有価証券報告書-第29期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

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2018/06/25 10:09
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済対策や金融政策によって企業収益と雇用環境に穏やかな改善が見られるものの、金融資本市場の変動や海外経済の不確実性などにより、先行きの不透明感が続いています。衣料品小売業界においても訪日外国人による免税需要の回復や株高に伴う富裕層による購買の活発化、ネット通販売上の拡大などが見られる一方、賃金や可処分所得の伸びは鈍く、お客様の節約志向の高まりや慎重な購買行動が継続しています。
このような状況の下、当社は2018年3月期の単年度経営方針として「収益性の早期改善」を掲げ、この達成に向け「売上総利益率の改善」、「在庫効率の改善」、「販管費率の改善」、「ネット通販売上の拡大による収益性の改善」の4つの重点取組課題を定めました。
「売上総利益率の改善」については、当社の商品戦略の柱である基本商品政策の社内浸透を進め、価格と価値のバランスを十分に見極めた価格設定を行なうことで、定価販売比率を高めました。加えて気温変動の影響を受けづらいビジネス需要や式典需要などへの対応を強化して売上の安定化を図り、売上総利益率の改善につなげました。当連結会計年度は、これらの取組みを進めたほか、連結子会社における値引販売の縮小等に伴い、売上総利益率は前期を0.5ポイント上回りました。
「在庫効率の改善」については、商品の品番数を削減し、商品一点一点の完成度を高めました。加えてシーズン当初の在庫投入量を抑制しつつ、売上動向を見ながらシーズン途中での売れ筋商品の追加生産を実施することで、在庫効率の改善を進めました。これらの結果、当連結会計年度末のたな卸資産の前期末比は5.4%減となり、同期間の売上高伸長率(6.1%増)を大きく下回りました。
「販管費率の改善」については、プロジェクトチームを結成して社内業務のたな卸しを実施し、効率の悪い業務や不要なコストを抜本的に見直しました。当連結会計年度は、増収に伴う相対的な人件費率の低減やたな卸資産の効率化に伴う関連コストの低減、その他固定費率の低減等があった一方、中長期的な成長に向け、第4四半期に既存店の改装・修繕、本部オフィス機能改善等の戦略的な投資を実行したほか、計画達成賞与の支給等により、販管費率は前期と同等の44.7%となりました。
「ネット通販売上の拡大による収益性の改善」については、2017年4月に各ブランドサイトとユナイテッドアローズオンラインストアの統合リニューアルを実施しました。オンライン裾上げサービスなど各種サービスも拡充し、実店舗とオンラインストアのどちらでも安心してお買い求めいただける環境を整えました。同時にネット通販店舗への在庫供給を増やして販売機会ロスを極小化し、実店舗とオンラインストアの双方の売上につながる販促活動を行った結果、当連結会計年度の単体ネット通販売上高は前期比16.4%増と大きく伸長しました。
出退店では、ユナイテッドアローズ事業:7店舗の出店、5店舗の退店、グリーンレーベルリラクシング事業:5店舗の出店、スモールビジネスユニット:3店舗の出店、25店舗の退店、アウトレット:2店舗の出店を実施した結果、当連結会計年度末の小売店舗数は203店舗、アウトレットを含む総店舗数は229店舗となりました。
続いて、主な連結子会社の状況として、株式会社フィーゴは、フェリージブランドにおいてビジネスアイテムの一部が目論見を下回ったこと等により減収減益となりました。出退店では1店舗の出店を実施し、当連結会計年度末の店舗数は18店舗となりました。
連結子会社の株式会社コーエン(決算月:1月)は、実店舗・ネット通販双方とも好調に推移し、増収増益となりました。なお出退店では1店舗の出店、3店舗の退店を実施し、当連結会計年度末の店舗数は85店舗となりました。
連結子会社のCHROME HEARTS JP合同会社(決算月:12月)については、ビジネスユニット売上が前期を上回って推移しました。なお当連結会計年度末の店舗数は10店舗です。
また、連結子会社の台湾聯合艾諾股份有限公司(決算月:1月)は1店舗の出店を実施し、当連結会計年度末の店舗数は4店舗、連結子会社の株式会社Designs(決算月:1月)の当連結会計年度末の店舗数は1店舗です。以上により、グループ全体での新規出店数は20店舗、退店数は33店舗、当連結会計年度末の店舗数は347店舗となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高については、新店出店に伴う増収、既存店の増収、ネット通販の伸長等により、前期比6.1%増の154,409百万円となりました。なお、株式会社ユナイテッドアローズにおける小売+ネット通販既存店売上高前期比は104.2%となりました。売上総利益は前期比7.2%増の79,507百万円となり、売上総利益率は前年同期から0.5ポイント改善の51.5%となりました。販売費及び一般管理費は前期比6.2%増の68,989百万円となり、販売費及び一般管理費率は前期と同等の44.7%となりました。
以上により、当連結会計年度の営業利益は10,518百万円(前期比14.8%増)、経常利益は10,775百万円(前期比14.4%増)となりました。また、減損損失や事業撤退に伴う特別損失の計上等に伴い、親会社株主に帰属する当期純利益は5,247百万円(前期比1.1%増)となりました。

② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ669百万円増加し、当連結会計年度末には、6,300百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は13,938百万円(前連結会計年度比9,069百万円収入増)となりました。
収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益8,661百万円、減価償却費1,810百万円、たな卸資産の減少額1,410百万円、その他流動負債の増加額2,273百万円であり、支出の主な内訳は、売上債権の増加額1,457百万円および法人税等の支払額3,736百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は2,442百万円(前連結会計年度比2,069百万円支出減)となりました。
これは、主に新規出店および改装等に伴う有形固定資産の取得による支出1,891百万円、長期前払費用の取得による支出430百万円およびソフトウェア開発等による無形固定資産の取得による支出375百万円等があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は10,812百万円(前連結会計年度比10,304百万円支出増)となりました。
これは、短期借入金の純減少額が4,800百万円、長期借入金の返済による支出が3,992百万円、配当金の支払額2,241百万円等があったこと等によるものであります。
③ 生産、受注及び販売実績
当社グループは、一般消費者を対象とした店頭での紳士服・婦人服等の衣料品ならびに関連商品の販売を主たる事業としているため、生産及び受注の状況に替えて仕入実績を記載しております。
(a) 販売実績
当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。
商品別販売実績
商品別当連結会計年度
(自 2017年4月1日
至 2018年3月31日)
前年同期比(%)
メンズ(百万円)40,540102.6
ウイメンズ(百万円)63,478108.2
シルバー&レザー(百万円)12,00495.2
雑貨等(百万円)3,781108.2
その他(百万円)34,604110.6
合計(百万円)154,409106.1

(注) 1 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
2 シルバー&レザーとは「CHROME HEARTS」ブランドの銀製装飾品および皮革製ウエアであります。
3 数量については、商品内容が多岐にわたり、その表示が困難なため記載を省略しております。
4 「その他」には、アウトレット、催事販売、連結子会社である株式会社フィーゴ、株式会社コーエン、台湾聯合艾諾股份有限公司、株式会社Designs等の売上が含まれております。
(b) 商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績を商品別に示すと次のとおりであります。
商品別当連結会計年度
(自 2017年4月1日
至 2018年3月31日)
前年同期比(%)
メンズ(百万円)24,92698.6
ウイメンズ(百万円)34,277101.3
シルバー&レザー(百万円)7,65199.4
その他(百万円)6,902100.7
合計(百万円)73,757100.1

(注) 1 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
2 シルバー&レザーとは「CHROME HEARTS」ブランドの銀製装飾品および皮革製ウエアであります。
3 「その他」には、アウトレット、催事販売、連結子会社である株式会社フィーゴ、株式会社コーエン、台湾聯合艾諾股份有限公司、株式会社Designs等の仕入高が含まれております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a) 財政状態の分析
(資産の部)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて1.6%増加し、45,878百万円となりました。
これは、主として在庫効率改善に伴い商品が1,311百万円減少した一方、業容拡大に伴い、現金及び預金が681百万円、未収入金が1,416百万円、繰延税金資産が318百万円増加したこと等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度に比べて6.3%減少し、21,228百万円となりました。
これは、主としてソフトウェア開発等により無形固定資産が344百万円増加した一方、不採算事業の見極め等により有形固定資産が1,301百万円、また差入保証金の減少等により投資その他の資産が460百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて1.0%減少し、67,107百万円となりました。
(負債の部)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて8.7%減少し、27,213百万円となりました。
これは、主として支払手形及び買掛金が916百万円、未払金が1,252百万円、賞与引当金が739百万円それぞれ増加した一方、短期借入金が4,800百万円、一年内返済予定の長期借入金が1,992百万円、未払法人税等が164百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度に比べて25.8%減少し、5,203百万円となりました。
これは、主として長期借入金が2,000百万円減少したこと等によるものであります。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて12.0%減少し32,417百万円となりました。
(純資産の部)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて12.0%増加し、34,690百万円となりました。
主な要因は、利益剰余金が配当金の支払により2,210百万円、非支配株主への持分売却により212百万円減少した一方、親会社株主に帰属する当期純利益により5,247百万円増加したこと、および自己株式が譲渡制限付株式報酬として処分したことにより139百万円減少したこと等によるものであります。
(b)経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度における売上高は、新店出店に伴う増収、既存店の増収、ネット通販の伸長等により、前期比6.1%増の154,409百万円となりました。なお、株式会社ユナイテッドアローズにおける小売+ネット通販既存店売上高前期比は104.2%となりました。
(売上総利益)
当連結会計年度における売上総利益は、基本商品政策に基づくメリハリのある品ぞろえ、仕入や生産枚数の適正化、品番数の適正化等により、前期比7.2%増の79,507百万円となり、売上総利益率は前年同期から0.5ポイント改善の51.5%となりました。
(営業利益)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、不採算取組みの見直し等により、前期比では業容拡大に伴い6.2%増の68,989百万円となりましたが、販売費及び一般管理費率は前期と同等の44.7%となりました。
以上の結果、当連結会計年度の営業利益は10,518百万円(前期比14.8%増)となりました。
(経常利益)
当連結会計年度における営業外収益は、為替差益の減少等により、360百万円(前期比1.8%減)となりました。営業外費用は、支払利息の減少等により、103百万円(前期比7.5%減)となりました
以上の結果、当連結会計年度の経常利益は10,775百万円(前期比14.4%増)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における特別利益は、固定資産の売却により、1百万円(前期比1百万円増)となりました。特別損失は、減損損失や事業撤退に伴う特別損失の計上等により、2,115百万円(前期比54.8%増)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は5,247百万円(前期比1.1%増)となりました。
(c) キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入の他、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、出店等の設備投資によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は5,000百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、6,300百万円となっております。
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、次のとおりであります。
中期経営計画「UAグループ中期VISION」の初年度である2018年3月期の達成・進捗状況は以下のとおりであります。
「UAグループ中期VISION」につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)中長期的な会社の経営戦略と目標とする経営指標」に記載のとおりであります。
指標2018年3月期
(計画)
2018年3月期
(実績)
連結経常利益前期比年平均8%成長14.4%増
連結経常利益率最終年度目標7%以上7.0%
ROE(自己資本利益率)16%以上16.3%
配当性向35%以上42.1%
DOE(株主資本配当率)5.5%以上6.6%

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