四半期報告書-第69期第1四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/06 9:42
【資料】
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、当第1四半期連結会計期間の期首から、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。詳細については、第4[経理の状況][注記事項](会計方針の変更)をご参照ください。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により厳しい状況が続いており、度重なる緊急事態宣言等の発出で社会活動・経済活動が抑制されるなど、景気の先行きは不透明な状態にあります。
住宅設備機器業界におきましては、巣篭もり需要などもあり、好転の兆しが見えつつあります。
このような中、当社グループ(当社及び連結子会社をいう。以下同じ。)は、お客様、お取引先、従業員及びその家族の安全を最優先とし、引き続き新型コロナウイルスの感染拡大防止に努めてまいりました。
商品面では、2020年9月にリニューアルした、主力のシステムキッチン「STEDIA(ステディア)」を中心に、付加価値の高い商品を市場に提供してまいりました。
販売面では、2021年6月に姫路ショールームを移転リニューアルし、大切な顧客接点であるショールームでの価値提供の更なる強化を図りました。また、顧客接点の多様化を目指して、2020年10月にオープンした「オンラインショールーム」において、「360°バーチャル体感」に旗艦ショールームであるキッチンタウンを追加し、コンテンツの更なる拡充を行いました。
生産面では、東西の生産拠点での生産性向上、VE活動を推進し、原価低減に努めてまいりました。
当第1四半期連結累計期間の売上高を部門別にみますと、厨房部門は前年同期比23.3%増の21,056百万円、浴槽・洗面部門は前年同期比17.0%増の3,975百万円となりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比22.1%増の26,901百万円となりました。利益面では営業利益は1,090百万円(前年同期は507百万円の営業損失)、経常利益は1,235百万円(同434百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は752百万円(同476百万円の純損失)となりました。
(資産の部)
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は83,327百万円となり、前連結会計年度末に比べ612百万円減少いたしました。流動資産は52,665百万円となり、477百万円減少いたしました。これは受取手形、売掛金及び契約資産が469百万円増加した一方、現金及び預金が347百万円、電子記録債権が667百万円減少したこと等によります。固定資産は30,662百万円となり、134百万円減少いたしました。これは無形固定資産が5百万円増加した一方、有形固定資産が89百万円、投資その他の資産が51百万円減少したこと等によります。
(負債の部)
当第1四半期連結会計期間末の負債合計は30,259百万円となり、前連結会計年度末に比べ918百万円減少いたしました。流動負債は24,118百万円となり、464百万円減少いたしました。これは買掛金が254百万円、電子記録債務が338百万円増加した一方、短期借入金が353百万円、賞与引当金が921百万円減少したこと等によります。固定負債は6,140百万円となり、454百万円減少いたしました。これは長期借入金が498百万円減少したこと等によります。
(純資産の部)
当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は53,068百万円となり、前連結会計年度末に比べ306百万円増加いたしました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益752百万円、配当金の支払368百万円、その他有価証券評価差額金の減少59百万円等によります。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の62.9%から63.7%になりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ347百万円(1.6%)減少して22,014百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間において、営業活動の結果得られた資金は1,302百万円(前年同期は792百万円の使用)となりました。これは税金等調整前四半期純利益が1,215百万円、減価償却費が699百万円、売上債権の減少790百万円、仕入債務の増加591百万円があった一方、賞与引当金の減少921百万円、棚卸資産の増加538百万円、法人税等の支払483百万円があったこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間において、投資活動の結果使用した資金は428百万円(前年同期比18.9%増)となりました。これは生産設備の改修、ショールーム移転・改装等により有形固定資産の取得による支出が244百万円、情報システム構築に伴う無形固定資産の取得による支出が179百万円あったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間において、財務活動の結果使用した資金は1,266百万円(前年同期は2,995百万円の獲得)となりました。これは長期借入金の返済による支出が852百万円、配当金の支払が368百万円あったこと等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、283百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの連結売上高に占める厨房部門の売上高割合は、当第1四半期連結累計期間78.3%、前連結会計年度79.0%となっております。新型コロナウイルス感染症拡大による度重なる緊急事態宣言等の発出で社会活動・経済活動が抑制されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いている中、競合他社との競争が一層激化するものと思われます。このような状況下において、消費者ニーズに適宜対応できなかった場合、厨房部門のシステムキッチンの販売動向に影響し、当社グループの経営成績に影響を与えることが考えられます。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況につきましては、営業活動の結果獲得した資金は、1,302百万円(前年同期は792百万円の使用)となりました。
投資活動の結果使用した資金は、前年同期に比べ68百万円増加し、428百万円となりました。
財務活動の結果使用した資金は、1,266百万円(前年同期は2,995百万円の獲得)となりました。
なお、詳細につきましては、第2[事業の状況]2[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](2)キャッシュ・フローの状況に記載しておりますので、ご参照ください。
以上の結果、当第1四半期連結会計期間末の資金は、前連結会計年度末に比べ347百万円減少し、22,014百万円となりました。
当社グループは、現在、運転資金及び設備投資資金について、内部留保資金又は借入により調達することとしております。