四半期報告書-第50期第1四半期(令和3年2月21日-令和3年5月20日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2021年2月21日から2021年5月20日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の影響を受け、経済活動の停滞が続くなど厳しい状況となりました。
家具・インテリア業界におきましては、巣ごもり消費や新しい生活様式の定着により引き続き家具・インテリア商品等に対する需要は高いものの、業種業態の垣根を越えた販売競争の激化や人手不足による人件費の高騰及び物流コストの上昇等により、依然として厳しい経営環境が続いております。
このような環境のなか、ニトリグループでは、生活関連用品の安定供給という社会的なインフラとしての役割を全うするため、ソーシャルディスタンスの確保や店舗設備の消毒・清掃の強化、手洗い・手指消毒の励行など感染拡大防止策を講じながら営業を継続してまいりました。
当社は、前連結会計年度に株式会社島忠を連結子会社とし、従来の家具・インテリア用品に加えて、ホームセンター商材や一般商材へ事業領域を拡大し、お客様へ住まいに関する包括的なサービスを提供することで、様々なライフスタイルに対応した事業展開を推進しております。当第1四半期連結累計期間におきましては、シナジー早期実現に向けた取り組みの第一歩として、島忠の店舗にてニトリの商品の一部の取り扱いを開始いたしました。今後も、商品開発から物流及び、出店政策に至るまでの社内統合推進体制を強化し、事業のさらなる発展及び企業価値の最大化を図ってまいります。
当第1四半期連結累計期間における主な経営成績は次のとおりであります。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
なお、当社グループの報告セグメントは、従来「家具・インテリア用品の販売事業」の1つとしておりましたが、前連結会計年度において株式会社島忠を連結子会社化したことに伴い、前連結会計年度末より「ニトリ事業」、「島忠事業」の2つへ変更しております。
1) ニトリ事業
国内の営業概況といたしましては、度重なる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置に伴いニトリ、デコホーム、Nプラスの各店舗合計で最大30店舗が休業を余儀なくされたことに加え、企業の転勤数の減少や大学授業におけるオンライン化などによる新生活需要減退も重なり、既存店売上高が前年を下回る状況となりました。一方、EC事業につきましては、お客様のニーズに合わせたサービス強化として「新生活の必需品」特集を通販WEBサイトに掲載するなどの取り組みを継続し、家具・ホームファッション商品ともに好調に推移いたしました。その結果、当第1四半期連結累計期間におけるEC事業売上高は、195億円(前期比15.9%増)となりました。
当第1四半期連結累計期間における販売実績といたしましては、昼はソファ、夜はベッドとして使用可能な「ベッドソファB1-USB」や型のバリエーションを追加したダイニング家具「Nコレクション」及び壁に穴を開けずに設置できる「壁面つっぱりシェルフNポルダ」等の売上が大きく伸長いたしました。
また、新しい買い方のご提案として、バーチャルショールームのサービスを開始いたしました。当サービスは、実店舗に行かなくてもスマートフォン等の画面を通じてニトリのコーディネートルームを歩いているかのような感覚で買い物ができるなど、お客様により便利で楽しんでいただける買い物環境を提供しております。また、2025年までに2,500万人を目標としているアプリ会員数は、当第1四半期連結会計期間末で1,005万人となりました。引き続き、オンラインとオフラインの融合施策やデジタルトランスフォーメーションを推進し、お客様との継続的な関係性の構築と、買い物利便性の向上に努めてまいります。
海外の営業概況といたしましては、既存店ベースで伸長したことに加え、中国における大手EC事業運営会社である京東の通販WEBサイトへの出店をはじめとした新規事業の立ち上げや、新店における売上が計画を上回ったこと等から、大幅増収となりました。また、値引き販売の抑制による売上総利益率の向上や、DCの適正化、店舗・物流オペレーションの効率化による販管費比率の改善が進みました。しかし、地域により新型コロナウイルス感染症による影響は予断を許さない状況が続いているため、引き続き改善を進めてまいります。
2) 島忠事業
営業概況といたしましては、特にホームセンター商材の園芸用品やグリーンなどが好調に推移しております。また、ニトリでご好評をいただいていておりますダイニング家具「Nコレクション」、ソファ「Nポケット」、ベッドマットレス「Nスリープ」、接触冷感素材を使用した機能性商品「Nクール」シリーズ、大型・小型の家電、キッチン用品などの一部商品について島忠の店舗でも販売を開始いたしました。
店舗の出退店の状況は次のとおりであります。
当社では、社会貢献のバロメーターは増え続けるお客様の数であるとし、より多くのお客様に豊かな暮らしを提供すべく、日本そして世界へと店舗展開を拡大し、グローバルチェーンの整備を進めてまいりました。今後も引き続き、お客様数の増加と買い物利便性向上のため、事業領域と店舗網の拡大を進めてまいります。
② 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ30億51百万円増加し、9,398億21百万円となりました。これは主として、受取手形及び売掛金が90億75百万円増加した一方で、有価証券が77億91百万円減少したことによるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ241億20百万円減少し、2,705億53百万円となりました。これは主として、法人税の申告納付により未払法人税等が157億99百万円、未払金が102億17百万円減少したことによるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ271億71百万円増加し、6,692億68百万円となりました。これは主として、利益剰余金が209億72百万円増加したことによるものであります。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2021年2月21日から2021年5月20日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の影響を受け、経済活動の停滞が続くなど厳しい状況となりました。
家具・インテリア業界におきましては、巣ごもり消費や新しい生活様式の定着により引き続き家具・インテリア商品等に対する需要は高いものの、業種業態の垣根を越えた販売競争の激化や人手不足による人件費の高騰及び物流コストの上昇等により、依然として厳しい経営環境が続いております。
このような環境のなか、ニトリグループでは、生活関連用品の安定供給という社会的なインフラとしての役割を全うするため、ソーシャルディスタンスの確保や店舗設備の消毒・清掃の強化、手洗い・手指消毒の励行など感染拡大防止策を講じながら営業を継続してまいりました。
当社は、前連結会計年度に株式会社島忠を連結子会社とし、従来の家具・インテリア用品に加えて、ホームセンター商材や一般商材へ事業領域を拡大し、お客様へ住まいに関する包括的なサービスを提供することで、様々なライフスタイルに対応した事業展開を推進しております。当第1四半期連結累計期間におきましては、シナジー早期実現に向けた取り組みの第一歩として、島忠の店舗にてニトリの商品の一部の取り扱いを開始いたしました。今後も、商品開発から物流及び、出店政策に至るまでの社内統合推進体制を強化し、事業のさらなる発展及び企業価値の最大化を図ってまいります。
当第1四半期連結累計期間における主な経営成績は次のとおりであります。
前第1四半期 連結累計期間 (百万円) | 当第1四半期 連結累計期間 (百万円) | 増減額 (百万円) | 増減率 (%) | |
売上高 | 173,780 | 215,461 | 41,681 | 24.0 |
営業利益 | 37,216 | 42,788 | 5,572 | 15.0 |
(利益率) | (21.4%) | (19.9%) | (-) | (-) |
経常利益 | 37,361 | 43,451 | 6,090 | 16.3 |
親会社株主に帰属する 四半期純利益 | 25,519 | 29,108 | 3,588 | 14.1 |
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
なお、当社グループの報告セグメントは、従来「家具・インテリア用品の販売事業」の1つとしておりましたが、前連結会計年度において株式会社島忠を連結子会社化したことに伴い、前連結会計年度末より「ニトリ事業」、「島忠事業」の2つへ変更しております。
前第1四半期 連結累計期間 (百万円) | 当第1四半期 連結累計期間 (百万円) | 増減額 (百万円) | 増減率 (%) | ||
ニトリ事業 | 売上高 | 173,780 | 177,957 | 4,177 | 2.4 |
営業利益 | 37,216 | 41,182 | 3,966 | 10.6 | |
島忠事業 | 売上高 | - | 37,741 | 37,741 | - |
営業利益 | - | 1,605 | 1,607 | - |
1) ニトリ事業
国内の営業概況といたしましては、度重なる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置に伴いニトリ、デコホーム、Nプラスの各店舗合計で最大30店舗が休業を余儀なくされたことに加え、企業の転勤数の減少や大学授業におけるオンライン化などによる新生活需要減退も重なり、既存店売上高が前年を下回る状況となりました。一方、EC事業につきましては、お客様のニーズに合わせたサービス強化として「新生活の必需品」特集を通販WEBサイトに掲載するなどの取り組みを継続し、家具・ホームファッション商品ともに好調に推移いたしました。その結果、当第1四半期連結累計期間におけるEC事業売上高は、195億円(前期比15.9%増)となりました。
当第1四半期連結累計期間における販売実績といたしましては、昼はソファ、夜はベッドとして使用可能な「ベッドソファB1-USB」や型のバリエーションを追加したダイニング家具「Nコレクション」及び壁に穴を開けずに設置できる「壁面つっぱりシェルフNポルダ」等の売上が大きく伸長いたしました。
また、新しい買い方のご提案として、バーチャルショールームのサービスを開始いたしました。当サービスは、実店舗に行かなくてもスマートフォン等の画面を通じてニトリのコーディネートルームを歩いているかのような感覚で買い物ができるなど、お客様により便利で楽しんでいただける買い物環境を提供しております。また、2025年までに2,500万人を目標としているアプリ会員数は、当第1四半期連結会計期間末で1,005万人となりました。引き続き、オンラインとオフラインの融合施策やデジタルトランスフォーメーションを推進し、お客様との継続的な関係性の構築と、買い物利便性の向上に努めてまいります。
海外の営業概況といたしましては、既存店ベースで伸長したことに加え、中国における大手EC事業運営会社である京東の通販WEBサイトへの出店をはじめとした新規事業の立ち上げや、新店における売上が計画を上回ったこと等から、大幅増収となりました。また、値引き販売の抑制による売上総利益率の向上や、DCの適正化、店舗・物流オペレーションの効率化による販管費比率の改善が進みました。しかし、地域により新型コロナウイルス感染症による影響は予断を許さない状況が続いているため、引き続き改善を進めてまいります。
2) 島忠事業
営業概況といたしましては、特にホームセンター商材の園芸用品やグリーンなどが好調に推移しております。また、ニトリでご好評をいただいていておりますダイニング家具「Nコレクション」、ソファ「Nポケット」、ベッドマットレス「Nスリープ」、接触冷感素材を使用した機能性商品「Nクール」シリーズ、大型・小型の家電、キッチン用品などの一部商品について島忠の店舗でも販売を開始いたしました。
店舗の出退店の状況は次のとおりであります。
2021年2月20日 店舗数 | 出店 | 退店 | 2021年5月20日 店舗数 | ||
ニトリ(EXPRESS含む) | 467 | +9 | △1 | 475 | |
デコホーム | 106 | +2 | △1 | 107 | |
台湾 | 35 | +2 | - | 37 | |
米国 | 2 | - | - | 2 | |
中国 | 34 | +2 | - | 36 | |
Nプラス | 17 | - | - | 17 | |
ニトリ事業 | 661 | +15 | △2 | 674 | |
島忠事業 | 61 | - | - | 61 | |
合計 | 722 | +15 | △2 | 735 |
当社では、社会貢献のバロメーターは増え続けるお客様の数であるとし、より多くのお客様に豊かな暮らしを提供すべく、日本そして世界へと店舗展開を拡大し、グローバルチェーンの整備を進めてまいりました。今後も引き続き、お客様数の増加と買い物利便性向上のため、事業領域と店舗網の拡大を進めてまいります。
② 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ30億51百万円増加し、9,398億21百万円となりました。これは主として、受取手形及び売掛金が90億75百万円増加した一方で、有価証券が77億91百万円減少したことによるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ241億20百万円減少し、2,705億53百万円となりました。これは主として、法人税の申告納付により未払法人税等が157億99百万円、未払金が102億17百万円減少したことによるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ271億71百万円増加し、6,692億68百万円となりました。これは主として、利益剰余金が209億72百万円増加したことによるものであります。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。