四半期報告書-第31期第1四半期(令和2年3月1日-令和2年5月31日)

【提出】
2020/07/15 16:04
【資料】
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【項目】
33項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第1四半期累計期間におきましては、消費税増税の影響、貿易摩擦による景気後退感が強まるなか、新型コロナウイルス感染症拡大を背景として世界の経済活動が停滞し未曽有の景気・消費低迷という厳しい環境になりました。
新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言を受け、2020年4月には東京都の1店舗を休業し、他店舗につきましても一時的な休業及び営業時間の短縮を行いました。その状況下におきまして、お客様及び従業員の安全を確保するため、マスク着用やソーシャルディスタンスの確保、アルコール消毒等、関係機関からの指針に従って安全に十分に配慮しながら商品・サービスを提供いたしました。
このような経営環境の中で、当第1四半期累計期間の売上高は、新品・中古トレーディングカード(以下、「トレカ」という。)におきましては、新型コロナウイルス感染症対策として2020年2月より全店デュエルスペース(トレカ遊戯スペース)を閉鎖した影響により前年同期を下回ることになりましたが、重点施策の中古商品の販売が引き続き堅調に推移したことに加え、新品ゲームにおきまして、久々にヒットタイトルが発売されたことが重なり、前年同期に対して、大きく伸長し、全体として前年同期を上回ることができました。
営業利益につきましては、事業構造改革による販管費抑制を継続しつつ、利益率の高い中古品の売上が順調だったことによる売上高の伸長により、利益面でも大きく上回ることができました。
以上の結果、当第1四半期累計期間の業績は、売上高67億4千万円(前年同期比36.7%増)、営業利益5億7千
4百万円(前年同期比694.8%増)、経常利益5億7千6百万円(前年同期比714.4%増)、四半期純利益は4億7千5百万円(前年同期比599.2%増)となりました。
(事業の概況)
当社は、「収益改善」を最優先課題として位置付け、各種施策に取り組んでまいりました。当社の粗利の大きなウエイトを占めている古本におきましては、コミックに対して文芸・文庫の売場構成比率を高めるなど、最近の顧客ニーズを反映したレイアウト変更を継続的に実施しております。また、緊急事態宣言に伴う外出自粛要請による巣篭り需要の高まりにより新品ゲームにおきましては、前年同期を大きく上回り、また中古ゲームにつきましても、売れ筋や在庫等を勘案した価格設定を実施しており、これらの商材が売上及び粗利の増加に貢献いたしました。
このような従前の施策≪リユース注力≫に加え、≪商材多様化≫ ≪EC販路拡張≫ ≪海外販路構築≫ ≪BtoBビジネス構築≫を柱とする新たな中期経営計画を策定・公表し(2020年2月25日)、様々な施策に着手しております。海外につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、中断状態ではありますが、その他におきましては、古着商材の展開、モバイル商材の全店展開、新規出店、更には、ECに強みを持つ、㈱山徳を子会社化することなど、将来に渡る布石を打ち始めております。厳しい環境下ではありますが、これらの施策は第2四半期以降の経営に寄与するものと見込んでおります。
(2)財政状態の分析
当第1四半期会計期間末の総資産は75億6千3百万円となり、前事業年度末と比較して7億8百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が増加したことによるものであります。負債合計は43億6千7百万円となり、前事業年度末と比較して1億5千8百万円減少いたしました。これは主に長期借入金(1年以内返済予定の長期借入金含む)の減少によるものであります。純資産は31億9千6百万円となり、前事業年度末と比べて8億6千7百万円増加いたしました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。