四半期報告書-第69期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、第1四半期連結会計期間の期首から、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。詳細については、第4[経理の状況] [注記事項] (会計方針の変更)をご参照ください。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大により依然として厳しい状況にあるものの、9月以降、ワクチン接種率も向上し、感染者数が大幅に減少したことなどにより落ち着きを見せはじめ、回復基調となりました。
住宅設備機器業界におきましては、政府による住宅取得支援策の影響もあり、新設住宅着工戸数は前年を上回るなど、需要は回復傾向で推移しました。しかしながら世界的な原材料/資材の供給不足、価格高騰の影響などもあり、未だ先行き不透明な状況が続いております。
このような中、当社グループ(当社及び連結子会社をいう。以下同じ。)は、10年後を見据えた長期ビジョン「クリナップサステナブルビジョン2030」及び新たな3ヶ年計画である「2021年中期経営計画」を策定し、推進してまいりました。
商品面及び販売面では、2021年6月にコンパクトキッチン「コルティ」、9月にはシステムキッチン「ラクエラ」やシステムバスルーム「アクリアバス」、「ユアシス」において、お客様のニーズを捉えた強化を行うなど、付加価値の高い商品を市場に提供してまいりました。
さらに、主力の中高級価格帯システムキッチン「STEDIA(ステディア)」において、2018年の発売以来初となる大規模モデルチェンジを2022年2月に行うこととし、これに先行して11月より新たなTVCM放映を開始しました。
大切な顧客接点であるショールームでは、価値提供強化を図るため、6月に姫路ショールーム、10月に福井ショールームを移転オープンしました。全国102ヶ所のショールームにおいては、事前来場予約の促進、感染防止策の徹底など、安心・安全に商品を体感できるよう努めております。さらには、自宅などから直接相談できる「オンライン相談」やショールーム見学が疑似体験できる「オンラインショールーム」などのWEBコンテンツを拡充しました。また、当社の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店等の流通パートナーと連携し、『イエナカ充実キャンペーン』等の各種イベントを開催し、需要の拡大、獲得に努めてまいりました。
生産面では、東西の生産拠点での生産性向上、VE活動を推進し、原価低減に努めてまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高を部門別にみますと、厨房部門は前年同期比11.8%増の67,298百万円、浴槽・洗面部門は前年同期比2.8%増の11,789百万円となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比11.4%増の85,576百万円となりました。利益面では営業利益は同77.1%増の4,090百万円、経常利益は同85.0%増の4,462百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同95.0%増の2,929百万円となりました。
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は87,141百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,201百万円増加いたしました。流動資産は55,991百万円となり、2,848百万円増加いたしました。これは受取手形、売掛金及び契約資産が1,619百万円、電子記録債権が1,185百万円、商品及び製品が369百万円増加した一方、現金及び預金が570百万円減少したこと等によります。固定資産は31,149百万円となり、352百万円増加いたしました。これは有形固定資産が417百万円、無形固定資産が271百万円増加した一方、投資その他の資産が337百万円減少したことによります。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は32,348百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,170百万円増加いたしました。流動負債は27,112百万円となり、2,530百万円増加いたしました。これは買掛金が872百万円、未払金が559百万円、電子記録債務が1,608百万円、未払法人税等が677百万円増加した一方、短期借入金が695百万円、賞与引当金が910百万円減少したこと等によります。固定負債は5,236百万円となり、1,359百万円減少いたしました。これは長期借入金が1,495百万円減少したこと等によります。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は54,792百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,030百万円増加いたしました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益2,929百万円、配当金の支払737百万円、その他有価証券評価差額金の減少119百万円等によります。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末と同率の62.9%になりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ570百万円(2.6%)減少して21,791百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において、営業活動の結果得られた資金は4,268百万円(前年同期比321.9%増)となりました。これは税金等調整前四半期純利益が4,428百万円、減価償却費が2,179百万円、仕入債務の増加2,480百万円があった一方、売上債権の増加1,866百万円、棚卸資産の増加1,196百万円、賞与引当金の減少910百万円、法人税等の支払729百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において、投資活動の結果使用した資金は1,823百万円(前年同期比57.5%増)となりました。これは投資有価証券の償還による収入が500百万円あった一方、生産設備の改修、ショールーム移転・改装等により有形固定資産の取得による支出が1,345百万円、情報システム構築に伴う無形固定資産の取得による支出が909百万円あったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において、財務活動の結果使用した資金は3,084百万円(前年同期は2,188百万円の獲得)となりました。これは長期借入金の返済による支出が2,191百万円、配当金の支払が737百万円あったこと等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、839百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの連結売上高に占める厨房部門の売上高割合は、当第3四半期連結累計期間78.6%、前連結会計年度79.0%となっております。新型コロナウイルス感染症拡大により制限されていた経済活動の再開に伴い緩やかな回復をみせているものの、依然として先行き不透明な状況が続いている中、競合他社との競争が一層激化するものと思われます。このような状況下において、消費者ニーズに適宜対応できなかった場合、厨房部門のシステムキッチンの販売動向に影響し、当社グループの経営成績に影響を与えることが考えられます。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況につきましては、営業活動の結果得られた資金は、前年同期に比べ3,256百万円増加し、4,268百万円となりました。
投資活動の結果使用した資金は、前年同期に比べ665百万円増加し、1,823百万円となりました。
財務活動の結果使用した資金は、3,084百万円(前年同期は2,188百万円の獲得)となりました。
なお、詳細につきましては、第2[事業の状況]2[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](2)キャッシュ・フローの状況に記載しておりますのでご参照ください。
以上の結果、当第3四半期連結会計期間末の資金は、前連結会計年度末に比べ570百万円減少し、21,791百万円となりました。
当社グループは、現在、運転資金及び設備投資資金について、内部留保資金又は借入により調達することとしております。
なお、第1四半期連結会計期間の期首から、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。詳細については、第4[経理の状況] [注記事項] (会計方針の変更)をご参照ください。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大により依然として厳しい状況にあるものの、9月以降、ワクチン接種率も向上し、感染者数が大幅に減少したことなどにより落ち着きを見せはじめ、回復基調となりました。
住宅設備機器業界におきましては、政府による住宅取得支援策の影響もあり、新設住宅着工戸数は前年を上回るなど、需要は回復傾向で推移しました。しかしながら世界的な原材料/資材の供給不足、価格高騰の影響などもあり、未だ先行き不透明な状況が続いております。
このような中、当社グループ(当社及び連結子会社をいう。以下同じ。)は、10年後を見据えた長期ビジョン「クリナップサステナブルビジョン2030」及び新たな3ヶ年計画である「2021年中期経営計画」を策定し、推進してまいりました。
商品面及び販売面では、2021年6月にコンパクトキッチン「コルティ」、9月にはシステムキッチン「ラクエラ」やシステムバスルーム「アクリアバス」、「ユアシス」において、お客様のニーズを捉えた強化を行うなど、付加価値の高い商品を市場に提供してまいりました。
さらに、主力の中高級価格帯システムキッチン「STEDIA(ステディア)」において、2018年の発売以来初となる大規模モデルチェンジを2022年2月に行うこととし、これに先行して11月より新たなTVCM放映を開始しました。
大切な顧客接点であるショールームでは、価値提供強化を図るため、6月に姫路ショールーム、10月に福井ショールームを移転オープンしました。全国102ヶ所のショールームにおいては、事前来場予約の促進、感染防止策の徹底など、安心・安全に商品を体感できるよう努めております。さらには、自宅などから直接相談できる「オンライン相談」やショールーム見学が疑似体験できる「オンラインショールーム」などのWEBコンテンツを拡充しました。また、当社の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店等の流通パートナーと連携し、『イエナカ充実キャンペーン』等の各種イベントを開催し、需要の拡大、獲得に努めてまいりました。
生産面では、東西の生産拠点での生産性向上、VE活動を推進し、原価低減に努めてまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高を部門別にみますと、厨房部門は前年同期比11.8%増の67,298百万円、浴槽・洗面部門は前年同期比2.8%増の11,789百万円となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比11.4%増の85,576百万円となりました。利益面では営業利益は同77.1%増の4,090百万円、経常利益は同85.0%増の4,462百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同95.0%増の2,929百万円となりました。
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は87,141百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,201百万円増加いたしました。流動資産は55,991百万円となり、2,848百万円増加いたしました。これは受取手形、売掛金及び契約資産が1,619百万円、電子記録債権が1,185百万円、商品及び製品が369百万円増加した一方、現金及び預金が570百万円減少したこと等によります。固定資産は31,149百万円となり、352百万円増加いたしました。これは有形固定資産が417百万円、無形固定資産が271百万円増加した一方、投資その他の資産が337百万円減少したことによります。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は32,348百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,170百万円増加いたしました。流動負債は27,112百万円となり、2,530百万円増加いたしました。これは買掛金が872百万円、未払金が559百万円、電子記録債務が1,608百万円、未払法人税等が677百万円増加した一方、短期借入金が695百万円、賞与引当金が910百万円減少したこと等によります。固定負債は5,236百万円となり、1,359百万円減少いたしました。これは長期借入金が1,495百万円減少したこと等によります。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は54,792百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,030百万円増加いたしました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益2,929百万円、配当金の支払737百万円、その他有価証券評価差額金の減少119百万円等によります。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末と同率の62.9%になりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ570百万円(2.6%)減少して21,791百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において、営業活動の結果得られた資金は4,268百万円(前年同期比321.9%増)となりました。これは税金等調整前四半期純利益が4,428百万円、減価償却費が2,179百万円、仕入債務の増加2,480百万円があった一方、売上債権の増加1,866百万円、棚卸資産の増加1,196百万円、賞与引当金の減少910百万円、法人税等の支払729百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において、投資活動の結果使用した資金は1,823百万円(前年同期比57.5%増)となりました。これは投資有価証券の償還による収入が500百万円あった一方、生産設備の改修、ショールーム移転・改装等により有形固定資産の取得による支出が1,345百万円、情報システム構築に伴う無形固定資産の取得による支出が909百万円あったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において、財務活動の結果使用した資金は3,084百万円(前年同期は2,188百万円の獲得)となりました。これは長期借入金の返済による支出が2,191百万円、配当金の支払が737百万円あったこと等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、839百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの連結売上高に占める厨房部門の売上高割合は、当第3四半期連結累計期間78.6%、前連結会計年度79.0%となっております。新型コロナウイルス感染症拡大により制限されていた経済活動の再開に伴い緩やかな回復をみせているものの、依然として先行き不透明な状況が続いている中、競合他社との競争が一層激化するものと思われます。このような状況下において、消費者ニーズに適宜対応できなかった場合、厨房部門のシステムキッチンの販売動向に影響し、当社グループの経営成績に影響を与えることが考えられます。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況につきましては、営業活動の結果得られた資金は、前年同期に比べ3,256百万円増加し、4,268百万円となりました。
投資活動の結果使用した資金は、前年同期に比べ665百万円増加し、1,823百万円となりました。
財務活動の結果使用した資金は、3,084百万円(前年同期は2,188百万円の獲得)となりました。
なお、詳細につきましては、第2[事業の状況]2[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](2)キャッシュ・フローの状況に記載しておりますのでご参照ください。
以上の結果、当第3四半期連結会計期間末の資金は、前連結会計年度末に比べ570百万円減少し、21,791百万円となりました。
当社グループは、現在、運転資金及び設備投資資金について、内部留保資金又は借入により調達することとしております。