四半期報告書-第33期第1四半期(令和4年3月1日-令和4年5月31日)

【提出】
2022/07/15 16:02
【資料】
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【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、当第1四半期連結会計期間の期首から「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を適用しております。詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
また、文中の前年同期比較については、当該会計基準等の適用前の前第1四半期連結累計期間の数値を用いて比較しております。
(1) 経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で、まん延防止等重点措置がすべての地域で解除されるなどの規制緩和が進み、ワクチン接種をはじめとする各種感染症対策や新生活様式の定着により経済活動は緩やかに持ち直しの動きが見られました。
一方、ウクライナ情勢等による資源価格の高騰や金融資本市場の変動、円安による物価上昇の拡大が懸念される等、依然として予断を許さない状況が続いております。
このような経営環境の中で、当第1四半期連結累計期間の売上高は、古本及び新品ゲーム分類における前年の巣ごもり需要の反動もあり、売上が減少したことを主因として、全体の売上高は減少いたしました。一方で、新品・中古トレカにつきましては、近年のトレーディングカード市場拡大の影響により好調に推移し、新品及び中古トレカの売上高は前年同期を上回る結果となりました。
以上の結果により、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高64億5千万円(前年同期比2.0%減)、営業利益3億6千9百万円(前年同期比12.8%増)、経常利益3億8千7百万円(前年同期比9.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億2千9百万円(前年同期比12.7%減)となりました。
なお、収益認識会計基準を適用したため、従来の方法に比べて、当第1四半期連結累計期間の売上高が1億5千8百万円減少しております。これによる営業利益、経常利益及び税金等調整前四半期純利益に与える影響はありません。また、利益剰余金の当期首残高に与える影響はありません。
(事業の概況)
当社グループは、グループ経営理念「満足を創る」に基づき、2021年3月に長期的な当社グループの方向性を示すグループビジョンである「リユースで地域と世界をつなぐ」を策定し、様々な施策に着手しております。グループビジョン実現に向けて、2022年4月14日に公表した「2022年度テイツーグループ成長戦略」の方針に基づき、「リユースを拡大する、EC領域に注力する、経営基盤を強化する」の3点を経営方針とし、以下のような取り組みを実行しました。
①リユース店舗領域(テイツー)
2022年4月に株式会社買取王国(本社:名古屋市港区川西通五丁目12番地、代表取締役社長:長谷川 和夫、以下「買取王国」)と業務提携基本契約を締結いたしました。本業務提携は、リユース業界の競争が激しさを増す中で、経営理念を踏まえリユース事業を通じて循環型社会の実現を目指し、両社のより一層の企業価値向上を図ることを目的としており、リユース店舗領域における将来に向けた取り組みの一環として、当社がリアル店舗事業の戦略として推進する取扱商材多様化についての取り組みを加速させるため、先行して多様な商材を取り扱うノウハウを保持している買取王国社からそのノウハウの提供を受け、当社店舗等で展開することを想定しております。
新規出店につきましては、テイツーグループ成長戦略に沿って、当第1四半期連結会計期間において「ふるいち」店舗を1店舗オープンいたしました(3月 ふるいち イオンモールつくば店)。
「ふるいち」屋号を冠した小型店舗の新規出店は、イオンモールを中心として当期中に直営店10店舗を予定しており、また、関連会社の株式会社トップブックスを通じたフランチャイズ店舗の出店も計画・検討しております。
今後も新規出店を通じて戦略的な多店舗展開の検討や小型店舗のバリエーション開発を進めてまいります。
②リユースEC領域(山徳)
自社サイト「ふるいちオンライン」の2022年の下期(9月目途)リリースに向け、子会社の山徳社のノウハウを総合的に反映してサイト設計及び開発が進行しております。また並行して、リリース後の早期事業拡大を目指して、各種買取強化施策による商品在庫の積み増しを進めております。
堅調に業績推移している山徳社においても、拠点追加投資及び人材採用を進め、査定完了までの時間短縮、事業規模拡大に伴う取扱商品の物量増への対応及び新規商材導入・拡大等一層の業務改善を推し進め、顧客満足の向上に努めて、さらなる収益力向上を図ってまいります。
③リユースBtoB領域(テイツー)
独自のトレカ査定システム「TAYS(テイズ)」を開発し、リユース業界のクラウドPOSとして高いシェアを占める株式会社NOVASTOの「ReCORE(リコア)」との連携による機能強化等により、買取王国店舗をはじめ、導入店舗が順調に増加しております。導入店舗よりTAYSに関するユーザー目線での改良点のフィードバックを密接に得ることで機能向上につなげ、引き続きTAYSの拡販を進めてまいります。
その他、グループビジョン「リユースで地域と世界をつなぐ」実現に向けた取り組みの一環として、「地方創生」をテーマにしたCSV(Creating Shared Value=共通価値の創造)活動を推進し、地域の魅力の発信や町への集客を実現するために必要とされる「場」(店舗・まんが館、仮想空間など)の創造を探求しております。
これら地域の再生活動には、子どもの未来を応援することをテーマにした様々なコンテンツも融合させ、既存事業の活動にも活かすことでグループビジョンの実現を果たしてまいります。
(2) 財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の総資産は97億9千5百万円となり、前連結会計年度末と比較して4億2千9百万円増加いたしました。これは主に商品の増加によるものです。負債合計は50億2百万円となり、前連結会計年度末と比較して5億2千7百万円増加いたしました。これは、1年以内返済予定の長期借入金を減少させた一方で短期借入金及び長期借入金を増加させたことによるものです。純資産は47億9千3百万円となり、前連結会計年度末と比べて9千8百万円減少いたしました。これは主に四半期純利益の計上により利益剰余金が増加した一方、自己株式の取得及び配当の実施により株主資本が減少したためです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。