有価証券報告書-第31期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

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2020/06/22 10:41
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137項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済対策や金融政策によって穏やかな回復傾向が見られ、雇用情勢の着実な改善が進むものの、金融資本市場の変動や米中通商問題の悪化懸念、英国のEU離脱問題、新型コロナウイルスの感染拡大などにより、先行きの不透明感が増しています。衣料品小売業界においても女性の社会進出に伴うビジネス衣料の需要拡大やネット通販売上の伸長などが見られた一方、不安定な天候要因や自然災害の発生、消費税増税後の反動などによって消費者マインドが弱含みとなったことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大によるインバウンド需要の減少や営業時間の短縮、一部店舗の臨時休業などにより、非常に厳しい状況となりました。
このような状況の下、当社は2020年3月期の単年度経営方針として「新経営理念を軸に中期最終年度の計画必達」を掲げ、当社グループの体質改善、収益改善、成長基盤の確立に向けた様々な取り組みを実施しました。この達成に向け「強い経営基盤の確立」、「実店舗の強みを活かしたECの拡大」、「既存事業のマーケット変化への対応」、「未来の成長に向けた取組の実施」の4つの重点取組課題を定め、推進しました。
1.強い経営基盤の確立
2019 年4月に改定した経営理念の徹底推進に向け、全社員参加の理念研修や社長自ら店舗に巡回して理念への思いを共有する理念セッションを継続的に開催し、経営理念の理解浸透を進めています。同時に人事制度の見直し、柔軟な雇用形態の推進、有給休暇取得推進、残業時間の抑制など、従業員が安心して働ける職場環境を整え、強い経営基盤の確立につなげました。
2.実店舗の強みを活かしたECの拡大
ネット通販については、自社ネット通販サイトの開発遅延に伴う一時的な運営停止はあったものの、他ショッピングサイトへの在庫配分や適時の販促プロモーションの実施で売上を伸ばしました。実店舗においては主に商品管理などの店舗付帯作業を担当するパートタイム労働者の採用を増やし、正社員が接客販売に注力できる体制を整え、販売力を強化しました。
3.既存事業のマーケット変化への対応
トレンドマーケットにおいては質の向上による収益率の改善、ミッドトレンドマーケットにおいては売上規模拡大による収益額の向上、ニュートレンドマーケットにおいては社内構造改革と店舗の効率運営策の実施による収益額の向上を目指し、様々な取り組みを実施しました。トレンドマーケットでは店舗特性に応じて事業の枠を越えた品ぞろえを行いお客様ニーズに対応したほか、ウィメンズ新ブランドの展開を開始しました。ミッドトレンドマーケットではビジネス衣料やウィメンズ衣料に特化した小型店舗の出店を行いました。
4.未来の成長に向けた取組の実施
台湾においてユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング、コーエンの出店を進め、当連結会計年度にはコーエンを2店舗、ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシングを1店舗オープンしました。加えて、将来的な中国市場開拓に向けて、2019年12月には中国現地法人「悠艾(上海)商貿有限公司」を設立しました。
出退店では、第一事業本部:7店舗の出店、10店舗の退店、第二事業本部:7店舗の出店、4店舗の退店、アウトレット:1店舗の出店を実施した結果、当連結会計年度末の小売店舗数は214店舗、アウトレットを含む総店舗数は241店舗となりました。なお連結子会社の株式会社Designs(決算月:1月)については2020年2月に当社に吸収合併しており、ブラミンク店舗は第一事業本部で運営しています。
続いて、主な連結子会社の状況として、株式会社フィーゴは、閉店に伴う売上減や卸売の減等により減収となり、売上総利益率の改善、販管費の抑制等があったものの微減益となりました。出退店では3店舗の出店、7店舗の退店により、当連結会計年度末の店舗数は16店舗となりました。
連結子会社の株式会社コーエン(決算月:1月)は、増収となりましたが、暖冬に伴う秋冬商品の値引き販売の拡大等により減益となりました。出退店では4店舗の出店、5店舗の退店により、当連結会計年度末の店舗数は85店舗となりました。
連結子会社のCHROME HEARTS JP合同会社(決算月:12月)については、新規投入商品が好調に推移したこと等により、増収増益となりました。なお当連結会計年度末の店舗数は10店舗です。
また、連結子会社の台湾聯合艾諾股份有限公司(決算月:1月)の当連結会計年度末の店舗数は3店舗の出店により7店舗となりました。
以上により、グループ全体での新規出店数は27店舗、退店数は26店舗、当連結会計年度末の店舗数は359店舗となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高については、新店出店に伴う増収、ネット通販の伸長等により第3四半期までは増収基調であったものの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う2月後半からの実店舗売上高の大幅な低下に伴い、通期では前期比0.9%減の157,412百万円となりました。なお、株式会社ユナイテッドアローズにおける小売+ネット通販既存店売上高前期比は98.3%となりました。内訳は、小売既存店売上高前期比が暖冬や新型コロナウイルスの感染拡大の影響等により92.4%となりましたが、ネット通販既存店売上高前期比については新型コロナウイルスの影響等が限定的であったため、116.8%と2桁の伸長となりました。売上総利益は前期比2.2%減の79,983百万円となり、売上総利益率は前期から0.6ポイント低下の50.8%となりました。これは、暖冬に伴う秋冬商品の値引販売の拡大や新型コロナウイルスの影響に伴う売上低下に伴う値引販売の増加などによるものです。販売費及び一般管理費は、前期比0.7%増の71,224百万円、販売費及び一般管理費率は前期から0.8ポイント増の45.2%となりました。これは、売上の低下に伴う変動費の減や固定費の抑制等による減があったものの、主にネット通販に向けた広告宣伝費の増等があったためです。
以上により、当連結会計年度の営業利益は8,758百万円(前期比20.8%減)、経常利益は8,803百万円(前期比22.2%減)となりました。また、自社ECの開発に関わる無形固定資産(ソフトウェア)や営業店舗の一部について計2,509百万円の減損損失を特別損失に計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純利益は3,522百万円(前期比45.1%減)となりました。

② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ112百万円減少し、当連結会計年度末には、5,726百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は5,510百万円(前連結会計年度比3,630百万円収入減)となりました。
収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益6,221百万円、減価償却費1,948百万円、売上債権の減少額2,258百万円、仕入債務の増加額50百万円であり、支出の主な内訳は、賞与引当金の減少額1,118百万円、たな卸資産の増加額2,960百万円、その他流動負債の減少額795百万円および法人税等の支払額3,611百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は3,667百万円(前連結会計年度比2,258百万円支出減)となりました。
これは、主に新規出店、改装に伴う有形固定資産の取得による支出1,966百万円、および自社ネット通販サイト開発等による無形固定資産の取得による支出1,158百万円等があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は1,938百万円(前連結会計年度比1,773百万円支出減)となりました。
これは、短期借入金の純増加額が2,500百万円、長期借入金の返済による支出が1,500百万円、配当金の支払額2,325百万円、非支配株主への配当金の支払額1,604百万円等があったこと等によるものであります。
③ 生産、受注及び販売実績
当社グループは、一般消費者を対象とした店頭での紳士服・婦人服等の衣料品ならびに関連商品の販売を主たる事業としているため、生産及び受注の状況に替えて仕入実績を記載しております。
(a) 販売実績
当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。
商品別販売実績
商品別当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
前期比(%)
メンズ(百万円)40,80198.1%
ウイメンズ(百万円)66,39199.2%
シルバー&レザー(百万円)11,752103.1%
雑貨等(百万円)2,52891.3%
その他(百万円)35,93899.1%
合計(百万円)157,41299.1%

(注) 1 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
2 シルバー&レザーとは「CHROME HEARTS」ブランドの銀製装飾品および皮革製ウエアであります。
3 数量については、商品内容が多岐にわたり、その表示が困難なため記載を省略しております。
4 「その他」には、アウトレット、催事販売、連結子会社である株式会社フィーゴ、株式会社コーエン、台湾聯合艾諾股份有限公司、株式会社Designs等の売上が含まれております。
(b) 商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績を商品別に示すと次のとおりであります。
商品別当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
前年同期比(%)
メンズ(百万円)26,717101.6
ウイメンズ(百万円)38,260106.1
シルバー&レザー(百万円)7,114114.5
その他(百万円)8,32294.3
合計(百万円)80,415103.9

(注) 1 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
2 シルバー&レザーとは「CHROME HEARTS」ブランドの銀製装飾品および皮革製ウエアであります。
3 「その他」には、アウトレット、催事販売、連結子会社である株式会社フィーゴ、株式会社コーエン、台湾聯合艾諾股份有限公司、株式会社Designs等の仕入高が含まれております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。なお、新型コロナウイルス感染症の今後の広がり方や収束時期等を含む仮定に関する情報は、第5「経理の状況」の1「連結財務諸表」の「追加情報」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a) 財政状態の分析
(資産の部)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて3.3%増加し、45,997百万円となりました。
これは、主として新型コロナウイルスによる営業自粛等の影響により未収入金が1,427百万円減少した一方、商品が2,886百万円増加したこと等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度に比べて8.4%減少し、24,009百万円となりました。
これは、主として新型コロナウイルスによる営業自粛等の影響によって店舗の減損損失を計上したこと等により、建物及び構築物を始めとする有形固定資産が1,808百万円、投資その他の資産が442百万円それぞれ減少した一方、自社ネット通販サイトの開発等により無形固定資産が55百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて1.0%減少し、70,007百万円となりました。
(負債の部)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて12.6%減少し、23,658百万円となりました。
これは、主として支払手形及び買掛金が166百万円、短期借入金が2,500百万円それぞれ増加した一方、一年内返済予定の長期借入金が1,500百万円、未払金が1,940百万円、未払法人税等が1,499百万円、賞与引当金が1,118百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度に比べて4.8%増加し、4,275百万円となりました。
これは、主として出店に伴い、資産除去債務が202百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて10.4%減少し27,934百万円となりました。
(純資産の部)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて6.3%増加し、42,072百万円となりました。
主な要因は、資本剰余金が非支配株主への持分売却により156百万円増加したこと、利益剰余金が配当金の支払により2,326百万円、非支配株主への持分売却により528百万円減少した一方、親会社株主に帰属する当期純利益により3,522百万円増加したこと、そして非支配株主持分が1,676百万円増加したこと等によるものであります。
(b)経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度における売上高は、新店出店に伴う増収、ネット通販の伸長等により第3四半期までは増収基調であったものの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う2月後半からの実店舗売上高の大幅な低下に伴い、通期では前期比0.9%減の157,412百万円となりました。なお、株式会社ユナイテッドアローズにおける小売+ネット通販既存店売上高前期比は98.3%となりました。内訳は、小売既存店売上高前期比が暖冬やコロナウイルスの感染拡大の影響等により92.4%となりましたが、ネット通販既存店売上高前期比についてはコロナウイルスの影響等が限定的であったため、116.8%と2桁の伸長となりました。
(売上総利益)
当連結会計年度における売上総利益は、前期比2.2%減の79,983百万円となり、売上総利益率は前期から0.6ポイント低下の50.8%となりました。これは、暖冬に伴う秋冬商品の値引販売の拡大や新型コロナウイルスの影響に伴う売上低下に伴う値引販売の増加などによるものです。
(営業利益)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、前期比0.7%増の71,224百万円、販売費及び一般管理費率は前期から0.8ポイント増の45.2%となりました。これは、売上の低下に伴う変動費の減や固定費の抑制等による減があったものの、主にネット通販に向けた広告宣伝費の増等があったためです。
以上の結果、当連結会計年度の営業利益は8,758百万円(前期比20.8%減)となりました。
(経常利益)
当連結会計年度における営業外収益は、受取手数料の減少等により、329百万円(前期比0.7%減)となりました。営業外費用は、持分法による投資損失の増加等により、285百万円(前期比202百万円増)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の経常利益は8,803百万円(前期比22.2%減)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における特別損失は、自社ECの開発に関わる無形固定資産(ソフトウェア)や営業店舗の一部について計2,509百万円の減損損失を特別損失に計上したこと等により、2,582百万円(前期比1,989百万円増)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は3,522百万円(前期比45.1%減)となりました。
(c) キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入の他、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、出店等の設備投資によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は4,600百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、5,726百万円となっております。
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、次のとおりであります。
中期経営計画「UAグループ中期VISION」の最終年度である2020年3月期の達成・進捗状況は以下のとおりであります。
「UAグループ中期VISION」につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)中長期的な会社の経営戦略と目標とする経営指標」に記載のとおりであります。
指標2020年3月期
(計画)
2020年3月期
(実績)
連結経常利益前期比年平均8%成長△22.2%
連結経常利益率最終年度目標7%以上5.6%
ROE(自己資本利益率)16%以上9.2%
配当性向35%以上66.9%
DOE(株主資本配当率)5.5%以上6.1%

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