四半期報告書-第69期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/12 9:46
【資料】
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【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、第1四半期連結会計期間の期首から、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。詳細については、第4[経理の状況] [注記事項] (会計方針の変更)をご参照ください。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発出等の影響により、本格的な経済活動の再開には至らず、依然として厳しい状況が続きました。
住宅設備機器業界におきましては、政府による住宅取得支援策が終了となる影響もあり、新設住宅着工戸数は前年を上回るなど、需要は回復傾向で推移しましたが、世界的な原材料/資材の供給不足、価格高騰の影響なども懸念され、未だ先行き不透明な状況が続いております。
このような中、当社グループ(当社及び連結子会社をいう。以下同じ。)は、10年後を見据えた長期ビジョン「クリナップサステナブルビジョン2030」及び新たな3ヶ年計画である「2021年中期経営計画」を策定し、推進してまいりました。
商品面では、2021年6月にコンパクトキッチン「コルティ」、9月にはシステムキッチン「ラクエラ」やシステムバスルーム「アクリアバス」、「ユアシス」において、お客様のニーズを捉えた強化を行うなど、付加価値の高い商品を市場に提供してまいりました。
販売面では、大切な顧客接点であるショールームでの価値提供強化を図るため、6月に姫路ショールームを移転オープンしました。全国102ヶ所のショールームにおいては、事前来場予約の促進、感染防止策の徹底など、安心・安全に商品を体感できるよう努めております。さらには、自宅などから直接相談できる「オンライン相談」やショールーム見学が疑似体験できる「オンラインショールーム」などのWEBコンテンツを拡充しました。また、当社の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店等の流通パートナーと連携し、『イエナカ充実キャンペーン』等の各種イベントを開催し、需要の拡大、獲得に努めてまいりました。
生産面では、東西の生産拠点での生産性向上、VE活動を推進し、原価低減に努めてまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高を部門別にみますと、厨房部門は前年同期比17.5%増の43,748百万円、浴槽・洗面部門は前年同期比8.5%増の7,766百万円となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比15.2%増の54,937百万円となりました。利益面では営業利益2,166百万円(前年同期は85百万円)、経常利益は2,410百万円(同171百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,552百万円(同142百万円の純損失)となりました。
(資産の部)
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は85,023百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,083百万円増加いたしました。流動資産は53,875百万円となり、732百万円増加いたしました。これは現金及び預金が74百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が809百万円増加した一方、電子記録債権が301百万円減少したこと等によります。固定資産は31,147百万円となり、350百万円増加いたしました。これは有形固定資産が251百万円、無形固定資産が218百万円増加した一方、投資その他の資産が119百万円減少したことによります。
(負債の部)
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は30,976百万円となり、前連結会計年度末に比べ201百万円減少いたしました。流動負債は25,293百万円となり、710百万円増加いたしました。これは買掛金が289百万円、電子記録債務が685百万円、未払法人税等が328百万円増加した一方、短期借入金が562百万円減少したこと等によります。固定負債は5,683百万円となり、912百万円減少いたしました。これは長期借入金が997百万円減少したこと等によります。
(純資産の部)
当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は54,046百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,284百万円増加いたしました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益1,552百万円、その他有価証券評価差額金の増加132百万円、配当金の支払368百万円等によります。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の62.9%から63.6%になりました。

(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ74百万円(0.3%)増加して22,436百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、営業活動の結果得られた資金は2,904百万円(前年同期比817.1%増)となりました。これは税金等調整前四半期純利益が2,379百万円、減価償却費が1,419百万円、仕入債務の増加973百万円があった一方、棚卸資産の増加658百万円、未払金の減少233百万円、法人税等の支払489百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、投資活動の結果使用した資金は870百万円(前年同期比20.9%増)となりました。これは投資有価証券の償還による収入が500百万円あった一方、生産設備の改修、ショールーム移転・改装等により有形固定資産の取得による支出が807百万円、情報システム構築に伴う無形固定資産の取得による支出が572百万円あったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、財務活動の結果使用した資金は2,021百万円(前年同期は2,022百万円の獲得)となりました。これは長期借入金の返済による支出が1,559百万円、配当金の支払が368百万円あったこと等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、552百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの連結売上高に占める厨房部門の売上高割合は、当第2四半期連結累計期間79.6%、前連結会計年度79.0%となっております。新型コロナウイルスの影響については、ワクチン接種が進んだこと等による経済活動の活性化が期待されるものの、感染再拡大や長期化の懸念もあり、先行き不透明な状況となっております。このような状況下において、競合他社との競争が一層激化するものと思われます。また、消費者ニーズに適宜対応できなかった場合、厨房部門のシステムキッチンの販売動向に影響し、当社グループの経営成績に影響を与えることが考えられます。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況につきましては、営業活動の結果得られた資金は、前年同期に比べ2,587百万円増加し、2,904百万円となりました。
投資活動の結果使用した資金は、前年同期に比べ150百万円増加し、870百万円となりました。
財務活動の結果使用した資金は、2,021百万円(前年同期は2,022百万円の獲得)となりました。
なお、詳細につきましては、第2[事業の状況]2[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](2)キャッシュ・フローの状況に記載しておりますので、ご参照ください。
以上の結果、当第2四半期連結会計期間末の資金は、前連結会計年度末より74百万円増加し、22,436百万円となりました。
当社グループは、現在、運転資金及び設備投資資金について、内部留保資金又は借入により調達することとしております。