四半期報告書-第49期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/09 9:03
【資料】
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【項目】
24項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績
当第3四半期連結累計期間における当社グループの業績は次のとおりです。
FA部門については、CNCシステムの主要顧客である工作機械業界は、国内、中国および韓国等において引き続き好調に推移しました。また、欧州なども堅調でした。レーザについては、引き続きファイバレーザ発振器の拡販に努めるとともに、栃木県壬生町に新たにレーザ工場を完成させました。FA部門全体の売上高は前年同期に比べ大幅に増加しました。
ロボット部門については、米州、欧州および中国が引き続き好調に推移し、なかでも米州および中国向けの需要が活発でした。また国内においても堅調に推移しました。これらの結果、ロボット部門全体の売上高は前年同期に比べ大幅に増加しました。
ロボマシン部門については、ロボドリル(小型切削加工機)、ロボショット(電動射出成形機)、ロボカット(ワイヤカット放電加工機)のいずれも、自動車産業向けが堅調に推移したほか、IT関係向けも総じて堅調で、中国等における一時的需要も活発であったことから、売上高は前年同期に比べ大きく増加しました。
このようななか当社グループは、「one FANUC」、「壊れない」「壊れる前に知らせる」「壊れてもすぐ直せる」および「サービス・ファースト」をスローガンに掲げ、当社商品およびサービスについてお客様にご安心いただけるための取り組みをグループ一丸となって推進しました。またAI技術の当社商品への適用を進めると同時に、IoTへの対応として、昨年10月から日本国内における運用を開始した、様々な企業が参加できるオープンプラットフォームであるFIELD system(FANUC Intelligent Edge Link and Drive system)の拡販を進めるなど、事業の継続的発展のための取り組みを推し進めました。
また、既にお知らせしておりますとおり、昨年12月18日に、当社モータ製造子会社ファナックサーボ株式会社において火災が発生しました。近隣の皆さまをはじめ、お客さま、関係機関にご心配、ご迷惑をお掛けしていることを心よりお詫び申し上げます。本火災による人的被害は無く、建屋にも致命的な影響はありませんでした。また、一部モータの生産への影響が見込まれますが、ファナックの本社工場で量産している標準的なサーボモータ、スピンドルモータの生産には影響がなく、業績等への影響は適時開示の基準には至らない見通しです。現在ファナックグループが一丸となって、全力で復旧に努めており、順次生産を再開しつつあります。
当第3四半期連結累計期間における連結業績は、売上高が5,359億94百万円(前年同期比37.3%増)、経常利益が1,856億18百万円(前年同期比48.4%増)、四半期純利益が1,363億14百万円(前年同期比47.3%増)となりました。
なお、当社グループは、CNCシステムとその応用商品を提供する企業グループとして、単一セグメントの事業を営んでおりますが、部門別の売上高につきましては、FA部門が1,666億68百万円(前年同期比30.5%増)、ロボット部門が1,670億56百万円(前年同期比22.6%増)、ロボマシン部門が1,376億55百万円(前年同期比99.0%増)、サービス部門が646億15百万円(前年同期比12.8%増)でした。
※ [(1)経営成績]における「四半期純利益」は、四半期連結損益計算書における「親会社株主に帰属する四半期純利益」を指します。
(2) 財政状態
資産合計は、前年度末比1,184億19百万円増の1兆6,831億88百万円となりました。
負債合計は、前年度末比478億15百万円増の2,431億27百万円となりました。
純資産合計は、前年度末比706億4百万円増の1兆4,400億61百万円となりました。
なお当社は、当社の株主還元方針(平成27年4月27日公表)に基づき、発行済株式総数の5%を超える自己株式(13,698株、98百万円)を平成29年5月31日付で消却いたしました。(本消却に伴う純資産合計額への影響はありません。)
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は362億85百万円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。