四半期報告書-第112期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により極めて厳しい事業環境にあるものの、緊急事態宣言解除後、経済活動の再開が段階的に進められる一方で、欧州各国でロックダウンが始まる等国内外の感染症拡大の動向や世界経済の変動の影響は依然大きく、先行きについては当面予断を許さない状況が続くと見込まれております。
このようなコロナ禍の中にあって、当社及び当社グループ(以下「当社グループ」という。)の根幹会社である株式会社大黒屋(以下「大黒屋」という。)では質屋業を中心として社会的インフラの役割を果たすため営業を継続して参りました結果、当第1四半期連結会計期間(令和2年4月~6月)の売上高は緊急事態宣言等の影響もあり落ち込みましたが、緊急事態宣言解除後の第2四半期連結会計期間(令和2年7月~9月)以降は売上高の回復が進み、特に巣ごもり消費やリモートワーク等の影響を追い風としてオンラインでのブランド品購買需要が増加しております。
当社グループの基本方針は粗利益率及び在庫回転率の最大化を目的とし、限界収益の極大化を図ることにあります。今般、中古ブランド品の流通は越境ECを始め全世界的規模に拡大し、当社グループが展望していた通り、中古ブランド品事業の物品はその物流がグローバルに展開しております。その中にあって、当社グループのビジネスモデルはCtoBの商品買取を基本とし、更にBtoCの商品販売を展開することにより、一般顧客より高く買取り、他の顧客に安く販売し新たな顧客の創造する事をビジネスの根幹においております。
(売上高)
当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高は、英国におけるSFL事業撤退により売上高が前年同期比1,496百万円減少した一方、大黒屋ではコロナ禍において緊急事態宣言の発出された期間が含まれる第1四半期連結会計期間(令和2年4月~6月)の売上高が前年同期比2,101百万円減少(同52.4%減)しましたが、緊急事態宣言解除後の第2四半期連結会計期間(令和2年7月~9月)では売上高は前年同期比656百万円減少(同16.7%減)と回復基調にあり、結果として5,325百万円(前年同期比4,240百万円減、同44.3%減)となりました。
その主な要因は以下の通りであります。
まず、当社グループの根幹会社である大黒屋においては、当第2四半期連結累計期間の売上高は5,184百万円(前年同期比2,758百万円減、同34.7%減)となりました。その要因としては、コロナ禍における営業時間の短縮や外国人観光客の激減及び緊急事態宣言下の外出自粛要請等の影響により第1四半期連結会計期間の売上高が1,905百万円(前年同期比2,101百万円減,同、52.4%減)と前年対比大幅に落ち込んだ事によるものです。続く第2四半期連結会計期間は通常時間による営業や外出自粛の緩やかな解消等に伴ない、売上高は3,278百万円(前年同期比656百万円減、同16.6%減)と回復傾向にあります。因みに月次売上高では、4月498百万円(前年同期比64.2%減)、5月600百万円(前年同期比55.6%減)、6月806百万円(前年同期比36.1%減)、7月1,117百万円(前年同期比8.9%減)、8月1,173百万円(前年同期比6.1%減)、9月987百万円(前年同期比32.3%減)、10月1,072百万円(前年同期比6.0%減)(速報値)と随時回復に向かっております。今後は海外からの渡航制限の緩和等によって第3四半期以降、一層の業績の回復が見込まれます。
販売形態別では店舗商品売上高は第1四半期連結会計期間では1,146百万円(前年同期比1,950百万円減少、同63%減)でしたが当第2四半期連結会計期間では2,242百万円(前年同期比703百万円減、同23.9%減)と回復基調にあります。内訳では、リアル店舗商品売上高(リアル店舗のよる販売の事:以下「リアル」という。)が営業時間短縮や外国人観光客の激減及び外出自粛等の影響で、第1四半期連結会計期間(3か月)において801百万円(2,038百万円減、同71.7%減)と大幅に減少しましたが、第2四半期連結会計期間(3か月)では1,695百万円と回復基調にあります。また、ネット店舗商品売上高(インターネットによる店舗販売の事:以下「ネット」という。)については広告効果を上げた継続的なEC販売の強化活動に加え、巣ごもり消費やリモートワーク等の影響による追い風を受け好調に推移しており、売上高は、第1四半期連結会計期間343百万円(前年同期比73百万円増、同27.3%増)と増加しておりましたが、第2四半期連結会計期間では552百万円(前年同期比242百万円増、同78.2%増)とさらに増加いたしました。
一方、本部商品売上高(古物業者市場等への販売のこと)については第1四半期連結会計期間において緊急事態宣言等により市場開催が殆ど行われなかった事から518百万円(124百万円減、同19.4%減)と減少しましたが、再開後の第2四半期連結会計期間では792百万円(76百万円増、同10.7%増)と回復しております。
併営する質料収入におきましては、質屋事業が庶民金融として生活に定着していることから、順調に推移するも大口が減り小口が増えた結果、質料(貸付金利息)は第1四半期連結会計期間では228百万円(前年同期比2百万円減、同1.1%減)、第2四半期連結会計期間では207百万円(前年同期比16百万円減、同7.3%減)に止まりました。
なお、店頭買取(仕入)についても、コロナ禍における外出自粛要請等の影響により、第1四半期連結会計期間では761百万円(前年同期比962百万円減、同55.8%減)と前年同期と比較して大幅に落ち込みましたが、第2四半期連結会計期間では1,446百万円(前年同期比266百万円減少、同15.5%減)と持ち直し回復基調にあります。また、本部買取(物業者市場等からの買取のこと)についても第1四半期連結会計期間は市場開催が殆ど行われなかった影響で214百万円(前年同期比1,174百万円減、同84.5%減)と前年同期と比較して大幅に落ち込みましたが、第2四半期連結会計期間では市場再開に伴い995百万円(前年同期比100百万円増、同11.2%増)と仕入を回復させることができました。
次に、当社の英国における連結子会社であるSPEEDLOAN FINANCE LIMITEDの事業(以下「SFL」という。)において、先に公表しました通り前第2四半期連結会計年度末より事業撤退を進めて参りました結果、その効果が反映され同事業による今年度の売上高はゼロとなり前年同期と比較して1,496百万円減少しております。
(利益)
当社グループの営業利益は大黒屋ではコロナ禍において緊急事態宣言の発出された期間が含まれる第1四半期連結会計期間(令和2年4月~6月)の営業利益が前年同期比394百万円悪化しましたが、緊急事態宣言解除後の大黒屋の第2四半期連結会計期間(令和2年7月~9月)では営業利益は前年同期比159百万円の悪化に留まったことに加えて、SFL事業の撤退による283百万円の営業損失の改善があった結果、172百万円の営業損失(前年同期比209百万円の悪化)となりました。
その主な要因は以下の通りであります。
まず、大黒屋においては売上総利益は1,426百万円(前年同期比750百万円減、同34.4%減)となりました。この要因は第1四半期連結会計期間における売上総利益が559百万円(前年同期比557百万円減,同、49.9%減)となりましたが、第2四半期連結会計期間における売上総利益は867百万円(前年同期比192百万円減、同18.1%減)と回復傾向にあり、今後の渡航制限の解除等によって第3四半期以降も一層の業績の回復が見込まれます。月次売上総利益では、4月144百万円(前年同期比62.8%減)、5月174百万円(前年同期比54.8%減)、6月240百万円(前年同期比29.9%減)、7月319百万円(前年同期比8.7%減)、8月292百万円(前年同期比12.8%減)、9月255百万円(前年同期比31.8%減)、10月267百万円(前年同期比16.5%減)(速報値)と随時回復に向かっております。
大黒屋の販売費及び一般管理費につきましては、1,432百万円(前年同期比196百万円減、同12.0%減)となりました。これは、従業員夏期賞与の水準を一時的に抑えていたことに加え、当2四半期連結会計期間中に雇用調整給付金が人件費のマイナス分として49百万円還付されたことによるものです。なお、大黒屋では、のれん計上による償却費(当第2四半期連結累計期間270百万円)を販売費及び一般管理費に含めておりますが、連結決算においては、のれん償却費を消去するため、当該金額を控除した金額で記載しております。
以上の結果、大黒屋の営業利益は5百万円の営業損失(前年同期比553百万円の悪化)となりました。
次に、SFL事業におきまして事業撤退を進めて参りました結果、営業利益はゼロとなり前年同期と比較して283百万円改善しております。
当社グループの経常利益は、245百万円の経常損失(前年同期比97百万円の改善)となりました。これは営業利益が前年同期と比較して209百万円悪化した一方で、前連結会計年度に実施したSFLのリファイナンス及びSFLの事業撤退に伴い支払利息や為替差損等の営業外費用が前年同期と比較して308百万円減少したことによるものです。
特別利益については、今期は特段発生しておらず、前年同期比249百万円の減少となりました。特別損失については、16百万円(前年同期比896百万円の改善)となりました。これは前第2四半期累計期間において、SFLの事業撤退にともなう事業整理損失等を計上したことによります。
以上の結果、当社グループの税金等調整前当期純利益につきましては262百万円の損失(前年同期比744百万円の改善)となりました。
また、親会社株主に帰属する当期純利益は、283百万円の損失(前年同期比807百万円の改善)となりました。
セグメント別の業績の状況につきましては以下の通りであります。
イ.質屋、古物売買業
当第2四半期連結累計期間における質屋、古物売買業の売上高及び営業利益は、それぞれ5,185百万円(前年同期比4,224百万円の減少、同44.8%減)、11百万円の営業損失(前年同期比292百万円の悪化)となりました。
その主な要因につきましては、業績の状況にて記載しました通り、当第1四半期連結会計期間において、大黒屋の売上高が減少しましたが、その後回復基調にあり、SFLにつきましては事業撤退により売上高が減少する一方営業損失の発生を削減できたことによるものです。
ロ.電機事業
当第2四半期連結累計期間における電機事業の売上高及び営業利益は、コロナ禍の影響もありそれぞれ140百万円(前年同期比10.4%減)25百万円(前年同期比9.5%増)となりました。
電機事業においては、今もなお電機業界全体において設備投資の抑制が続いていることもあり、最終ユーザーによる設備の新設工事や点検工事などは年々減少しているのが実情であります。また、資材(原材料)価格の上昇や後継者不足による小規模下請け業者の廃業など、より一層厳しい環境が続いており、当社の電機事業にも大きな影響を与えています。
このような状況の下、当社電機事業部門におきましては、適正な利益を確保するため常に販売価格の見直しを行うとともに、製造原価の上昇を抑えるべく仕入先の転換(新規仕入先の拡充等)、現行取引ユーザーとの協力体制の拡充等、さまざまな手法をとって利益率の確保を目指し改善を行っております。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、7,196百万円となり、前連結会計年度末に比べ450百万円の減少となりました。これは主に現金及び預金が411百万円増加した一方で、営業貸付金が380百万円、商品及び製品が116百万円、その他の流動資産が364百万円減少したことによるものであります。固定資産は、1,598百万円となり、前連結会計年度末に比べ71百万円の減少となりました。
この結果、総資産は8,794百万円となり、前連結会計年度末に比べ521百万円減少いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は6,452百万円となり、前連結会計年度末に比べ235百万円の減少となりました。これは主に1年以内返済予定の長期借入金が150百万円減少したことによるものであります。固定負債は89百万円となり前連結会計年度末に比べ3百万円の増加となりました。
なお、当該長期借入金については令和2年10月20日付開示「当社連結子会社の株式会社大黒屋における資金の借入及び借入金の返済に関するお知らせ」の通り、大黒屋において東京スター銀行及びりそな銀行から総額5,500 百万円の融資(借替え)を受けております。
この結果、負債合計は、6,541百万円となり、前連結会計年度末に比べ232百万円減少いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、2,252百万円となり、前連結会計年度末に比べ288百万円の減少となりました。
この結果、自己資本比率は18.5%(前連結会計年度末は20.6%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比して289百万円増加し2,204百万円となりました。
また、各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、559百万円の収入(前年同四半期は15百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純損失262百万円、売上債権の減少380百万円、その他の流動資産の減少361百万円が影響を与えた事によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは0百万円の支出(前年同四半期は57百万円の収入)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出11百万円、その他11百万円の収入によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは150百万円の支出(前年同四半期194百万円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出150百万円によるものです
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当社グループの基本方針は粗利益率及び在庫回転率の最大化を目的とし、限界収益の極大化を図ることにあります。その中にあって、中古ブランド品の流通は越境ECを始め全世界的規模で拡大し、当社グループが展望していた通り、中古ブランド品事業の物品はその物流がグローバルに展開しております。
かかる状況下、当社グループのビジネスモデルはCtoBの商品買取を基本とし、更にBtoCの商品販売を展開することにより、一般顧客より高く買取り、他の顧客に安く販売し新たな顧客の創造する事をビジネスの根幹において対処しております。
一方、今連結会計年度に転じますと、国内外の新型コロナ感染症拡大の影響により極めて厳しい事業環境にあるものの、緊急事態宣言解除後、経済活動の再開が段階的に進められる一方で、欧州各国でロックダウンが始まる等国内外の感染症拡大の動向や世界経済の変動の影響は依然大きく、先行きについては当面予断を許さない状況が続くと見込まれております。
このような環境の中で今後、当社グループが連結収益の改善並びに経営基盤の強化を図るために対処すべき課題とその対処方針は以下の通りです。
①訪問買取・オンライン買取事業の強化
前連結会計年度に本格的に開始いたしました訪問買取に人材を配置し一層の強化を図ります。特にブランド品の換金需要の高いと想定されるシルバー層へ積極的にアプローチし、顧客のニーズに応えて参ります。また、令和2年10月21日にローンチいたしましたオンライン買取事業「UTTA!」を積極的に推進し、一層利便性の高い買取の実現を進めて参ります。さらに、これらの買取事業において効率的かつ信頼できる買取を実現するため、AIを中心としたデータベース分析に基づき、(a)グローバルでの中古ブランド品価格の適正化、(b)商品区分の整理の自動化による消費者の当社サイトへの商品掲載の容易化、(c)真贋鑑定の強化を進めて参ります。
②EC販売の強化
当連結累計期間における、当社グループの日本国内のEC売上高は316百万円の増加(同54.5%増)となりました。これはコロナ禍のもと外出自粛やリモートワーク等の影響でEC利用の需要が拡大していることに加え、当社グループをあげて継続的に取り組んでおります、(a)顧客にわかりやすいECサイトの開発、(b)EC掲載商品点数の向上、(c)EC広告の効率改善活動が功を奏していると思料しております。当社グループでは、引き続きこれらの活動を強化するとともに、今後は、Sales Force社のシステムを用いて情報を一元管理することにより顧客それぞれの趣向に合わせた表示が可能となるECサイトの構築を進める所存です。
③中国事業の強化
前連結会計年度におきまして、中国市場での中古ブランド品事業拡大に向けAlibaba Group Holding Limitedが運営する「魅力恵」APPでの大黒屋商品の掲載、販売を開始しております。今後、中国事業を再編し、更に中国での買取販売事業を強化していく予定です。
④相場変動への適時対応、適正価格での在庫保有
新型コロナウイルス感染症による各国の渡航制限・活動自粛等の影響により、令和2年2月から5月にかけてブランド品相場が落ち込みました。かかる状況下、大黒屋ではブランド品相場の下落の兆候のあった同年1月より在庫の早期売却と圧縮を進め、未然に相場悪化による損失の拡大を防ぎました。引き続き、相場の状況を注視しながら余剰在庫を削減し、適正価格による在庫の確保を進めて参ります。
⑤電機事業の事業構造改革の実施
電機事業については、生産体制の更なる効率化や製品の統廃合や在庫管理の強化により製造原価の逓減を進め、結果として利益率が向上して参りました。今後も引き続きお取引先に理解を得ながら不採算製品の削減や在庫圧縮を徹底するとともに製造間接費の更なる削減を実施して参ります。
⑥キャッシュ・フロー重視の経営と経営基盤の拡充
質屋、古物売買業の強化、電機事業の抜本的な事業構造改革及び本社経費の削減等により、営業利益拡大を図るとともに事業リスクを逓減させ投資の回収を図り、キャッシュ・フローを重視した経営を進めて参ります。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動に重要なものはございません。
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により極めて厳しい事業環境にあるものの、緊急事態宣言解除後、経済活動の再開が段階的に進められる一方で、欧州各国でロックダウンが始まる等国内外の感染症拡大の動向や世界経済の変動の影響は依然大きく、先行きについては当面予断を許さない状況が続くと見込まれております。
このようなコロナ禍の中にあって、当社及び当社グループ(以下「当社グループ」という。)の根幹会社である株式会社大黒屋(以下「大黒屋」という。)では質屋業を中心として社会的インフラの役割を果たすため営業を継続して参りました結果、当第1四半期連結会計期間(令和2年4月~6月)の売上高は緊急事態宣言等の影響もあり落ち込みましたが、緊急事態宣言解除後の第2四半期連結会計期間(令和2年7月~9月)以降は売上高の回復が進み、特に巣ごもり消費やリモートワーク等の影響を追い風としてオンラインでのブランド品購買需要が増加しております。
当社グループの基本方針は粗利益率及び在庫回転率の最大化を目的とし、限界収益の極大化を図ることにあります。今般、中古ブランド品の流通は越境ECを始め全世界的規模に拡大し、当社グループが展望していた通り、中古ブランド品事業の物品はその物流がグローバルに展開しております。その中にあって、当社グループのビジネスモデルはCtoBの商品買取を基本とし、更にBtoCの商品販売を展開することにより、一般顧客より高く買取り、他の顧客に安く販売し新たな顧客の創造する事をビジネスの根幹においております。
(売上高)
当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高は、英国におけるSFL事業撤退により売上高が前年同期比1,496百万円減少した一方、大黒屋ではコロナ禍において緊急事態宣言の発出された期間が含まれる第1四半期連結会計期間(令和2年4月~6月)の売上高が前年同期比2,101百万円減少(同52.4%減)しましたが、緊急事態宣言解除後の第2四半期連結会計期間(令和2年7月~9月)では売上高は前年同期比656百万円減少(同16.7%減)と回復基調にあり、結果として5,325百万円(前年同期比4,240百万円減、同44.3%減)となりました。
その主な要因は以下の通りであります。
まず、当社グループの根幹会社である大黒屋においては、当第2四半期連結累計期間の売上高は5,184百万円(前年同期比2,758百万円減、同34.7%減)となりました。その要因としては、コロナ禍における営業時間の短縮や外国人観光客の激減及び緊急事態宣言下の外出自粛要請等の影響により第1四半期連結会計期間の売上高が1,905百万円(前年同期比2,101百万円減,同、52.4%減)と前年対比大幅に落ち込んだ事によるものです。続く第2四半期連結会計期間は通常時間による営業や外出自粛の緩やかな解消等に伴ない、売上高は3,278百万円(前年同期比656百万円減、同16.6%減)と回復傾向にあります。因みに月次売上高では、4月498百万円(前年同期比64.2%減)、5月600百万円(前年同期比55.6%減)、6月806百万円(前年同期比36.1%減)、7月1,117百万円(前年同期比8.9%減)、8月1,173百万円(前年同期比6.1%減)、9月987百万円(前年同期比32.3%減)、10月1,072百万円(前年同期比6.0%減)(速報値)と随時回復に向かっております。今後は海外からの渡航制限の緩和等によって第3四半期以降、一層の業績の回復が見込まれます。
販売形態別では店舗商品売上高は第1四半期連結会計期間では1,146百万円(前年同期比1,950百万円減少、同63%減)でしたが当第2四半期連結会計期間では2,242百万円(前年同期比703百万円減、同23.9%減)と回復基調にあります。内訳では、リアル店舗商品売上高(リアル店舗のよる販売の事:以下「リアル」という。)が営業時間短縮や外国人観光客の激減及び外出自粛等の影響で、第1四半期連結会計期間(3か月)において801百万円(2,038百万円減、同71.7%減)と大幅に減少しましたが、第2四半期連結会計期間(3か月)では1,695百万円と回復基調にあります。また、ネット店舗商品売上高(インターネットによる店舗販売の事:以下「ネット」という。)については広告効果を上げた継続的なEC販売の強化活動に加え、巣ごもり消費やリモートワーク等の影響による追い風を受け好調に推移しており、売上高は、第1四半期連結会計期間343百万円(前年同期比73百万円増、同27.3%増)と増加しておりましたが、第2四半期連結会計期間では552百万円(前年同期比242百万円増、同78.2%増)とさらに増加いたしました。
一方、本部商品売上高(古物業者市場等への販売のこと)については第1四半期連結会計期間において緊急事態宣言等により市場開催が殆ど行われなかった事から518百万円(124百万円減、同19.4%減)と減少しましたが、再開後の第2四半期連結会計期間では792百万円(76百万円増、同10.7%増)と回復しております。
併営する質料収入におきましては、質屋事業が庶民金融として生活に定着していることから、順調に推移するも大口が減り小口が増えた結果、質料(貸付金利息)は第1四半期連結会計期間では228百万円(前年同期比2百万円減、同1.1%減)、第2四半期連結会計期間では207百万円(前年同期比16百万円減、同7.3%減)に止まりました。
なお、店頭買取(仕入)についても、コロナ禍における外出自粛要請等の影響により、第1四半期連結会計期間では761百万円(前年同期比962百万円減、同55.8%減)と前年同期と比較して大幅に落ち込みましたが、第2四半期連結会計期間では1,446百万円(前年同期比266百万円減少、同15.5%減)と持ち直し回復基調にあります。また、本部買取(物業者市場等からの買取のこと)についても第1四半期連結会計期間は市場開催が殆ど行われなかった影響で214百万円(前年同期比1,174百万円減、同84.5%減)と前年同期と比較して大幅に落ち込みましたが、第2四半期連結会計期間では市場再開に伴い995百万円(前年同期比100百万円増、同11.2%増)と仕入を回復させることができました。
次に、当社の英国における連結子会社であるSPEEDLOAN FINANCE LIMITEDの事業(以下「SFL」という。)において、先に公表しました通り前第2四半期連結会計年度末より事業撤退を進めて参りました結果、その効果が反映され同事業による今年度の売上高はゼロとなり前年同期と比較して1,496百万円減少しております。
(利益)
当社グループの営業利益は大黒屋ではコロナ禍において緊急事態宣言の発出された期間が含まれる第1四半期連結会計期間(令和2年4月~6月)の営業利益が前年同期比394百万円悪化しましたが、緊急事態宣言解除後の大黒屋の第2四半期連結会計期間(令和2年7月~9月)では営業利益は前年同期比159百万円の悪化に留まったことに加えて、SFL事業の撤退による283百万円の営業損失の改善があった結果、172百万円の営業損失(前年同期比209百万円の悪化)となりました。
その主な要因は以下の通りであります。
まず、大黒屋においては売上総利益は1,426百万円(前年同期比750百万円減、同34.4%減)となりました。この要因は第1四半期連結会計期間における売上総利益が559百万円(前年同期比557百万円減,同、49.9%減)となりましたが、第2四半期連結会計期間における売上総利益は867百万円(前年同期比192百万円減、同18.1%減)と回復傾向にあり、今後の渡航制限の解除等によって第3四半期以降も一層の業績の回復が見込まれます。月次売上総利益では、4月144百万円(前年同期比62.8%減)、5月174百万円(前年同期比54.8%減)、6月240百万円(前年同期比29.9%減)、7月319百万円(前年同期比8.7%減)、8月292百万円(前年同期比12.8%減)、9月255百万円(前年同期比31.8%減)、10月267百万円(前年同期比16.5%減)(速報値)と随時回復に向かっております。
大黒屋の販売費及び一般管理費につきましては、1,432百万円(前年同期比196百万円減、同12.0%減)となりました。これは、従業員夏期賞与の水準を一時的に抑えていたことに加え、当2四半期連結会計期間中に雇用調整給付金が人件費のマイナス分として49百万円還付されたことによるものです。なお、大黒屋では、のれん計上による償却費(当第2四半期連結累計期間270百万円)を販売費及び一般管理費に含めておりますが、連結決算においては、のれん償却費を消去するため、当該金額を控除した金額で記載しております。
以上の結果、大黒屋の営業利益は5百万円の営業損失(前年同期比553百万円の悪化)となりました。
次に、SFL事業におきまして事業撤退を進めて参りました結果、営業利益はゼロとなり前年同期と比較して283百万円改善しております。
当社グループの経常利益は、245百万円の経常損失(前年同期比97百万円の改善)となりました。これは営業利益が前年同期と比較して209百万円悪化した一方で、前連結会計年度に実施したSFLのリファイナンス及びSFLの事業撤退に伴い支払利息や為替差損等の営業外費用が前年同期と比較して308百万円減少したことによるものです。
特別利益については、今期は特段発生しておらず、前年同期比249百万円の減少となりました。特別損失については、16百万円(前年同期比896百万円の改善)となりました。これは前第2四半期累計期間において、SFLの事業撤退にともなう事業整理損失等を計上したことによります。
以上の結果、当社グループの税金等調整前当期純利益につきましては262百万円の損失(前年同期比744百万円の改善)となりました。
また、親会社株主に帰属する当期純利益は、283百万円の損失(前年同期比807百万円の改善)となりました。
セグメント別の業績の状況につきましては以下の通りであります。
イ.質屋、古物売買業
当第2四半期連結累計期間における質屋、古物売買業の売上高及び営業利益は、それぞれ5,185百万円(前年同期比4,224百万円の減少、同44.8%減)、11百万円の営業損失(前年同期比292百万円の悪化)となりました。
その主な要因につきましては、業績の状況にて記載しました通り、当第1四半期連結会計期間において、大黒屋の売上高が減少しましたが、その後回復基調にあり、SFLにつきましては事業撤退により売上高が減少する一方営業損失の発生を削減できたことによるものです。
ロ.電機事業
当第2四半期連結累計期間における電機事業の売上高及び営業利益は、コロナ禍の影響もありそれぞれ140百万円(前年同期比10.4%減)25百万円(前年同期比9.5%増)となりました。
電機事業においては、今もなお電機業界全体において設備投資の抑制が続いていることもあり、最終ユーザーによる設備の新設工事や点検工事などは年々減少しているのが実情であります。また、資材(原材料)価格の上昇や後継者不足による小規模下請け業者の廃業など、より一層厳しい環境が続いており、当社の電機事業にも大きな影響を与えています。
このような状況の下、当社電機事業部門におきましては、適正な利益を確保するため常に販売価格の見直しを行うとともに、製造原価の上昇を抑えるべく仕入先の転換(新規仕入先の拡充等)、現行取引ユーザーとの協力体制の拡充等、さまざまな手法をとって利益率の確保を目指し改善を行っております。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、7,196百万円となり、前連結会計年度末に比べ450百万円の減少となりました。これは主に現金及び預金が411百万円増加した一方で、営業貸付金が380百万円、商品及び製品が116百万円、その他の流動資産が364百万円減少したことによるものであります。固定資産は、1,598百万円となり、前連結会計年度末に比べ71百万円の減少となりました。
この結果、総資産は8,794百万円となり、前連結会計年度末に比べ521百万円減少いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は6,452百万円となり、前連結会計年度末に比べ235百万円の減少となりました。これは主に1年以内返済予定の長期借入金が150百万円減少したことによるものであります。固定負債は89百万円となり前連結会計年度末に比べ3百万円の増加となりました。
なお、当該長期借入金については令和2年10月20日付開示「当社連結子会社の株式会社大黒屋における資金の借入及び借入金の返済に関するお知らせ」の通り、大黒屋において東京スター銀行及びりそな銀行から総額5,500 百万円の融資(借替え)を受けております。
この結果、負債合計は、6,541百万円となり、前連結会計年度末に比べ232百万円減少いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、2,252百万円となり、前連結会計年度末に比べ288百万円の減少となりました。
この結果、自己資本比率は18.5%(前連結会計年度末は20.6%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比して289百万円増加し2,204百万円となりました。
また、各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、559百万円の収入(前年同四半期は15百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純損失262百万円、売上債権の減少380百万円、その他の流動資産の減少361百万円が影響を与えた事によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは0百万円の支出(前年同四半期は57百万円の収入)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出11百万円、その他11百万円の収入によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは150百万円の支出(前年同四半期194百万円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出150百万円によるものです
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当社グループの基本方針は粗利益率及び在庫回転率の最大化を目的とし、限界収益の極大化を図ることにあります。その中にあって、中古ブランド品の流通は越境ECを始め全世界的規模で拡大し、当社グループが展望していた通り、中古ブランド品事業の物品はその物流がグローバルに展開しております。
かかる状況下、当社グループのビジネスモデルはCtoBの商品買取を基本とし、更にBtoCの商品販売を展開することにより、一般顧客より高く買取り、他の顧客に安く販売し新たな顧客の創造する事をビジネスの根幹において対処しております。
一方、今連結会計年度に転じますと、国内外の新型コロナ感染症拡大の影響により極めて厳しい事業環境にあるものの、緊急事態宣言解除後、経済活動の再開が段階的に進められる一方で、欧州各国でロックダウンが始まる等国内外の感染症拡大の動向や世界経済の変動の影響は依然大きく、先行きについては当面予断を許さない状況が続くと見込まれております。
このような環境の中で今後、当社グループが連結収益の改善並びに経営基盤の強化を図るために対処すべき課題とその対処方針は以下の通りです。
①訪問買取・オンライン買取事業の強化
前連結会計年度に本格的に開始いたしました訪問買取に人材を配置し一層の強化を図ります。特にブランド品の換金需要の高いと想定されるシルバー層へ積極的にアプローチし、顧客のニーズに応えて参ります。また、令和2年10月21日にローンチいたしましたオンライン買取事業「UTTA!」を積極的に推進し、一層利便性の高い買取の実現を進めて参ります。さらに、これらの買取事業において効率的かつ信頼できる買取を実現するため、AIを中心としたデータベース分析に基づき、(a)グローバルでの中古ブランド品価格の適正化、(b)商品区分の整理の自動化による消費者の当社サイトへの商品掲載の容易化、(c)真贋鑑定の強化を進めて参ります。
②EC販売の強化
当連結累計期間における、当社グループの日本国内のEC売上高は316百万円の増加(同54.5%増)となりました。これはコロナ禍のもと外出自粛やリモートワーク等の影響でEC利用の需要が拡大していることに加え、当社グループをあげて継続的に取り組んでおります、(a)顧客にわかりやすいECサイトの開発、(b)EC掲載商品点数の向上、(c)EC広告の効率改善活動が功を奏していると思料しております。当社グループでは、引き続きこれらの活動を強化するとともに、今後は、Sales Force社のシステムを用いて情報を一元管理することにより顧客それぞれの趣向に合わせた表示が可能となるECサイトの構築を進める所存です。
③中国事業の強化
前連結会計年度におきまして、中国市場での中古ブランド品事業拡大に向けAlibaba Group Holding Limitedが運営する「魅力恵」APPでの大黒屋商品の掲載、販売を開始しております。今後、中国事業を再編し、更に中国での買取販売事業を強化していく予定です。
④相場変動への適時対応、適正価格での在庫保有
新型コロナウイルス感染症による各国の渡航制限・活動自粛等の影響により、令和2年2月から5月にかけてブランド品相場が落ち込みました。かかる状況下、大黒屋ではブランド品相場の下落の兆候のあった同年1月より在庫の早期売却と圧縮を進め、未然に相場悪化による損失の拡大を防ぎました。引き続き、相場の状況を注視しながら余剰在庫を削減し、適正価格による在庫の確保を進めて参ります。
⑤電機事業の事業構造改革の実施
電機事業については、生産体制の更なる効率化や製品の統廃合や在庫管理の強化により製造原価の逓減を進め、結果として利益率が向上して参りました。今後も引き続きお取引先に理解を得ながら不採算製品の削減や在庫圧縮を徹底するとともに製造間接費の更なる削減を実施して参ります。
⑥キャッシュ・フロー重視の経営と経営基盤の拡充
質屋、古物売買業の強化、電機事業の抜本的な事業構造改革及び本社経費の削減等により、営業利益拡大を図るとともに事業リスクを逓減させ投資の回収を図り、キャッシュ・フローを重視した経営を進めて参ります。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動に重要なものはございません。