四半期報告書-第52期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
新型コロナウイルスの影響により、第2四半期連結累計期間のグループ連結売上高は前年同期比で12.3%減、3事業全てにおいて減収となっておりましたが、当第3四半期連結会計期間単独でのグループ連結業績は前年同期比1.5%の増収、79.7%の増益(営業利益)となりました。半導体資材事業においては、当第3四半期連結累計期間以降、コロナ感染拡大前の受注に回復し、第4四半期連結会計期間以降も前年を上回る受注を見込んでおります。衛生検査事業においては、食品衛生業界の産業構造が大きく変化する中で、内食・デリバリー及びテイクアウト需要の増加により、当第3四半期連結会計期間単独では、前年同期比2.9%の増収となり、本来、閑散期となる第4四半期連結会計期間の受注も前年を上回る予測となっております。一方でPIM事業については半導体設備や工作機械の世界的需要低迷が続いており、新規量産品として受注した高機能部品が想定を大きく下回り、第4四半期連結会計期間以降も不透明な状態です。
費用面については、販売管理費において当第3四半期連結累計期間で前年同期比11.8%減、114百万円の大幅な圧縮を行いました。
また、半導体資材・衛生検査器材の2大コア事業においては、当第3四半期連結累計期間以降は徐々に生産調整を解除しながらも、大幅な在庫圧縮と生産の効率化により、稼働日数を減らし、併せて間接部門においての輪番制出勤体制を維持し、一時帰休による雇用調整助成金の申請を行いながら、通期の減産による利益の損失補填を継続しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高2,093百万円(前年同期比7.9%減)、営業利益112百万円(前年同期比10.4%減)、経常利益87百万円(前年同期比4.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は50百万円(前年同期比43.6%減)となりました。
セグメントの経営成績は次の通りであります。
① PIM(パウダー・インジェクション・モールディング)事業
1)高機能部品
長引く米中貿易摩擦と新型コロナウイルスの影響により、半導体設備や工作機械の世界的需要低迷が続く中、直動型ベアリングをはじめとする高機能部品の受注回復には至っておりません。今後はやや回復の兆しはありますが、依然、先行きは不透明な状況です。
また、高機能部品においては下述の自動車部品試作イベントに注力すべく、積極的な新規受注案件獲得の為の営業活動を抑制しております。
2)自動車部品:VG(Variable Geometry)ターボ部品
2021年10月の量産開始を目指すディーゼルVGターボ用部品の試作イベントについて、顧客である国内大手ターボメーカーの最終試験(高温耐久試験)に合格し、自動車メーカー最終承認試験に移行する予定でしたが、新型コロナウイルスの再拡大の影響により、現在予定していた試験開始が遅延するとの報告を受けております。量産開始の1年前に必要な『本金型・本設備』の発注指示は既に受領済みであり、新規設備の導入・立上げ、安定量産技術の確立、PPAP(生産部品承認プロセス)の承認活動は予定通り進め、量産開始決定後の生産体制を盤石なものにすべく活動して参ります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は57百万円(前年同期比24.6%減)、営業利益18百万円(前年同期比22.8%減)となりました。
② 衛生検査器材事業
食品衛生業界の産業構造が大きく変化する中、現在の短期的な市況は国策によるキャンペーンの中断等、内食・デリバリー及びテイクアウト需要の増加により、市販用食品が好調な一方、業務用食品が不調となっております。このような市場環境の中で当社事業は、2020年5月から9月まで続いた前年割れから一転、10月以降は前年同期を上回る受注が継続し、当第3四半期連結会計期間単独での売上高は418百万円となり、四半期単位では過去最高となりました。例年閑散期となる第4四半期連結会計期間の1、2月の受注も更に前年を大きく上回る見込みとなっております。
原価面においては、シャーレ製品を中心に在庫圧縮と生産効率の改善により、一時帰休を積極的に実施し、キャッシュフロー重視を最優先しながら、当第3四半期連結会計期間単独での売上総利益は204百万円、前年同期比4.4%の増益となりました。目まぐるしく変化する市場環境において、ウイズコロナ・アフターコロナにおける産業構造の変化を短期的、中期的に注視しながら、柔軟な生産体制を構築すべく、社内体制を一層強化して参ります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は1,154百万円(前年同期比4.3%減)、営業利益46百万円(前年同期比6.5%増)となりました。
③ 半導体資材事業
長引く新型コロナウイルスにおける外出自粛は家庭内でのテレビ視聴時間を増やす結果となり、夏以降の液晶テレビの世界需要は堅調に推移し、第2四半期連結累計期間の売上高は16.8%の減収となっておりましたが、当第3四半期連結会計期間単独での売上高は前年同期比1.9%増となり、第4四半期連結会計期間以降も前年同期を上回る需要を予測しております。2020年9月より日韓2拠点での生産調整は解除し、更に旺盛な需要に対応する為、今後は生産能力の増強を行って参ります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は881百万円(前年同期比11.0%減)、営業利益47百万円(前年同期比17.9%減)となりました。
財政状態の分析は次の通りであります。
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べ28.9%増の1,892百万円となりました。これは、「現金及び預金」が410百万円、「受取手形及び売掛金」が43百万円、「原材料及び貯蔵品」が56百万円増加する一方、「商品及び製品」が75百万円減少したこと等によるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ0.9%増の3,905百万円となりました。これは、設備投資により308百万円増加し、減価償却費により245百万円減少したこと等によるものです。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ8.6%増の5,797百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べ28.2%増の1,600百万円となりました。これは、「支払手形及び買掛金」が114百万円、「1年以内返済予定の長期借入金」が225百万円増加したこと等によるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ2.1%増の2,514百万円となりました。これは、「リース債務」が77百万円増加したこと等によるものです。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ10.9%増の4,115百万円となりました。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末に比べ3.4%増の1,682百万円となりました。これは、「利益剰余金」が37百万円増加したこと等によるものです。「為替換算調整勘定」は円安・韓国ウォン/台湾ドル高の影響により22百万円増加しました。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は139百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。