有価証券報告書-第72期(2024/04/01-2025/03/31)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度の売上高は17,377百万円(前年比100.2%)で27百万円の増収、営業利益は1,120百万円(前年比134.0%)で284百万円、経常利益は1,453百万円(前年比132.0%)で351百万円の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は916百万円(前年比98.2%)で16百万円の減益となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、各セグメントの売上高及び営業利益につきましては、セグメント間の内部売上高又は振替高の消去前金額を記載しております。
民間放送事業におきましては、テレビは、個人視聴率において、全日、ゴールデン、プライム、ノンプライムの4つの区分のうち、全日、ノンプライムでトップを獲得しました。ゴールデン、プライムは2位となりました。放送広告市況において北部九州地区のテレビスポット広告の出稿量が前期を上回り、テレビスポット収入は増加、ローカルタイム収入も2期連続で売上記録を更新する等して増加となりましたが、その他売上が前期に行われた世界水泳選手権2023福岡大会の放送番組代理制作収入の反動減等で減少する等して、テレビ部門全体で減収となりました。ラジオ部門も前連結会計年度よりも減収となり、民間放送事業全体としての売上高は15,396百万円(前年比99.1%)で136百万円の減収となりました。営業費用は、支出を厳格に管理する姿勢で臨んだ結果減少し、セグメント利益は2,660百万円(前年比106.7%)で166百万円の増益となりました。
不動産事業におきましては、売上高は976百万円(前年比103.5%)で33百万円の増収、セグメント利益は482百万円(前年比96.3%)で18百万円の減益となりました。
その他のセグメントにおきましては、51回目を迎え、ゴルフ×音楽×アウトドアを融合させた「夏フェス」をテーマに「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント2024」を開催するなどし、売上高は1,191百万円(前年比120.0%)で198百万円の増収、セグメント利益は124百万円(前年比2646.4%)で119百万円の増益となりました。
財政状態は次のとおりであります。
(総資産)
当連結会計年度末における総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ2,330百万円増加し、46,698百万円となりました。これは主に、投資有価証券が2,329百万円と、受取手形が445百万円、それぞれ増加し、売掛金が314百万円と、有形固定資産が139百万円、それぞれ減少したこと等によります。
(総負債)
当連結会計年度末における総負債の残高は、前連結会計年度末に比べ584百万円増加し、10,808百万円となりました。これは主に、繰延税金負債が440百万円と、未払金が191百万円、それぞれ増加したこと等によります。
(純資産)
前連結会計年度末に比べ1,745百万円増加し、35,890百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益を916百万円計上したこと等により利益剰余金が859百万円と、その他有価証券評価差額金が891百万円、それぞれ増加したこと等によります。
以上の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の77.0%から76.9%へ0.1ポイント下降いたしました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、営業活動により1,990百万円、投資活動により1,962百万円、それぞれ獲得しましたが、一方、財務活動により57百万円使用しました。この結果、現金及び現金同等物(以下、資金)は3,893百万円増加し、14,348百万円(前年比137.2%)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、前連結会計年度に比べ273百万円増加し、1,990百万円(前年比115.9%)となりました。その主な要因は、収入として税金等調整前当期純利益1,298百万円、減価償却費881百万円、支出として法人税等の支払額400百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、1,962百万円となりました。その主な要因は、収入として定期預金の純増減額3,650百万円、支出として投資有価証券の取得による支出1,098百万円、有形固定資産の取得による支出377百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、前連結会計年度に比べ11百万円減少し、57百万円(前年比83.3%)となりました。その要因は、配当金の支払額57百万円であります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及びそれぞれの総販売実績に対する割合は次のとおりであります
*1 株式会社電通につきましては、株式会社電通、株式会社電通東日本、株式会社電通西日本及び株式会社電通九州に対する販売実績の合計を記載しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 経営成績
当期における日本経済は、雇用・所得環境が改善する等して緩やかな回復基調で推移したものの、物価上昇や国際情勢、金融・為替市場の不安定化等により、依然として先行き不透明な状態が続きました。一方、当社グループの主力事業分野の放送広告市況においては、北部九州地区のテレビスポット広告の出稿量が前期を上回ったものの、その成長率は1%台にとどまり、依然として厳しい状況となりました。
このような情勢の中、当社グループの主力事業の放送部門を含む九州朝日放送株式会社(以下、KBC)は、テレビ部門においては、2024年度の視聴率について、個人視聴率で、全日、ゴールデン、プライム、ノンプライムの4区分のうち、全日、ノンプライムでトップを獲得しました。ゴールデン、プライムは2位でした。世帯視聴率では、全日、プライム、ノンプライムでトップを獲得しています。
自社制作番組では、看板番組である「アサデス。KBC」が、個人視聴率において、パート1(午前6時から6時45分)4.0%、パート2(午前6時45分から8時)7.3%と、いずれも同時間帯1位を獲得しました。地元密着の朝の情報番組として、福岡・佐賀の視聴者の皆様から信頼をいただいています。このほか、木曜深夜のバラエティ「ぼる部屋」も昨年に引き続き同時間帯トップでした。また、2025年1月から新たに夕方生ワイド情報番組「ぎゅっと」(月~金、16時48分から19時)を立ち上げました。「アサデス。KBC」に次ぐ新たなフラッグシップとなる番組を夕方帯に作り上げていくことで、タイムテーブル全体の強化を図るとともに新たなファン層の獲得を狙います。
放送業界は総個人視聴率(PUT)の下落傾向が続いており、テレビを取り巻く環境はいっそう厳しくなっています。KBCでは生活者視点でのマーケティングを強化し、それに基づいたコンテンツ制作に取り組んでいます。あわせて20代から40代のアクティブファミリー層に重点を置いた新たなファン層の開拓にも力を入れています。
また、地域共創プロジェクト「ふるさとWish」等を通して地域の課題解決や防災に関する取り組みも推進しています。
引き続き、地域密着のタイムリーで役立つ情報でエリアの視聴者の支持拡大を目指していきます。
ラジオ部門においては、2027年度までの中期経営計画に掲げた「ONLY ONE 地域とともにあるメディア」の一翼として、地域の人びととのつながりを大切にしたコンテンツ制作に注力しています。
朝ワイド番組「アサデス。ラジオ」(月曜~金曜午前6時30分から正午)では、福岡・佐賀の最新ニュースをいち早く届けるとともに、5時間半の放送の中で多くのリスナーに参加してもらいながら双方向のやりとりで共感を得られる番組づくりを行いました。また、放送41周年を迎えた午後ワイド番組「PAO~N(パオ~ン)」は、福岡サンパレスで有料イベントを行い、2,300人の来場者と600人以上の有料配信視聴者を沸かせました。50回目の「KBCラジオ・チャリティ・ミュージックソン」では、パーソナリティや番組等を50種のトレーディングカードにして販売し、売上の半額を通りゃんせ基金へ寄付することで募金額の倍増につなげるとともに、リスナーにラジオらしい交流の場を提供しました。
その他の部門の催物事業においては、展覧会が好調でした。中でも1月から開催した「誕生85周年記念トムとジェリー展」は、2019年の福岡市美術館リニューアルオープン以降の催物で最多となる14万人の動員を記録し、70百万円を超える直接利益を計上しました。また、51回目を迎えた「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント2024」は、4日間天候にも恵まれ、ゴルフ×音楽×アウトドアを融合させた「夏フェス」をテーマに盛り上がりを見せました。その結果、2年連続で大会4日間で2万人を超える入場者を記録しました。
デジタル関連では、「アサデス。アプリ」が44万ダウンロードを突破しました。2024年11月にフルリニューアルを実施し、さらに使いやすさを追求しました。リニューアルに合わせてバナー広告の運用見直し等を行い、アプリの運営費を上回る収益を得ることができるようになりました。2025年3月をもって約3年間続けてきた番組の同時配信「どこでもアサデス。」を終了しましたが、新しいコンテンツ開発を進めていく予定です。今後も利用者の利便性を向上させ、2025年度は50万ダウンロードを目指します。
当連結会計年度の売上高は17,377百万円(前年比100.2%)で27百万円の増収、営業利益は1,120百万円(前年比134.0%)で284百万円、経常利益は1,453百万円(前年比132.0%)で351百万円の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は916百万円(前年比98.2%)で16百万円の減益となりました。
なお、各事業の詳細については、「(1) 経営成績等の状況の概要」の「① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
② 財政状態
当連結会計年度末における財政状態の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要」の「① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
③ キャッシュ・フロー
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要」の「② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループは、必要な運転資金及び設備投資資金については、原則として自己資金で賄うこととしております。今後も所要資金は「営業活動によるキャッシュ・フロー」を源泉に、自己資金にて対応する考えであります。資金については、手許流動性を売上高の3ヶ月分相当に維持すること等により、流動性リスクを管理しております。
④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度の売上高は17,377百万円(前年比100.2%)で27百万円の増収、営業利益は1,120百万円(前年比134.0%)で284百万円、経常利益は1,453百万円(前年比132.0%)で351百万円の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は916百万円(前年比98.2%)で16百万円の減益となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、各セグメントの売上高及び営業利益につきましては、セグメント間の内部売上高又は振替高の消去前金額を記載しております。
民間放送事業におきましては、テレビは、個人視聴率において、全日、ゴールデン、プライム、ノンプライムの4つの区分のうち、全日、ノンプライムでトップを獲得しました。ゴールデン、プライムは2位となりました。放送広告市況において北部九州地区のテレビスポット広告の出稿量が前期を上回り、テレビスポット収入は増加、ローカルタイム収入も2期連続で売上記録を更新する等して増加となりましたが、その他売上が前期に行われた世界水泳選手権2023福岡大会の放送番組代理制作収入の反動減等で減少する等して、テレビ部門全体で減収となりました。ラジオ部門も前連結会計年度よりも減収となり、民間放送事業全体としての売上高は15,396百万円(前年比99.1%)で136百万円の減収となりました。営業費用は、支出を厳格に管理する姿勢で臨んだ結果減少し、セグメント利益は2,660百万円(前年比106.7%)で166百万円の増益となりました。
不動産事業におきましては、売上高は976百万円(前年比103.5%)で33百万円の増収、セグメント利益は482百万円(前年比96.3%)で18百万円の減益となりました。
その他のセグメントにおきましては、51回目を迎え、ゴルフ×音楽×アウトドアを融合させた「夏フェス」をテーマに「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント2024」を開催するなどし、売上高は1,191百万円(前年比120.0%)で198百万円の増収、セグメント利益は124百万円(前年比2646.4%)で119百万円の増益となりました。
財政状態は次のとおりであります。
(総資産)
当連結会計年度末における総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ2,330百万円増加し、46,698百万円となりました。これは主に、投資有価証券が2,329百万円と、受取手形が445百万円、それぞれ増加し、売掛金が314百万円と、有形固定資産が139百万円、それぞれ減少したこと等によります。
(総負債)
当連結会計年度末における総負債の残高は、前連結会計年度末に比べ584百万円増加し、10,808百万円となりました。これは主に、繰延税金負債が440百万円と、未払金が191百万円、それぞれ増加したこと等によります。
(純資産)
前連結会計年度末に比べ1,745百万円増加し、35,890百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益を916百万円計上したこと等により利益剰余金が859百万円と、その他有価証券評価差額金が891百万円、それぞれ増加したこと等によります。
以上の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の77.0%から76.9%へ0.1ポイント下降いたしました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、営業活動により1,990百万円、投資活動により1,962百万円、それぞれ獲得しましたが、一方、財務活動により57百万円使用しました。この結果、現金及び現金同等物(以下、資金)は3,893百万円増加し、14,348百万円(前年比137.2%)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、前連結会計年度に比べ273百万円増加し、1,990百万円(前年比115.9%)となりました。その主な要因は、収入として税金等調整前当期純利益1,298百万円、減価償却費881百万円、支出として法人税等の支払額400百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、1,962百万円となりました。その主な要因は、収入として定期預金の純増減額3,650百万円、支出として投資有価証券の取得による支出1,098百万円、有形固定資産の取得による支出377百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、前連結会計年度に比べ11百万円減少し、57百万円(前年比83.3%)となりました。その要因は、配当金の支払額57百万円であります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高 (千円) | 前年比 (%) |
| 民間放送事業 | 15,351,011 | 99.0 |
| 不動産事業 | 901,339 | 103.9 |
| その他 | 1,124,757 | 115.0 |
| 合計 | 17,377,108 | 100.2 |
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及びそれぞれの総販売実績に対する割合は次のとおりであります
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 金額 (千円) | 割合 (%) | 金額 (千円) | 割合 (%) | |
| 株式会社電通 *1 | 4,531,233 | 26.1 | 4,413,399 | 25.4 |
| 株式会社博報堂DYメディアパートナーズ | 2,384,622 | 13.7 | 2,552,816 | 14.7 |
| 株式会社テレビ朝日 | 1,879,859 | 10.8 | 1,759,256 | 10.1 |
*1 株式会社電通につきましては、株式会社電通、株式会社電通東日本、株式会社電通西日本及び株式会社電通九州に対する販売実績の合計を記載しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 経営成績
当期における日本経済は、雇用・所得環境が改善する等して緩やかな回復基調で推移したものの、物価上昇や国際情勢、金融・為替市場の不安定化等により、依然として先行き不透明な状態が続きました。一方、当社グループの主力事業分野の放送広告市況においては、北部九州地区のテレビスポット広告の出稿量が前期を上回ったものの、その成長率は1%台にとどまり、依然として厳しい状況となりました。
このような情勢の中、当社グループの主力事業の放送部門を含む九州朝日放送株式会社(以下、KBC)は、テレビ部門においては、2024年度の視聴率について、個人視聴率で、全日、ゴールデン、プライム、ノンプライムの4区分のうち、全日、ノンプライムでトップを獲得しました。ゴールデン、プライムは2位でした。世帯視聴率では、全日、プライム、ノンプライムでトップを獲得しています。
自社制作番組では、看板番組である「アサデス。KBC」が、個人視聴率において、パート1(午前6時から6時45分)4.0%、パート2(午前6時45分から8時)7.3%と、いずれも同時間帯1位を獲得しました。地元密着の朝の情報番組として、福岡・佐賀の視聴者の皆様から信頼をいただいています。このほか、木曜深夜のバラエティ「ぼる部屋」も昨年に引き続き同時間帯トップでした。また、2025年1月から新たに夕方生ワイド情報番組「ぎゅっと」(月~金、16時48分から19時)を立ち上げました。「アサデス。KBC」に次ぐ新たなフラッグシップとなる番組を夕方帯に作り上げていくことで、タイムテーブル全体の強化を図るとともに新たなファン層の獲得を狙います。
放送業界は総個人視聴率(PUT)の下落傾向が続いており、テレビを取り巻く環境はいっそう厳しくなっています。KBCでは生活者視点でのマーケティングを強化し、それに基づいたコンテンツ制作に取り組んでいます。あわせて20代から40代のアクティブファミリー層に重点を置いた新たなファン層の開拓にも力を入れています。
また、地域共創プロジェクト「ふるさとWish」等を通して地域の課題解決や防災に関する取り組みも推進しています。
引き続き、地域密着のタイムリーで役立つ情報でエリアの視聴者の支持拡大を目指していきます。
ラジオ部門においては、2027年度までの中期経営計画に掲げた「ONLY ONE 地域とともにあるメディア」の一翼として、地域の人びととのつながりを大切にしたコンテンツ制作に注力しています。
朝ワイド番組「アサデス。ラジオ」(月曜~金曜午前6時30分から正午)では、福岡・佐賀の最新ニュースをいち早く届けるとともに、5時間半の放送の中で多くのリスナーに参加してもらいながら双方向のやりとりで共感を得られる番組づくりを行いました。また、放送41周年を迎えた午後ワイド番組「PAO~N(パオ~ン)」は、福岡サンパレスで有料イベントを行い、2,300人の来場者と600人以上の有料配信視聴者を沸かせました。50回目の「KBCラジオ・チャリティ・ミュージックソン」では、パーソナリティや番組等を50種のトレーディングカードにして販売し、売上の半額を通りゃんせ基金へ寄付することで募金額の倍増につなげるとともに、リスナーにラジオらしい交流の場を提供しました。
その他の部門の催物事業においては、展覧会が好調でした。中でも1月から開催した「誕生85周年記念トムとジェリー展」は、2019年の福岡市美術館リニューアルオープン以降の催物で最多となる14万人の動員を記録し、70百万円を超える直接利益を計上しました。また、51回目を迎えた「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント2024」は、4日間天候にも恵まれ、ゴルフ×音楽×アウトドアを融合させた「夏フェス」をテーマに盛り上がりを見せました。その結果、2年連続で大会4日間で2万人を超える入場者を記録しました。
デジタル関連では、「アサデス。アプリ」が44万ダウンロードを突破しました。2024年11月にフルリニューアルを実施し、さらに使いやすさを追求しました。リニューアルに合わせてバナー広告の運用見直し等を行い、アプリの運営費を上回る収益を得ることができるようになりました。2025年3月をもって約3年間続けてきた番組の同時配信「どこでもアサデス。」を終了しましたが、新しいコンテンツ開発を進めていく予定です。今後も利用者の利便性を向上させ、2025年度は50万ダウンロードを目指します。
当連結会計年度の売上高は17,377百万円(前年比100.2%)で27百万円の増収、営業利益は1,120百万円(前年比134.0%)で284百万円、経常利益は1,453百万円(前年比132.0%)で351百万円の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は916百万円(前年比98.2%)で16百万円の減益となりました。
なお、各事業の詳細については、「(1) 経営成績等の状況の概要」の「① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
② 財政状態
当連結会計年度末における財政状態の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要」の「① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
③ キャッシュ・フロー
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要」の「② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループは、必要な運転資金及び設備投資資金については、原則として自己資金で賄うこととしております。今後も所要資金は「営業活動によるキャッシュ・フロー」を源泉に、自己資金にて対応する考えであります。資金については、手許流動性を売上高の3ヶ月分相当に維持すること等により、流動性リスクを管理しております。
④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。