有価証券報告書-第38期(平成31年3月1日-令和2年2月29日)

【提出】
2020/05/27 11:36
【資料】
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【項目】
136項目
経営成績等の概要
(1) 経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は、為替の大きな変動はなかったものの、米中貿易摩擦の影響や後半に発生した新型コロナウイルスの影響による工場の操業停止、原材料の高騰等不安定要素が多く、先行きは全く不透明であります。これら不安材料を抱えて国内大手企業の業績はやや低下傾向にあるものの、輸出企業を中心に設備投資は安定して増加し、国内IT関連企業の業績や設備投資需要、並びに研究機関や学校関連の投資意欲も堅調に推移いたしました。
このような環境の下、当社では利益率の高いハードウエアに付加価値を付けたAI・ディープラーニング、監視カメラ向けストレージサーバやアプライアンス製品の引き合いが好調で、当連結会計年度の売上高は3,128,137千円(前年同期比10.6%増)となりました。製品売上に関しては、OEM製品(ミラーカード、小型NAS製品等)の出荷は、小規模オフィス向け小型NASの後継機種の採用により、821,015千円(前年同期比15.7%増)と順調に増加しました。主力のRAID及びNAS製品については、大容量8~10TBのHDDを搭載したCloudyシリーズNAS製品のほか、プロミス・テクノロジー社の製品群も販売好調で1,435,354千円(前年同期比9.8%増)の実績を上げました。
これらの結果、ストレージ本体及び周辺機器を含む製品売上高は2,433,667千円(前年同期比13.0%増)となりました。商品売上は、大口案件が少なく319,983千円(前年同期比9.5%減)となりました。サービス売上は、株式会社ITストレージサービスの取扱った他社製品の保守契約も加わり、374,486千円(前年同期比16.7%増)となりました。
以上の結果、損益面につきましては、増収及び売上総利益率の向上(前年同期比4.1ポイント増)により、営業利益359,004千円(前年同期比71.4%増)、経常利益365,309千円(前年同期比72.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益258,268千円(前年同期比74.5%増)とそれぞれ大幅な増益となりました。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度と比べ41,610千円増加し1,771,629千円となりました。
なお、当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は265,160千円(前連結会計年度は317,640千円の収入)となりました。主な資金増加要因は、税金等調整前当期純利益363,976千円、減価償却費30,267千円、前受収益の増加142,163千円、その他負債の増加25,250千円等であり、主な資金減少要因はたな卸資産の増加77,874千円、売上債権の増加121,828千円、仕入債務の減少35,016千円、法人税等の支払い62,469千円等であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は47,102千円(前連結会計年度は47,722千円の使用)でありました。これは主に、検査用測定器等の有形固定資産の取得45,443千円、ソフトウエアの無形固定資産の取得1,658千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は176,447千円(前連結会計年度は108,152千円の使用)でありました。これは、長期借入れによる収入50,000千円に対し、長期借入金の返済による支出188,062千円、配当金の支払額38,385千円があったことによるものであります。
生産、受注及び販売の実績
当社グループは、ストレージ(外部記憶装置)本体及び周辺機器の開発、製造、販売及び保守サービスを行う単一セグメントであるため、「生産、受注及び販売の実績」につきましては、品目別に記載しております。
(1)生産実績
当社の生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
品目別当連結会計年度
(自 2019年3月1日
至 2020年2月29日)
前連結会計年度比(%)
ストレージ本体(千円)2,295,848115.8
周辺機器(千円)179,238132.5
合計(千円)2,475,086116.9

(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)商品仕入実績
当社の商品仕入実績は、次のとおりであります。
品目別当連結会計年度
(自 2019年3月1日
至 2020年2月29日)
前連結会計年度比(%)
商品(千円)263,75083.4

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3)受注実績
当社は見込生産を行っているため、該当事項はありません。
(4)販売実績
当社グループの販売実績を品目別に区分して示すと、次のとおりであります。
品目別当連結会計年度
(自 2019年3月1日
至 2020年2月29日)
前連結会計年度比(%)
ストレージ本体(千円)2,256,369111.9
周辺機器(千円)177,298130.3
製品計(千円)2,433,667113.0
商品(千円)319,98390.5
サービス(千円)374,486116.7
合計(千円)3,128,137110.6

(注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりとなっております。
相手先前連結会計年度
(自 2018年3月1日
至 2019年2月28日)
当連結会計年度
(自 2019年3月1日
至 2020年2月29日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
都築電気株式会社485,94517.2319,15710.2
arcserve Japan合同会社297,82410.5245,0167.8

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
以下の記載は、将来に関する事項も含め有価証券報告書提出日現在入手可能な情報に基づき判断したものであります。
(1)財政状態の分析
当連結会計年度末における資産・負債及び純資産の主な増減要因は、次のとおりであります。
① 流動資産
流動資産は、前連結会計年度末と比較して242,423千円増加し2,919,895千円となりました。これは主に、現預金41,610千円、売上債権121,828千円、たな卸資産75,933千円が増加したこと等によるものであります。
現金及び預金の残高は1,771,629千円、売上債権(受取手形及び売掛金及び電子記録債権の合計額)の残高は876,304千円となりました。なお、当連結会計年度の売上債権回転率は年3.6回転であり、前連結会計年度3.7回転に比べやや低下しました。
たな卸資産(商品及び製品、原材料及び仕掛品の合計額)は前連結会計年度末に比べ75,933千円増加の252,466千円でありました。
その他の流動資産の残高は前連結会計年度末に比べ3,051千円増加し19,495千円となりました。
② 固定資産
固定資産は前連結会計年度末と比較して17,930千円増加し180,572千円となりました。これは主に、有形固定資産が16,679千円、繰延税金資産2,190千円が増加したこと等によるものであります。
③ 流動負債
流動負債は前連結会計年度末と比較して128,908千円増加し1,359,358千円となりました。これは主に、未払金15,260千円、未払費用8,142千円、未払法人税等46,490千円、前受収益142,163千円が増加し、仕入債務35,016千円、1年内返済予定の長期借入金49,872千円等が減少したこと等によるものであります。
④ 固定負債
固定負債は前連結会計年度末と比較して88,107千円減少し99,290千円となりました。これは主に、長期借入金88,190千円が減少したこと等によるものであります。
⑤ 純資産
純資産は、前連結会計年度末と比較して219,553千円増加し1,641,818千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益258,268千円の計上に対し、配当金の支払い38,336千円があったことによる利益剰余金219,932千円の増加等によるものであります。1株当たり純資産は、856円54銭となり、自己資本比率は53.0%となりました。
(2)経営成績の分析
当社グループは、中長期的に資本コストを上回るROE(自己資本利益率)の向上を目指す価値創造企業で有りたいと考えております。このため、ROEを重要な指標として位置付けROE10.0%以上を目指しており、当連結会計年度におけるROEは16.9%(前連結会計年度比6.1ポイント改善)でありました。引き続き当該指標の改善に邁進していく所存であります。
国内のIT関連投資に関しては、設備投資需要の活発な活動による新規需要も増加し、ストレージ業界を取り巻く環境は堅調に推移しました。OEM製品については主力製品の小型NASの、次期モデルが採用となり、当連結会計年度の販売では従前より大幅な増加となりました。更に、ストレージ製品の一般企業向け及び大学並びに研究機関向けについて、大容量のストレージ製品の大口案件の獲得等により、Cloudyシリーズの販売が好成績を上げました。
その結果、当連結会計年度の売上高3,128,137千円(前連結会計年度比10.6%増)、経常利益365,309千円(前連結会計年度比72.6%増)親会社株主に帰属する当期純利益258,268千円(前連結会計年度比74.5%増)でありました。
当連結会計年度の経営成績に影響を与えた主な要因は、次のとおりであります。
① 売上高
ストレージ本体を中心とした製品売上高は、大容量主力モデルの需要が大学及び研究機関向けに増加し、OEM製品は減少したものの、大口案件もあり当連結会計年度の売上高は2,433,667千円(前連結会計年度比13.0%増)となりました。
商品売上高は、他社商品と合わせた付随的な商品で当連結会計年度の売上高は319,983千円(前連結会計年度比9.5%減)でありました。
サービス売上高は株式会社ITストレージサービスの取扱った他社製品の保守契約も加わり、当連結会計年度の売上高は374,486千円(前連結会計年度比16.7%増)でありました。
その結果、当連結会計年度の売上高は3,128,137千円(前連結会計年度比10.6%増)となりました。
② 売上原価
売上原価は2,104,364千円(前連結会計年度比4.2%増)となり、売上原価率は67.3%となり前連結会計年度比4.1%低減しました。なお、期末に不要部材の廃棄処理を行い、売上原価率に0.5%影響しております。
③ 販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費は664,768千円(前連結会計年度比11.1%増)であり、売上高に対する販売費及び一般管理費の比率は21.3%となりました。このうち、人件費の占める割合は58.4%であります。
④ 営業利益
営業利益は、359,004千円(前連結会計年度比71.4%増)となりました。
⑤ 営業外収益及び費用
営業外収益及び費用は、純額で6,305千円(前連結会計年度は2,223千円の収益)の収益となりました。この主な内訳は、為替差益3,632千円、受取販売奨励金4,336千円、支払利息2,215千円、売上債権売却損1,851千円等であります。
⑥ 経常利益、法人税等、親会社株主に帰属する当期純利益
上記の結果、経常利益365,309千円(前連結会計年度比72.6%増)、税金費用105,708千円を差し引いた親会社株主に帰属する当期純利益は258,268千円(前連結会計年度比74.5%増)となりました。
(3)資本の財源及び資金の流動性
① キャッシュ・フローの分析
第2[事業の状況]3[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析]の(2)キャッシュ・フローをご参照ください。
キャッシュ・フローに関する各指標は、次のとおりであります。
決算期2018年2月期2019年2月期2020年2月期
自己資本比率(%)48.750.153.0
時価ベースの自己資本比率(%)72.654.1126.7
債務償還年数(年)1.21.10.8
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)51.0100.3119.8

(注)1.各指標の算出式は、次のとおりであります。
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
債務償還年数:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
2.各指標は、連結ベースの財務数値に基づき算出しております。
3.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
4.有利子負債は、連結貸借対照表に記載されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
② 財務政策
当社グループでは、運転資金及び決済資金を銀行からの借入により賄うことを基本方針としており、具体的には、期間3~5年程度の中長期固定金利による調達方法をとっております。また、当社グループが製造を外部に委託するファブレス型モデルを採用することで設備投資を検査測定器・金型等に絞っていることから、基本的に多額の設備資金需要はありません。さらに、研究開発資金は、増資又は長期の借入金により賄うことを基本方針としております。
当社グループの現金及び預金の保有残高の適正水準は、当社の売掛金の回収サイト(平均約60日)をベースとして毎月の経費及び金利支払・海外からのスポット仕入れ等への対応などを考慮の上で手元資金の安定性を勘案いたしますと、金額にして10億円程度(概ね平均月商の4ヶ月分)であると考えております。当社グループの当連結会計年度末の現金及び預金残高は1,771,629千円であり、1年内返済予定の長期借入金の残高が128,182千円であること及び連結会計年度の業務計画等を考慮すれば、当連結会計年度末の現金及び預金残高は、今後の業務計画遂行に特段の支障はないものと判断しております。

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