四半期報告書-第68期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/12 10:13
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大により制限されていた経済活動の再開に伴い緩やかな回復をみせているものの、依然として先行き不透明な状況が続いております。
住宅設備機器業界におきましては、消費税増税後の反動減に加え新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり引き続き厳しい市場環境ではあったものの、「新しい生活様式」の普及もあり、想定より小幅な落ち込みにとどまりました。
このような中、当社グループ(当社及び連結子会社をいう。以下同じ。)は、2020年9月にリニューアルしたシステムキッチン「STEDIA(ステディア)」や2020年6月にリニューアルしたコンパクトキッチン「コルティ」など、付加価値の高い商品を市場に提供してまいりました。
販売面では、大切な顧客接点である全国102ヶ所のショールームにおいて、感染防止対策を綿密に講じつつ、お客様の事前来場予約を促進し、安心・安全に最新の商品を体感できるようにしております。さらに、ショールーム見学が疑似体験できる新たなWEBコンテンツ「オンラインショールーム」の準備を進めてまいりました。
また、当社の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店等の流通パートナーと連携して『イエナカ充実フェア』等の各種イベントを開催し、需要の拡大、獲得に努めてまいりました。
生産面では、東西の生産拠点での生産性向上、VE活動を推進し、原価低減に努めてまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高を部門別にみますと、厨房部門では、システムキッチン「CENTRO(セントロ)」は数量、金額とも減、「STEDIA(ステディア)」は数量、金額とも減、「ラクエラ」は数量、金額とも減となりました。この結果、厨房部門の売上高は前年同期比12.8%減の37,246百万円となりました。
浴槽・洗面部門では、システムバスルーム「アクリアバス」は数量、金額とも減、「ユアシス」は数量、金額とも減、洗面化粧台においては数量増、金額減となりました。この結果、浴槽・洗面部門の売上高は前年同期比16.4%減の7,160百万円となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比13.0%減の47,672百万円となりました。利益面では営業利益は同96.2%減の85百万円、経常利益は同92.4%減の171百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は142百万円(前年同期は1,572百万円の純利益)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の総資産は81,063百万円となり、前連結会計年度末に比べ956百万円増加いたしました。流動資産は50,103百万円となり、1,193百万円増加いたしました。これは電子記録債権が532百万円、受取手形及び売掛金が398百万円減少した一方、現金及び預金が1,602百万円、商品及び製品が498百万円増加したこと等によります。固定資産は30,960百万円となり、前連結会計年度末に比べ236百万円減少いたしました。これは、投資その他の資産が323百万円増加した一方、有形固定資産が416百万円、無形固定資産が143百万円減少したことによります。
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は30,348百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,140百万円の増加となりました。流動負債は主に、短期借入金が290百万円、電子記録債務が728百万円、未払法人税等が218百万円減少したこと等により1,326百万円減少し、22,457百万円となりました。固定負債は主に、長期借入金の増加2,764百万円等により2,467百万円増加し、7,891百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は50,714百万円となり、前連結会計年度末に比べ183百万円減少いたしました。これは親会社株主に帰属する四半期純損失142百万円、配当金の支払368百万円、その他有価証券評価差額金の増加390百万円等によります。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の63.5%から62.6%になりました。

(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,602百万円(8.0%)増加して21,664百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、営業活動の結果得られた資金は316百万円(前年同期比91.6%減)となりました。これは、減価償却費が1,558百万円、売上債権の減少1,156百万円、雇用調整助成金の受取額125百万円があった一方、仕入債務の減少509百万円、たな卸資産の増加664百万円、新型コロナウイルス感染症による損失の支払額258百万円、法人税等の支払額357百万円があったこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、投資活動の結果使用した資金は719百万円(前年同期比39.7%減)となりました。これは生産設備の改修、ショールーム移転・改装等により有形固定資産の取得による支出が382百万円、情報システム構築に伴う無形固定資産の取得による支出が333百万円あったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、財務活動の結果得られた資金は2,022百万円(前年同期は240百万円の使用)となりました。これは短期借入金の純減が2,000百万円、長期借入金の返済による支出が1,526百万円、配当金の支払が368百万円あった一方、長期借入れによる収入6,000百万円があったこと等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、487百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの連結売上高に占める厨房部門の売上高割合は、当第2四半期連結累計期間78.1%、前連結会計年度78.4%となっております。新型コロナウイルス感染症拡大により制限されていた経済活動の再開に伴い緩やかな回復をみせているものの、依然として先行き不透明な状況が続いている中、競合他社との競争が一層激化するものと思われます。このような状況下において、消費者ニーズに適宜対応できなかった場合、厨房部門のシステムキッチンの販売動向に影響し、当社グループの経営成績に影響を与えることが考えられます。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況につきましては、営業活動の結果得られた資金は、前年同期に比べ3,445百万円減少し、316百万円となりました。
投資活動の結果使用した資金は、前年同期に比べ473百万円減少し、719百万円となりました。
財務活動の結果得られた資金は、2,022百万円(前年同期は240百万円の使用)となりました。
なお、詳細につきましては、第2[事業の状況]2[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](2)キャッシュ・フローの状況に記載しておりますので、ご参照ください。
以上の結果、当第2四半期連結会計期間末の資金は、前連結会計年度末より1,602百万円増加し、21,664百万円となりました。
当社グループは、現在、運転資金及び設備投資資金について、内部留保資金又は借入により調達することとしております。