四半期報告書-第66期第3四半期(平成30年10月1日-平成30年12月31日)

【提出】
2019/02/14 10:44
【資料】
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【項目】
30項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善により景気は穏やかな回復基調にあるものの、米中貿易摩擦やアジア諸国の景気減速等もあり、先行き不透明な状況が続いております。
住宅設備機器業界におきましては、新設住宅着工戸数における持家が回復の兆しを見せたものの、リフォーム市場は活性化するに至らず、力強さを欠いた状況で推移いたしました。
このような中、当社グループ(当社及び連結子会社をいう。以下同じ。)は、平成30年9月に、ベストセラー商品「クリンレディ」の思いと実績を引継ぎつつ機能やデザインを磨き上げたシステムキッチン「STEDIA(ステディア)」を新発売するなど、付加価値の高い商品を市場に提供してまいりました。
販売面では、大切な顧客接点であるショールームでの価値提供強化を図るため、全国103ヶ所のショールームにてイベントを開催し、当社の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店をはじめとした流通パートナーとの連携も深めながら、需要の拡大、獲得に努めてまいりました。
生産面では、東西の生産拠点での生産性向上、VE活動を推進し、原価低減に努めてまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高を部門別にみますと、厨房部門では、システムキッチン「S.S./CENTRO(セントロ)」は数量減、金額増、「クリンレディ/STEDIA(ステディア)」は数量、金額とも減、「ラクエラ」は数量、金額とも減となりました。この結果、厨房部門の売上高は前年同期比4.0%減の601億9千7百万円となりました。
浴槽・洗面部門では、システムバスルーム「アクリアバス」は数量、金額とも減、「ユアシス」は数量減、金額増、洗面化粧台においては数量、金額とも減となりました。この結果、浴槽・洗面部門の売上高は前年同期比3.5%減の128億9千4百万円となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比3.6%減の781億円となりました。利益面では営業損失2億円(前年同期は14億2千万円の営業利益)、経常損失9千8百万円(同14億6千5百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失4億9千4百万円(同10億4千7百万円の純利益)となりました。
当第3四半期連結会計期間末の総資産は830億8千2百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億9千1百万円減少いたしました。流動資産は505億3千8百万円となり、1億3千2百万円増加いたしました。これは電子記録債権が7億9千3百万円、商品及び製品が16億6千1百万円増加した一方、現金及び預金が19億3千9百万円、受取手形及び売掛金が4億2千4百万円減少したこと等によります。固定資産は325億4千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億2千4百万円減少いたしました。これは有形固定資産が3億3千万円減少、無形固定資産が2千7百万円減少、投資その他の資産が6千6百万円減少したことによります。
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は323億2千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ13億円の増加となりました。流動負債は主に、電子記録債務が15億4千3百万円、前受金(流動負債その他)が7億9百万円、株式給付引当金が2億5千1百万円増加した一方、短期借入金が11億5千3百万円、賞与引当金が8億1千5百万円減少したこと等により2億9千5百万円増加し、246億3千5百万円となりました。固定負債は主に、長期借入金の増加15億1千万円があった一方、退職給付に係る負債が2億5千9百万円、株式給付引当金が2億1千1百万円減少したこと等により10億5百万円増加し、76億9千2百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は507億5千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ15億9千2百万円減少いたしました。これは親会社株主に帰属する四半期純損失4億9千4百万円、配当金の支払い7億3千7百万円、その他有価証券評価差額金の減少3億1千3百万円等によります。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の62.8%から61.1%になりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ19億3千9百万円(9.6%)減少して182億6千6百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において、営業活動の結果得られた資金は7億4百万円(前年同期比70.7%減)となりました。これは減価償却費が27億7千5百万円、仕入債務の増加14億5千1百万円があった一方、税金等調整前四半期純損失が3億4百万円、賞与引当金の減少8億1千5百万円、たな卸資産の増加23億3千6百万円があったこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において、投資活動の結果使用した資金は20億8千2百万円(前年同期比14.7%増)となりました。これは生産設備の改修、ショールーム移転・改装等により有形固定資産の取得による支出が9億9千2百万円、情報システム構築に伴う無形固定資産の取得による支出が7億5千万円、投資有価証券の取得による支出が3億2千3百万円あったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において、財務活動の結果使用した資金は5億2千9百万円(前年同期比65.3%減)となりました。これは長期借入金の純増が22億6千6百万円あった一方、配当金の支払いが7億3千7百万円、短期借入金の返済による支出が19億1千万円あったこと等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、8億2千8百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの連結売上高に占める厨房部門の売上高割合は、当第3四半期連結累計期間77.1%、前連結会計年度78.1%となっております。新設住宅着工戸数の減少やリフォーム市場が依然として伸び悩み、弱含みで推移している経営環境の中、競合他社との競争が一層激化するものと思われます。このような状況下において、消費者ニーズに適宜対応できなかった場合、厨房部門のシステムキッチンの販売動向に影響し、当社グループの経営成績に影響を与えることが考えられます。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況につきましては、営業活動の結果得られた資金は、前年同期に比べ16億9千8百万円減少し、7億4百万円となりました。
投資活動の結果使用した資金は、前年同期に比べ2億6千6百万円増加し、20億8千2百万円となりました。
財務活動の結果使用した資金は、前年同期に比べ9億9千4百万円減少し、5億2千9百万円となりました。
なお、詳細につきましては、第2[事業の状況]2[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](2)キャッシュ・フローの状況に記載しておりますのでご参照ください。
以上の結果、当第3四半期連結会計期間末の資金は、前連結会計年度末に比べ19億3千9百万円減少し、182億6千6百万円となりました。
当社グループは、現在、運転資金及び設備投資資金について、内部留保資金又は借入により調達することとしております。