四半期報告書-第40期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界の経済環境は、新型コロナウイルス感染症の影響による一時的な景気減速から世界的に経済活動が再開したことにより景気が持ち直し、米国及び中国においては政府主導の景気刺激対策により堅調に推移いたしました。一方、欧州においては新型コロナウイルスの再拡大による経済活動の抑制が続く等、依然として先行き不透明な状況が継続いたしました。
我が国の経済は、世界的な経済活動の再開を受けて、個人消費、生産及び輸出が急速に回復いたしましたが、企業収益全般においては本格的な回復には至りませんでした。
当社グループを取巻く業界は、自動車関連においては電装化、軽量化、自動運転技術に関係する素材並びに部品需要の多様化が著しく、また新型コロナウイルス感染症の影響により一時的に落ち込んだ自動車販売が急速に回復したことで自動車関連部材の需要が増加いたしました。一方、半導体・電子部品関連では、IoT、AI等におけるデータ通信量の増加や自動車の電装化進行、次世代通信規格(5G)の本格稼働により市場が拡大し、さらにオンラインでの経済活動の広がりやリモートワークの浸透を背景にIT機器、半導体関連部材の需要が高水準で推移いたしました。
このような経済環境のもと当社グループにおいては、半導体、情報通信関連向け需要の増加により半導体製造装置向け等の金属加工部品の出荷が堅調に推移した他、商社流通においてもスマートフォン等IT機器向け電子・電池材料の取扱いが前年同期に比べ増加いたしました。また国内外の自動車向け需要の急速な回復に伴い、金属精密プレス部品、小型モーター向けカーボンブラシ等の製品出荷、及び商社流通における非鉄原料、アルミ圧延品並びに伸銅品等の取扱いが増加いたしましたが、当第3四半期連結累計期間開始当初の自動車関連需要の落ち込みの影響が残り前年同期水準には及びませんでした。利益面においては前年同期に計上したレアメタルのたな卸資産評価損が概ね解消されたこと等により電子機能材における利益は改善いたしましたが、上記の減収要因の他、当社連結子会社における不適切な会計処理についての損失並びに関連会社株式の売却に伴う関係会社株式売却損を計上したことにより営業利益、経常利益、及び親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期に比べ減益となりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間における連結経営成績は、売上高152,455百万円(前年同期比13.2%減少)、営業利益3,910百万円(同3.4%減少)、経常利益4,142百万円(同4.4%減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,781百万円(同45.2%減少)となりました。
当第3四半期連結累計期間におけるセグメントの業績は次のとおりであります。また、各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおります。
・商社流通-電子機能材事業
スマートフォン・タブレット端末向け部材は、新型コロナウイルス感染症の世界的な影響による取引先での在庫調整が終了したことを受け、前年同期に比べ売上、利益は共に増加いたしました。また、二次電池関連部材並びに環境関連部材の需要においても新型コロナウイルス感染症の影響による落込みが第1四半期連結会計期間以降は急速に回復、リモート・テレワーク需要を取り込み、売上・利益ともに増加となりましたが、チタン・ニッケル製品の欧州向け輸出取引は新型コロナウイルス感染症の影響により売上、利益とも減少いたしました。
レアメタル・レアアースについては磁性材向けレアアースの取引が増加いたしましたが、タングステン等のレアメタルは当第3四半期連結累計期間開始当初の自動車関連需要の一時的な落ち込みの影響が残り、前年同期に比べ減少いたしました。
なお、電子材料を中心とした取扱いの回復、及び前年同期に計上したレアメタルのたな卸資産評価損が概ね解消されたこと等により、セグメント利益は大きく改善いたしました。
この結果、当セグメントにおける売上高は44,481百万円(前年同期比19.1%減少)、セグメント利益は1,315百万円(同861.9%増加)となりました。
・商社流通-アルミ銅事業
製品分野においては、新型コロナウイルス感染症の影響により大型ビル向け業務用空調機器等建築関連部材の荷動きは依然として低調でありました。一方、電装化・軽量化が著しい自動車関連では中国を中心に生産が急速に回復し、また巣籠もり消費の増加、リモートワーク並びに次世代通信規格(5G)の拡大を背景としたパソコン、タブレット等向け半導体需要も伸長したことから、それぞれの関連部材の取扱いは改善に向かうものの前年同期に及びませんでした。
原料分野においては、当第3四半期連結累計期間にアルミ・銅市況は上昇し、また新型コロナウイルス感染症拡大により一時的に落ち込んだ自動車関連需要が急速に回復したため、主力のアルミスクラップ並びにアルミ再生塊の取扱いは改善いたしましたが前年同期水準に及びませんでした。一方、銅屑、及び鉛地金等の取扱いは前年同期に比べ増加いたしました。
なお、利益面においては減収に加えて当社連結子会社における不適切な会計処理についての損失を計上したことによりセグメント利益は前年同期に比べ減益となりました。
この結果、当セグメントにおける売上高は77,267百万円(同14.7%減少)、セグメント利益は448百万円(同26.2%減少)となりました。
・製造-装置材料事業
めっき材料は米国拠点で新型コロナウイルスの影響により自動車向けを中心に出荷が落ち込みましたが、中国拠点においては好調な中国経済の恩恵を受け、自動車並びに半導体関連向けの出荷が前年同期に比べ増加いたしました。また、非破壊検査及びマーキングはプラント、エネルギー関連向けで大型非破壊検査装置の出荷等が増加し売上に貢献いたしました。一方、ブレーキ摩擦材向けカシュー樹脂製品、小型モーター向けカーボンブラシ、及び溶接材料は国内外の自動車需要が急速に回復し出荷は改善したものの、当第3四半期連結累計期間開始当初の一時的な落ち込みが影響し前年同期に比べ減少となりました。
この結果、当セグメントにおける売上高は17,699百万円(同6.2%減少)、セグメント利益は24百万円(同89.6%減少)となりました。
・製造-金属加工事業
半導体実装装置向け精密研削加工部品は半導体需要の拡大により実装装置需要自体は底堅く推移するものの当第3四半期連結累計期間においては一部の部材における生産調整等の影響を受け、出荷は前年同期に比べ減少いたしました。また精密切削加工部品においては次世代通信規格(5G)の本格化やリモートワークの拡大に伴う情報通信関連機器並びに半導体需要の増加等により、半導体製造装置向け切削加工部品の出荷が前年同期に比べ増加いたしました。精密金属プレス部品は、新型コロナウイルス感染症の影響により一時的に落ち込んだ自動車需要が当第3四半期連結累計期間において急速に回復し、出荷が増加いたしましたが、前年同期水準には及びませんでした。また、メキシコ事業においても事業立上げフェーズに伴う支出が先行したため収益を圧迫いたしました。
この結果、当セグメントにおける売上高は15,909百万円(同4.9%減少)、セグメント利益は2,359百万円(同29.4%減少)となりました。
・財政状態に関する説明
①財政状態
a.流動資産
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は98,361百万円であり、前連結会計年度末比2,935百万円の増加となりました。主な内訳は、受取手形及び売掛金の増加875百万円、現金及び預金の増加4,318百万円、並びにたな卸資産の減少2,938百万円であります。
b.固定資産
当第3四半期連結会計期間末における固定資産は40,698百万円であり、前連結会計年度末比1,661百万円の増加となりました。主な内訳は、株式会社富士根産業の連結取込み及び設備投資に伴う有形固定資産の増加1,813百万円、無形固定資産の償却による減少681百万円、及び投資その他の資産の増加528百万円であります。
c.流動負債
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は69,549百万円であり、前連結会計年度末比4,016百万円の増加となりました。主な内訳は支払手形及び買掛金の減少308百万円、短期借入金の増加893百万円、1年内返済予定の長期借入金の増加1,050百万円、及びコマーシャル・ペーパーの増加2,999百万円であります。
d.固定負債
当第3四半期連結会計期間末における固定負債は27,897百万円であり、前連結会計年度末比244百万円の増加となりました。主な内訳は長期借入金の減少21百万円、役員退職慰労引当金の減少254百万円、長期未払金の減少163百万円、及び社債の増加100百万円であります。
e.純資産
当第3四半期連結会計期間末における純資産は41,613百万円であり、前連結会計年度末比335百万円の増加となりました。主な内訳は利益剰余金の増加15百万円、その他有価証券評価差額金の増加1,897百万円、為替換算調整勘定の減少419百万円、及び自己株式の取得による減少800百万円であります。
②経営成績
a.売上高
売上高はグループ全体で減収となりました。取扱品並びに製品別でみると、商社流通では、スマートフォン・タブレット端末向け電池・電子材料、電池用鉛地金、磁性材向けレアアースの取扱いが前年同期に比べて増加いたしましたが、アルミ圧延品、伸銅品、アルミ再生塊、チタン展伸材の輸出取引、及びアルミスクラップ等の非鉄原料の取扱いは減少いたしました。
製造では通信、IT向け精密切削加工部品、非破壊検査・マーキング並びに試験機器関連で装置の出荷が前年同期に比べ増加いたしましたが、半導体実装装置向け研削加工部品、金属精密プレス部品、めっき材料、小型モーター向けカーボンブラシ、カシュー樹脂製品、及び溶接材料の出荷は前年同期に比べ減少いたしました。
この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は、前年同期比13.2%減少の152,455百万円となりました。
b.売上総利益
グループ全体での減収に伴う減益、及び当社連結子会社における不適切な会計処理に起因する損失があったものの、半導体・IT関連での需要増加により電子材料関連、製造における収益改善、及び前年度に計上したレアメタルのたな卸資産評価損が概ね解消されたこと等により、当第3四半期連結累計期間における売上総利益は前年同期比4.9%減少の13,270百万円となりました。
c.販売費及び一般管理費
新型コロナウイルス感染症の影響で主に旅費交通費等の費消が削減され、連結子会社におけるコスト低減効果等により、当第3四半期連結累計期間における販売費及び一般管理費は前年同期比5.5%減少の9,360百万円となりました。
d.営業利益
上記の結果、当第3四半期連結累計期間における営業利益は前年同期比3.4%減少の3,910百万円となりました。
e.営業外収益、営業外費用
受取配当金、及び持分法による投資利益の減少等により、営業外収支(営業外収益-営業外費用)は232百万円の収入超となりました(前年同期は286百万円の収入超)。
f.経常利益
上記の結果、当第3四半期連結累計期間における経常利益は前年同期比4.4%減少の4,142百万円となりました。
g.特別利益、特別損失
製造子会社2社の株式取得に伴う負ののれん発生益及び助成金収入等の特別利益125百万円を計上する一方、持分法適用関連会社株式の売却に伴う関係会社株式売却損等の特別損失823百万円を計上いたしました。
h.親会社株主に帰属する四半期純利益
税金等調整前四半期純利益3,444百万円から、法人税等1,618百万円、連結子会社9社における非支配株主に帰属する四半期純利益44百万円を差引き、当第3四半期連結累計期間における親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比45.2%減少の1,781百万円となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当社の連結子会社であるアルコニックス三伸株式会社において、同社従業員による複数年にわたり、たな卸資産を架空計上し、利益を積み増す等の不適切な会計処理が行われていたことが発覚したことから、事実関係の調査及び今後の再発防止策の策定等のため外部専門家を委員に含む特別調査委員会を設置し、調査を進めてまいりました。また、2021年2月1日付で特別調査委員会から調査報告書を受領いたしましたが、その具体的な再発防止策については決定次第改めてお知らせいたします。なお、調査結果に基づく当社連結財務諸表に与える影響額等については、「第4 経理の状況 1四半期連結財務諸表 「注記事項」(追加情報)」をご参照ください。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動について特記すべき事項はありません。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについて重要な変更はありません。
(5)経営者の問題認識と今後の方針について
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営の問題認識と今後の方針について重要な変更はありません。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界の経済環境は、新型コロナウイルス感染症の影響による一時的な景気減速から世界的に経済活動が再開したことにより景気が持ち直し、米国及び中国においては政府主導の景気刺激対策により堅調に推移いたしました。一方、欧州においては新型コロナウイルスの再拡大による経済活動の抑制が続く等、依然として先行き不透明な状況が継続いたしました。
我が国の経済は、世界的な経済活動の再開を受けて、個人消費、生産及び輸出が急速に回復いたしましたが、企業収益全般においては本格的な回復には至りませんでした。
当社グループを取巻く業界は、自動車関連においては電装化、軽量化、自動運転技術に関係する素材並びに部品需要の多様化が著しく、また新型コロナウイルス感染症の影響により一時的に落ち込んだ自動車販売が急速に回復したことで自動車関連部材の需要が増加いたしました。一方、半導体・電子部品関連では、IoT、AI等におけるデータ通信量の増加や自動車の電装化進行、次世代通信規格(5G)の本格稼働により市場が拡大し、さらにオンラインでの経済活動の広がりやリモートワークの浸透を背景にIT機器、半導体関連部材の需要が高水準で推移いたしました。
このような経済環境のもと当社グループにおいては、半導体、情報通信関連向け需要の増加により半導体製造装置向け等の金属加工部品の出荷が堅調に推移した他、商社流通においてもスマートフォン等IT機器向け電子・電池材料の取扱いが前年同期に比べ増加いたしました。また国内外の自動車向け需要の急速な回復に伴い、金属精密プレス部品、小型モーター向けカーボンブラシ等の製品出荷、及び商社流通における非鉄原料、アルミ圧延品並びに伸銅品等の取扱いが増加いたしましたが、当第3四半期連結累計期間開始当初の自動車関連需要の落ち込みの影響が残り前年同期水準には及びませんでした。利益面においては前年同期に計上したレアメタルのたな卸資産評価損が概ね解消されたこと等により電子機能材における利益は改善いたしましたが、上記の減収要因の他、当社連結子会社における不適切な会計処理についての損失並びに関連会社株式の売却に伴う関係会社株式売却損を計上したことにより営業利益、経常利益、及び親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期に比べ減益となりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間における連結経営成績は、売上高152,455百万円(前年同期比13.2%減少)、営業利益3,910百万円(同3.4%減少)、経常利益4,142百万円(同4.4%減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,781百万円(同45.2%減少)となりました。
当第3四半期連結累計期間におけるセグメントの業績は次のとおりであります。また、各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおります。
・商社流通-電子機能材事業
スマートフォン・タブレット端末向け部材は、新型コロナウイルス感染症の世界的な影響による取引先での在庫調整が終了したことを受け、前年同期に比べ売上、利益は共に増加いたしました。また、二次電池関連部材並びに環境関連部材の需要においても新型コロナウイルス感染症の影響による落込みが第1四半期連結会計期間以降は急速に回復、リモート・テレワーク需要を取り込み、売上・利益ともに増加となりましたが、チタン・ニッケル製品の欧州向け輸出取引は新型コロナウイルス感染症の影響により売上、利益とも減少いたしました。
レアメタル・レアアースについては磁性材向けレアアースの取引が増加いたしましたが、タングステン等のレアメタルは当第3四半期連結累計期間開始当初の自動車関連需要の一時的な落ち込みの影響が残り、前年同期に比べ減少いたしました。
なお、電子材料を中心とした取扱いの回復、及び前年同期に計上したレアメタルのたな卸資産評価損が概ね解消されたこと等により、セグメント利益は大きく改善いたしました。
この結果、当セグメントにおける売上高は44,481百万円(前年同期比19.1%減少)、セグメント利益は1,315百万円(同861.9%増加)となりました。
・商社流通-アルミ銅事業
製品分野においては、新型コロナウイルス感染症の影響により大型ビル向け業務用空調機器等建築関連部材の荷動きは依然として低調でありました。一方、電装化・軽量化が著しい自動車関連では中国を中心に生産が急速に回復し、また巣籠もり消費の増加、リモートワーク並びに次世代通信規格(5G)の拡大を背景としたパソコン、タブレット等向け半導体需要も伸長したことから、それぞれの関連部材の取扱いは改善に向かうものの前年同期に及びませんでした。
原料分野においては、当第3四半期連結累計期間にアルミ・銅市況は上昇し、また新型コロナウイルス感染症拡大により一時的に落ち込んだ自動車関連需要が急速に回復したため、主力のアルミスクラップ並びにアルミ再生塊の取扱いは改善いたしましたが前年同期水準に及びませんでした。一方、銅屑、及び鉛地金等の取扱いは前年同期に比べ増加いたしました。
なお、利益面においては減収に加えて当社連結子会社における不適切な会計処理についての損失を計上したことによりセグメント利益は前年同期に比べ減益となりました。
この結果、当セグメントにおける売上高は77,267百万円(同14.7%減少)、セグメント利益は448百万円(同26.2%減少)となりました。
・製造-装置材料事業
めっき材料は米国拠点で新型コロナウイルスの影響により自動車向けを中心に出荷が落ち込みましたが、中国拠点においては好調な中国経済の恩恵を受け、自動車並びに半導体関連向けの出荷が前年同期に比べ増加いたしました。また、非破壊検査及びマーキングはプラント、エネルギー関連向けで大型非破壊検査装置の出荷等が増加し売上に貢献いたしました。一方、ブレーキ摩擦材向けカシュー樹脂製品、小型モーター向けカーボンブラシ、及び溶接材料は国内外の自動車需要が急速に回復し出荷は改善したものの、当第3四半期連結累計期間開始当初の一時的な落ち込みが影響し前年同期に比べ減少となりました。
この結果、当セグメントにおける売上高は17,699百万円(同6.2%減少)、セグメント利益は24百万円(同89.6%減少)となりました。
・製造-金属加工事業
半導体実装装置向け精密研削加工部品は半導体需要の拡大により実装装置需要自体は底堅く推移するものの当第3四半期連結累計期間においては一部の部材における生産調整等の影響を受け、出荷は前年同期に比べ減少いたしました。また精密切削加工部品においては次世代通信規格(5G)の本格化やリモートワークの拡大に伴う情報通信関連機器並びに半導体需要の増加等により、半導体製造装置向け切削加工部品の出荷が前年同期に比べ増加いたしました。精密金属プレス部品は、新型コロナウイルス感染症の影響により一時的に落ち込んだ自動車需要が当第3四半期連結累計期間において急速に回復し、出荷が増加いたしましたが、前年同期水準には及びませんでした。また、メキシコ事業においても事業立上げフェーズに伴う支出が先行したため収益を圧迫いたしました。
この結果、当セグメントにおける売上高は15,909百万円(同4.9%減少)、セグメント利益は2,359百万円(同29.4%減少)となりました。
・財政状態に関する説明
①財政状態
a.流動資産
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は98,361百万円であり、前連結会計年度末比2,935百万円の増加となりました。主な内訳は、受取手形及び売掛金の増加875百万円、現金及び預金の増加4,318百万円、並びにたな卸資産の減少2,938百万円であります。
b.固定資産
当第3四半期連結会計期間末における固定資産は40,698百万円であり、前連結会計年度末比1,661百万円の増加となりました。主な内訳は、株式会社富士根産業の連結取込み及び設備投資に伴う有形固定資産の増加1,813百万円、無形固定資産の償却による減少681百万円、及び投資その他の資産の増加528百万円であります。
c.流動負債
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は69,549百万円であり、前連結会計年度末比4,016百万円の増加となりました。主な内訳は支払手形及び買掛金の減少308百万円、短期借入金の増加893百万円、1年内返済予定の長期借入金の増加1,050百万円、及びコマーシャル・ペーパーの増加2,999百万円であります。
d.固定負債
当第3四半期連結会計期間末における固定負債は27,897百万円であり、前連結会計年度末比244百万円の増加となりました。主な内訳は長期借入金の減少21百万円、役員退職慰労引当金の減少254百万円、長期未払金の減少163百万円、及び社債の増加100百万円であります。
e.純資産
当第3四半期連結会計期間末における純資産は41,613百万円であり、前連結会計年度末比335百万円の増加となりました。主な内訳は利益剰余金の増加15百万円、その他有価証券評価差額金の増加1,897百万円、為替換算調整勘定の減少419百万円、及び自己株式の取得による減少800百万円であります。
②経営成績
a.売上高
売上高はグループ全体で減収となりました。取扱品並びに製品別でみると、商社流通では、スマートフォン・タブレット端末向け電池・電子材料、電池用鉛地金、磁性材向けレアアースの取扱いが前年同期に比べて増加いたしましたが、アルミ圧延品、伸銅品、アルミ再生塊、チタン展伸材の輸出取引、及びアルミスクラップ等の非鉄原料の取扱いは減少いたしました。
製造では通信、IT向け精密切削加工部品、非破壊検査・マーキング並びに試験機器関連で装置の出荷が前年同期に比べ増加いたしましたが、半導体実装装置向け研削加工部品、金属精密プレス部品、めっき材料、小型モーター向けカーボンブラシ、カシュー樹脂製品、及び溶接材料の出荷は前年同期に比べ減少いたしました。
この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は、前年同期比13.2%減少の152,455百万円となりました。
b.売上総利益
グループ全体での減収に伴う減益、及び当社連結子会社における不適切な会計処理に起因する損失があったものの、半導体・IT関連での需要増加により電子材料関連、製造における収益改善、及び前年度に計上したレアメタルのたな卸資産評価損が概ね解消されたこと等により、当第3四半期連結累計期間における売上総利益は前年同期比4.9%減少の13,270百万円となりました。
c.販売費及び一般管理費
新型コロナウイルス感染症の影響で主に旅費交通費等の費消が削減され、連結子会社におけるコスト低減効果等により、当第3四半期連結累計期間における販売費及び一般管理費は前年同期比5.5%減少の9,360百万円となりました。
d.営業利益
上記の結果、当第3四半期連結累計期間における営業利益は前年同期比3.4%減少の3,910百万円となりました。
e.営業外収益、営業外費用
受取配当金、及び持分法による投資利益の減少等により、営業外収支(営業外収益-営業外費用)は232百万円の収入超となりました(前年同期は286百万円の収入超)。
f.経常利益
上記の結果、当第3四半期連結累計期間における経常利益は前年同期比4.4%減少の4,142百万円となりました。
g.特別利益、特別損失
製造子会社2社の株式取得に伴う負ののれん発生益及び助成金収入等の特別利益125百万円を計上する一方、持分法適用関連会社株式の売却に伴う関係会社株式売却損等の特別損失823百万円を計上いたしました。
h.親会社株主に帰属する四半期純利益
税金等調整前四半期純利益3,444百万円から、法人税等1,618百万円、連結子会社9社における非支配株主に帰属する四半期純利益44百万円を差引き、当第3四半期連結累計期間における親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比45.2%減少の1,781百万円となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当社の連結子会社であるアルコニックス三伸株式会社において、同社従業員による複数年にわたり、たな卸資産を架空計上し、利益を積み増す等の不適切な会計処理が行われていたことが発覚したことから、事実関係の調査及び今後の再発防止策の策定等のため外部専門家を委員に含む特別調査委員会を設置し、調査を進めてまいりました。また、2021年2月1日付で特別調査委員会から調査報告書を受領いたしましたが、その具体的な再発防止策については決定次第改めてお知らせいたします。なお、調査結果に基づく当社連結財務諸表に与える影響額等については、「第4 経理の状況 1四半期連結財務諸表 「注記事項」(追加情報)」をご参照ください。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動について特記すべき事項はありません。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについて重要な変更はありません。
(5)経営者の問題認識と今後の方針について
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営の問題認識と今後の方針について重要な変更はありません。