四半期報告書-第49期第2四半期(令和2年5月21日-令和2年8月20日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び当社の関係会社、以下同じ)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2020年2月21日から2020年8月20日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化しており、個人消費や輸出に一部持ち直しの動きがみられるものの、雇用情勢は弱い動きとなっており、依然として厳しい状況にあります。
家具・インテリア業界におきましても、外出自粛要請やテレワークの浸透により自宅で過ごす時間が増え、巣ごもり消費による家具・インテリア需要が増加しているものの、業態を越えた販売競争の激化及び人件費の高騰、物流コストの上昇等が見込まれており、厳しい経営環境が続いております。
このような環境のなか、ニトリグループでは、生活関連用品の安定供給を担う社会的なインフラとしての役割を強く再認識しながら営業を継続してまいりました。店舗における感染防止対策としては、社会的距離(ソーシャルディスタンス)の確保、店舗設備における消毒・清掃の強化、従業員の出勤前の検温、マスクの着用、手洗い消毒等を徹底しながら、お客様の安全と健康を守ることを最優先に取り組んでおります。また、従業員が安心安全に働ける職場環境づくりにも注力し、全従業員に対するマスクの配布や特別有給休暇の付与、特別支援金の支給を行ってまいりました。
営業概況といたしましては、緊急事態宣言の解除後、全店舗の営業を再開し、より多くのお客様にご来店いただいたことで売上が大きく伸長いたしました。特に、巣ごもり需要の高まりやテレワークの浸透を受け、収納整理用品やキッチン・ダイニング用品、ホームオフィス家具が売上を牽引したほか、梅雨明け後の気温上昇の影響もあり季節寝具・寝装品の売上が好調に推移いたしました。またEC事業につきましては、外出自粛要請の影響を受け多くのお客様にECサイトをご利用いただいたことで売上が大きく伸長いたしました。販売費及び一般管理費につきましては、通販の発送件数増加により発送配達費や業務委託費が増加した一方で、緊急事態宣言の影響を受け、店舗の臨時休業あるいは営業時間の短縮等により賃借料や広告宣伝費の割合が大きく減少いたしました。また特別損失につきましては、グローバル新システム設計プロジェクトの方針変更により、ソフトウェア等にかかる無形資産について67億60百万円の減損損失を計上しております。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は3,624億81百万円(前年同期比12.7%増)、営業利益は805億96百万円(前年同期比45.0%増)、経常利益は810億67百万円(前年同期比43.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は497億64百万円(前年同期比35.1%増)となりました。
(ⅰ)家具・インテリア用品の販売
当第2四半期連結累計期間における販売実績といたしましては、ホームファッション商品では、自宅における時間をより快適に過ごすための工夫として、フラットデザインの多用途収納としてご使用いただける「Nインボックス」や、高級感のある木目調でバリエーション豊かな色とサイズの「Nカラボ」シリーズ等の収納ケースの売上が大きく伸長いたしました。また、汚れに強く手入れがしやすいPVCキッチンマットやキッチン収納用品が好調に推移したほか、接触冷感素材を使用した「Nクール」シリーズが売上を牽引いたしました。家具につきましては、外出自粛要請やテレワークの浸透を受け、パソコンデスクやワークチェアなどのホームオフィス家具や、成長に合わせて長く使える学習机の売上が大きく伸長いたしました。また、シーンに合わせて使い分けができるコンビネーションソファ「CA10」や、自社開発・自社工場生産の食卓セット「Nコレクション」、マットレス「Nスリープ」シリーズ等が売上を牽引したほか、TVCM効果もあり用途に応じてリラックスベッドや介護ベッドとして使用可能な電動リクライニングベッドが売上を伸ばしております。
前年度より継続して取り組んでいる新たなプロトタイプ(標準型)店舗の確立につきましては、成増店において商品分類、商品構成の整理、コーディネートシリーズ別の提案、プレゼンテーションの強化をはじめとし、トータルコーディネートをより楽しんでいただける売場作りの推進に取り組んでまいりました。その結果、1人当たり買上品目数が伸びる等、お客様にご支持いただいております。引き続き多様化する住まいのニーズに応えるため、成増店の成功事例を新店や改装店へ拡大してまいります。
原価低減の取組みといたしましては、グローバル商品本部においてグローバルな事業環境や著しく変化する外部環境に対応した基盤作りを推進したことで、商品や売り場、販促物の共通化率は概ね計画通りに推移しております。引き続き住まいの豊かさを世界の人々に提供するために、各国の当社グループ販売会社と共通化を推進し、スケールメリットを追求してまいります。
One to Oneマーケティングの取組みといたしましては、アプリ会員限定で商品購入時にポイントを追加付与するサービスの開始や、より便利で快適な買物を実現するため店内商品位置情報を表示する新機能を追加したことにより、アプリ会員数が大きく伸長いたしました。店舗とECサイトの双方を柔軟にご利用いただくお客様が増える中、より便利で快適な買物体験を提供できるよう、ニトリアプリを通じてお客様へダイレクトコミュニケーションを行う等、効果的なマーケティングに注力してまいります。
当第2四半期連結累計期間における国内の出店状況につきましては、店舗数は13店舗増加し554店舗となりました。海外の出店状況につきましては、台湾で4店舗を出店した一方で、台湾で1店舗、中国で2店舗を閉店した結果、店舗数は台湾33店舗、米国2店舗、中国32店舗と合わせて67店舗となり、当第2四半期連結累計期間末における国内・海外の合計店舗数は621店舗となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の家具・インテリア用品の販売事業の売上高は3,558億25百万円(前年同期比12.9%増)となりました。
(ⅱ)その他
前年度より『私のための大人服』をコンセプトに、大人の女性が毎日着たいと思うファッションを、お手軽な価格で、着心地もよく、簡単にカラーコーディネートが楽しめる、ニトリグループ発のファッションブランドN+(エヌプラス)を展開しており、当第2四半期連結累計期間における国内の出店状況につきましては、店舗数は1店舗増加し5店舗となりました。
その他不動産賃貸収入及び広告・宣伝事業等により、当第2四半期連結累計期間のその他の事業の売上高は、66億56百万円(前年同期比5.8%増)となりました。
② 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ617億46百万円増加し、7,449億94百万円となりました。これは主として、現金及び預金が738億68百万円、受取手形及び売掛金が92億59百万円、為替予約資産が24億77百万円増加した一方で、商品及び製品が131億42百万円減少したことによるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ144億69百万円増加し、1,368億54百万円となりました。これは主として、流動負債のその他に含まれる前受金が未配達売上の増加に伴い87億32百万円増加したほか、未払法人税等が51億54百万円増加したことによるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ472億77百万円増加し、6,081億39百万円となりました。これは主として、利益剰余金が436億91百万円、繰延ヘッジ損益が17億19百万円増加したことによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動によるキャッシュ・フローにより914億28百万円増加し、投資活動によるキャッシュ・フローにより459億73百万円減少し、財務活動によるキャッシュ・フローにより63億36百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ387億94百万円増加し、1,795億86百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果獲得した資金は、914億28百万円(前年同期は543億11百万円の獲得)となりました。これは主として、税金等調整前四半期純利益736億47百万円の計上等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果支出した資金は、459億73百万円(前年同期は243億9百万円の支出)となりました。これは主として、定期預金の預入による支出372億93百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果支出した資金は、63億36百万円(前年同期は67億22百万円の支出)となりました。これは主として、配当金の支払額による支出60億71百万円等によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2020年2月21日から2020年8月20日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化しており、個人消費や輸出に一部持ち直しの動きがみられるものの、雇用情勢は弱い動きとなっており、依然として厳しい状況にあります。
家具・インテリア業界におきましても、外出自粛要請やテレワークの浸透により自宅で過ごす時間が増え、巣ごもり消費による家具・インテリア需要が増加しているものの、業態を越えた販売競争の激化及び人件費の高騰、物流コストの上昇等が見込まれており、厳しい経営環境が続いております。
このような環境のなか、ニトリグループでは、生活関連用品の安定供給を担う社会的なインフラとしての役割を強く再認識しながら営業を継続してまいりました。店舗における感染防止対策としては、社会的距離(ソーシャルディスタンス)の確保、店舗設備における消毒・清掃の強化、従業員の出勤前の検温、マスクの着用、手洗い消毒等を徹底しながら、お客様の安全と健康を守ることを最優先に取り組んでおります。また、従業員が安心安全に働ける職場環境づくりにも注力し、全従業員に対するマスクの配布や特別有給休暇の付与、特別支援金の支給を行ってまいりました。
営業概況といたしましては、緊急事態宣言の解除後、全店舗の営業を再開し、より多くのお客様にご来店いただいたことで売上が大きく伸長いたしました。特に、巣ごもり需要の高まりやテレワークの浸透を受け、収納整理用品やキッチン・ダイニング用品、ホームオフィス家具が売上を牽引したほか、梅雨明け後の気温上昇の影響もあり季節寝具・寝装品の売上が好調に推移いたしました。またEC事業につきましては、外出自粛要請の影響を受け多くのお客様にECサイトをご利用いただいたことで売上が大きく伸長いたしました。販売費及び一般管理費につきましては、通販の発送件数増加により発送配達費や業務委託費が増加した一方で、緊急事態宣言の影響を受け、店舗の臨時休業あるいは営業時間の短縮等により賃借料や広告宣伝費の割合が大きく減少いたしました。また特別損失につきましては、グローバル新システム設計プロジェクトの方針変更により、ソフトウェア等にかかる無形資産について67億60百万円の減損損失を計上しております。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は3,624億81百万円(前年同期比12.7%増)、営業利益は805億96百万円(前年同期比45.0%増)、経常利益は810億67百万円(前年同期比43.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は497億64百万円(前年同期比35.1%増)となりました。
(ⅰ)家具・インテリア用品の販売
当第2四半期連結累計期間における販売実績といたしましては、ホームファッション商品では、自宅における時間をより快適に過ごすための工夫として、フラットデザインの多用途収納としてご使用いただける「Nインボックス」や、高級感のある木目調でバリエーション豊かな色とサイズの「Nカラボ」シリーズ等の収納ケースの売上が大きく伸長いたしました。また、汚れに強く手入れがしやすいPVCキッチンマットやキッチン収納用品が好調に推移したほか、接触冷感素材を使用した「Nクール」シリーズが売上を牽引いたしました。家具につきましては、外出自粛要請やテレワークの浸透を受け、パソコンデスクやワークチェアなどのホームオフィス家具や、成長に合わせて長く使える学習机の売上が大きく伸長いたしました。また、シーンに合わせて使い分けができるコンビネーションソファ「CA10」や、自社開発・自社工場生産の食卓セット「Nコレクション」、マットレス「Nスリープ」シリーズ等が売上を牽引したほか、TVCM効果もあり用途に応じてリラックスベッドや介護ベッドとして使用可能な電動リクライニングベッドが売上を伸ばしております。
前年度より継続して取り組んでいる新たなプロトタイプ(標準型)店舗の確立につきましては、成増店において商品分類、商品構成の整理、コーディネートシリーズ別の提案、プレゼンテーションの強化をはじめとし、トータルコーディネートをより楽しんでいただける売場作りの推進に取り組んでまいりました。その結果、1人当たり買上品目数が伸びる等、お客様にご支持いただいております。引き続き多様化する住まいのニーズに応えるため、成増店の成功事例を新店や改装店へ拡大してまいります。
原価低減の取組みといたしましては、グローバル商品本部においてグローバルな事業環境や著しく変化する外部環境に対応した基盤作りを推進したことで、商品や売り場、販促物の共通化率は概ね計画通りに推移しております。引き続き住まいの豊かさを世界の人々に提供するために、各国の当社グループ販売会社と共通化を推進し、スケールメリットを追求してまいります。
One to Oneマーケティングの取組みといたしましては、アプリ会員限定で商品購入時にポイントを追加付与するサービスの開始や、より便利で快適な買物を実現するため店内商品位置情報を表示する新機能を追加したことにより、アプリ会員数が大きく伸長いたしました。店舗とECサイトの双方を柔軟にご利用いただくお客様が増える中、より便利で快適な買物体験を提供できるよう、ニトリアプリを通じてお客様へダイレクトコミュニケーションを行う等、効果的なマーケティングに注力してまいります。
当第2四半期連結累計期間における国内の出店状況につきましては、店舗数は13店舗増加し554店舗となりました。海外の出店状況につきましては、台湾で4店舗を出店した一方で、台湾で1店舗、中国で2店舗を閉店した結果、店舗数は台湾33店舗、米国2店舗、中国32店舗と合わせて67店舗となり、当第2四半期連結累計期間末における国内・海外の合計店舗数は621店舗となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の家具・インテリア用品の販売事業の売上高は3,558億25百万円(前年同期比12.9%増)となりました。
(ⅱ)その他
前年度より『私のための大人服』をコンセプトに、大人の女性が毎日着たいと思うファッションを、お手軽な価格で、着心地もよく、簡単にカラーコーディネートが楽しめる、ニトリグループ発のファッションブランドN+(エヌプラス)を展開しており、当第2四半期連結累計期間における国内の出店状況につきましては、店舗数は1店舗増加し5店舗となりました。
その他不動産賃貸収入及び広告・宣伝事業等により、当第2四半期連結累計期間のその他の事業の売上高は、66億56百万円(前年同期比5.8%増)となりました。
② 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ617億46百万円増加し、7,449億94百万円となりました。これは主として、現金及び預金が738億68百万円、受取手形及び売掛金が92億59百万円、為替予約資産が24億77百万円増加した一方で、商品及び製品が131億42百万円減少したことによるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ144億69百万円増加し、1,368億54百万円となりました。これは主として、流動負債のその他に含まれる前受金が未配達売上の増加に伴い87億32百万円増加したほか、未払法人税等が51億54百万円増加したことによるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ472億77百万円増加し、6,081億39百万円となりました。これは主として、利益剰余金が436億91百万円、繰延ヘッジ損益が17億19百万円増加したことによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動によるキャッシュ・フローにより914億28百万円増加し、投資活動によるキャッシュ・フローにより459億73百万円減少し、財務活動によるキャッシュ・フローにより63億36百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ387億94百万円増加し、1,795億86百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果獲得した資金は、914億28百万円(前年同期は543億11百万円の獲得)となりました。これは主として、税金等調整前四半期純利益736億47百万円の計上等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果支出した資金は、459億73百万円(前年同期は243億9百万円の支出)となりました。これは主として、定期預金の預入による支出372億93百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果支出した資金は、63億36百万円(前年同期は67億22百万円の支出)となりました。これは主として、配当金の支払額による支出60億71百万円等によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。