四半期報告書-第67期第2四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)

【提出】
2019/11/14 9:31
【資料】
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【項目】
33項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府の経済政策や金融政策によって企業収益と雇用環境の緩やかな回復は継続した一方、米中貿易摩擦の深刻化や金融資本市場の変動などの影響が懸念されております。
住宅設備機器業界におきましては、消費税増税前の駆け込み需要が見られたものの、回復基調だった持家の新設住宅着工戸数は足踏みを見せ、先行きの不透明感が増しております。
このような中、当社グループ(当社及び連結子会社をいう。以下同じ。)は、2018年9月に新発売したシステムキッチン「STEDIA(ステディア)」や、2019年2月にリニューアルしたシステムキッチン「ラクエラ」など、付加価値の高い商品を市場に提供してまいりました。
販売面では、大切な顧客接点であるショールームでの価値提供強化を図るため、2019年6月にオープンいたしました「クリナップ・キッチンタウン・横浜」をはじめとした全国102ヶ所のショールームにてイベントを開催し、当社の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店等の流通パートナーとの連携も深めながら、需要の拡大、獲得に努めてまいりました。
生産面では、東西の生産拠点での生産性向上、VE活動を推進し、原価低減に努めてまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高を部門別にみますと、厨房部門では、システムキッチン「S.S./CENTRO(セントロ)」は数量、金額とも増、「クリンレディ/STEDIA(ステディア)」は数量、金額とも増、「ラクエラ」は数量、金額とも増となりました。この結果、厨房部門の売上高は前年同期比11.6%増の42,690百万円となりました。
浴槽・洗面部門では、システムバスルーム「アクリアバス」は数量、金額とも増、「ユアシス」は数量、金額とも減、洗面化粧台においては数量、金額とも増となりました。この結果、浴槽・洗面部門の売上高は前年同期比2.0%増の8,567百万円となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比9.8%増の54,778百万円となりました。利益面では営業利益2,224百万円(前年同期は1,159百万円の営業損失)、経常利益2,256百万円(同1,095百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,572百万円(同1,286百万円の純損失)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の総資産は83,941百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,533百万円増加いたしました。流動資産は51,894百万円となり、4,061百万円増加いたしました。これは電子記録債権が795百万円減少した一方、現金及び預金が2,310百万円、受取手形及び売掛金が1,373百万円、商品及び製品が1,077百万円増加したこと等によります。固定資産は32,046百万円となり、前連結会計年度末に比べ527百万円減少いたしました。これは有形固定資産が211百万円減少したこと等によります。
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は32,048百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,465百万円の増加となりました。流動負債は主に、買掛金が1,007百万円、短期借入金が1,060百万円、電子記録債務が850百万円増加したこと等により3,595百万円増加し、26,291百万円となりました。固定負債は主に長期借入金の減少847百万円等により1,130百万円減少し、5,757百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は51,892百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,068百万円増加いたしました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益1,572百万円、配当金の支払い368百万円等によります。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の63.2%から61.8%になりました。

(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2,310百万円(13.4%)増加して19,492百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、営業活動の結果得られた資金は3,762百万円(前年同期比248.5%増)となりました。これは、税金等調整前四半期純利益が2,148百万円、減価償却費が1,610百万円、仕入債務の増加1,856百万円があった一方、たな卸資産の増加1,197百万円があったこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、投資活動の結果使用した資金は1,192百万円(前年同期比27.1%減)となりました。これは生産設備の改修、ショールーム移転・改装等により有形固定資産の取得による支出が863百万円、情報システム構築に伴う無形固定資産の取得による支出が308百万円あったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、財務活動の結果使用した資金は240百万円(前年同期比85.4%減)となりました。これは長期借入金の返済による支出が1,786百万円、配当金の支払いが368百万円あった一方、短期借入金の純増が2,000百万円あったこと等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、514百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの連結売上高に占める厨房部門の売上高割合は、当第2四半期連結累計期間77.9%、前連結会計年度78.0%となっております。消費税増税前の駆け込み需要が見られたものの、回復基調であった持家の新設住宅着工戸数は足踏みを見せ、下期においては、消費税増税の駆け込み需要の反動減も見込まれ、先行き不透明感が増している経営環境の中、競合他社との競争が一層激化するものと思われます。このような状況下において、消費者ニーズに適宜対応できなかった場合、厨房部門のシステムキッチンの販売動向に影響し、当社グループの経営成績に影響を与えることが考えられます。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況につきましては、営業活動の結果得られた資金は、前年同期に比べ2,682百万円増加し、3,762百万円となりました。
投資活動の結果使用した資金は、前年同期に比べ443百万円減少し、1,192百万円となりました。
財務活動の結果使用した資金は、前年同期に比べ1,407百万円減少し、240百万円となりました。
なお、詳細につきましては、第2[事業の状況]2[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](2)キャッシュ・フローの状況に記載しておりますので、ご参照ください。
以上の結果、当第2四半期連結会計期間末の資金は、前連結会計年度末より2,310百万円増加し、19,492百万円となりました。
当社グループは、現在、運転資金及び設備投資資金について、内部留保資金又は借入により調達することとしております。