、政府による景気対策の継続などにより企業収益や雇用の改善な
ど回復基調が見られ、個人消費についても緩やかな回復基調が見られます。
そうした状況のなか、当社グループは「“あったらいいな”をカタチにする」をブランドスローガンに、お客
様のニーズを満たす新製品の発売や、既存製品の育成、今後の成長事業への投資に努めてまいりました。
その結果、売上高は117,789百万円(前年同期比1.7%増)、営業利益は20,296百万円(前年同期比3.7%増)
、経常利益は21,447百万円(前年同期比4.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は15,245百万円(前年
同期比10.7%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
従来、「その他事業」に含めておりましたKobayashi Pharmaceuticals of America,Inc.は、2019年1月1日
付で、当社の連結子会社で「海外家庭用品製造販売事業」に区分されるKobayashi Healthcare
International,Inc.を存続会社とする吸収合併により消滅しており、以下の前年同期比較については、前年同期
の数値を変更後のセグメント区分方法に基づき作成した数値で比較しております。
また、2018年6月8日付で行われた江蘇中丹製薬有限公司(現:江蘇小林製薬有限公司)の持分取得に伴う企
業結合について、前第3四半期連結会計期間は暫定的な会計処理を行っていましたが、前連結会計年度末に確定
したため、前年同四半期連結累計期間との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の
金額を用いています。
国内家庭用品製造販売事業
当事業では、歯周ポケットの汚れや歯垢を効果的にかき出す「生葉45°磨きブラシ」や、ヤニ除去力・ステイン除去力を持つ炭粒配合の歯磨き「タバコスミガキ」、アロマキャンドルのような甘く濃厚な香りを楽しめるスティックタイプの芳香剤「Sawaday香るStick アロマキャンドル」、美容液成分を配合した目元までカバーする夜用保湿マスク「しっとり美肌マスク」、古い角質をふきとることでお肌のターンオーバーを促進してシミ対策成分をお肌に浸透させる化粧水「ケシミンふきとり シミ対策液」など春に10品、秋に19品の新製品を発売し、売上に貢献しました。
既存品においては、ヘルスケアでは肥満改善薬「ナイシトール」、女性保健薬「命の母」、舌下錠タイプのいぼ痔治療薬「ヘモリンド」やちくのう症改善薬「チクナイン」などの漢方薬が、日用品では水洗トイレ用芳香洗浄剤「ブルーレット」や上質な香りのインテリアフレグランス「Sawaday香るStick」、おりもの専用シート「サラサーティ」などが、スキンケアではニキビ・肌あれ予防の薬用ローション「オードムーゲ」やシミ対策スキンケア「ケシミン」などが好調に推移しました。
その結果、売上高は97,527百万円(前年同期比2.0%増)、セグメント利益(経常利益)は18,258百万円(前年同期比1.4%増)となりました。営業利益は18,238百万円(前年同期比1.2%増)となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおり、その金額は当第3四半期連結累計期間では5,274百万円となっております。
(外部顧客への売上高の内訳)
前第3四半期連結累計期間
(自 2018年1月1日
至 2018年9月30日)
当第3四半期連結累計期間
(自 2019年1月1日
至 2019年9月30日)
増減
金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)増減率(%)
ヘルスケア44,59545,5959992.2
日用品39,21740,2411,0242.6
スキンケア4,6295,57394420.4
カイロ2,361842△1,519△64.3
合計90,80592,2531,4481.6

海外家庭用品製造販売事業
当事業では、米国・中国・東南アジアを中心に、カイロや額用冷却シート「熱さまシート」、外用消炎鎮痛剤「アンメルツ」などを販売しており、広告や販売促進など積極的に投資することで、売上拡大に努めました。
その結果、売上高は18,186百万円(前年同期比4.6%増)、セグメント利益(経常利益)は1,249百万円(前年同期比60.8%増)となりました。営業利益は1,174百万円(前年同期比52.2%増)となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおり、その金額は当第3四半期連結累計期間では809百万円となっております。
(外部顧客への売上高の内訳)
前第3四半期連結累計期間
(自 2018年1月1日
至 2018年9月30日)
当第3四半期連結累計期間
(自 2019年1月1日
至 2019年9月30日)
増減
金額(百万円)金額(百万円)金額
(百万円)
増減率
(%)
米国5,0364,776△260△5.2
中国6,2416,91967810.9
東南アジア3,3043,73442913.0
その他2,0211,945△75△3.7
合計16,60417,3767724.7

通信販売事業
当事業では、栄養補助食品、スキンケア製品等の通信販売を行っており、広告やダイレクトメールを中心とした販売促進による、新規顧客の開拓と既存顧客への購入促進に努めました。
その結果、売上高は7,350百万円(前年同期比2.1%減)、セグメント利益(経常利益)は191百万円(前年同期比1.4%減)となりました。営業利益は189百万円(前年同期比0.2%減)となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおりません。
その他事業
当事業には、運送業、合成樹脂容器の製造販売、保険代理業、不動産管理、広告企画制作等を含んでおり、各社は独立採算で経営し、資材やサービス提供についてその納入価格の見直しを適宜行いました。
その結果、売上高は5,018百万円(前年同期比2.6%増)、セグメント利益(経常利益)は2,204百万円(前年同期比6.6%増)となりました。営業利益は585百万円(前年同期比27.5%増)となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおり、その金額は当第3四半期連結累計期間では4,209百万円となっております。
2)財政状態
総資産は、前連結会計年度末に比べ6,171百万円減少し、222,615百万円となりました。主な要因は、現金及び
預金の減少(10,244百万円)、受取手形及び売掛金の減少(3,820百万円)、有価証券の増加(4,674百万円)、商品及び製品の増加(5,602百万円)、仕掛品の増加(677百万円)、土地の増加(622百万円)、のれんの減少
(912百万円)、投資有価証券の減少(5,371百万円)、繰延税金資産の増加(976百万円)、投資不動産の減少
(151百万円)等によるものです。
負債は、前連結会計年度末に比べ7,082百万円減少し、55,455百万円となりました。主な要因は、支払手形及
び買掛金の増加(753百万円)、電子記録債務の減少(584百万円)、短期借入金の減少(500百万円)、未払金
の減少(5,550百万円)、未払法人税等の減少(1,000百万円)、賞与引当金の減少(1,092百万円)等によるも
のです。
純資産は、前連結会計年度末に比べ911百万円増加し、167,160百万円となり、自己資本比率は75.1%となりま
した。主な要因は、利益剰余金の増加(9,832百万円)、自己株式の増加(7,999百万円)、為替換算調整勘定の
減少(852百万円)等によるものです。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当社グループは「“あったらいいな”をカタチにする」をブランドスローガンに、お客様の潜在的ニーズを掘り起こし、今までにない付加価値のある新製品を提供することで、お客様の生活を豊かにしていくことが使命と考えています。
当第3四半期連結累計期間のグループ全体の研究開発費は4,811百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。