四半期報告書-第26期第1四半期(令和4年1月1日-令和4年3月31日)

【提出】
2022/05/13 12:03
【資料】
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【項目】
40項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものです。
(1) 業績の状況
<当第1四半期連結累計期間の概況>当第1四半期連結累計期間においては、変異株発生に伴い新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が再拡大していることに加え、ウクライナ情勢の悪化、急激な円安進行、半導体供給不足など、世界経済は依然として先行き不透明感の強い状況にあります。
このような状況において多くの企業は、変化の激しい社会情勢に適応すべくクラウド環境への移行を始めとしたデジタルトランスフォーメーション(DX)(*1)に向けて積極的に投資しております。当社グループは顧客のDXに資する最適なソリューションを提供できるよう、オープンソースソフトウェアの高い技術力や幅広い知見を基に、クラウド関連製品・サービスの提供、SaaS(*2)事業の強化に取り組んでおります。
当第1四半期連結累計期間の各セグメントの業績は、次の通りとなりました。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を、当第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。
① オープンシステム基盤事業
主力自社製品である「LifeKeeper」(*3)は国内におけるライセンス販売が減少したものの、米州における大型案件の受注と、円安の影響により増収となりました。一方、Red Hat Enterprise Linux(*4)をはじめとするRed Hat, Inc.関連商品(*5)は大型案件の受注が減少したため、大幅な減収となりました。これらにより、売上高は2,241百万円(前年同期比21.7%減)となりました。
利益面では、人件費の増加、Red Hat, Inc.関連商品の大幅減収などにより、セグメント利益は56百万円(同64.3%減)となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用による影響はありません。
② アプリケーション事業
システム開発・構築支援は好調な増収、「Gluegentシリーズ」(*6)は堅調な増収となったものの、金融機関向け経営支援システム販売の減収及び収益認識会計基準等の適用による影響のため、売上高は1,523百万円(前年同期比0.8%減)となりました。
利益面では、人件費の増加、新製品・サービスへの投資、金融機関向け経営支援システム販売の減収などにより、セグメント損失は77百万円(前年同期は64百万円の利益)となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用により、売上高は123百万円、セグメント利益は5百万円減少しております。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は3,767百万円(前年同期比14.4%減)、営業損失は18百万円(前年同期は223百万円の利益)、持分法による投資利益の計上などにより経常利益は1百万円(前年同期比99.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は4百万円(前年同期は159百万円の利益)となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用により、売上高は123百万円、営業利益、経常利益はそれぞれ5百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は0百万円減少しております。
また、当社グループの重視する経営指標であるEBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)とROIC(年率換算数値、税引後営業利益÷(株主資本+有利子負債))は、次の通りとなりました。
EBITDA:15百万円(前年同期比93.8%減)
ROIC(年率換算数値):△2.2%(前年同期は26.2%)
(*1) デジタルトランスフォーメーション(DX)
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。
(*2) SaaS
Software as a Serviceの略。ソフトウェアをクラウドサービスとして提供すること。
(*3) LifeKeeper
本番稼働のサーバーとは別に同じ環境の予備サーバーを待機させ、万が一の障害の際には自動的に予備サーバーに業務を引き継がせる役割を担うソフトウェア。
(*4) Red Hat Enterprise Linux
オープンソースソフトウェア&サービス・プロバイダーRed Hat, Inc.が開発するLinux OS。
(*5) Red Hat, Inc.関連商品
オープンソースソフトウェア&サービス・プロバイダーRed Hat, Inc.が開発するオープンソースの製品。
(*6) Gluegentシリーズ
IDの管理をクラウドで行うサービス「Gluegent Gate」をはじめ、クラウド型ワークフローの「Gluegent Flow」、Google Calendarにチームメンバーの予定管理機能等を付加した「Gluegent Appsグループスケジューラ」等、企業におけるクラウドを利用した業務効率化等を支援するサービス。
(2) 財政状態の分析
① 資産
流動資産は、現金及び預金の減少421百万円等の要因により、5,566百万円(前連結会計年度末比3.6%減)となりました。
固定資産は、投資有価証券の増加19百万円等の要因により、899百万円(同2.8%増)となりました。
この結果、総資産は、6,465百万円(同2.8%減)となりました。
② 負債
流動負債は、未払法人税等の減少22百万円等の要因により、4,178百万円(前連結会計年度末比2.1%減)となりました。
固定負債は、長期借入金の減少16百万円等の要因により、473百万円(同2.0%減)となりました。
この結果、負債合計は、4,652百万円(同2.1%減)となりました。
③ 純資産
純資産合計は、利益剰余金の減少126百万円等の要因により、1,813百万円(前連結会計年度末比4.5%減)となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、159百万円となりました。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。