四半期報告書-第23期第3四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において、当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1) 業績の状況
<当第3四半期連結累計期間の概況>当社グループが属するIT業界においては、新たな技術革新の波が同時並行で進展し、新規の事業機会が次々に誕生する外部環境となっています。このような中、当社グループは、中期経営計画において2021年までを事業基盤を固める3年間と位置づけ、IT業界をリードするインフルエンサーを目指し、研究開発投資を始めとした施策を実行しています。
このような取り組みの結果、各セグメントの業績は、次の通りとなりました。
① オープンシステム基盤事業
事業継続ソリューションは、主力製品の「LifeKeeper」(*1)の販売が順調に推移したこと、昨年12月に吸収合併した株式会社サードウェアの製品ラインナップが加わったこと等により、好調な増収となりました。また、Red Hat Enterprise Linux(*2)をはじめとするRed Hat, Inc.関連商品(*3)は増収となりました。これらにより、売上高は5,722百万円(前年同期比5.9%増)となりました。
利益面では、前述の通り、事業継続ソリューションが好調に推移したこと等から、セグメント利益は53百万円(同2.4%増)となりました。
② アプリケーション事業
金融機関向けシステム開発・構築支援は、好調な増収となりました。また、MFP向けソフトウェア(*4)製品、「Gluegentシリーズ」(*5)は堅調な増収となりました。一方、金融機関向け経営支援システム販売は第4四半期主体で見込んでいることから、前年同期比では減収となりました。これらにより、売上高は4,413百万円(前年同期比8.7%増)となりました。
利益面では、金融機関向けシステム開発・構築支援において、第2四半期までの不採算案件は収束したものの、当該案件の影響を補いきれず、減益となりました。また、利益率の高い金融機関向け経営支援システム販売が減収となったこと、「Gluegentシリーズ」、MFP向けソフトウェア製品等において研究開発費が増加したことにより、セグメント損失は128百万円(前年同期は54百万円の利益)となりました。
なお、研究開発の成果として、サブスクリプション(*6)ビジネスを支援するプラットフォーム「SIOS bilink」のβ版、MFP向けソフトウェア製品の画像解析技術によって文書内の秘密印を検知し通知するサービス「AI秘密印検知サービス」の提供を開始しました。また、MFP向けソフトウェア製品において、インターフェースの刷新等によりユーザーのコスト削減と利便性向上に寄与する「Quickスキャン V5」を9月より、「SpeedocV4 for RICOH」を10月より提供を開始しています。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は10,135百万円(前年同期比7.1%増)となり、過去最高の第3四半期売上高となりました。
利益面では、前述の通り、オープンシステム基盤事業は増益となりましたが、アプリケーション事業の減益により、営業損失は74百万円(前年同期は営業利益107百万円)、経常損失は34百万円(前年同期は経常利益118百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は74百万円(前年同期は純利益47百万円)となりました。
また、当社グループの重視する経営指標であるEBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)とROIC(年率換算数値、税引後営業利益÷(株主資本+有利子負債))は、次の通りとなりました。
EBITDA:△7百万円(前年同期は167百万円)
ROIC(年率換算数値):△3.2%(前年同期は4.6%)
(*1) LifeKeeper
本番稼働のサーバーとは別に同じ環境の予備サーバーを待機させ、万が一の障害の際には自動的に予備サーバーに業務を引き継がせる役割を担うソフトウェア。
(*2) Red Hat Enterprise Linux
オープンソースソフトウェア&サービス・プロバイダーRed Hat,Inc.が開発するLinux OS。
(*3) Red Hat, Inc.関連商品
オープンソースソフトウェア&サービス・プロバイダーRed Hat,Inc.が開発するオープンソースの製品。
(*4) MFP向けソフトウェア
プリンタ、スキャナー、コピー、FAX等複数の機能を搭載した機器をMFP(Multifunction Peripheralの略)という。MFP上で利用できる文書管理ソフトウェア「Quickスキャン」「Speedoc」等。
(*5) Gluegentシリーズ
IDの管理をクラウドで行うサービス「Gluegent Gate」をはじめ、Google Calendarにチームメンバーの予定管理機能等を付加した「Gluegent Appsグループスケジューラー」等、企業におけるクラウドを利用した業務効率化等を支援するサービス。
(*6) サブスクリプション
ソフトウェア等の製品・サービスを、利用量に応じて従量課金する課金モデル。
(2) 財政状態の分析
①資産
流動資産は、受取手形及び売掛金の減少239百万円、現金及び預金の増加199百万円等の要因により、4,163百万円(前連結会計年度末比5.0%減)となりました。
固定資産は、ソフトウェア仮勘定の増加74百万円、有形固定資産の減少24百万円等の要因により、974百万円(同2.9%増)となりました。
この結果、総資産は、5,137百万円(同3.6%減)となりました。
②負債
流動負債は、受注損失引当金の減少36百万円等の要因により、3,128百万円(前連結会計年度末比0.8%減)となりました。
固定負債は、長期借入金の減少100百万円等の要因により、730百万円(同10.6%減)となりました。
この結果、負債合計は、3,859百万円(同2.8%減)となりました。
③純資産
純資産合計は、当四半期において親会社株主に帰属する四半期純損失74百万円を計上したこと等の要因により、1,278百万円(前連結会計年度末比5.9%減)となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、472百万円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1) 業績の状況
<当第3四半期連結累計期間の概況>当社グループが属するIT業界においては、新たな技術革新の波が同時並行で進展し、新規の事業機会が次々に誕生する外部環境となっています。このような中、当社グループは、中期経営計画において2021年までを事業基盤を固める3年間と位置づけ、IT業界をリードするインフルエンサーを目指し、研究開発投資を始めとした施策を実行しています。
このような取り組みの結果、各セグメントの業績は、次の通りとなりました。
① オープンシステム基盤事業
事業継続ソリューションは、主力製品の「LifeKeeper」(*1)の販売が順調に推移したこと、昨年12月に吸収合併した株式会社サードウェアの製品ラインナップが加わったこと等により、好調な増収となりました。また、Red Hat Enterprise Linux(*2)をはじめとするRed Hat, Inc.関連商品(*3)は増収となりました。これらにより、売上高は5,722百万円(前年同期比5.9%増)となりました。
利益面では、前述の通り、事業継続ソリューションが好調に推移したこと等から、セグメント利益は53百万円(同2.4%増)となりました。
② アプリケーション事業
金融機関向けシステム開発・構築支援は、好調な増収となりました。また、MFP向けソフトウェア(*4)製品、「Gluegentシリーズ」(*5)は堅調な増収となりました。一方、金融機関向け経営支援システム販売は第4四半期主体で見込んでいることから、前年同期比では減収となりました。これらにより、売上高は4,413百万円(前年同期比8.7%増)となりました。
利益面では、金融機関向けシステム開発・構築支援において、第2四半期までの不採算案件は収束したものの、当該案件の影響を補いきれず、減益となりました。また、利益率の高い金融機関向け経営支援システム販売が減収となったこと、「Gluegentシリーズ」、MFP向けソフトウェア製品等において研究開発費が増加したことにより、セグメント損失は128百万円(前年同期は54百万円の利益)となりました。
なお、研究開発の成果として、サブスクリプション(*6)ビジネスを支援するプラットフォーム「SIOS bilink」のβ版、MFP向けソフトウェア製品の画像解析技術によって文書内の秘密印を検知し通知するサービス「AI秘密印検知サービス」の提供を開始しました。また、MFP向けソフトウェア製品において、インターフェースの刷新等によりユーザーのコスト削減と利便性向上に寄与する「Quickスキャン V5」を9月より、「SpeedocV4 for RICOH」を10月より提供を開始しています。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は10,135百万円(前年同期比7.1%増)となり、過去最高の第3四半期売上高となりました。
利益面では、前述の通り、オープンシステム基盤事業は増益となりましたが、アプリケーション事業の減益により、営業損失は74百万円(前年同期は営業利益107百万円)、経常損失は34百万円(前年同期は経常利益118百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は74百万円(前年同期は純利益47百万円)となりました。
また、当社グループの重視する経営指標であるEBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)とROIC(年率換算数値、税引後営業利益÷(株主資本+有利子負債))は、次の通りとなりました。
EBITDA:△7百万円(前年同期は167百万円)
ROIC(年率換算数値):△3.2%(前年同期は4.6%)
(*1) LifeKeeper
本番稼働のサーバーとは別に同じ環境の予備サーバーを待機させ、万が一の障害の際には自動的に予備サーバーに業務を引き継がせる役割を担うソフトウェア。
(*2) Red Hat Enterprise Linux
オープンソースソフトウェア&サービス・プロバイダーRed Hat,Inc.が開発するLinux OS。
(*3) Red Hat, Inc.関連商品
オープンソースソフトウェア&サービス・プロバイダーRed Hat,Inc.が開発するオープンソースの製品。
(*4) MFP向けソフトウェア
プリンタ、スキャナー、コピー、FAX等複数の機能を搭載した機器をMFP(Multifunction Peripheralの略)という。MFP上で利用できる文書管理ソフトウェア「Quickスキャン」「Speedoc」等。
(*5) Gluegentシリーズ
IDの管理をクラウドで行うサービス「Gluegent Gate」をはじめ、Google Calendarにチームメンバーの予定管理機能等を付加した「Gluegent Appsグループスケジューラー」等、企業におけるクラウドを利用した業務効率化等を支援するサービス。
(*6) サブスクリプション
ソフトウェア等の製品・サービスを、利用量に応じて従量課金する課金モデル。
(2) 財政状態の分析
①資産
流動資産は、受取手形及び売掛金の減少239百万円、現金及び預金の増加199百万円等の要因により、4,163百万円(前連結会計年度末比5.0%減)となりました。
固定資産は、ソフトウェア仮勘定の増加74百万円、有形固定資産の減少24百万円等の要因により、974百万円(同2.9%増)となりました。
この結果、総資産は、5,137百万円(同3.6%減)となりました。
②負債
流動負債は、受注損失引当金の減少36百万円等の要因により、3,128百万円(前連結会計年度末比0.8%減)となりました。
固定負債は、長期借入金の減少100百万円等の要因により、730百万円(同10.6%減)となりました。
この結果、負債合計は、3,859百万円(同2.8%減)となりました。
③純資産
純資産合計は、当四半期において親会社株主に帰属する四半期純損失74百万円を計上したこと等の要因により、1,278百万円(前連結会計年度末比5.9%減)となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、472百万円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。