四半期報告書-第30期第2四半期(令和1年6月1日-令和1年8月31日)

【提出】
2019/10/15 16:01
【資料】
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【項目】
25項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第2四半期累計期間におきましては、当社が属する小売・サービス業では個人消費が力強さを欠いている中、人件費上昇や人手不足など企業収益を圧迫する要素が多く、厳しい経営環境が続いております。
このような経営環境の中で、当第2四半期累計期間の売上高は、重点施策の中古商品の販売が引き続き堅調に推移したことに加え、市場全体の緩やかな回復が見られる新品・中古トレーディングカード(以下、「トレカ」という。)におきましては、その市場動向を当社の業績に結びつけることができました。一方で新品ゲームにおきましては、下落傾向が続き、全体として前年同期を下回ることとなりました。
営業利益につきましては、利益率の高い中古品の売上が順調であったことに加え、事業構造改革による販管費の抑制も奏功し、大幅な改善を果たすことができました。
以上の結果、当第2四半期累計期間の業績は、売上高98億7千2百万円(前年同期比4.7%減)、営業利益1億1千7百万円(前年同期比67.9%増)、経常利益1億1千2百万円(前年同期比56.4%増)、四半期純利益は9千4百万円(前年同期比172.5%増)となりました。
(事業の概況)
当社は、「収益改善」を最優先課題として位置付け、各種施策に取り組んでまいりました。当社の粗利の大きなウエイトを占めている古本におきましては、コミックに対して文芸・文庫の売場構成比率を高めるなど、最近の顧客ニーズを反映したレイアウト変更を実施したことが、売上及び粗利の増加に貢献いたしました。また、新品の凋落が大きいゲームに関しましても、中古では、売行きや在庫等をにらんだきめ細かい価格設定を施し、ほぼ前年並みの粗利を確保しました。トレカにつきましては市場活性化を背景に、新規タイトルの拡販及び回転に注力したこと、加えて、一部中古トレカの廉価販売を継続して行ったことにより、客数及び売上が向上し、収益改善に繋がりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期末の総資産は67億2千3百万円となり、前事業年度末と比較して4億2千2百万円減少いたしました。これは主に商品の減少によるものであります。負債合計は45億9千2百万円となり、前事業年度末と比較して4億8千9百万円減少いたしました。これは主に短期借入金の減少によるものであります。純資産は21億3千1百万円となり、前事業年度末と比べて6千7百万円増加いたしました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、11億2千2百万円となりました。当第2四半期累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの原因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において営業活動の結果、増加した資金は4億1千1百万円(前年同四半期は6千9百万円の減少)となりました。これは主に、税引前四半期純利益1億1千5百万円、たな卸資産の減少額2億9千1百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において投資活動の結果、減少した資金は1億4百万円(前年同四半期は8百万円の増加)となりました。これは主に、有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出1億1千9百万円、差入保証金の回収による収入2千8百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において財務活動の結果、減少した資金は3億9千8百万円(前年同四半期は4億1千3百万円の減少)となりました。これは主に、短期借入金の純減額5億9千9百万円、長期借入れによる収入8億5千万円、長期借入金の返済による支出6億1百万円によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。