有価証券報告書-第73期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/26 9:17
【資料】
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【項目】
123項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度の売上高は17,951百万円(前年比103.3%)で574百万円の増収、営業利益は1,322百万円(前年比118.0%)で201百万円、経常利益は1,744百万円(前年比120.0%)で291百万円の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は1,109百万円(前年比121.2%)で193百万円の増益となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、各セグメントの売上高及び営業利益につきましては、セグメント間の内部売上高又は振替高の消去前金額を記載しております。
民間放送事業におきましては、テレビは、個人視聴率において、全日、ゴールデン、プライム、ノンプライムの4つの区分のうち、全日、プライム、ノンプライムでトップを獲得し、ゴールデンは2位でした。放送広告市況において北部九州地区のテレビスポット広告の出稿量が前期を下回りましたが、テレビスポット収入は増加、ローカルタイム収入も3期連続で売上記録を更新する等して増加となり、テレビ部門全体で増収となりました。ラジオ部門は前連結会計年度よりも減収となり、民間放送事業全体としての売上高は16,035百万円(前年比104.2%)で639百万円の増収となりました。営業費用は、支出を厳格に管理する姿勢で臨み、結果、セグメント利益は2,976百万円(前年比111.9%)で315百万円の増益となりました。
不動産事業におきましては、売上高は994百万円(前年比101.8%)で17百万円の増収、セグメント利益は459百万円(前年比95.4%)で22百万円の減益となりました。
その他のセグメントにおきましては、52回目を迎え、「夏フェス!オーガスタ」をテーマに「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント2025」を開催するなどし、売上高は1,191百万円(前年比99.9%)で0百万円の減収、セグメント利益は83百万円(前年比67.6%)で40百万円の減益となりました。
財政状態は次のとおりであります。
(総資産)
当連結会計年度末における総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ4,766百万円増加し、51,465百万円となりました。これは主に、投資有価証券が5,583百万円と、有形固定資産が960百万円、それぞれ増加し、現金及び預金が1,629百万円減少したこと等によります。
(総負債)
当連結会計年度末における総負債の残高は、前連結会計年度末に比べ899百万円増加し、11,707百万円となりました。これは主に、繰延税金負債が1,317百万円増加し、退職給付に係る負債が191百万円と、未払金が124百万円、それぞれ減少したこと等によります。
(純資産)
前連結会計年度末に比べ3,867百万円増加し、39,757百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益を1,109百万円計上したこと等により利益剰余金が1,052百万円と、その他有価証券評価差額金が2,817百万円、それぞれ増加したこと等によります。
以上の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の76.9%から77.3%へ0.4ポイント上昇いたしました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、営業活動により2,258百万円獲得しましたが、一方、投資活動により3,580百万円、財務活動により57百万円、それぞれ使用しました。この結果、現金及び現金同等物(以下、資金)は1,379百万円減少し、12,969百万円(前年比90.4%)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、前連結会計年度に比べ267百万円増加し、2,258百万円(前年比113.5%)となりました。その主な要因は、収入として税金等調整前当期純利益1,690百万円、減価償却費938百万円、支出として法人税等の支払額652百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、3,580百万円となりました。その主な要因は、収入として定期預金の純増減額250百万円、支出として有形固定資産の取得による支出2,179百万円、投資有価証券の取得による支出1,725百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、57百万円(前年比100.0%)となりました。その要因は、配当金の支払額57百万円であります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高
(千円)
前年比
(%)
民間放送事業15,951,722103.9
不動産事業926,942102.8
その他1,072,82395.4
合計17,951,488103.3

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及びそれぞれの総販売実績に対する割合は次のとおりであります
相手先前連結会計年度当連結会計年度
金額
(千円)
割合
(%)
金額
(千円)
割合
(%)
株式会社電通 *14,413,39925.44,557,04925.4
株式会社博報堂 *22,552,81614.72,724,83515.2
株式会社テレビ朝日1,759,25610.11,768,9229.9

*1 株式会社電通につきましては、株式会社電通、株式会社電通東日本、株式会社電通西日本及び株式会社電通九州に対する販売実績の合計を記載しております。
*2 株式会社博報堂および株式会社博報堂DYメディアパートナーズの統合により、株式会社博報堂DYメディアパートナーズは株式会社博報堂に名称変更されております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 経営成績
当期における日本経済は、年度末に米国・イスラエルとイランの軍事衝突があった影響で、原油高に伴うインフレ懸念から金利が上昇基調となるなど、新たな波乱因子が増えたものの、年度を通しては国内の経済指標において、概ね好調に推移しました。一方、当社グループの主力事業分野の放送広告市況においては、北部九州地区のテレビスポット広告の出稿量が前期を下回り、依然として厳しい状況となりました。
このような情勢の中、当社グループの主力事業の放送部門を含む九州朝日放送株式会社(以下、KBC)は、テレビ部門においては、2025年度の視聴率について、当社は、個人視聴率で、全日、ゴールデン、プライム、ノンプライムの4区分のうち、全日、プライム、ノンプライムがトップ。ゴールデンは2位でした。世帯視聴率は全日、ゴールデン、プライム、ノンプライムの全区分でトップを獲得しています。
自社制作番組では、看板番組である「アサデス。KBC」が、個人視聴率において、パート1(午前6時から6時45分)3.6%、パート2(午前6時45分から8時)7.9%と、いずれも同時間帯1位を獲得しました。地元密着の朝の情報番組として、福岡・佐賀の視聴者の皆様から信頼をいただいています。このほか、木曜深夜のバラエティ「ぼる部屋」も昨年に引き続き同時間帯トップの視聴率を維持しています。この好調な実績を背景に、今年4月改編では放送枠を日曜正午へと移動・拡大いたしました。深夜帯で培った高い支持をベースに、より幅広い層へとリーチを広げ、新たなファン層の獲得とさらなる番組ブランドの確立を目指してまいります。また、昨年1月に開始した夕方生ワイド番組「ぎゅっと」(月~金、16時48分から19時)は、エリア内での認知度は着実に向上しています。特に戦略ターゲットである「49歳以下の男女」のシェアは前年度を上回る推移を見せており、「アサデス。KBC」に並ぶ看板番組への成長が期待されます。今後もさらなる内容強化を図り、夕方からゴールデンタイムへの視聴動線を最適化することで、タイムテーブル全体の視聴率の底上げに注力してまいります。
総個人視聴率(PUT)の下落など、テレビを取り巻く環境は厳しさを増していますが、KBCは今後も「生活者視点のマーケティング」を軸としたコンテンツ制作をさらに深化させてまいります。特に、20代から40代のアクティブファミリー層を重点ターゲットとした新ファン層の開拓に引き続き注力いたします。あわせて、地域共創プロジェクト「ふるさとWish」を通じた地域課題の解決や防災への取り組みも一層加速させ、地域密着の姿勢を堅持します。刻々と変化する時代に合わせ、タイムリーかつ有益な情報発信を継続することで、エリアの皆様からの支持をより確かなものにしてまいります。
ラジオ部門においては、2027年度までの中期経営計画に掲げた「ONLY ONE 地域とともにあるメディア」の一翼として、地域の人びととのつながりを大切にしたコンテンツ制作に注力しています。
ナイターオフ期のバラエティ番組「MANDAN」が第62回ギャラクシー賞のラジオ部門大賞を受賞するなど、各コンテンツは高く評価されています。
朝ワイド番組「アサデス。ラジオ」(月曜~木曜午前6時30分から正午)では、福岡・佐賀の最新ニュースをいち早く届けるとともに、5時間半の放送の中で多くのリスナーに参加してもらいながら双方向のやりとりで共感を得られる番組づくりを行いました。放送42周年を迎えた午後ワイド番組「PAO~N(パオ~ン)」は、昨年9月に公式ファンクラブサービス「わちにんこ倶楽部」を開設し、アクティブリスナーの可視化や囲い込み、マネタイズを実現しています。
その他の部門の催物事業においては、将来的な事業拡大を見据え、本数を昨年から倍増させ17本の興行に取り組みました。うち16本は収支黒字で成功に終わったものの、確実に利益を創出できると考えていた人気アニメの展覧会が動員目標人数に届かず、IPコンテンツを扱う催事の厳しさを実感する結果となりました。また、特別協賛社にSansan株式会社を迎え5年目となった「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント2025」は、4日間で2万4千人を超える観客数となりました。これは2025年度の国内男女ゴルフ62試合中、第2位の入場者数記録となりました。男子プロゴルフの迫力だけでなく、ゴルフ場での本格的な音楽ライブの実施など、ほかの国内トーナメントにはない「夏フェス!オーガスタ」で好評を博していると自負しています。
デジタル関連では、独自のステーションアプリ「アサデス。アプリ」がダウンロード数累計49万件を突破し、ユーザー登録者数が10万人を突破しました。2025年度はこの登録ユーザーに対して番組の告知やお得な情報などをメールで配信する環境を整えました。2026年度は「雨雲レーダー」の実装やホーム画面のユーザーインターフェースを改善するなどして、引き続き新しいコンテンツ開発を進めていく予定です。今後も利用者の利便性を向上させ、2026年度は55万ダウンロード、12万ユーザー登録を目指します。視聴者との放送以外の直接的な接点の確保を強化し、災害インフラや地域密着情報メディアとして成長させるとともに、新たな収益源の確保の場としても強化してまいります。
当連結会計年度の売上高は17,951百万円(前年比103.3%)で574百万円の増収、営業利益は1,322百万円(前年比118.0%)で201百万円、経常利益は1,744百万円(前年比120.0%)で291百万円の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は1,109百万円(前年比121.2%)で193百万円の増益となりました。
なお、各事業の詳細については、「(1) 経営成績等の状況の概要」の「① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
② 財政状態
当連結会計年度末における財政状態の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要」の「① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
③ キャッシュ・フロー
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要」の「② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループは、必要な運転資金及び設備投資資金については、原則として自己資金で賄うこととしております。今後も所要資金は「営業活動によるキャッシュ・フロー」を源泉に、自己資金にて対応する考えであります。資金については、手許流動性を売上高の3ヶ月分相当に維持すること等により、流動性リスクを管理しております。
④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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