有価証券報告書-第92期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」とい
う。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、世界的な新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、厳しい状況が
続き、感染拡大の防止策を講じる中、一時持ち直しの兆しがみられましたが、再び緊急事態宣言が主要都市など
で発令されるなど景気の先行きについては不透明な状況となりました。
こうした経済状況の中、当社グループにおいても新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、放送関連事業で
はスポンサーの営業自粛にともなう広告出稿のキャンセルやイベントの中止等による売上高の減少がありました
が、引き続き積極的な営業活動に努める一方、人件費や諸経費の抑制を図り収益確保に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ2億56百万円増加し、98億32百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ1億67百万円増加し、40億55百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ89百万円増加し、57億77百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の業績は、売上高38億2百万円(前年同期比13.3%減)、営業利益24百万円(前年同期比76.8
%減)、経常利益72百万円(前年同期比57.4%減)、親会社株主に帰属する当期純損失35百万円(前年同期は
親会社株式に帰属する当期純利益1億26百万円)となりました。 セグメントごとの経営成績(セグメント間の内部取引消去前)は次のとおりであります。
(放送関連事業)
2020年の国内総広告費は、新型コロナウイルスの感染症拡大の影響により、9年ぶりのマイナス成長となりま
した。
このような状況の中で、当社は、テレビ・ラジオ・報道ともに地域情報を発信することを念頭におき、番組制作、報道取材活動に取り組んでまいりました。
その結果、当連結会計年度における売上高は、テレビ31億5百万円(前年同期比8.1%減)、ラジオ3億87百万円(前年同期比17.6%減)となり、その他事業収入を含めた売上高は35億71百万円(前年同期比11.1%減)となり、費用においては催物費や番組費の減少によって、営業利益は28百万円(前年同期比69.8%減)となりました。
(その他の事業)
その他の事業では、広告代理事業において大幅な減収となったことなどにより、売上高は4億82百万円(前年同期比27.4%減)、営業損失は4百万円(前年同期は営業利益8百万円)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて95百万円増加し、当連結会計年度末には7億24百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、2億84百万円の収入(前年同期は3億21百万円の収入)となりました。
これは主に、税金等調整前当期純利益73百万円(前年同期は1億86百万円)と売上債権の減少81百万円(前年同
期は21百万円の減少)やその他の負債の増加49百万円(前年同期は0百万円の減少)などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは3億62百万円の支出(前年同期は1億73百万円の支出)となりました。
これは主に有形固定資産の取得3億76百万円(前年同期は2億1百万円)や補助金収入27百万円(前年同期は
15百万円)などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは1億73百万円の収入(前年同期は19百万円の支出)となりました。これ
は主に長期借入れによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループの事業の性質上、特に記載するべき事項はありません。
b.受注実績
当社グループの事業の性質上、特に記載するべき事項はありません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりでありま
す。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されており
ます。この連結財務諸表の作成にあたって、損益または資産の状況に影響を与える見積り、判断は上述の基準及び
過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づき行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性がある
ため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループでは、繰延税金資産の回収可能性や固定資産の減損会計の特に重要な会計上の見積りについては、直近の利益推移や日本民間放送連盟研究所が発表しているテレビ・ラジオの営業収入の中期見通し及び当社グルー
プの設備投資計画などの合理的であると判断される要素に基づいて算定しており、また、前連結会計年度において
は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による広告需要の減退に伴う売上高の減少の影響を半年程度の期間と
し、それ以降回復に向かうことを想定しておりましたが、当連結会計年度における新型コロナウイルス感染症によ
る影響を踏まえて、当該傾向が翌連結会計年度一杯まで続くと仮定を変更しております。しかしながら、一旦新型
コロナウイルス感染症が収束したとしても、再度感染拡大がおこることで、経済の低迷が長期化した場合には、売
上高の減少などにより翌年度以降の連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。
また、その他、当社グループにおいて重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定を伴う会計方針である
ものとして貸倒引当金があります。
当社グループは、債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権
等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。放送事業活動により発
生する種々の信用リスクに対して営業部門が信用リスクを定量・定性面から管理・評価するとともに、営業部門か
ら独立した部署が回収状況及び滞留債権の状況を営業部門の会議にて定期的にレビューし回収可能性の検討を行っ
ており、必要十分な金額を引当計上していると考えております。しかしながら、この度の新型コロナウイルス感染
症の感染拡大により景況が急激に悪化し、広告代理店やスポンサーの資金繰りに問題が発生した場合、見積りとは
異なることがあり、引当金の計上金額が大きく修正される可能性があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、次のとおりであります。
a.財政状態の分析
(資産の部)
当連結会計年度末の資産合計は、98億32百万円となり、前連結会計年度に比べ2億56百万円増加いたしました。 流動資産は、前連結会計年度に比べ24百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が増加したことな
どによるものであります。
固定資産においては、当連結会計年度の設備投資は3億14百万円ありました。売却及び除却資産は0百万円であ
り、減価償却費は1億83百万円となったことなどにより、有形固定資産は前連結会計年度に比べ1億30百万円増加
し、また投資有価証券の評価差額が前連結会計年度に比べ1億70百万円増加したことなどにより、固定資産は前
連結会計年度に比べ2億31百万円増加いたしました。
(負債の部)
流動負債は、前連結会計年度に比4億81百万円増加いたしました。これは主に設備関係未払金は減少しました
が、1年内返済予定の長期借入金が増加したことなどによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度に比べ3億14百万円の減少となりました。これは主に繰延税金負債が増加しました
が、長期借入金が減少したことなどによるものであります。
(純資産の部)
株主資本の利益剰余金において親会社株主に帰属する当期純損失が35百万円となり、またその他の包括利益累計
額は、その他有価証券評価差額金が前連結会計年度に比べ1億33百万円増加したことなどにより、純資産合計は
前連結会計年度に比べ89百万円増加いたしました。
b.経営成績の分析
当連結会計年度における日本の総広告費は、世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、9年ぶり
のマイナス成長となりました。このような状況の中、放送関連事業においては、特別番組の放送やインターネッ
ト配信などを積極的に実施いたしました。また、2018年度に策定した「第4次経営3か年計画」の最終年であり、
「安定した営業利益を確保するための対策を継続して実行し内部留保の充実を図るとともに、社員各自が労働の
質を高めつつ、テレビ、ラジオの放送を通じて『媒体力』と『商品力』を向上させる」を目標に掲げ、各部門が
計画実行を推進してまいりました。
その結果、当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ13.3%減収の38億2百万円となりました。 利益につきましては、売上高の減少などによって、営業利益は24百万円(前年同期比76.8%減)、経常利益は72
百万円(前年同期比57.4%減)、親会社株主に帰属する当期純損失は35百万円(前年同期は親会社株主に帰属する
当期純利益1億26百万円)となりました。
放送局を取り巻く環境は猛烈なスピードで変化しており、収益を確保できるビジネスモデルも不透明で課題が
山積しており、また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、先行きが不透明な状況となっており
ます。そうした厳しい環境においても、放送事業に付託された使命を果たしていくために、新たに「第5次経営
3か年計画」を策定し、より一層の経営改善を実行してまいります。
c.キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシ
ュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(3)資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、今後予定されている大型のデジタル再投資に向けてよ
り強固な財務基盤を目指し、安定的な営業キャッシュ・フローの創出に努めております。
当社グループは、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしてお
ります。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金については短期借入金で、設備投資などの長期
資金は、固定金利の長期借入金で調達しております。
なお、今後予定されている大型のデジタル再投資につきましては、内部資金及び固定金利の長期借入金で調達す
る予定であります。
(4)当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリス
ク」に記載のとおりであります。
(5)セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(放送関連事業)
売上高は、テレビ31億5百万円(前年同期比8.1%減)、ラジオ3億87百万円(前年同期比17.6%減)となり、その他事業収入を含めた売上高は35億71百万円(前年同期比11.1%減)となり、費用においては催物費や番組費
等の減少によって、セグメント利益は28百万円(前年同期比69.8%減)となりました。
セグメント資産は、主に投資有価証券が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ2億45百万円増加の
96億22百万円となりました。
(その他の事業) その他事業では、広告代理業において大幅な減収となったことなどにより、売上高は4億82百万円(前年同期比
27.4%減)、セグメント損失は4百万円(前年同期はセグメント利益8百万円)となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ3百万円減少し3億51百万円となりました。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」とい
う。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、世界的な新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、厳しい状況が
続き、感染拡大の防止策を講じる中、一時持ち直しの兆しがみられましたが、再び緊急事態宣言が主要都市など
で発令されるなど景気の先行きについては不透明な状況となりました。
こうした経済状況の中、当社グループにおいても新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、放送関連事業で
はスポンサーの営業自粛にともなう広告出稿のキャンセルやイベントの中止等による売上高の減少がありました
が、引き続き積極的な営業活動に努める一方、人件費や諸経費の抑制を図り収益確保に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ2億56百万円増加し、98億32百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ1億67百万円増加し、40億55百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ89百万円増加し、57億77百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の業績は、売上高38億2百万円(前年同期比13.3%減)、営業利益24百万円(前年同期比76.8
%減)、経常利益72百万円(前年同期比57.4%減)、親会社株主に帰属する当期純損失35百万円(前年同期は
親会社株式に帰属する当期純利益1億26百万円)となりました。 セグメントごとの経営成績(セグメント間の内部取引消去前)は次のとおりであります。
(放送関連事業)
2020年の国内総広告費は、新型コロナウイルスの感染症拡大の影響により、9年ぶりのマイナス成長となりま
した。
このような状況の中で、当社は、テレビ・ラジオ・報道ともに地域情報を発信することを念頭におき、番組制作、報道取材活動に取り組んでまいりました。
その結果、当連結会計年度における売上高は、テレビ31億5百万円(前年同期比8.1%減)、ラジオ3億87百万円(前年同期比17.6%減)となり、その他事業収入を含めた売上高は35億71百万円(前年同期比11.1%減)となり、費用においては催物費や番組費の減少によって、営業利益は28百万円(前年同期比69.8%減)となりました。
(その他の事業)
その他の事業では、広告代理事業において大幅な減収となったことなどにより、売上高は4億82百万円(前年同期比27.4%減)、営業損失は4百万円(前年同期は営業利益8百万円)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて95百万円増加し、当連結会計年度末には7億24百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、2億84百万円の収入(前年同期は3億21百万円の収入)となりました。
これは主に、税金等調整前当期純利益73百万円(前年同期は1億86百万円)と売上債権の減少81百万円(前年同
期は21百万円の減少)やその他の負債の増加49百万円(前年同期は0百万円の減少)などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは3億62百万円の支出(前年同期は1億73百万円の支出)となりました。
これは主に有形固定資産の取得3億76百万円(前年同期は2億1百万円)や補助金収入27百万円(前年同期は
15百万円)などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは1億73百万円の収入(前年同期は19百万円の支出)となりました。これ
は主に長期借入れによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループの事業の性質上、特に記載するべき事項はありません。
b.受注実績
当社グループの事業の性質上、特に記載するべき事項はありません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 令和2年4月1日 至 令和3年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 放送関連事業(千円) | 3,491,438 | 89.4 |
| その他の事業(千円) | 310,698 | 64.8 |
| 合計(千円) | 3,802,136 | 86.7 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 平成31年4月1日 至 令和2年3月31日) | 当連結会計年度 (自 令和2年4月1日 至 令和3年3月31日) | ||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
| ㈱TBSテレビ | 905,598 | 20.6 | 858,132 | 22.6 |
| ㈱博報堂DYメディアパートナーズ | 457,745 | 10.4 | 456,628 | 12.0 |
| ㈱電通 | 398,038 | 9.1 | 328,822 | 8.6 |
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりでありま
す。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されており
ます。この連結財務諸表の作成にあたって、損益または資産の状況に影響を与える見積り、判断は上述の基準及び
過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づき行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性がある
ため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループでは、繰延税金資産の回収可能性や固定資産の減損会計の特に重要な会計上の見積りについては、直近の利益推移や日本民間放送連盟研究所が発表しているテレビ・ラジオの営業収入の中期見通し及び当社グルー
プの設備投資計画などの合理的であると判断される要素に基づいて算定しており、また、前連結会計年度において
は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による広告需要の減退に伴う売上高の減少の影響を半年程度の期間と
し、それ以降回復に向かうことを想定しておりましたが、当連結会計年度における新型コロナウイルス感染症によ
る影響を踏まえて、当該傾向が翌連結会計年度一杯まで続くと仮定を変更しております。しかしながら、一旦新型
コロナウイルス感染症が収束したとしても、再度感染拡大がおこることで、経済の低迷が長期化した場合には、売
上高の減少などにより翌年度以降の連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。
また、その他、当社グループにおいて重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定を伴う会計方針である
ものとして貸倒引当金があります。
当社グループは、債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権
等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。放送事業活動により発
生する種々の信用リスクに対して営業部門が信用リスクを定量・定性面から管理・評価するとともに、営業部門か
ら独立した部署が回収状況及び滞留債権の状況を営業部門の会議にて定期的にレビューし回収可能性の検討を行っ
ており、必要十分な金額を引当計上していると考えております。しかしながら、この度の新型コロナウイルス感染
症の感染拡大により景況が急激に悪化し、広告代理店やスポンサーの資金繰りに問題が発生した場合、見積りとは
異なることがあり、引当金の計上金額が大きく修正される可能性があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、次のとおりであります。
a.財政状態の分析
(資産の部)
当連結会計年度末の資産合計は、98億32百万円となり、前連結会計年度に比べ2億56百万円増加いたしました。 流動資産は、前連結会計年度に比べ24百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が増加したことな
どによるものであります。
固定資産においては、当連結会計年度の設備投資は3億14百万円ありました。売却及び除却資産は0百万円であ
り、減価償却費は1億83百万円となったことなどにより、有形固定資産は前連結会計年度に比べ1億30百万円増加
し、また投資有価証券の評価差額が前連結会計年度に比べ1億70百万円増加したことなどにより、固定資産は前
連結会計年度に比べ2億31百万円増加いたしました。
(負債の部)
流動負債は、前連結会計年度に比4億81百万円増加いたしました。これは主に設備関係未払金は減少しました
が、1年内返済予定の長期借入金が増加したことなどによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度に比べ3億14百万円の減少となりました。これは主に繰延税金負債が増加しました
が、長期借入金が減少したことなどによるものであります。
(純資産の部)
株主資本の利益剰余金において親会社株主に帰属する当期純損失が35百万円となり、またその他の包括利益累計
額は、その他有価証券評価差額金が前連結会計年度に比べ1億33百万円増加したことなどにより、純資産合計は
前連結会計年度に比べ89百万円増加いたしました。
b.経営成績の分析
当連結会計年度における日本の総広告費は、世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、9年ぶり
のマイナス成長となりました。このような状況の中、放送関連事業においては、特別番組の放送やインターネッ
ト配信などを積極的に実施いたしました。また、2018年度に策定した「第4次経営3か年計画」の最終年であり、
「安定した営業利益を確保するための対策を継続して実行し内部留保の充実を図るとともに、社員各自が労働の
質を高めつつ、テレビ、ラジオの放送を通じて『媒体力』と『商品力』を向上させる」を目標に掲げ、各部門が
計画実行を推進してまいりました。
その結果、当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ13.3%減収の38億2百万円となりました。 利益につきましては、売上高の減少などによって、営業利益は24百万円(前年同期比76.8%減)、経常利益は72
百万円(前年同期比57.4%減)、親会社株主に帰属する当期純損失は35百万円(前年同期は親会社株主に帰属する
当期純利益1億26百万円)となりました。
放送局を取り巻く環境は猛烈なスピードで変化しており、収益を確保できるビジネスモデルも不透明で課題が
山積しており、また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、先行きが不透明な状況となっており
ます。そうした厳しい環境においても、放送事業に付託された使命を果たしていくために、新たに「第5次経営
3か年計画」を策定し、より一層の経営改善を実行してまいります。
c.キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシ
ュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(3)資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、今後予定されている大型のデジタル再投資に向けてよ
り強固な財務基盤を目指し、安定的な営業キャッシュ・フローの創出に努めております。
当社グループは、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしてお
ります。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金については短期借入金で、設備投資などの長期
資金は、固定金利の長期借入金で調達しております。
なお、今後予定されている大型のデジタル再投資につきましては、内部資金及び固定金利の長期借入金で調達す
る予定であります。
(4)当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリス
ク」に記載のとおりであります。
(5)セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(放送関連事業)
売上高は、テレビ31億5百万円(前年同期比8.1%減)、ラジオ3億87百万円(前年同期比17.6%減)となり、その他事業収入を含めた売上高は35億71百万円(前年同期比11.1%減)となり、費用においては催物費や番組費
等の減少によって、セグメント利益は28百万円(前年同期比69.8%減)となりました。
セグメント資産は、主に投資有価証券が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ2億45百万円増加の
96億22百万円となりました。
(その他の事業) その他事業では、広告代理業において大幅な減収となったことなどにより、売上高は4億82百万円(前年同期比
27.4%減)、セグメント損失は4百万円(前年同期はセグメント利益8百万円)となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ3百万円減少し3億51百万円となりました。