有価証券報告書-第72期(平成30年11月1日-令和1年10月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、海外経済の減速の影響から輸出と生産面が弱いものの、設備投資は底堅く推移しており、内需や個人消費も緩やかに拡大しました。
食品業界においては、ライフスタイルの変化に伴う食の外部化により加工食品へのニーズは引続き安定して推移しましたが、人手不足による人件費上昇・物流費値上げによるコスト上昇などの課題があり、引続き不透明な経営環境となっております。
このような状況にあって当社グループは、海外仕入先の拡大による商品の安定供給の実現や取引先基盤の拡充に努めてまいりました。
これらの結果、売上面については、バターなどの輸入乳製品、菓子類、製菓材料等の日本国内での売上は好調に推移しましたが、クルミ等ナッツ類の価格低下や前期比円高による海外売上の円換算額減により、当連結会計年度の連結売上高は前年同期比0.7%減の1,058億円となりました。
利益面につきましては、好調な菓子事業などの増益要因もありましたが、作柄の影響による農産物現地価格の低下や人件費・運送費など販売費の増加から、営業利益は前年同期比13.2%減の40億87百万円、経常利益は17.6%減の40億20百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比21.3%減の26億51百万円となりました。
当期の品目別の業績は次の通りであります。
(乳製品・油脂類)
油脂類は価格低下もあり売上減となりましたが、海外仕入先の新規発掘や国内需要先の拡大を積極的に推進し、輸入バター・輸入脂肪を中心に輸入乳製品販売が好調に推移しました。また、連結子会社筑波乳業㈱でも設備の更新や能力増強を進め、業務用を中心とした乳製品を拡販しております。これらの結果、乳製品・油脂類売上高は359億22百万円(前年同期比105.3%)となりました。
(製菓原材料類)
国内仕入品の製菓・製パン向け業務用原料の販売が減少しましたが、用途提案を含め積極的な提案営業を行ったフルーツ洋酒漬、栗加工品、製パン材料、焼き菓子加工品等の自社加工品販売が好調であったことから、製菓原材料類売上高は169億20百万円(前年同期比99.9%)ほぼ前年並みの売上となりました。
(乾果実・缶詰類)
日本国内では、食の洋食化もあり、オリーブオイル、トマト、ツナ缶などの外食向け業務用食材が好調に推移しましたが、単価の下落からクルミの売上が大きく減少となりました。また、米国や中国でも市場価格低下等により乾果実売上が大きく減少となりました。これらの結果、乾果実・缶詰類売上高は349億48百万円(前年同期比91.8%)となりました。
(菓子・リテール商品類)
これまで順調に拡大してきた乾果実・ナッツ類のコンシューマー向け商品については、価格引上げなどもあり売上減となりました。一方、菓子類はチョコレート新工場の稼働も安定し、PB、NBともに増収となりました。NBでもクランチチョコやロカボチョコなどが好調に推移しています。これらの結果、菓子・リテール商品類売上高は176億67百万円(前年同期比102.9%)となりました。
当期のセグメントの業績は次のとおりであります。
(注) 売上高、セグメント利益につきましては、各セグメント間の取引を消去する前の金額によって表示しております。また、セグメント情報の詳細については、「注記事項の(セグメント情報等)」をご参照ください。
(日本)
当地域の売上高は、輸入バターを中心に輸入乳製品の取扱いが引続き好調に推移し、マロンペーストなどの栗製品、ラムレーズンなどのフルーツ洋酒漬など製菓材料が伸張し、またオリーブオイルなどの業務用食材も順調に推移したこと、菓子類がコンビニエンス・ストア等を中心に堅調に売上増となったことから、前年同期比1.4%増の955億95百万円となりました。
一方、セグメント利益は、チョコレート新工場の本格稼働、輸入乳製品の取扱量増加、製菓材料の増益などがありましたが、乾果実・ナッツ類で市場価格変動により利益率が低下したことなどから、前年同期比2.5%減の40億71百万円となりました。
(米国)
当地域の売上高は、クルミ価格の低下と乾果実・ナッツ類の日本向け輸出売上の減少に加え、期末為替相場が前年同期比円高となったことから、前年同期比25.5%減の139億円となりました。
セグメント利益は、クルミ事業については殻付での販売割合を増やすなど、市場動向を踏まえた販売戦略によりほぼ前期なみの利益を確保しましたが、農産品価格の低下により農園事業での採算が低下し、乾果実・ナッツ類の日本向け輸出の減少等から、前年同期比48.2%減の3億65百万円となりました。
(中国)
当地域の売上高は、ナッツ類の輸出取扱い減少がありましたが、中国産シード類の輸出が好調に推移し、中国内販売についても自社工場品を中心に概ね好調に推移したため、現地通貨ベースでの売上はほぼ横ばいとなりました。一方、円高により円換算後の売上高は前年同期比8.6%減の90億99百万円となりました。
セグメント利益は、米中貿易摩擦の影響での米国からの輸入関税の大幅引上げや中国景気の鈍化の中、販売マージンが低下したことから、前年同期比56.4%減の92百万円となりました。
当連結会計年度末の財政状態は次のとおりであります。
(資産)
資産合計は、前年同期に比べ49億44百万円増加し、756億26百万円となりました。その主な要因は、流動資産については、「受取手形及び売掛金」が13億11百万円、「商品及び製品」が1億73百万円、「原材料及び貯蔵品」が3億19百万円それぞれ減少したものの、「現金及び預金」が53億53百万円増加したことから、前年同期に比べ31億20百万円増加し、492億2百万円(構成比65.1%)となりました。固定資産については、有形固定資産が11億93百万円、投資その他の資産が6億6百万円それぞれ増加したことから、前年同期に比べ18億23百万円増加し、264億23百万円(構成比34.9%)となりました。
(負債)
負債合計は、前年同期に比べ37億12百万円増加し、356億94百万円(構成比47.2%)となりました。その主な要因は、流動負債については、「短期借入金」が5億32百万円、「1年内返済予定の長期借入金」が1億22百万円、「未払金」が3億31百万円それぞれ減少したものの、「支払手形及び買掛金」が5億50百万円増加したことから、前年同期に比べ1億22百万円増加し、258億12百万円(構成比34.1%)となりました。固定負債については、「長期借入金」が33億62百万円増加したことから、前年同期に比べ35億90百万円増加し、98億81百万円(構成比13.1%)となりました。
(純資産)
純資産合計は、前年同期に比べ12億31百万円増加し、399億31百万円(構成比52.8%)となりました。その主な要因は、「為替換算調整勘定」が6億28百万円減少したものの、「利益剰余金」が18億72百万円増加したことによるものです。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前期比53億53百万円増の110億61百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、71億71百万円(前年同期比66億98百万円増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益39億96百万円、減価償却費20億60百万円、売上債権の減少11億55百万円、たな卸資産の減少2億65百万円、仕入債務の増加額6億54百万円、利息の支払額1億83百万円、法人税等の支払額12億38百万円によるものです。
前年同期比で資金が増加となりました要因は、売上債権の増減額、たな卸資産の増減額、仕入債務の増減額が前年同期に比べ21億64百万円、34億25百万円、5億84百万円それぞれ増加したこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、37億50百万円(前年同期比14億32百万円減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得によるものです。
前年同期比で使用した資金が減少となりました要因は、有形固定資産の取得による支出額が15億87百万円減少したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、20億28百万円(前年同期比4億円減)となりました。これは主に短期借入金の純減額3億51百万円、長期借入れによる収入41億40百万円、長期借入金の返済による支出9億円、配当金の支払7億79百万円によるものです。
前年同期比で資金が減少となりました要因は、長期借入れによる収入が29億20百万円増加、自己株式の取得による支出が4億3百万円減少したものの、短期借入金の純増減額が36億40百万円減少、長期借入金の返済による支出が1億14百万円増加したことによるものです。
③ 生産、受注及び販売の実績
(生産実績)
当連結会計年度における生産実績をセグメントの区分に替えて事業の部門別に示すと、次のとおりであります。
(注) 1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(仕入実績)
当連結会計年度における仕入実績をセグメントの区分に替えて事業の部門別に示すと、次のとおりであります。
(注) 1.金額は仕入価格によっております。
2.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(受注実績)
当社および連結子会社は需要見込による生産方式をとっているため、該当事項はありません。
(販売実績)
当連結会計年度における販売実績をセグメントの区分に替えて事業の部門別に示すと、次のとおりであります。
(注) 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度の経営成績等の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載の通りです。
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「2 事業等のリスク」に記載の通りですが、中でも、海外も含めた産地からの農産物の調達・仕入れにつきましては、世界的な気候変動や自然災害の影響によって、作柄が影響を受け調達が難しくなる可能性がありえます。また、これに加え、主要消費地の需要や関税など貿易の枠組みの変化によって、価格が上下する可能性があります。これらの結果、仕入れのタイミングなどで仕入価格と販売価格の変動に時間差が発生する場合には、利益の増減要因となります。当社では販売担当とは別に商品別の担当者を置き、産地の状況を常に把握することで、価格変動リスクに備えると同時に、仕入先の分散や販売先の必要量の把握などにより、このようなリスクの低減を図っております。
経営上の目標の達成状況については以下の通りです。当社グループでは、日本、米国、中国の3地域に有している生産拠点を活用し、日本国内のみならず、中国、アジア、米国、欧州等の海外での売上も拡大しております。この結果、2015年10月期以来、連結売上高で1,000億円以上を維持しております。一方、現地価格や為替相場の変動による輸入食材の単価の変動がある場合には、販売数量が変わらない場合でも売上高の増減要因となります。従って、売上高よりも、売上総利益や営業利益での増益を主要な経営目標としております。また、企業価値の向上を目指し、ROE(株主資本利益率)で8%以上を目指す方針としております。当連結事業年度の達成状況は、下記の通りであります。
当社グループでは安全・安心に向けた設備投資の継続などで一層の付加価値商品をご提供し、ROE8%以上を早期に達成していきたいと考えております。
③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品及び製品、原材料等の仕入費用や生産子会社の製造費用並びに、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要は生産施設における建物及び構築物の新改築や機械装置等の充実のための事業投資であります。
当社グループは、事業運営上必要な運転資金及び設備投資資金については、自己資金で賄うことを基本方針としつつ、不足分は金融機関からの短期・長期借入金により調達しております。また、一部はグループ内で資金の効率化を目的としてグループ会社間で融資を行っております。
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、海外経済の減速の影響から輸出と生産面が弱いものの、設備投資は底堅く推移しており、内需や個人消費も緩やかに拡大しました。
食品業界においては、ライフスタイルの変化に伴う食の外部化により加工食品へのニーズは引続き安定して推移しましたが、人手不足による人件費上昇・物流費値上げによるコスト上昇などの課題があり、引続き不透明な経営環境となっております。
このような状況にあって当社グループは、海外仕入先の拡大による商品の安定供給の実現や取引先基盤の拡充に努めてまいりました。
これらの結果、売上面については、バターなどの輸入乳製品、菓子類、製菓材料等の日本国内での売上は好調に推移しましたが、クルミ等ナッツ類の価格低下や前期比円高による海外売上の円換算額減により、当連結会計年度の連結売上高は前年同期比0.7%減の1,058億円となりました。
利益面につきましては、好調な菓子事業などの増益要因もありましたが、作柄の影響による農産物現地価格の低下や人件費・運送費など販売費の増加から、営業利益は前年同期比13.2%減の40億87百万円、経常利益は17.6%減の40億20百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比21.3%減の26億51百万円となりました。
当期の品目別の業績は次の通りであります。
(乳製品・油脂類)
油脂類は価格低下もあり売上減となりましたが、海外仕入先の新規発掘や国内需要先の拡大を積極的に推進し、輸入バター・輸入脂肪を中心に輸入乳製品販売が好調に推移しました。また、連結子会社筑波乳業㈱でも設備の更新や能力増強を進め、業務用を中心とした乳製品を拡販しております。これらの結果、乳製品・油脂類売上高は359億22百万円(前年同期比105.3%)となりました。
(製菓原材料類)
国内仕入品の製菓・製パン向け業務用原料の販売が減少しましたが、用途提案を含め積極的な提案営業を行ったフルーツ洋酒漬、栗加工品、製パン材料、焼き菓子加工品等の自社加工品販売が好調であったことから、製菓原材料類売上高は169億20百万円(前年同期比99.9%)ほぼ前年並みの売上となりました。
(乾果実・缶詰類)
日本国内では、食の洋食化もあり、オリーブオイル、トマト、ツナ缶などの外食向け業務用食材が好調に推移しましたが、単価の下落からクルミの売上が大きく減少となりました。また、米国や中国でも市場価格低下等により乾果実売上が大きく減少となりました。これらの結果、乾果実・缶詰類売上高は349億48百万円(前年同期比91.8%)となりました。
(菓子・リテール商品類)
これまで順調に拡大してきた乾果実・ナッツ類のコンシューマー向け商品については、価格引上げなどもあり売上減となりました。一方、菓子類はチョコレート新工場の稼働も安定し、PB、NBともに増収となりました。NBでもクランチチョコやロカボチョコなどが好調に推移しています。これらの結果、菓子・リテール商品類売上高は176億67百万円(前年同期比102.9%)となりました。
当期のセグメントの業績は次のとおりであります。
| (単位:百万円) | ||||||
| 報告セグメント | 調整額 | 連結損益 計算書計上額 | ||||
| 日本 | 米国 | 中国 | 計 | |||
| 売上高 | 95,595 | 13,900 | 9,099 | 118,595 | △12,794 | 105,800 |
| セグメント利益 | 4,071 | 365 | 92 | 4,529 | △441 | 4,087 |
(注) 売上高、セグメント利益につきましては、各セグメント間の取引を消去する前の金額によって表示しております。また、セグメント情報の詳細については、「注記事項の(セグメント情報等)」をご参照ください。
(日本)
当地域の売上高は、輸入バターを中心に輸入乳製品の取扱いが引続き好調に推移し、マロンペーストなどの栗製品、ラムレーズンなどのフルーツ洋酒漬など製菓材料が伸張し、またオリーブオイルなどの業務用食材も順調に推移したこと、菓子類がコンビニエンス・ストア等を中心に堅調に売上増となったことから、前年同期比1.4%増の955億95百万円となりました。
一方、セグメント利益は、チョコレート新工場の本格稼働、輸入乳製品の取扱量増加、製菓材料の増益などがありましたが、乾果実・ナッツ類で市場価格変動により利益率が低下したことなどから、前年同期比2.5%減の40億71百万円となりました。
(米国)
当地域の売上高は、クルミ価格の低下と乾果実・ナッツ類の日本向け輸出売上の減少に加え、期末為替相場が前年同期比円高となったことから、前年同期比25.5%減の139億円となりました。
セグメント利益は、クルミ事業については殻付での販売割合を増やすなど、市場動向を踏まえた販売戦略によりほぼ前期なみの利益を確保しましたが、農産品価格の低下により農園事業での採算が低下し、乾果実・ナッツ類の日本向け輸出の減少等から、前年同期比48.2%減の3億65百万円となりました。
(中国)
当地域の売上高は、ナッツ類の輸出取扱い減少がありましたが、中国産シード類の輸出が好調に推移し、中国内販売についても自社工場品を中心に概ね好調に推移したため、現地通貨ベースでの売上はほぼ横ばいとなりました。一方、円高により円換算後の売上高は前年同期比8.6%減の90億99百万円となりました。
セグメント利益は、米中貿易摩擦の影響での米国からの輸入関税の大幅引上げや中国景気の鈍化の中、販売マージンが低下したことから、前年同期比56.4%減の92百万円となりました。
当連結会計年度末の財政状態は次のとおりであります。
(資産)
資産合計は、前年同期に比べ49億44百万円増加し、756億26百万円となりました。その主な要因は、流動資産については、「受取手形及び売掛金」が13億11百万円、「商品及び製品」が1億73百万円、「原材料及び貯蔵品」が3億19百万円それぞれ減少したものの、「現金及び預金」が53億53百万円増加したことから、前年同期に比べ31億20百万円増加し、492億2百万円(構成比65.1%)となりました。固定資産については、有形固定資産が11億93百万円、投資その他の資産が6億6百万円それぞれ増加したことから、前年同期に比べ18億23百万円増加し、264億23百万円(構成比34.9%)となりました。
(負債)
負債合計は、前年同期に比べ37億12百万円増加し、356億94百万円(構成比47.2%)となりました。その主な要因は、流動負債については、「短期借入金」が5億32百万円、「1年内返済予定の長期借入金」が1億22百万円、「未払金」が3億31百万円それぞれ減少したものの、「支払手形及び買掛金」が5億50百万円増加したことから、前年同期に比べ1億22百万円増加し、258億12百万円(構成比34.1%)となりました。固定負債については、「長期借入金」が33億62百万円増加したことから、前年同期に比べ35億90百万円増加し、98億81百万円(構成比13.1%)となりました。
(純資産)
純資産合計は、前年同期に比べ12億31百万円増加し、399億31百万円(構成比52.8%)となりました。その主な要因は、「為替換算調整勘定」が6億28百万円減少したものの、「利益剰余金」が18億72百万円増加したことによるものです。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前期比53億53百万円増の110億61百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、71億71百万円(前年同期比66億98百万円増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益39億96百万円、減価償却費20億60百万円、売上債権の減少11億55百万円、たな卸資産の減少2億65百万円、仕入債務の増加額6億54百万円、利息の支払額1億83百万円、法人税等の支払額12億38百万円によるものです。
前年同期比で資金が増加となりました要因は、売上債権の増減額、たな卸資産の増減額、仕入債務の増減額が前年同期に比べ21億64百万円、34億25百万円、5億84百万円それぞれ増加したこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、37億50百万円(前年同期比14億32百万円減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得によるものです。
前年同期比で使用した資金が減少となりました要因は、有形固定資産の取得による支出額が15億87百万円減少したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、20億28百万円(前年同期比4億円減)となりました。これは主に短期借入金の純減額3億51百万円、長期借入れによる収入41億40百万円、長期借入金の返済による支出9億円、配当金の支払7億79百万円によるものです。
前年同期比で資金が減少となりました要因は、長期借入れによる収入が29億20百万円増加、自己株式の取得による支出が4億3百万円減少したものの、短期借入金の純増減額が36億40百万円減少、長期借入金の返済による支出が1億14百万円増加したことによるものです。
③ 生産、受注及び販売の実績
(生産実績)
当連結会計年度における生産実績をセグメントの区分に替えて事業の部門別に示すと、次のとおりであります。
| 事業部門の名称 | 当連結会計年度 (自 2018年11月1日 至 2019年10月31日) | |
| 金額(千円) | 前年同期比(%) | |
| 乳製品・油脂類 | 9,696,236 | 93.8 |
| 製菓原材料類 | 5,349,148 | 103.5 |
| 乾果実・缶詰類 | 18,925,523 | 87.3 |
| 菓子・リテール商品類 | 16,988,526 | 99.6 |
| 合計 | 50,959,435 | 94.0 |
(注) 1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(仕入実績)
当連結会計年度における仕入実績をセグメントの区分に替えて事業の部門別に示すと、次のとおりであります。
| 事業部門の名称 | 当連結会計年度 (自 2018年11月1日 至 2019年10月31日) | |
| 金額(千円) | 前年同期比(%) | |
| 乳製品・油脂類 | 26,278,732 | 107.8 |
| 製菓原材料類 | 10,278,705 | 94.5 |
| 乾果実・缶詰類 | 10,529,259 | 84.1 |
| 菓子・リテール商品類 | 569,054 | 98.9 |
| その他 | 430,051 | 106.3 |
| 合計 | 48,085,804 | 98.7 |
(注) 1.金額は仕入価格によっております。
2.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(受注実績)
当社および連結子会社は需要見込による生産方式をとっているため、該当事項はありません。
(販売実績)
当連結会計年度における販売実績をセグメントの区分に替えて事業の部門別に示すと、次のとおりであります。
| 事業部門の名称 | 当連結会計年度 (自 2018年11月1日 至 2019年10月31日) | |
| 金額(千円) | 前年同期比(%) | |
| 乳製品・油脂類 | 35,922,040 | 105.3 |
| 製菓原材料類 | 16,920,766 | 99.9 |
| 乾果実・缶詰類 | 34,948,042 | 91.7 |
| 菓子・リテール商品類 | 17,667,913 | 102.9 |
| その他 | 342,053 | 102.9 |
| 合計 | 105,800,816 | 99.2 |
(注) 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度の経営成績等の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載の通りです。
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「2 事業等のリスク」に記載の通りですが、中でも、海外も含めた産地からの農産物の調達・仕入れにつきましては、世界的な気候変動や自然災害の影響によって、作柄が影響を受け調達が難しくなる可能性がありえます。また、これに加え、主要消費地の需要や関税など貿易の枠組みの変化によって、価格が上下する可能性があります。これらの結果、仕入れのタイミングなどで仕入価格と販売価格の変動に時間差が発生する場合には、利益の増減要因となります。当社では販売担当とは別に商品別の担当者を置き、産地の状況を常に把握することで、価格変動リスクに備えると同時に、仕入先の分散や販売先の必要量の把握などにより、このようなリスクの低減を図っております。
経営上の目標の達成状況については以下の通りです。当社グループでは、日本、米国、中国の3地域に有している生産拠点を活用し、日本国内のみならず、中国、アジア、米国、欧州等の海外での売上も拡大しております。この結果、2015年10月期以来、連結売上高で1,000億円以上を維持しております。一方、現地価格や為替相場の変動による輸入食材の単価の変動がある場合には、販売数量が変わらない場合でも売上高の増減要因となります。従って、売上高よりも、売上総利益や営業利益での増益を主要な経営目標としております。また、企業価値の向上を目指し、ROE(株主資本利益率)で8%以上を目指す方針としております。当連結事業年度の達成状況は、下記の通りであります。
| (単位:百万円) | 前期 | 2019年10月期 | 前期比 | 計画比 | |
| 実績 | 期初計画 | 実績 | |||
| 売上 | 106,594 | 108,000 | 105,800 | △0.7% | △2.0% |
| 営業利益 | 4,713 | 4,600 | 4,087 | △13.2% | △11.1% |
| 経常利益 | 4,885 | 4,750 | 4,020 | △17.6% | △15.3% |
| 親会社株主に帰属する 当期純利益 | 3,373 | 3,300 | 2,651 | △21.3% | △19.6% |
| ROE | 9.0% | 8.0%以上 | 6.8% | ― | ― |
当社グループでは安全・安心に向けた設備投資の継続などで一層の付加価値商品をご提供し、ROE8%以上を早期に達成していきたいと考えております。
③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品及び製品、原材料等の仕入費用や生産子会社の製造費用並びに、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要は生産施設における建物及び構築物の新改築や機械装置等の充実のための事業投資であります。
当社グループは、事業運営上必要な運転資金及び設備投資資金については、自己資金で賄うことを基本方針としつつ、不足分は金融機関からの短期・長期借入金により調達しております。また、一部はグループ内で資金の効率化を目的としてグループ会社間で融資を行っております。