四半期報告書-第37期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。なお、第1四半期連結会計期間より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2018年3月30日)及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第30号 2018年3月30日)を適用しております。また、収益認識に関する会計基準等の適用については、収益認識会計基準第84項ただし書きに定める経過的な取扱いに従っており、第1四半期連結会計期間の期首より前に新たな会計方針を遡及適用した場合の累積的影響額を、第1四半期連結会計期間の期首の利益剰余金に加減し、当該期首残高から新たな会計方針を適用しております。
(1) 業績の状況
第1四半期連結会計期間より「収益認識に関する会計基準」及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」を適用したことに伴い、当第3四半期連結累計期間における経営成績に関する説明については、前第3四半期連結累計期間と比較しての増減額及び前年同期比(%)を記載せずに説明しております。
当第3四半期連結累計期間における世界経済及び国内経済は、引き続き不安定な状況が継続しています。新型コロナウイルスの感染拡大は、一時沈静化の兆しが見えましたが、当第3四半期連結累計期間には日本を含む世界各国で再度感染が急拡大している状況です。海外においては、再びロックダウンを実施している国もあり、国内においても、年明けより緊急事態宣言が発出されました。経済の回復が期待されていたものの、再び経済活動の停滞を余儀なくされています。
一方、米国では、「米国第一主義」を掲げていたトランプ政権から「国際協調」を掲げるバイデン政権への政権交代が実現し、世界経済の安定化に対する期待が高まっています。複数の製薬メーカーより新型コロナワクチンが大量に供給される見込みが立ち、海外では大規模なワクチン接種が既に始まっており、国内でもこれからワクチンの接種が始まります。今後、感染拡大に歯止めが掛かり、国内外の経済活動が回復基調に向かうかどうかはまだ予断を許しません。
このような中、当社は、従業員および取引先企業をはじめとした全てのステークホルダーの安全と健康を守り、安定的な事業運営を維持・拡大していくことが最重要課題と捉えております。また、当社では、在宅勤務の積極的活用を続けながらも、取引先企業への安定的な製品・サービスの提供、サポート体制の維持を実現しております。
社会全体においても、現在、在宅勤務等の新しい働き方への急速なシフトが起こっています。テレワークや医療分野におけるオンライン診療、教育現場におけるオンライン授業、クラウド型サービスの利用等、デジタル技術を活用した新しい社会の在り方を見据え、対面・書面・捺印原則の撤廃などの規制改革や攻めの政策が強く求められています。また、様々な手続きがオンライン完結し、場所や時間を問わず人々が働くようになると、サイバー攻撃や個人情報の流出リスク等に適切に対処する必要があります。そのような状況下、官・民におけるサイバー攻撃に対する防衛力強化がより一層必要となり、経済の逆風が吹く中、情報セキュリティ関連需要は旺盛です。また、GDPR(EU一般データ保護規則)の施行など、世界的に個人情報の保護や域外移転に関する規制強化の流れが生まれており、情報セキュリティ対策の重要性は高まっています。また、迅速なシステム環境の整備、構築の観点から、クラウド型サービスの利活用は拡大傾向が続いており、情報セキュリティ対策分野も例外ではありません。
新型コロナウイルスのパンデミック終息後の世界は、社会におけるIT(情報技術)の更なる浸透と外部環境の加速度的な変化が進み、もはやパンデミック前の社会の状態に戻ることはなく、不可逆的に社会構造が変化して行くと予想されます。
当社は2018年5月22日に中期経営計画「GO BEYOND 3.0」を発表しました。旧中期経営計画「TMX 3.0」を超えるという意味の「GO BEYOND 3.0」は、この大きな社会的変化の中で、当社グループらしさを全面に出し、未来に向けて持続可能な成長基盤を構築するため、より一層の覚悟を持って自らの事業構造改革を断行することを目的としています。
「GO BEYOND 3.0」における中核的事業戦略 ■クラウド関連事業の戦略的・加速度的推進(継続) ■セキュリティ&セイフティ(安全と安心)の追求(継続)
これらの継続的戦略の実行に加え、以下の追加的な戦略を実行します。 ■事業運営体制の多様化(資本提携、業務提携、大学・研究機関との連携、オープンイノベーション) ■サービス化の加速(全事業領域) ■データの利活用(ビッグデータ解析、AIの利用を含む) ■BtoC(消費者向けビジネス)への参入 ■海外市場での事業を加速(市場探査モードから次のステップへ) ■事業運営基盤の強化(グループ横断・事業部門内での人財や技術の有効活用、各分野の融合による新しい
価値の創出、人財への投資と次世代の育成、企業理念に基づく採用・育成・評価・リテンション) ■M&A(金庫株の活用を視野)
当社グループでは、上記戦略に基づき、以下の取り組みを行いました。
① 積極的に新しいビジネスの立ち上げを行い、IT需要の変化を先取りする取り組みを行いました。 ◇情報基盤事業
第1四半期連結会計期間
・クロス・ヘッド株式会社が、自社サービス「CROSSLink」シリーズに新機能-cybozu.comとMicrosoft Office365のユーザー情報を同期-
・クロス・ヘッド株式会社が、24x7 ITサービスセンターを97%リモートワーク化
・クロス・ヘッド株式会社が、「お手軽!リモートワーク接続パック」の提供を開始
・クロス・ヘッド株式会社が、テレワーク時代の情報漏洩対策と生産性向上をワンストップサービスで実現する「CROSS HEAD Advanced Security Service」の提供を開始
・クロス・ヘッド株式会社が、情報漏洩対策と生産性向上を実現するBitLocker管理ソリューション「BitManaクラウドサービス」の提供を開始
第2四半期連結会計期間
・grasys社とパートナー契約締結
・統合監視/インシデント対応を行うサービス「TPS」にサイバーセキュリティ保険を自動付帯し提供を開始
・福岡県福岡市に九州営業所を開設、西日本地域でのサービス提供を強化
・沖縄クロス・ヘッド株式会社が、株式会社ロゼッタと販売代理店契約を締結・業務提携
・クロス・ヘッド株式会社が、ファイル暗号化ソリューション「DataClasys」とメール誤送信対策ソリューション「BRODIAEA safeAttach」との連携によるソリューションの提供を開始
・クロス・ヘッド株式会社が、サイボウズGaroonとMicrosoft Teamsとの予定同期を可能にするサービスの提供を開始
当第3四半期連結会計期間
・沖縄クロス・ヘッド株式会社、株式会社オーシーシーと日本HP製のリモートアクセスツールを利用した映像制作者向けテレワークサービスの提供開始
・Dell Technologies より Services Delivery Excellence Award を受賞
・F5ネットワークス「NGINXアプリケーションプラットフォーム」の販売を開始
・セキュリティアナリストの判断・分析業務を行うAIをクロス・ヘッドと共同開発
・パロアルトネットワークス株式会社より2020年のJAPAN Distribution Partner of the Year を受賞
◇アプリケーション・サービス事業
第1四半期連結会計期間
・医療分野:株式会社NOBORIが、エムスリー株式会社と業務提携
・医療分野:株式会社NOBORIが、PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)※1サービスを提供開始
・医療分野:株式会社NOBORIが、インドDeepTek社へ出資、資本・業務提携
・医療分野:株式会社NOBORIが、COVID-19遠隔読影と画像診断支援AIシステムを全国の医療機関100施設に期間限定で無償提供
・医療分野:株式会社NOBORIが、エルピクセル株式会社との業務提携に合意、エムスリー株式会社と共同で運営する医用画像診断支援AIプラットフォームにてエルピクセル社EIRL aneurysm サービスの提供を開始
・医療分野:株式会社NOBORIが、AI医療技術「COVID-19肺炎画像解析プログラム Ali-M3」の販売開始
・ソフトウェア品質保証分野:AI技術によるセルフヒーリング機能やレコメンド機能でSelenium※2のテストを強化する「Parasoft Selenic」の販売を開始
・ソフトウェア品質保証分野:強力なオブジェクト認識能力を誇るUIテスト自動化ツール 「Ranorex日本語版」に最新版のVersion 9.3が登場
・ビジネスソリューション分野:学校法人軽井沢風越学園向けに学びの個別化を実現するコミュニケーション・プラットフォーム「typhoon」(タイフーン)を新規開発・導入
・ビジネスソリューション分野:LIBOR廃止を見据えた金融商品評価・分析ツール 「F3」最新版の国内販売を開始
第2四半期連結会計期間
・医療分野:株式会社NOBORIが、TXP Medical株式会社と業務提携
・医療分野:株式会社NOBORIが、COVID-19肺炎AIの無償支援プロジェクト拡大を発表
・ビジネスソリューション分野:F3 CVA※3試算計測サービスを強化 各取引のCVAへの影響度確認に有効な「マージナルCVA計測機能」を追加
・ソフトウェア品質保証分野:アーキテクチャ分析ツール「Lattix 日本語版」 Version 11の販売を開始
・ソフトウェア品質保証分野:Java対応テスト自動化ツール「Jtest 2020.1」の販売を開始
・株式会社カサレアルが、HashiCorp社とトレーニングパートナー契約を締結
当第3四半期連結会計期間
・医療分野:株式会社NOBORI、京都府の肺がん検診における胸部X線画像診断補助ツールの試験導入を支援
・医療分野:株式会社NOBORI、医用画像診断支援AIプラットフォームにおける画像診断支援ソフトウェアサービス提供を拡充
② 情報基盤事業における保守、運用・監視サービスの受注に加えて、アプリケーション・サービス事業におけるCRM分野や医療分野である株式会社NOBORIや合同会社医知悟のサービスを拡販する等、ストック型※4収益の拡大に向けた取り組みを加速しました。
③ 独自クラウドサービス「テクマクラウド」を活用したMicrosoft Office365向け通信の自動制御ソリューション、ファイル無害化ソリューション、統合セキュリティ監視サービスなど、情報基盤事業においても、独自付加価値サービスの開発・拡販に注力しました。
④ クロス・ヘッド株式会社、沖縄クロス・ヘッド株式会社、株式会社カサレアル、株式会社NOBORI、及び合同会社医知悟との相乗効果を最大化し、グループとして総合力を発揮するための取り組みを継続しています。特に、保守、運用・監視サービスや受託開発等、従来グループ外に発注していた機能をグループ内に取り込むことにより、グループ内での自活の取り組みを推進しました。ソフトウェア品質保証分野とIT技術研修分野の間でもグループ内の協業が進んでいます。
⑤ クラウド・ネイティブ時代を代表するオープンソース系ツールの販売、オープンソース・コミュニティの運営、オープンソース系プログラミング技術の企業向けIT技術研修事業等に取り組みました。
⑥ 成長を続けるアジア新興国を中心とした海外市場で、CRM分野のクラウドサービス等の事業展開を推進しました。
⑦ 当社は、現在、豊富な手元資金を有しているため、市場シェアの拡大や事業の多角化を目指し、オープンイノベーションを意識したベンチャー企業を含む外部企業や大学、異業種との協業促進、あるいは、同業他社や当社グループの事業を補完しうる事業者に対してより大胆なM&Aや資本業務提携を行うための資金として手元資金を活用していきます。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、219億34百万円(前年同四半期は204億90百万円)、売上総利益は80億14百万円(前年同四半期は73億80百万円)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費等の増加のため、53億88百万円(前年同四半期は52億79百万円)となりました。この結果、営業利益は26億25百万円(前年同四半期は21億1百万円)となりました。
営業外収益は、為替差益等により19百万円を計上しました。営業外費用は、支払利息等により22百万円を計上しました。この結果、経常利益は26億23百万円(前年同四半期は20億94百万円)となりました。
以上により、税金等調整前四半期純利益は26億23百万円(前年同四半期は20億94百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は17億17百万円(前年同四半期は13億58百万円)となりました。
売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益全て過去最高となりました。なお、「収益認識に関する会計基準」及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」を適用したことにより、従来の会計処理方法に比べて、売上高が44億53百万円の減少、営業利益が5億75百万円の減少となっております。ご参考までに、従来の会計処理方法における当第3四半期連結累計期間の売上高は263億87百万円(前年同四半期は204億90百万円)、営業利益は32億1百万円(前年同四半期は21億1百万円)となります。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
① 情報基盤事業
当第3四半期連結累計期間における情報基盤事業の業績は、前期までに積み上げた受注残と新規大型案件の受注により、大変好調に推移しました。案件が大規模化する傾向にあり、過去最大規模の大型受注も獲得しています。サブスクリプション型のクラウドサービスの受注も拡大を続けています。特に、第1四半期では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、リモートワークを支援するセキュリティ関連製品の需要が急増しました。一方で、新規顧客の獲得を目的とした大規模展示会の開催が軒並み中止となるなど、顧客接点の減少により新規商談につながる営業リードの獲得に苦戦しましたが、第2四半期以降は、オンラインでのプライベートイベントの開催や、ネットを活用したマーケティング活動やオンラインでの営業活動を活性化させ、新規営業リードの獲得に努めました。
製品別では、リモートアクセス用セキュリティ技術である「SSL-VPN」※5ライセンスの追加需要が堅調でした。また、主力の次世代ファイアウォール※6は、クラウド型のサービスに対する需要が急拡大しており、リモートワーク環境の迅速な整備や各拠点のセキュリティ対策の一元化を目的とした大型案件を受注するなど、事業の拡大に貢献しました。個人認証システムは、新型コロナウイルスの感染拡大によりテレワークが急速に広がったため、受注が好調でした。ストレージ製品も順調に受注を伸ばしました。
また、統合セキュリティ運用・監視サービスの売上も順調に推移しました。加えて、クラウド時代のセキュリティに対応した「CASB(Cloud Access Security Broker)※7」、「SASE(Secure Access Service Edge)※8」、「SOAR(Security Orchestration, Automation and Response)※9」、「EDR(Endpoint Detection and Response)※10」等、新しい世代のセキュリティ対策製品も注目度が高い状況で、実績も増えてきました。
クロス・ヘッド株式会社では、インフラ構築案件の新規受注にやや苦戦しています。
沖縄クロス・ヘッド株式会社では、セキュリティ関連製品やテレワークの浸透によりリモートデスクトップ・サービスが好調に推移しました。また、事業構造改革が奏功し採算性が向上しました。
以上により、同事業の売上高は149億98百万円(前年同四半期は136億72百万円)、営業利益は19億26百万円(前年同四半期は14億85百万円)となりました。なお、「収益認識に関する会計基準」及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」を適用したことにより、従来の会計処理方法に比べて、情報基盤事業においては、売上高が44億71百万円の減少、営業利益が5億84百万円の減少となっております。
② アプリケーション・サービス事業
当第3四半期連結累計期間におけるアプリケーション・サービス事業の業績は、情報基盤事業と同様に、前期までに積み上げた受注残と新規案件の受注により堅調に推移しました。
医療分野では、株式会社NOBORIの医療情報クラウドサービス「NOBORI」の順調な受注が継続し、累積契約施設数は増加しています。加えて、既存ユーザのサービス契約更新も取りこぼすことなく受注しています。一方、コンシューマ(患者)をターゲットとしたPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)サービスの開発や、AIベンチャー・医師らと組んだ医用画像診断支援システムの共同開発等の新規事業への先行投資を継続し、順調に成果が上がっています。合同会社医知悟は、新型コロナウイルスの感染拡大により、健診施設を中心に画像検査件数が一時的に減少したため、読影依頼件数は伸び悩みましたが、一回目の非常事態宣言解除後は、健診施設や医療機関の活動も徐々に正常化しており、読影依頼件数は平常時の水準に戻ってきました。子会社である株式会社A-Lineが開発する医療被ばく線量管理システム「MINCADI」の受注も順調に増加しました。
CRM分野では、次世代製品及び機能強化したFAQシステムの市場への投入により競争力が強化され、大手システム・インテグレーターやテレマーケティング・ベンダーとの業務提携、クラウド需要の拡大、知名度の向上と実績の拡大に伴い、新規受注およびバージョンアップ案件の受注ともに堅調です。
ソフトウェア品質保証分野では、自動車のIT化に伴い車載ソフトウェアを開発する製造業などで組込みソフトウェアの品質向上、機能安全の必要性は益々高まっています。第1四半期には、新型コロナウイルスの感染拡大による製造業の投資減速の懸念がある中、新規顧客の獲得を目的とした大規模展示会の開催が軒並み中止となるなど、顧客接点が減少しましたが、一回目の緊急事態宣言解除後は、顧客企業からの問い合わせも増加しています。一方で、エンタープライズ系のソフトウェア開発分野では、プロジェクトの遅れや棚上げが目立ち始め、需要の戻りが遅い印象です。
ビジネスソリューション分野では、既存顧客である学術系公共機関向けのシステム開発案件が堅調でした。また、ベンチャーキャピタル向けのファンド運営・管理システムの需要が好調です。株式会社カサレアルでは、第1四半期には、新型コロナウイルスの感染拡大により、対面型IT研修のキャンセルが多く発生し、教育事業がマイナス影響を受けましたが、オンライン研修の開発・拡販に積極的に取り組みました。また、第2四半期以降は、対面型IT研修も徐々に需要が回復してきましたが、直近の感染拡大の影響を受け、需要が再び鈍化しています。
以上により、同事業の売上高は69億35百万円(前年同四半期は68億17百万円)、営業利益は6億99百万円(前年同四半期は6億16百万円)となりました。なお、「収益認識に関する会計基準」及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」を適用したことにより、従来の会計処理方法に比べて、アプリケーション・サービス事業においては、売上高が18百万円の増加、営業利益が8百万円の増加となっております。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の流動資産の残高は、前連結会計年度末(以下「前年度末」という)から40億44百万円増加し、284億12百万円となりました。「収益認識に関する会計基準」及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」を適用した影響により、前渡金が69億30百万円増加したことが主な要因であります。固定資産の残高は、前年度末から4億33百万円増加し、56億90百万円となりました。投資その他の資産のその他投資有価証券が3億円増加したことが主な要因であります。以上により、総資産は前年度末から44億78百万円増加し、341億2百万円となりました。
流動負債の残高は、前年度末から40億85百万円増加し、159億94百万円となりました。「収益認識に関する会計基準」及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」を適用した影響により、前受金が49億6百万円増加したことが主な要因であります。固定負債の残高は、前年度末から1億65百万円減少し、25億44百万円となりました。長期借入金が1億50百万円減少したことが主な要因であります。以上により、負債の残高は、前年度末から39億19百万円増加し、185億38百万円となりました。
純資産の残高は、前年度末から5億59百万円増加し、155億64百万円となりました。非支配株主持分が99百万円増加したことが主な要因であります。なお、第1四半期連結会計期間の期首より「収益認識に関する会計基準」及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」を適用したことにより、利益剰余金の当期首残高が7億16百万円減少しております。これにより自己資本比率は前年度末の46.1%から41.4%となりました。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は51百万円であります。
(1) 業績の状況
第1四半期連結会計期間より「収益認識に関する会計基準」及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」を適用したことに伴い、当第3四半期連結累計期間における経営成績に関する説明については、前第3四半期連結累計期間と比較しての増減額及び前年同期比(%)を記載せずに説明しております。
当第3四半期連結累計期間における世界経済及び国内経済は、引き続き不安定な状況が継続しています。新型コロナウイルスの感染拡大は、一時沈静化の兆しが見えましたが、当第3四半期連結累計期間には日本を含む世界各国で再度感染が急拡大している状況です。海外においては、再びロックダウンを実施している国もあり、国内においても、年明けより緊急事態宣言が発出されました。経済の回復が期待されていたものの、再び経済活動の停滞を余儀なくされています。
一方、米国では、「米国第一主義」を掲げていたトランプ政権から「国際協調」を掲げるバイデン政権への政権交代が実現し、世界経済の安定化に対する期待が高まっています。複数の製薬メーカーより新型コロナワクチンが大量に供給される見込みが立ち、海外では大規模なワクチン接種が既に始まっており、国内でもこれからワクチンの接種が始まります。今後、感染拡大に歯止めが掛かり、国内外の経済活動が回復基調に向かうかどうかはまだ予断を許しません。
このような中、当社は、従業員および取引先企業をはじめとした全てのステークホルダーの安全と健康を守り、安定的な事業運営を維持・拡大していくことが最重要課題と捉えております。また、当社では、在宅勤務の積極的活用を続けながらも、取引先企業への安定的な製品・サービスの提供、サポート体制の維持を実現しております。
社会全体においても、現在、在宅勤務等の新しい働き方への急速なシフトが起こっています。テレワークや医療分野におけるオンライン診療、教育現場におけるオンライン授業、クラウド型サービスの利用等、デジタル技術を活用した新しい社会の在り方を見据え、対面・書面・捺印原則の撤廃などの規制改革や攻めの政策が強く求められています。また、様々な手続きがオンライン完結し、場所や時間を問わず人々が働くようになると、サイバー攻撃や個人情報の流出リスク等に適切に対処する必要があります。そのような状況下、官・民におけるサイバー攻撃に対する防衛力強化がより一層必要となり、経済の逆風が吹く中、情報セキュリティ関連需要は旺盛です。また、GDPR(EU一般データ保護規則)の施行など、世界的に個人情報の保護や域外移転に関する規制強化の流れが生まれており、情報セキュリティ対策の重要性は高まっています。また、迅速なシステム環境の整備、構築の観点から、クラウド型サービスの利活用は拡大傾向が続いており、情報セキュリティ対策分野も例外ではありません。
新型コロナウイルスのパンデミック終息後の世界は、社会におけるIT(情報技術)の更なる浸透と外部環境の加速度的な変化が進み、もはやパンデミック前の社会の状態に戻ることはなく、不可逆的に社会構造が変化して行くと予想されます。
当社は2018年5月22日に中期経営計画「GO BEYOND 3.0」を発表しました。旧中期経営計画「TMX 3.0」を超えるという意味の「GO BEYOND 3.0」は、この大きな社会的変化の中で、当社グループらしさを全面に出し、未来に向けて持続可能な成長基盤を構築するため、より一層の覚悟を持って自らの事業構造改革を断行することを目的としています。
「GO BEYOND 3.0」における中核的事業戦略 ■クラウド関連事業の戦略的・加速度的推進(継続) ■セキュリティ&セイフティ(安全と安心)の追求(継続)
これらの継続的戦略の実行に加え、以下の追加的な戦略を実行します。 ■事業運営体制の多様化(資本提携、業務提携、大学・研究機関との連携、オープンイノベーション) ■サービス化の加速(全事業領域) ■データの利活用(ビッグデータ解析、AIの利用を含む) ■BtoC(消費者向けビジネス)への参入 ■海外市場での事業を加速(市場探査モードから次のステップへ) ■事業運営基盤の強化(グループ横断・事業部門内での人財や技術の有効活用、各分野の融合による新しい
価値の創出、人財への投資と次世代の育成、企業理念に基づく採用・育成・評価・リテンション) ■M&A(金庫株の活用を視野)
当社グループでは、上記戦略に基づき、以下の取り組みを行いました。
① 積極的に新しいビジネスの立ち上げを行い、IT需要の変化を先取りする取り組みを行いました。 ◇情報基盤事業
第1四半期連結会計期間
・クロス・ヘッド株式会社が、自社サービス「CROSSLink」シリーズに新機能-cybozu.comとMicrosoft Office365のユーザー情報を同期-
・クロス・ヘッド株式会社が、24x7 ITサービスセンターを97%リモートワーク化
・クロス・ヘッド株式会社が、「お手軽!リモートワーク接続パック」の提供を開始
・クロス・ヘッド株式会社が、テレワーク時代の情報漏洩対策と生産性向上をワンストップサービスで実現する「CROSS HEAD Advanced Security Service」の提供を開始
・クロス・ヘッド株式会社が、情報漏洩対策と生産性向上を実現するBitLocker管理ソリューション「BitManaクラウドサービス」の提供を開始
第2四半期連結会計期間
・grasys社とパートナー契約締結
・統合監視/インシデント対応を行うサービス「TPS」にサイバーセキュリティ保険を自動付帯し提供を開始
・福岡県福岡市に九州営業所を開設、西日本地域でのサービス提供を強化
・沖縄クロス・ヘッド株式会社が、株式会社ロゼッタと販売代理店契約を締結・業務提携
・クロス・ヘッド株式会社が、ファイル暗号化ソリューション「DataClasys」とメール誤送信対策ソリューション「BRODIAEA safeAttach」との連携によるソリューションの提供を開始
・クロス・ヘッド株式会社が、サイボウズGaroonとMicrosoft Teamsとの予定同期を可能にするサービスの提供を開始
当第3四半期連結会計期間
・沖縄クロス・ヘッド株式会社、株式会社オーシーシーと日本HP製のリモートアクセスツールを利用した映像制作者向けテレワークサービスの提供開始
・Dell Technologies より Services Delivery Excellence Award を受賞
・F5ネットワークス「NGINXアプリケーションプラットフォーム」の販売を開始
・セキュリティアナリストの判断・分析業務を行うAIをクロス・ヘッドと共同開発
・パロアルトネットワークス株式会社より2020年のJAPAN Distribution Partner of the Year を受賞
◇アプリケーション・サービス事業
第1四半期連結会計期間
・医療分野:株式会社NOBORIが、エムスリー株式会社と業務提携
・医療分野:株式会社NOBORIが、PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)※1サービスを提供開始
・医療分野:株式会社NOBORIが、インドDeepTek社へ出資、資本・業務提携
・医療分野:株式会社NOBORIが、COVID-19遠隔読影と画像診断支援AIシステムを全国の医療機関100施設に期間限定で無償提供
・医療分野:株式会社NOBORIが、エルピクセル株式会社との業務提携に合意、エムスリー株式会社と共同で運営する医用画像診断支援AIプラットフォームにてエルピクセル社EIRL aneurysm サービスの提供を開始
・医療分野:株式会社NOBORIが、AI医療技術「COVID-19肺炎画像解析プログラム Ali-M3」の販売開始
・ソフトウェア品質保証分野:AI技術によるセルフヒーリング機能やレコメンド機能でSelenium※2のテストを強化する「Parasoft Selenic」の販売を開始
・ソフトウェア品質保証分野:強力なオブジェクト認識能力を誇るUIテスト自動化ツール 「Ranorex日本語版」に最新版のVersion 9.3が登場
・ビジネスソリューション分野:学校法人軽井沢風越学園向けに学びの個別化を実現するコミュニケーション・プラットフォーム「typhoon」(タイフーン)を新規開発・導入
・ビジネスソリューション分野:LIBOR廃止を見据えた金融商品評価・分析ツール 「F3」最新版の国内販売を開始
第2四半期連結会計期間
・医療分野:株式会社NOBORIが、TXP Medical株式会社と業務提携
・医療分野:株式会社NOBORIが、COVID-19肺炎AIの無償支援プロジェクト拡大を発表
・ビジネスソリューション分野:F3 CVA※3試算計測サービスを強化 各取引のCVAへの影響度確認に有効な「マージナルCVA計測機能」を追加
・ソフトウェア品質保証分野:アーキテクチャ分析ツール「Lattix 日本語版」 Version 11の販売を開始
・ソフトウェア品質保証分野:Java対応テスト自動化ツール「Jtest 2020.1」の販売を開始
・株式会社カサレアルが、HashiCorp社とトレーニングパートナー契約を締結
当第3四半期連結会計期間
・医療分野:株式会社NOBORI、京都府の肺がん検診における胸部X線画像診断補助ツールの試験導入を支援
・医療分野:株式会社NOBORI、医用画像診断支援AIプラットフォームにおける画像診断支援ソフトウェアサービス提供を拡充
② 情報基盤事業における保守、運用・監視サービスの受注に加えて、アプリケーション・サービス事業におけるCRM分野や医療分野である株式会社NOBORIや合同会社医知悟のサービスを拡販する等、ストック型※4収益の拡大に向けた取り組みを加速しました。
③ 独自クラウドサービス「テクマクラウド」を活用したMicrosoft Office365向け通信の自動制御ソリューション、ファイル無害化ソリューション、統合セキュリティ監視サービスなど、情報基盤事業においても、独自付加価値サービスの開発・拡販に注力しました。
④ クロス・ヘッド株式会社、沖縄クロス・ヘッド株式会社、株式会社カサレアル、株式会社NOBORI、及び合同会社医知悟との相乗効果を最大化し、グループとして総合力を発揮するための取り組みを継続しています。特に、保守、運用・監視サービスや受託開発等、従来グループ外に発注していた機能をグループ内に取り込むことにより、グループ内での自活の取り組みを推進しました。ソフトウェア品質保証分野とIT技術研修分野の間でもグループ内の協業が進んでいます。
⑤ クラウド・ネイティブ時代を代表するオープンソース系ツールの販売、オープンソース・コミュニティの運営、オープンソース系プログラミング技術の企業向けIT技術研修事業等に取り組みました。
⑥ 成長を続けるアジア新興国を中心とした海外市場で、CRM分野のクラウドサービス等の事業展開を推進しました。
⑦ 当社は、現在、豊富な手元資金を有しているため、市場シェアの拡大や事業の多角化を目指し、オープンイノベーションを意識したベンチャー企業を含む外部企業や大学、異業種との協業促進、あるいは、同業他社や当社グループの事業を補完しうる事業者に対してより大胆なM&Aや資本業務提携を行うための資金として手元資金を活用していきます。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、219億34百万円(前年同四半期は204億90百万円)、売上総利益は80億14百万円(前年同四半期は73億80百万円)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費等の増加のため、53億88百万円(前年同四半期は52億79百万円)となりました。この結果、営業利益は26億25百万円(前年同四半期は21億1百万円)となりました。
営業外収益は、為替差益等により19百万円を計上しました。営業外費用は、支払利息等により22百万円を計上しました。この結果、経常利益は26億23百万円(前年同四半期は20億94百万円)となりました。
以上により、税金等調整前四半期純利益は26億23百万円(前年同四半期は20億94百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は17億17百万円(前年同四半期は13億58百万円)となりました。
売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益全て過去最高となりました。なお、「収益認識に関する会計基準」及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」を適用したことにより、従来の会計処理方法に比べて、売上高が44億53百万円の減少、営業利益が5億75百万円の減少となっております。ご参考までに、従来の会計処理方法における当第3四半期連結累計期間の売上高は263億87百万円(前年同四半期は204億90百万円)、営業利益は32億1百万円(前年同四半期は21億1百万円)となります。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
① 情報基盤事業
当第3四半期連結累計期間における情報基盤事業の業績は、前期までに積み上げた受注残と新規大型案件の受注により、大変好調に推移しました。案件が大規模化する傾向にあり、過去最大規模の大型受注も獲得しています。サブスクリプション型のクラウドサービスの受注も拡大を続けています。特に、第1四半期では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、リモートワークを支援するセキュリティ関連製品の需要が急増しました。一方で、新規顧客の獲得を目的とした大規模展示会の開催が軒並み中止となるなど、顧客接点の減少により新規商談につながる営業リードの獲得に苦戦しましたが、第2四半期以降は、オンラインでのプライベートイベントの開催や、ネットを活用したマーケティング活動やオンラインでの営業活動を活性化させ、新規営業リードの獲得に努めました。
製品別では、リモートアクセス用セキュリティ技術である「SSL-VPN」※5ライセンスの追加需要が堅調でした。また、主力の次世代ファイアウォール※6は、クラウド型のサービスに対する需要が急拡大しており、リモートワーク環境の迅速な整備や各拠点のセキュリティ対策の一元化を目的とした大型案件を受注するなど、事業の拡大に貢献しました。個人認証システムは、新型コロナウイルスの感染拡大によりテレワークが急速に広がったため、受注が好調でした。ストレージ製品も順調に受注を伸ばしました。
また、統合セキュリティ運用・監視サービスの売上も順調に推移しました。加えて、クラウド時代のセキュリティに対応した「CASB(Cloud Access Security Broker)※7」、「SASE(Secure Access Service Edge)※8」、「SOAR(Security Orchestration, Automation and Response)※9」、「EDR(Endpoint Detection and Response)※10」等、新しい世代のセキュリティ対策製品も注目度が高い状況で、実績も増えてきました。
クロス・ヘッド株式会社では、インフラ構築案件の新規受注にやや苦戦しています。
沖縄クロス・ヘッド株式会社では、セキュリティ関連製品やテレワークの浸透によりリモートデスクトップ・サービスが好調に推移しました。また、事業構造改革が奏功し採算性が向上しました。
以上により、同事業の売上高は149億98百万円(前年同四半期は136億72百万円)、営業利益は19億26百万円(前年同四半期は14億85百万円)となりました。なお、「収益認識に関する会計基準」及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」を適用したことにより、従来の会計処理方法に比べて、情報基盤事業においては、売上高が44億71百万円の減少、営業利益が5億84百万円の減少となっております。
② アプリケーション・サービス事業
当第3四半期連結累計期間におけるアプリケーション・サービス事業の業績は、情報基盤事業と同様に、前期までに積み上げた受注残と新規案件の受注により堅調に推移しました。
医療分野では、株式会社NOBORIの医療情報クラウドサービス「NOBORI」の順調な受注が継続し、累積契約施設数は増加しています。加えて、既存ユーザのサービス契約更新も取りこぼすことなく受注しています。一方、コンシューマ(患者)をターゲットとしたPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)サービスの開発や、AIベンチャー・医師らと組んだ医用画像診断支援システムの共同開発等の新規事業への先行投資を継続し、順調に成果が上がっています。合同会社医知悟は、新型コロナウイルスの感染拡大により、健診施設を中心に画像検査件数が一時的に減少したため、読影依頼件数は伸び悩みましたが、一回目の非常事態宣言解除後は、健診施設や医療機関の活動も徐々に正常化しており、読影依頼件数は平常時の水準に戻ってきました。子会社である株式会社A-Lineが開発する医療被ばく線量管理システム「MINCADI」の受注も順調に増加しました。
CRM分野では、次世代製品及び機能強化したFAQシステムの市場への投入により競争力が強化され、大手システム・インテグレーターやテレマーケティング・ベンダーとの業務提携、クラウド需要の拡大、知名度の向上と実績の拡大に伴い、新規受注およびバージョンアップ案件の受注ともに堅調です。
ソフトウェア品質保証分野では、自動車のIT化に伴い車載ソフトウェアを開発する製造業などで組込みソフトウェアの品質向上、機能安全の必要性は益々高まっています。第1四半期には、新型コロナウイルスの感染拡大による製造業の投資減速の懸念がある中、新規顧客の獲得を目的とした大規模展示会の開催が軒並み中止となるなど、顧客接点が減少しましたが、一回目の緊急事態宣言解除後は、顧客企業からの問い合わせも増加しています。一方で、エンタープライズ系のソフトウェア開発分野では、プロジェクトの遅れや棚上げが目立ち始め、需要の戻りが遅い印象です。
ビジネスソリューション分野では、既存顧客である学術系公共機関向けのシステム開発案件が堅調でした。また、ベンチャーキャピタル向けのファンド運営・管理システムの需要が好調です。株式会社カサレアルでは、第1四半期には、新型コロナウイルスの感染拡大により、対面型IT研修のキャンセルが多く発生し、教育事業がマイナス影響を受けましたが、オンライン研修の開発・拡販に積極的に取り組みました。また、第2四半期以降は、対面型IT研修も徐々に需要が回復してきましたが、直近の感染拡大の影響を受け、需要が再び鈍化しています。
以上により、同事業の売上高は69億35百万円(前年同四半期は68億17百万円)、営業利益は6億99百万円(前年同四半期は6億16百万円)となりました。なお、「収益認識に関する会計基準」及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」を適用したことにより、従来の会計処理方法に比べて、アプリケーション・サービス事業においては、売上高が18百万円の増加、営業利益が8百万円の増加となっております。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の流動資産の残高は、前連結会計年度末(以下「前年度末」という)から40億44百万円増加し、284億12百万円となりました。「収益認識に関する会計基準」及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」を適用した影響により、前渡金が69億30百万円増加したことが主な要因であります。固定資産の残高は、前年度末から4億33百万円増加し、56億90百万円となりました。投資その他の資産のその他投資有価証券が3億円増加したことが主な要因であります。以上により、総資産は前年度末から44億78百万円増加し、341億2百万円となりました。
流動負債の残高は、前年度末から40億85百万円増加し、159億94百万円となりました。「収益認識に関する会計基準」及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」を適用した影響により、前受金が49億6百万円増加したことが主な要因であります。固定負債の残高は、前年度末から1億65百万円減少し、25億44百万円となりました。長期借入金が1億50百万円減少したことが主な要因であります。以上により、負債の残高は、前年度末から39億19百万円増加し、185億38百万円となりました。
純資産の残高は、前年度末から5億59百万円増加し、155億64百万円となりました。非支配株主持分が99百万円増加したことが主な要因であります。なお、第1四半期連結会計期間の期首より「収益認識に関する会計基準」及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」を適用したことにより、利益剰余金の当期首残高が7億16百万円減少しております。これにより自己資本比率は前年度末の46.1%から41.4%となりました。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は51百万円であります。
| (用語解説) | ||
| ※1 | PHR | PHR(Personal Health Record)とは、個人が自らの健康に関する情報を、自己管理のもとに情報集約化を実現するツールやシステムのこと。 |
| ※2 | Selenium | UI(User Interface:機器やソフトウェア、システム等とその利用者が情報をやり取りするための仕組み)テストの効率化や自動化するためのオープンソースフレームワークのこと。 |
| ※3 | CVA | CVA(Credit Valuation Adjustment)とは、日本語では「信用評価調整」と呼ばれ、金融取引のうち、デリバティブ取引における信用リスクをデリバティブ取引の時価に反映させるという概念のこと。 |
| ※4 | ストック型 | 保守、運用・監視やクラウドサービス(SaaS)等、ユーザに定期的に契約を更新してもらうことにより、中長期に亘って継続的に収益を得るビジネスモデル。 |
| ※5 | SSL-VPN | SSL技術(インターネット上でのデータの通信を暗号化し、盗聴や改ざんを防ぐ仕組み)を利用した、リモートアクセスVPN(インターネット上に仮想的に構築されたプライベートネットワーク)のこと。 |
| ※6 | 次世代ファイアウォール | 従来のファイアウォールでは防ぐことができないセキュリティ脅威に対応した製品。例えば、通常のインターネット利用に紛れて内部に侵入し、情報漏えいを引き起こす最近のサイバー攻撃や、流れるデータに対するきめ細かい制御が必要なファイル共有ソフトウェア等による情報漏えいを防ぐ。 |
| ※7 | CASB | CASB(Cloud Access Security Broker)とは、クラウドサービスのユーザーとクラウドサービスのプロバイダー間に位置し、クラウド利用状況の可視化や制御を行い、全体として一貫性のあるセキュリティポリシーを実施できるようにすること。 |
| ※8 | SASE | SASE(Secure Access Service Edge)とは、ネットワークとセキュリティの機能を包括的にクラウドから提供すること。クラウドサービスの普及が進む中で、これまでクラウドのポリシーは利用サービス別に適用されることが多かったが、SASEは単一のクラウドに集約し包括的に管理するという、新しい概念。 |
| ※9 | SOAR | SOAR(Security Orchestration, Automation and Response)とは、セキュリティインシデント発生からの情報収集、分析、判断までのセキュリティオペレーションを迅速に行うために自動化されたフレームワークのこと。サイバー攻撃が悪質・高度化する一方で、世の中のセキュリティ人材が不足しており、SOARへの期待が高まっている。 |
| ※10 | EDR | EDR(Endpoint Detection and Response)とは、PC、サーバー、スマートフォンといった、ネットワークに接続されている「エンドポイント」の操作や動作の監視を行い、サイバー攻撃を受けたことを発見次第対処するソフトウェアのこと。 |