有価証券報告書-第79期(2024/04/01-2025/03/31)

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2025/06/16 10:00
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りである。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益の改善を背景とした賃上げ等による雇用・所得環境の改善や設備投資の拡大等により、景気は緩やかな回復基調が続いている。
一方で、継続的な円安によるエネルギー価格・原材料価格の高騰や人手不足による供給力不足、海外経済の不確実性の高まりなど先行きの見通せない状況で推移している。
当社グループを取り巻く建設・住宅業界においても、民間設備投資が堅調に推移しており、建設需要は底堅さを維持しているものの、建設コストの高騰などにより新設住宅着工戸数は弱含みの動きが続くなど、依然として不透明な状況が続いている。
そのような状況の中、当連結会計年度の売上高は228,419百万円(前年同期比3.3%増)となり、利益面においても、売上高の増加やコスト削減など当社グループの全部門において利益の確保に全力で取り組んだ結果、営業利益は14,726百万円(前年同期比1.8%増)となった。経常利益は14,777百万円(前年同期比7.3%減)となったが、投資有価証券売却益及び受取損害賠償金を計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純利益については13,158百万円(前年同期比24.4%増)となった。
セグメントごとの経営成績は次の通りである。
1.シャッター関連製品事業
Windsor Doors Limited他3社及びSPRINT ROLLER SHUTTERS PTY LTDを連結の範囲に含めたこと等により、当連結会計年度の売上高は93,196百万円(前年同期比2.3%増)となり、営業利益は9,705百万円(前年同期比11.3%増)となった。
2.建材関連製品事業
当連結会計年度の売上高は89,979百万円(前年同期比2.4%増)となったが、スチールドア等が低調に推移した結果、営業利益は3,420百万円(前年同期比22.7%減)となった。
3.サービス事業
緊急修理対応や定期保守メンテナンス等が堅調に推移した結果、連結子会社文化シヤッターサービス株式会社を中心に、当連結会計年度の売上高は31,122百万円(前年同期比6.9%増)となり、営業利益は5,643百万円(前年同期比6.9%増)となった。
4.リフォーム事業
ビルの改修等を手掛けるリニューアル事業等が堅調に推移した結果、当連結会計年度の売上高は6,506百万円(前年同期比8.9%増)となり、営業利益は47百万円(前年同期は営業損失17百万円)となった。
5.その他
社会問題化しているゲリラ豪雨等に対する浸水防止用設備を手掛ける止水事業等が堅調に推移した結果、当連結会計年度の売上高は7,615百万円(前年同期比8.4%増)となり、営業利益は1,263百万円(前年同期比15.3%増)となった。
当連結会計年度末における資産、負債及び純資産の状況は次の通りである。
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産の残高は、117,344百万円(前連結会計年度末は120,049百万円)となり、2,704百万円減少した。これは、「受取手形、売掛金及び契約資産」が減少(46,935百万円から45,543百万円へ1,392百万円減)、「電子記録債権」が減少(10,631百万円から9,375百万円へ1,256百万円減)したことが主な要因である。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産の残高は、87,638百万円(前連結会計年度末は86,830百万円)となり、807百万円増加した。これは、「のれん」が減少(11,318百万円から10,329百万円へ989百万円減)した一方で、「建物及び構築物」が増加(12,320百万円から13,774百万円へ1,453百万円増)、「使用権資産」が増加(4,028百万円から4,576百万円へ548百万円増)したことが主な要因である。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債の残高は、55,554百万円(前連結会計年度末は65,559百万円)となり、10,004百万円減少した。これは、「電子記録債務」が減少(21,552百万円から15,893百万円へ5,659百万円減)、「支払手形及び買掛金」が減少(15,604百万円から11,704百万円へ3,900百万円減)したことが主な要因である。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債の残高は、35,977百万円(前連結会計年度末は37,395百万円)となり、1,417百万円減少した。これは、「リース債務」が増加(4,907百万円から5,566百万円へ658百万円増)した一方で、「退職給付に係る負債」が減少(16,433百万円から15,409百万円へ1,024百万円減)、「長期借入金」が減少(3,209百万円から2,440百万円へ769百万円減)したことが主な要因である。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産の残高は、113,450百万円(前連結会計年度末は103,924百万円)となり、9,525百万円増加した。これは、「利益剰余金」が配当金の支払い(4,716百万円)により減少した一方で、親会社株主に帰属する当期純利益の計上(13,158百万円)により増加、「為替換算調整勘定」が増加(1,122百万円)したことが主な要因である。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、39,693百万円となり、前連結会計年度末に比べ543百万円増加した。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りである。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は10,975百万円(前年同期比29.8%減)となった。
収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益18,643百万円、減価償却費5,338百万円、売上債権及び契約資産の減少額2,721百万円であり、支出の主な内訳は、仕入債務の減少額9,738百万円、法人税等の支払額6,920百万円である。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は3,745百万円(前年同期比77.8%減)となった。
収入の主な内訳は、投資有価証券の売却による収入1,699百万円であり、支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出4,806百万円である。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は6,795百万円(前年同期は9,513百万円の獲得)となった。
支出の主な内訳は、配当金の支払額4,710百万円、リース債務の返済による支出1,238百万円、長期借入金の返済による支出868百万円である。
なお、当社グループのキャッシュ・フロー関連指標の推移は、次の通りである。
第75期第76期第77期第78期第79期
自己資本比率50.1%48.7%46.6%50.2%55.3%
時価ベースの自己資本比率44.9%39.1%38.2%59.8%65.2%
キャッシュ・フロー対有利子負債比率0.3年0.7年0.8年1.4年2.0年
インタレスト・カバレッジ・レシオ88.0倍43.2倍33.9倍49.2倍21.6倍

(注)1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算している。
2.各指標は、下記の基準で算出している。
自己資本比率…………………………………自己資本÷総資産
時価ベースの自己資本比率…………………株式時価総額÷総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率……有利子負債÷キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ………キャッシュ・フロー÷利払い
3.株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算している。
4.キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを利用している。
5.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としている。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を利用している。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次の通りである。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
前年同期比(%)
シャッター関連製品事業(百万円)50,869101.8
建材関連製品事業(百万円)21,088101.7
サービス事業(百万円)--
リフォーム事業(百万円)--
報告セグメント計(百万円)71,957101.7
その他(百万円)1,45898.9
合計(百万円)73,416101.7

(注)セグメント間の取引については相殺消去している。
b.商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次の通りである。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
前年同期比(%)
シャッター関連製品事業(百万円)3,401107.5
建材関連製品事業(百万円)41,745103.0
サービス事業(百万円)1,086117.1
リフォーム事業(百万円)3,734103.5
報告セグメント計(百万円)49,968103.6
その他(百万円)3,03294.1
合計(百万円)53,000103.0

(注)セグメント間の取引については相殺消去している。
c.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次の通りである。
セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)
シャッター関連製品事業95,180103.836,681105.7
建材関連製品事業94,054101.251,854108.5
サービス事業31,564107.24,534110.8
リフォーム事業6,311111.593982.8
報告セグメント計227,112103.494,010107.2
その他8,755126.14,405134.9
合計235,867104.198,416108.2

(注)セグメント間の取引については相殺消去している。
d.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りである。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
前年同期比(%)
シャッター関連製品事業(百万円)93,196102.3
建材関連製品事業(百万円)89,979102.4
サービス事業(百万円)31,122106.9
リフォーム事業(百万円)6,506108.9
報告セグメント計(百万円)220,804103.2
その他(百万円)7,615108.4
合計(百万円)228,419103.3

(注)セグメント間の取引については相殺消去している。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りである。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。
①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されている。海外子会社については、進出国の会計基準に準拠して作成され、現地監査法人の監査を受けた上で必要な調整を反映させている。この連結財務諸表の作成に当たり、見積りが必要な事項については、関連する会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っている。なお、この連結財務諸表の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とする。経営者はこれらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しているが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合がある。
詳細については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載している通りである。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載している通りである。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績について、売上高は228,419百万円、営業利益は14,726百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は13,158百万円となった。売上高については、販売数量の増加等が寄与し増収となった。営業利益については、人件費の増加等に伴うコストアップが影響したこと、材料価格の値上がりが影響したことが減益要因となった一方で、販売価格の引き上げが寄与したこと、販売数量の増加が寄与したことにより増益となった。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3.事業等のリスク」に記載している通りである。
③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、運転資金及び設備投資等を自己資金にて賄うことを基本としているが、資金の安定及び効率的な調達を行うため、金融機関からの借入を行っている。また、金融機関4行との間で借入枠7,000百万円のコミットメントライン契約を締結している(借入未実行残高7,000百万円)。
なお、前連結会計年度において社債を発行し、DOORWORKS AUSTRALIA PTY LTD、Windsor Doors Limited他3社及びSPRINT ROLLER SHUTTERS PTY LTDの株式取得に際して金融機関から調達した借入の返済資金に充当している。
当連結会計年度末における有利子負債(負債のうち利子を支払っているすべての負債)の残高は21,723百万円となっている。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は39,693百万円となっている。
当連結会計年度の資本の財源及び資金の流動性の詳細については、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載している通りである。
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、中期経営計画(2024年度~2026年度)の基本テーマである『恒久的な企業価値の創出を目指して』を達成するため、売上高・営業利益・営業利益率・自己資本利益率(ROE)・投下資本利益率(ROIC)・BxVA・BxVAスプレッドを重要な指標として位置付けており、2026年度に売上高250,000百万円、営業利益18,800百万円、営業利益率7.5%、自己資本利益率(ROE)11.0%、投下資本利益率(ROIC)9.1%、BxVA2,700百万円、BxVAスプレッド1.8%の達成をめざしている。当連結会計年度における売上高は228,419百万円(前年同期比3.3%増)、営業利益は14,726百万円(前年同期比1.8%増)、営業利益率は6.4%(前年同期比0.1ポイント減)、自己資本利益率(ROE)は12.1%(前年同期比0.7ポイント増)、投下資本利益率(ROIC)は7.9%(前年同期比1.0ポイント減)、BxVAは700百万円(前年同期比61.1%減)、BxVAスプレッドは0.6%(前年同期比1.0ポイント減)となった。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りである。
1.シャッター関連製品事業
シャッター関連製品事業の売上高は93,196百万円、営業利益は9,705百万円となった。重量シャッターの販売数量が減少した一方で、適正な販売価格の引上げに加えて、高気密性能の高速シートシャッター「大間迅」の売上が堅調に推移したことにより、増収増益となった。セグメント資産は80,777百万円となり、2,609百万円減少した。これは当社及び連結子会社の売上債権回収の早期化等により、受取手形、売掛金及び契約資産、電子記録債権等が減少したことが主な要因である。
2.建材関連製品事業
建材関連製品事業の売上高は89,979百万円、営業利益は3,420百万円となった。主力のスチールドア、引戸や集合住宅向けドアが堅調に推移した一方で、スチールドアの収益構造の整備未達等により増収減益となった。セグメント資産は65,869百万円となり、1,170百万円増加した。これは連結子会社BXカネシン株式会社及び連結子会社BX文化パネル株式会社の設備投資により有形固定資産が増加したことが主な要因である。
3.サービス事業
サービス事業の売上高は31,122百万円、営業利益は5,643百万円となった。緊急修理対応及び保守点検契約が堅調に推移したことにより、増収増益となった。セグメント資産は21,473百万円となり、824百万円増加した。これは連結子会社文化シヤッターサービス株式会社の設備投資により有形固定資産が増加したことが主な要因である。
4.リフォーム事業
リフォーム事業の売上高は6,506百万円、営業利益は47百万円となった。ビルリニューアル事業が堅調に推移したことにより、増収増益となった。セグメント資産は1,398百万円となり、258百万円増加した。これは当社のビルリニューアル事業が堅調に推移したことにより、受取手形、売掛金及び契約資産が増加したことが主な要因である。
5.その他
その他の売上高は7,615百万円、営業利益は1,263百万円となった。止水事業等が堅調に推移したことにより、増収増益となった。セグメント資産は4,657百万円となり、248百万円増加した。これは連結子会社BX TOSHO株式会社の好調な業績により現金及び預金、受取手形、売掛金及び契約資産等が増加したことが主な要因である。

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