四半期報告書-第48期第1四半期(平成28年4月1日-平成28年6月30日)

【提出】
2016/08/04 9:13
【資料】
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【項目】
25項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績
当第1四半期連結累計期間の当社グループの業績は、次のとおりです。
FA部門については、CNCシステムの主要顧客である工作機械業界は、中国では、一時的な需要の増加はあったものの全体としては低迷が続きました。また、中国市場との関係が深い台湾、韓国をはじめ国内を含めたアジアの広い地域においても、厳しい状況が続きました。こうした状況により、FA部門全体の売上高は前年同期に比べ減少しました。
ロボット部門については、米州と欧州において自動車産業等で設備投資の谷間となったものの依然として高い水準を維持しているほか、中国が好調に推移しました。また国内におきましても自動車産業向けを中心に堅調に推移しました。
ロボマシン部門については、ロボドリル(小型切削加工機)において、国内および欧米の自動車産業向けは堅調であったものの、IT関係の一時的需要が残っていた昨年の第1四半期と比べると、売上は大幅に落ち込みました。またロボショット(電動射出成形機)およびロボカット(ワイヤカット放電加工機)の売上につきましては、いずれも低調に推移しました。
このようななか当社グループは、「one FANUC」、「壊れない。壊れる前に知らせる。壊れてもすぐ直せる。」および「サービス・ファースト」をスローガンに掲げ、当社商品およびサービスについてお客様にご安心いただけるための取り組みをグループ一丸となって行うとともに、IoTへの対応を加速させ、事業の安定と発展に努めました。
当第1四半期連結累計期間における連結業績は、売上高が1,275億82百万円(前年同期比35.4%減)、経常利益が415億70百万円(前年同期比47.2%減)、四半期純利益が302億40百万円(前年同期比40.4%減)となりました。
なお、部門別の売上高につきましては、FA部門が406億90百万円(前年同期比22.3%減)、ロボット部門が420億95百万円(前年同期比7.3%減)、ロボマシン部門が262億79百万円(前年同期比67.1%減)、サービス部門が185億18百万円(前年同期比6.4%減)でした。
※ [(1)経営成績]における「四半期純利益」は、損益計算書における「親会社株主に帰属する四半期純利益」を指します。
(2) 財政状態
資産合計は、前年度末比795億円減の1兆4,333億95百万円となりました。主な減少は現金及び預金が712億51百万円となっております。
また、負債合計は、前年度末比241億36百万円減の1,538億49百万円となりました。
純資産合計は、前年度末比553億64百万円減の1兆2,795億46百万円となりました。
なお当社は、当社の株主還元方針(平成27年4月27日公表)に基づき、発行済株式総数の5%を超える自己株式(1,869,500株、133億79百万円)を平成28年6月8日付で消却いたしました。(本消却に伴う純資産合計額への影響はありません。)
(3) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は90億10百万円です。
なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。