有価証券報告書-第57期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
(業績等の概要)
(1) 業 績
(注) 1.セグメント別売上高、セグメント利益又は損失(△)(営業利益又は損失(△))はセグメント間取引相殺消去前の数値であります。
2.当連結会計年度より、従来、報告セグメントとして開示しておりました「カジュアル事業」は、2020年4月6日をもって(株)イーグルリテイリングが清算結了したことにより、量的な重要性が低下したため、報告セグメントから除外し「その他」としております。
なお、前連結会計年度のセグメント情報は、当連結会計年度の報告セグメントの区分に基づき作成したものを開示しております。
≪当連結会計年度の業績全般の概況≫
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、景気は急速に悪化し、厳しい状況で推移いたしました。先行きにつきましては、各種政策の効果やワクチン接種の拡大により、極めて厳しい状況から持ち直しに向かうことが期待されますが、収束時期については依然として不透明な状況が続いております。
このような状況下、当社グループにおきましても、テレワークの普及や冠婚葬祭の簡素化などにより、ビジネスウェア事業の主力商品であるスーツ・フォーマル市場の縮小が進むと共に、ビジネスウェア事業や総合リペアサービス事業において、店舗の臨時休業や時間短縮営業を実施したことなどから売上高が減少いたしました。また、それに伴い事業計画及び資産の内容を見直したことに加え、構造改革の実施などにより、特別損失として減損損失106億92百万円、事業構造改革費用60億2百万円を計上したことや、繰延税金資産の取崩し等により、法人税等調整額(借方)に65億54百万円を計上したことなどから、当期の当社グループにおける業績は以下のとおりとなりました。
売上高 1,614億4百万円(前期比74.1%)
営業損失 144億4百万円(前期は営業利益 8億18百万円)
経常損失 114億36百万円(前期は経常利益 15億30百万円)
親会社株主に帰属する当期純損失 388億87百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失 169億円)
セグメント別の営業の状況は、以下のとおりであります。
なお、以下のセグメント別売上高、セグメント利益又は損失は、セグメント間の内部取引相殺前の数値であります。
≪ビジネスウェア事業≫
[青山商事(株)ビジネスウェア事業、ブルーリバース(株)、(株)エム・ディー・エス、(株)栄商、服良(株)、青山洋服商業(上海)有限公司]
当事業の売上高は1,098億55百万円(前期比71.7%)、セグメント損失(営業損失)は157億78百万円(前期はセグメント利益(営業利益)3億14百万円)となりました。
当事業の中核部門であります青山商事(株)のビジネスウェア事業につきましては、政府による外出自粛や接触機会7~8割削減等の要請を踏まえ、お客様並びに従業員の健康と安全確保、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、第1四半期において、臨時休業や時間短縮営業を実施したことなどにより、ビジネスウェア事業の既存店売上高は前年同期比73.8%となりました。
主力アイテムでありますメンズスーツの販売着数は前期比73.9%の1,182千着、平均販売単価は前期比94.0%の25,472円となりました。
店舗の出退店等につきましては、以下のとおりであります。
(注) 1.「ザ・スーツカンパニー」には「TSC SPA OUTLET」を、「ユニバーサル ランゲージ」には「UL OUTLET」を含めております。
2.青山洋服商業(上海)有限公司の出店・閉店は2020年1月~12月、期末店舗数は2020年12月末の店舗数であります。
≪カード事業≫[(株)青山キャピタル]
当事業につきましては、外出自粛要請、営業自粛要請等に伴う消費マインドの冷え込みなどから、ショッピング及びキャッシング収入が減少したことなどにより、売上高は48億75百万円(前期比92.3%)、セグメント利益(営業利益)は20億83百万円(前期比92.8%)となりました。なお、資金につきましては、親会社であります青山商事(株)等からの借入と社債の発行により調達しております。
≪印刷・メディア事業≫[(株)アスコン]
当事業につきましては、主な取引先である流通小売業からの受注が減少したことなどにより、売上高は115億18百万円(前期比92.8%)、セグメント損失(営業損失)は3億54百万円(前期はセグメント損失(営業損失)43百万円)となりました。
≪雑貨販売事業≫[(株)青五]
当事業につきましては、衛生用品や日用品等の購入を中心に客数及び客単価が増加したことなどにより、売上高は164億33百万円(前期比105.2%)、セグメント利益(営業利益)は6億45百万円(前期比110.1%)となりました。
なお、2021年2月末の店舗数は111店舗(前期末113店舗)であります。
≪総合リペアサービス事業≫[ミニット・アジア・パシフィック(株)]
当事業につきましては、海外の店舗においてロックダウンの影響を受けたことや、国内においても、第1四半期に店舗の臨時休業や時間短縮営業を行ったことなどにより、売上高は91億73百万円(前期比75.3%)、セグメント損失(営業損失)は7億16百万円(前期はセグメント損失(営業損失)4億76百万円)となりました。
店舗の出退店等につきましては、以下のとおりであります。
(注) 「オセアニア」はオーストラリア、ニュージーランド、「その他」はシンガポール、マレーシアであります。
≪フードサービス事業≫[(株)glob フードサービス事業]
当事業につきましては、時間短縮営業を行ったことなどにより、売上高は91億1百万円(前期比89.9%)、セグメント利益(営業利益)は1億81百万円(前期比31.4%)となりました。
店舗の出退店等につきましては、以下のとおりであります。
≪その他≫
[青山商事(株) カジュアル事業、青山商事(株) リユース事業、(株)WTW、(株)glob その他事業、
(株)カスタムライフ]
その他の事業につきましては、売上高は37億88百万円(前期比29.9%)、セグメント損失(営業損失)は5億21百万円(前期はセグメント損失(営業損失)24億60百万円)となりました。なお、青山商事(株)カジュアル事業で展開しておりました「リーバイスストア」につきましては、2021年3月31日をもってリーバイ・ストラウスジャパン(株)とのフランチャイズ契約を終了いたしました。また、(株)SYGは経営の効率化を図るため、(株)カスタムライフを存続会社とする吸収合併を2021年3月1日付で実施いたしました。
店舗の出退店等につきましては、以下のとおりであります。
(2) 連結キャッシュ・フローの状況
(単位:百万円)
当連結会計年度における、現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、期首に比べ24億80百万円減少し、当期末には402億50百万円(前期比94.2%)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>営業活動の結果、使用した資金は、61億35百万円(前連結会計年度は81億55百万円の使用)となりました。
減価償却費77億22百万円、減損損失106億92百万円、事業構造改革費用60億2百万円による資金増加に対し、税金等調整前当期純損失305億83百万円により資金減少した結果であります。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>投資活動の結果、獲得した資金は、132億29百万円(前連結会計年度は79億25百万円の使用)となりました。
定期預金の払戻による収入262億86百万円、有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入131億53百万円による資金増加に対し、定期預金の預入による支出224億3百万円、有価証券の取得による支出10億円、有形固定資産の取得による支出28億10百万円により資金減少した結果であります。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>財務活動の結果、使用した資金は、97億77百万円(前連結会計年度は89億31百万円の獲得)となりました。
長期借入金の返済による支出402億15百万円、社債の償還による支出40億50百万円、リース債務の返済による支出21億31百万円による資金減少に対し、短期借入金の純増額347億11百万円により資金増加した結果であります。
(生産、受注及び販売の状況)
(1) 生産実績
(注) 1.上記の金額は、セグメント間取引相殺消去後の数値であります。
2.生産高は、販売価格によっております。
3.消費税等は含まれておりません。
4.ビジネスウェア事業に係る生産高について、金額的重要性がないため記載を省略しております。
(2) 受注状況
(注) 1.上記の金額は、セグメント間取引相殺消去後の数値であります。
2.消費税等は含まれておりません。
3.ビジネスウェア事業に係る受注高について、金額的重要性がないため記載を省略しております。
(3) 販売実績
(注) 1.上記の金額は、セグメント間取引相殺消去後の数値であります。
2.消費税等は含まれておりません。
(4) ビジネスウェア事業の販売実績
(注) 1.上記の金額は、セグメント間取引相殺消去後の数値であります。
2.消費税等は含まれておりません。
(5) ビジネスウェア事業の仕入実績
(注) 1.上記の金額は、セグメント間取引相殺消去後の数値であります。
2.消費税等は含まれておりません。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 財政状態の分析
① 資産
流動資産は1,812億26百万円(前連結会計年度末比275億81百万円減)となりました。主な要因は、有価証券が154億円、商品及び製品が63億10百万円、営業貸付金が52億13百万円それぞれ減少したことによるものであります。
固定資産は1,482億8百万円(前連結会計年度末比182億88百万円減)となりました。主な要因は、投資有価証券が24億11百万円増加しましたが、有形固定資産が120億62百万円、繰延税金資産が75億3百万円それぞれ減少したことによるものであります。
この結果、資産合計は3,294億52百万円(前連結会計年度末比458億83百万円減)となりました。
② 負債
流動負債は1,010億78百万円(前連結会計年度末比66億15百万円増)となりました。主な要因は、電子記録債務が67億80百万円、短期借入金が53億61百万円、支払手形および買掛金が39億26百万円それぞれ減少しましたが、1年内償還予定の社債が160億円、未払金が47億51百万円それぞれ増加したことによるものであります。
固定負債は639億12百万円(前連結会計年度末比178億円減)となりました。主な要因は、社債が180億50百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は1,649億91百万円(前連結会計年度末比111億85百万円減)となりました。
③ 純資産
純資産合計は1,644億60百万円(前連結会計年度末比346億98百万円減)となりました。主な要因は、その他有価証券評価差額金が16億95百万円、為替換算調整勘定が17億80百万円それぞれ増加しましたが、利益剰余金が394億91百万円減少したことによるものであります。
(2) 経営成績の分析
経営成績につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要 (1) 業績」に記載のとおりであります。
(3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
(キャッシュ・フローの状況)
キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要 (2) 連結キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(資金需要及び資金調達)
主な資金需要は、運転資金及び新規出店・既存店舖改装等の設備投資資金であります。
資金調達は、自己資金及び金融機関からの借入を基本としております。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、特に重要と考えるものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。
(1) 業 績
≪当期の経営成績≫ | |||||
売上高 (百万円) | 営業利益又は 営業損失(△) (百万円) | 経常利益又は 経常損失(△) (百万円) | 親会社株主に帰属 する当期純損失(△) (百万円) | 1株当たり 当期純損失(△) (円) | |
2021年3月期 | 161,404 | △14,404 | △11,436 | △38,887 | △781.33 |
2020年3月期 | 217,696 | 818 | 1,530 | △16,900 | △338.39 |
増減額 | △56,292 | △15,223 | △12,967 | △21,987 | △442.94 |
前期比(%) | 74.1 | - | - | - | - |
≪セグメント別業績≫ | (単位:百万円) | |||||||
売 上 高 | セグメント利益又は損失(△) (営業利益又は損失(△)) | |||||||
当期 | 前期 | 増減額 | 前期比 (%) | 当期 | 前期 | 増減額 | 前期比 (%) | |
ビジネスウェア 事業 | 109,855 | 153,301 | △43,445 | 71.7 | △15,778 | 314 | △16,092 | - |
カード事業 | 4,875 | 5,279 | △404 | 92.3 | 2,083 | 2,245 | △162 | 92.8 |
印刷・メディア 事業 | 11,518 | 12,416 | △898 | 92.8 | △354 | △43 | △310 | - |
雑貨販売事業 | 16,433 | 15,627 | 805 | 105.2 | 645 | 586 | 59 | 110.1 |
総合リペア サービス事業 | 9,173 | 12,188 | △3,014 | 75.3 | △716 | △476 | △239 | - |
フードサービス 事業 | 9,101 | 10,121 | △1,020 | 89.9 | 181 | 577 | △396 | 31.4 |
その他 | 3,788 | 12,674 | △8,886 | 29.9 | △521 | △2,460 | 1,938 | - |
調整額 | △3,340 | △3,912 | 571 | - | 56 | 75 | △18 | 74.8 |
合計 | 161,404 | 217,696 | △56,292 | 74.1 | △14,404 | 818 | △15,223 | - |
(注) 1.セグメント別売上高、セグメント利益又は損失(△)(営業利益又は損失(△))はセグメント間取引相殺消去前の数値であります。
2.当連結会計年度より、従来、報告セグメントとして開示しておりました「カジュアル事業」は、2020年4月6日をもって(株)イーグルリテイリングが清算結了したことにより、量的な重要性が低下したため、報告セグメントから除外し「その他」としております。
なお、前連結会計年度のセグメント情報は、当連結会計年度の報告セグメントの区分に基づき作成したものを開示しております。
≪当連結会計年度の業績全般の概況≫
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、景気は急速に悪化し、厳しい状況で推移いたしました。先行きにつきましては、各種政策の効果やワクチン接種の拡大により、極めて厳しい状況から持ち直しに向かうことが期待されますが、収束時期については依然として不透明な状況が続いております。
このような状況下、当社グループにおきましても、テレワークの普及や冠婚葬祭の簡素化などにより、ビジネスウェア事業の主力商品であるスーツ・フォーマル市場の縮小が進むと共に、ビジネスウェア事業や総合リペアサービス事業において、店舗の臨時休業や時間短縮営業を実施したことなどから売上高が減少いたしました。また、それに伴い事業計画及び資産の内容を見直したことに加え、構造改革の実施などにより、特別損失として減損損失106億92百万円、事業構造改革費用60億2百万円を計上したことや、繰延税金資産の取崩し等により、法人税等調整額(借方)に65億54百万円を計上したことなどから、当期の当社グループにおける業績は以下のとおりとなりました。
売上高 1,614億4百万円(前期比74.1%)
営業損失 144億4百万円(前期は営業利益 8億18百万円)
経常損失 114億36百万円(前期は経常利益 15億30百万円)
親会社株主に帰属する当期純損失 388億87百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失 169億円)
セグメント別の営業の状況は、以下のとおりであります。
なお、以下のセグメント別売上高、セグメント利益又は損失は、セグメント間の内部取引相殺前の数値であります。
≪ビジネスウェア事業≫
[青山商事(株)ビジネスウェア事業、ブルーリバース(株)、(株)エム・ディー・エス、(株)栄商、服良(株)、青山洋服商業(上海)有限公司]
当事業の売上高は1,098億55百万円(前期比71.7%)、セグメント損失(営業損失)は157億78百万円(前期はセグメント利益(営業利益)3億14百万円)となりました。
当事業の中核部門であります青山商事(株)のビジネスウェア事業につきましては、政府による外出自粛や接触機会7~8割削減等の要請を踏まえ、お客様並びに従業員の健康と安全確保、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、第1四半期において、臨時休業や時間短縮営業を実施したことなどにより、ビジネスウェア事業の既存店売上高は前年同期比73.8%となりました。
<ビジネスウェア事業の既存店売上・客数・客単価の前期比推移> | (単位:%) | ||
2019年3月期 | 2020年3月期 | 2021年3月期 | |
売上 | 97.8 | 82.9 | 73.8 |
客数 | 96.8 | 91.6 | 84.1 |
客単価 | 101.0 | 90.5 | 87.8 |
主力アイテムでありますメンズスーツの販売着数は前期比73.9%の1,182千着、平均販売単価は前期比94.0%の25,472円となりました。
<メンズスーツの販売着数並びに平均販売単価推移> | |||
2019年3月期 | 2020年3月期 | 2021年3月期 | |
販売着数(千着) | 2,048 | 1,601 | 1,182 |
平均販売単価(円) | 27,187 | 27,088 | 25,472 |
店舗の出退店等につきましては、以下のとおりであります。
<ビジネスウェア事業における業態別の出退店及び期末店舗数(2021年3月末現在)> | (単位:店) | ||||||
業態名 | 青山商事(株)ビジネスウェア事業 | 青山洋服商業(上海)有限公司 | |||||
洋服の青山 | ザ・スーツカンパニー | ユニバーサルランゲージ | ユニバーサルランゲージメジャーズ | ホワイトザ・スーツカンパニー | 合計 | 洋服の青山 | |
出店[内 移転・建替](4月~3月) | 1[1] | 4[2] | 1[1] | 1 | 0 | 7[4] | 0 |
閉店(4月~3月) | 28 | 8 | 1 | 0 | 4 | 41 | 3 |
期末店舗数(3月末) | 781 | 50 | 8 | 6 | 4 | 849 | 27 |
(注) 1.「ザ・スーツカンパニー」には「TSC SPA OUTLET」を、「ユニバーサル ランゲージ」には「UL OUTLET」を含めております。
2.青山洋服商業(上海)有限公司の出店・閉店は2020年1月~12月、期末店舗数は2020年12月末の店舗数であります。
≪カード事業≫[(株)青山キャピタル]
当事業につきましては、外出自粛要請、営業自粛要請等に伴う消費マインドの冷え込みなどから、ショッピング及びキャッシング収入が減少したことなどにより、売上高は48億75百万円(前期比92.3%)、セグメント利益(営業利益)は20億83百万円(前期比92.8%)となりました。なお、資金につきましては、親会社であります青山商事(株)等からの借入と社債の発行により調達しております。
<カード事業におけるAOYAMAカード有効会員数並びに営業貸付金残高の推移> | |||
2019年2月期 | 2020年2月期 | 2021年2月期 | |
有効会員数(万人) | 425 | 431 | 422 |
営業貸付金残高(百万円) | 58,147 | 59,836 | 54,622 |
≪印刷・メディア事業≫[(株)アスコン]
当事業につきましては、主な取引先である流通小売業からの受注が減少したことなどにより、売上高は115億18百万円(前期比92.8%)、セグメント損失(営業損失)は3億54百万円(前期はセグメント損失(営業損失)43百万円)となりました。
≪雑貨販売事業≫[(株)青五]
当事業につきましては、衛生用品や日用品等の購入を中心に客数及び客単価が増加したことなどにより、売上高は164億33百万円(前期比105.2%)、セグメント利益(営業利益)は6億45百万円(前期比110.1%)となりました。
なお、2021年2月末の店舗数は111店舗(前期末113店舗)であります。
≪総合リペアサービス事業≫[ミニット・アジア・パシフィック(株)]
当事業につきましては、海外の店舗においてロックダウンの影響を受けたことや、国内においても、第1四半期に店舗の臨時休業や時間短縮営業を行ったことなどにより、売上高は91億73百万円(前期比75.3%)、セグメント損失(営業損失)は7億16百万円(前期はセグメント損失(営業損失)4億76百万円)となりました。
店舗の出退店等につきましては、以下のとおりであります。
<総合リペアサービス事業における出退店及び期末店舗数(2021年3月末現在)> | (単位:店) | |||
地域 | ミスターミニット | |||
日本 | オセアニア | その他 | 合計 | |
出店(4月~3月) | 13 | 3 | 0 | 16 |
閉店(4月~3月) | 31 | 0 | 2 | 33 |
期末店舗数(3月末) | 301 | 300 | 34 | 635 |
(注) 「オセアニア」はオーストラリア、ニュージーランド、「その他」はシンガポール、マレーシアであります。
≪フードサービス事業≫[(株)glob フードサービス事業]
当事業につきましては、時間短縮営業を行ったことなどにより、売上高は91億1百万円(前期比89.9%)、セグメント利益(営業利益)は1億81百万円(前期比31.4%)となりました。
店舗の出退店等につきましては、以下のとおりであります。
<フードサービス事業における業態別の出退店及び期末店舗数(2021年3月末現在)> | (単位:店) | ||
業態名 | 焼肉きんぐ | ゆず庵 | |
出店(4月~3月) | 3 | 1 | |
閉店(4月~3月) | 0 | 0 | |
期末店舗数(3月末) | 38 | 13 |
≪その他≫
[青山商事(株) カジュアル事業、青山商事(株) リユース事業、(株)WTW、(株)glob その他事業、
(株)カスタムライフ]
その他の事業につきましては、売上高は37億88百万円(前期比29.9%)、セグメント損失(営業損失)は5億21百万円(前期はセグメント損失(営業損失)24億60百万円)となりました。なお、青山商事(株)カジュアル事業で展開しておりました「リーバイスストア」につきましては、2021年3月31日をもってリーバイ・ストラウスジャパン(株)とのフランチャイズ契約を終了いたしました。また、(株)SYGは経営の効率化を図るため、(株)カスタムライフを存続会社とする吸収合併を2021年3月1日付で実施いたしました。
店舗の出退店等につきましては、以下のとおりであります。
<その他の事業における業態別の出退店及び期末店舗数(2021年3月末現在)> | (単位:店) | ||||
業態名 | 青山商事(株)カジュアル事業 | 青山商事(株) リユース事業 | (株)WTW | (株)glob その他事業 | |
リーバイスストア | セカンドストリート | ジャンブルストア | ダブルティー | エニタイムフィットネス | |
出店(4月~3月) | 0 | 2 | 0 | 2 | 3 |
閉店(4月~3月) | 12 | 3 | 0 | 2 | 0 |
期末店舗数(3月末) | 0 | 14 | 2 | 6 | 4 |
(2) 連結キャッシュ・フローの状況
(単位:百万円)
当連結会計年度 | 前連結会計年度 | |
営業活動によるキャッシュ・フロー | △6,135 | △8,155 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | 13,229 | △7,925 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | △9,777 | 8,931 |
現金及び現金同等物に係る換算差額 | 202 | △206 |
現金及び現金同等物の増減額 | △2,480 | △7,355 |
現金及び現金同等物の当期末残高 | 40,250 | 42,731 |
当連結会計年度における、現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、期首に比べ24億80百万円減少し、当期末には402億50百万円(前期比94.2%)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>営業活動の結果、使用した資金は、61億35百万円(前連結会計年度は81億55百万円の使用)となりました。
減価償却費77億22百万円、減損損失106億92百万円、事業構造改革費用60億2百万円による資金増加に対し、税金等調整前当期純損失305億83百万円により資金減少した結果であります。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>投資活動の結果、獲得した資金は、132億29百万円(前連結会計年度は79億25百万円の使用)となりました。
定期預金の払戻による収入262億86百万円、有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入131億53百万円による資金増加に対し、定期預金の預入による支出224億3百万円、有価証券の取得による支出10億円、有形固定資産の取得による支出28億10百万円により資金減少した結果であります。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>財務活動の結果、使用した資金は、97億77百万円(前連結会計年度は89億31百万円の獲得)となりました。
長期借入金の返済による支出402億15百万円、社債の償還による支出40億50百万円、リース債務の返済による支出21億31百万円による資金減少に対し、短期借入金の純増額347億11百万円により資金増加した結果であります。
(生産、受注及び販売の状況)
(1) 生産実績
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | |
生産高(百万円) | 前期比(%) | |
印刷・メディア事業 | 8,812 | 96.9 |
(注) 1.上記の金額は、セグメント間取引相殺消去後の数値であります。
2.生産高は、販売価格によっております。
3.消費税等は含まれておりません。
4.ビジネスウェア事業に係る生産高について、金額的重要性がないため記載を省略しております。
(2) 受注状況
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | |
受注高(百万円) | 前期比(%) | |
印刷・メディア事業 | 11,005 | 124.7 |
(注) 1.上記の金額は、セグメント間取引相殺消去後の数値であります。
2.消費税等は含まれておりません。
3.ビジネスウェア事業に係る受注高について、金額的重要性がないため記載を省略しております。
(3) 販売実績
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | |
販売高(百万円) | 前期比(%) | |
ビジネスウェア事業 | 109,774 | 71.7 |
カード事業 | 4,602 | 93.4 |
印刷・メディア事業 | 8,595 | 94.5 |
雑貨販売事業 | 16,432 | 105.2 |
総合リペアサービス事業 | 9,152 | 75.2 |
フードサービス事業 | 9,101 | 89.9 |
その他 | 3,745 | 29.5 |
合 計 | 161,404 | 74.1 |
(注) 1.上記の金額は、セグメント間取引相殺消去後の数値であります。
2.消費税等は含まれておりません。
(4) ビジネスウェア事業の販売実績
商 品 別 | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | ||
売上高(百万円) | 構成比率(%) | 前期比(%) | |
重衣料 スーツ スリーピース ジャケット スラックス コート フォーマル ベスト | 52,808 | 48.1 | 67.8 |
軽衣料 シャツ、洋品類 カジュアル類 レディス類 その他 | 51,588 | 47.0 | 75.2 |
ポイント還元額 | 2,053 | 1.9 | 73.3 |
補正加工賃収入 | 3,323 | 3.0 | 86.1 |
合 計 | 109,774 | 100.0 | 71.7 |
(注) 1.上記の金額は、セグメント間取引相殺消去後の数値であります。
2.消費税等は含まれておりません。
(5) ビジネスウェア事業の仕入実績
商 品 別 | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | ||
仕入高(百万円) | 構成比率(%) | 前期比(%) | |
重衣料 スーツ スリーピース ジャケット スラックス コート フォーマル ベスト | 17,807 | 42.5 | 54.3 |
軽衣料 シャツ、洋品類 カジュアル類 レディス類 その他 | 24,116 | 57.5 | 68.5 |
合 計 | 41,923 | 100.0 | 61.6 |
(注) 1.上記の金額は、セグメント間取引相殺消去後の数値であります。
2.消費税等は含まれておりません。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 財政状態の分析
① 資産
流動資産は1,812億26百万円(前連結会計年度末比275億81百万円減)となりました。主な要因は、有価証券が154億円、商品及び製品が63億10百万円、営業貸付金が52億13百万円それぞれ減少したことによるものであります。
固定資産は1,482億8百万円(前連結会計年度末比182億88百万円減)となりました。主な要因は、投資有価証券が24億11百万円増加しましたが、有形固定資産が120億62百万円、繰延税金資産が75億3百万円それぞれ減少したことによるものであります。
この結果、資産合計は3,294億52百万円(前連結会計年度末比458億83百万円減)となりました。
② 負債
流動負債は1,010億78百万円(前連結会計年度末比66億15百万円増)となりました。主な要因は、電子記録債務が67億80百万円、短期借入金が53億61百万円、支払手形および買掛金が39億26百万円それぞれ減少しましたが、1年内償還予定の社債が160億円、未払金が47億51百万円それぞれ増加したことによるものであります。
固定負債は639億12百万円(前連結会計年度末比178億円減)となりました。主な要因は、社債が180億50百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は1,649億91百万円(前連結会計年度末比111億85百万円減)となりました。
③ 純資産
純資産合計は1,644億60百万円(前連結会計年度末比346億98百万円減)となりました。主な要因は、その他有価証券評価差額金が16億95百万円、為替換算調整勘定が17億80百万円それぞれ増加しましたが、利益剰余金が394億91百万円減少したことによるものであります。
(2) 経営成績の分析
経営成績につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要 (1) 業績」に記載のとおりであります。
(3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
(キャッシュ・フローの状況)
キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要 (2) 連結キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(資金需要及び資金調達)
主な資金需要は、運転資金及び新規出店・既存店舖改装等の設備投資資金であります。
資金調達は、自己資金及び金融機関からの借入を基本としております。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、特に重要と考えるものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。