有価証券報告書-第30期(2022/10/01-2023/09/30)

【提出】
2023/12/18 16:17
【資料】
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【項目】
136項目
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当社グループが判断したものです。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の概況
a.経営成績の概況
当連結会計年度(2022年10月1日~2023年9月30日)の業績は、以下のとおりです。
(単位:千円)
前連結会計年度
(自 2021年10月1日
至 2022年9月30日)
当連結会計年度
(自 2022年10月1日
至 2023年9月30日)
増減率(%)
売上収益50,298,35463,119,11725.5
営業利益16,249,11420,312,23725.0
税引前利益34,756,56120,636,412△40.6
親会社の所有者に帰属する当期利益24,152,14013,475,513△44.2

(ⅰ)売上収益
売上収益は63,119,117千円(前年同期比25.5%増)となりました。オンライン課金分野、継続課金分野、対面分野と「GMO後払い」合計の決済処理件数は前年同期比27.6%増、決済処理金額は前年同期比31.8%増となり、決済代行事業の売上収益は47,913,393千円(前年同期比26.2%増)、金融関連事業の売上収益は14,088,682千円(前年同期比23.6%増)、決済活性化事業の売上収益は1,149,538千円(前年同期比21.9%増)となりました。詳細については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの分析(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の概況 b.セグメントの業績」に記載しております。
品目別売上収益は、以下のとおりです。
(単位:千円)
品目別前連結会計年度
(自 2021年10月1日 至 2022年9月30日)
当連結会計年度
(自 2022年10月1日 至 2023年9月30日)
増減率(%)
イニシャル
(イニシャル売上)
7,335,68011,403,74555.5
ストック
(固定費売上)
7,916,8359,422,74919.0
フィー
(処理料売上)
13,663,91217,772,37830.1
スプレッド
(加盟店売上)
21,381,92524,520,24414.7
合計50,298,35463,119,11725.5

(ⅱ)営業利益
営業利益は20,312,237千円(前年同期比25.0%増)となり、当連結会計年度の業績予想及び当社グループが経営目標として掲げる25%の営業利益成長を達成しております。
決済代行事業のセグメント利益(営業利益)は21,101,322千円(前年同期比20.3%増)となり、金融関連事業のセグメント利益(営業利益)は2,751,650千円(前年同期比11.6%増)、決済活性化事業のセグメント利益(営業利益)は288,842千円(前年同期比65.6%増)となりました。
(ⅲ)税引前利益
税引前利益は20,636,412千円(前年同期比40.6%減)となり、当連結会計年度の営業利益が前年同期比25.0%増だったのに対し、税引前利益が前年同期比40.6%減となりました。これは主に前年同期において持分法適用関連会社であった2C2P Pte. Ltd.の全株式を譲渡したことにより持分法による投資の売却益が16,932,140千円計上されたことによるものです。
b.セグメントの業績
セグメントの業績は以下のとおりです。
(単位:千円)
セグメント別前連結会計年度
(自 2021年10月1日 至 2022年9月30日)
当連結会計年度
(自 2022年10月1日 至 2023年9月30日)
増減率(%)
決済代行事業
売上収益
セグメント損益(△は損失)
37,978,077
17,539,462
47,913,393
21,101,322
26.2
20.3
金融関連事業
売上収益
セグメント損益(△は損失)
11,402,183
2,466,696
14,088,682
2,751,650
23.6
11.6
決済活性化事業
売上収益
セグメント損益(△は損失)
942,703
174,462
1,149,538
288,842
21.9
65.6
調整額
売上収益
セグメント損益(△は損失)
△24,609
△3,931,506
△32,496
△3,829,578
-
-
合計
売上収益
セグメント損益(△は損失)
50,298,354
16,249,114
63,119,117
20,312,237
25.5
25.0

(ⅰ)決済代行事業
決済代行事業については、主にオンライン課金分野・継続課金分野と対面分野における決済代行サービス、金融機関や事業者等に対するBaaS(Banking as a Service)支援の拡大に取り組んでおります。オンライン課金分野・継続課金分野においては、EC市場の順調な成長のもと、大手から中小規模まであらゆる業態の加盟店開拓やEC以外の幅広い事業者における当社グループのサービス利用の拡大に注力しております。
当連結会計年度のオンライン課金分野・継続課金分野は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大時の巣籠消費におけるインターネット利用の定着に伴い、引き続き日用品、デジタルコンテンツや公金・公共料金等のオンライン決済が増加し、またDX需要の高まりから新しい業態のオンライン決済も伸長しました。さらに経済活動の正常化により外出機会が増加したことから、特に非物販領域において旅行やチケットの決済が伸長しました。一方、物販領域においては大規模事業者等一部加盟店に回復の傾向が見られるものの、小規模事業者においては巣籠需要の反動や対面消費への移行により依然マイナスの影響を受けております。
当連結会計年度における対面分野は、キャッシュレス決済のニーズの高まりや海外からのインバウンド消費の回復等から市場の拡大が進み、期首から日本郵便株式会社向けを中心とする大型案件の決済端末出荷が高水準で継続したことや、注力市場である自動精算機や券売機等の無人決済市場(Unattended Market)での案件の受注も順調に推移したことにより、「stera」等の端末販売が大部分を占めるGMOフィナンシャルゲート株式会社連結のイニシャル売上が11,116,720千円(前年同期比55.2%増)と伸長しました。リカーリング型売上(ストック、フィー、スプレッドの合計)についても、イニシャル売上の拡大と販売端末の順調な稼動により、4,792,348千円(前年同期比53.0%増)と伸長しました。
また、決済のキャッシュレス化やDX(デジタルトランスフォーメーション)ニーズの拡大を捉えた金融機関や事業者等に対するBaaS(Banking as a Service)支援では、プロセシングプラットフォームサービスが拡大しました。
以上の結果、売上収益は47,913,393千円(前年同期比26.2%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は第2四半期連結会計期間に発生した一時的な費用が第3四半期連結会計期間において一部戻入されたものの、21,101,322千円(前年同期比20.3%増)となりました。
(ⅱ)金融関連事業
金融関連事業(マネーサービスビジネス:MSB)については、加盟店のキャッシュ・フロー改善に資する早期入金サービスや、加盟店向け融資サービスであるトランザクションレンディング、海外FinTech事業者に向けたレンディングサービス、送金サービス、給与即時受け取りサービスの「即給 byGMO」のほか、連結子会社であるGMOペイメントサービス株式会社を通じて「GMO後払い」を提供しております。
当連結会計年度において、決済サービスである「GMO後払い」は物販領域における巣籠需要の反動等のマイナス影響は残るものの、大手加盟店獲得に加え手数料改定の影響もあり売上収益は伸長しました。
また、海外FinTech事業者に向けたレンディングサービスにおいて、北米及びインドを中心に融資残高は前年同期比37.1%増加し、売上収益は伸長しました。
以上の結果、売上収益は14,088,682千円(前年同期比23.6%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は送金サービスや「即給 byGMO」が順調に推移しましたが、「GMO後払い」の与信関連コストの増加と一部海外融資先への引当等により2,751,650千円(前年同期比11.6%増)となりました。
(ⅲ)決済活性化事業
決済活性化事業については、当社グループ加盟店の売上向上に繋がるマーケティング支援サービスや、連結子会社であるGMO医療予約技術研究所株式会社を通じて医療受付現場の業務効率化に繋がる医療特化型予約管理システム「メディカル革命 byGMO」等を提供しております。
当連結会計年度において、GMO医療予約技術研究所株式会社が提供する予約・問診票記入・受付・決済といった行為をスマホアプリから行えるサービスや、複数の医療機関の診察券をスマートフォン1つに集約することができるサービスへの需要の高まり等から売上収益が前年同期比47.3%増と好調に推移いたしました。一方、市場環境の変化によりマーケティング支援サービスは減収となっております。
以上の結果、売上収益は1,149,538千円(前年同期比21.9%増)となり、セグメント利益(営業利益)は288,842千円(前年同期比65.6%増)となりました。
c.財政状態
(ⅰ)資産
当連結会計年度末における資産の残高は、前連結会計年度末に比べ18,939,639千円増加し、292,346,818千円となりました。これは主に関係会社預け金11,200,000千円、その他の金融資産10,747,737千円減少した一方、現金及び現金同等物19,690,222千円、営業債権及びその他の債権5,110,505千円、前渡金8,964,351千円、未収入金3,063,437千円、のれん及び無形資産2,367,896千円増加したことによるものです。
「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 7.現金及び現金同等物」に記載したとおり、当連結会計年度末の現金及び現金同等物には関係会社預け金が6,080,000千円含まれており、連結財政状態計算書上の関係会社預け金5,300,000千円と合わせると、関係会社預け金の残高は11,380,000千円となっております。これはGMOインターネットグループがグループ全体で資金運用を行うために導入しているキャッシュマネジメントシステム(以下、「CMS」という。)を利用し、手元資金を預け入れたものです。そのため、当社グループにおいて事業の進捗に伴って資金需要が増大した際には、CMSの返済期日が到来していなくても、所定の日数より前に申請することで、随時資金を引き出すことが可能です。
(ⅱ)負債
当連結会計年度末における負債の残高は、前連結会計年度末に比べ13,395,447千円増加し、197,541,975千円となりました。これは主に繰延税金負債が4,420,779千円減少した一方、未払金2,090,155千円、預り金5,821,119千円、借入金6,350,000千円、未払法人所得税等2,971,992千円増加したことによるものです。
(ⅲ)資本
当連結会計年度末における資本の残高は、前連結会計年度末に比べ5,544,191千円増加し、94,804,843千円となりました。これは主に剰余金の配当12,134,807千円により減少した一方、当期利益13,822,955千円、その他の包括利益3,839,945千円を計上し増加したことによるものです。
②キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、期首残高に比べ19,690,222千円増加し、133,658,153千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローは以下のとおりです。
a.営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は6,128,597千円(前年同期は7,656,330千円の獲得)となりました。これは主に営業債権及びその他の債権の増加4,624,083千円、前渡金の増加8,964,351千円、未収入金の増加3,167,838千円、法人所得税の支払額9,010,688千円により資金が減少した一方、税引前利益20,636,412千円、減価償却費及び償却費2,413,187千円、未払金の増加2,327,042千円、預り金の増加5,821,150千円により資金が増加したものです。
b.投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果得られた資金は17,762,101千円(前年同期は2,443,843千円の使用)となりました。これは主に拘束性預金の預入による支出12,707,360千円、無形資産の取得による支出4,098,162千円、関係会社預け金の預入による支出5,300,000千円により資金が減少した一方、拘束性預金の払戻による収入24,650,549千円、関係会社預け金の払戻による収入16,500,000千円により資金が増加したものです。
c.財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果使用した資金は6,419,333千円(前年同期は2,635,462千円の獲得)となりました。これは主に短期借入金の純増加額2,900,000千円、長期借入れによる収入3,450,000千円により資金が増加した一方、配当金の支払額12,127,699千円により資金が減少したものです。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループは決済代行事業、金融関連事業及び決済活性化事業を行っており、提供するサービスの性格上、生産実績の記載に馴染まないため記載しておりません。
b.受注実績
生産実績と同様の理由により記載しておりません。
c.販売実績
「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの分析(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の概況 b.セグメントの業績」における各セグメントの業績に関連付けて示しております。
主要な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先前連結会計年度当連結会計年度
売上収益(千円)割合(%)売上収益(千円)割合(%)
三井住友カード株式会社--8,747,77013.9

(注)前連結会計年度における三井住友カード株式会社に対する売上収益は、連結損益計算書の売上収益の10%未満であるため、記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第93条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要な会計方針」に記載しております。また、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態
財政状態の状況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの分析(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の概況 c.財政状態」に記載しております。
b.経営成績
経営成績の状況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの分析(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の概況 a.経営成績の概況及びb.セグメントの業績」に記載しております。
c.キャッシュ・フロー
(ⅰ)キャッシュ・フローの状況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの分析(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フロー」に記載しております。
(ⅱ)資本の財源及び資金の流動性について
当社グループにおける主な資金需要は、金融関連事業の拡大に伴い増加する運転資金や貸付金等によるものです。主な資金調達は、短期運転資金については自己資金及び金融機関からの短期借入を基本とし、長期性資金については金融機関からの長期借入や社債での調達を基本としております。また、急な資金需要や不測の事態に備え、コミットメントライン契約を締結し資金調達の十分な流動性を確保しております。
(ⅲ)財務政策
当社グループは、持続的な企業価値の向上とそれを通じた株主還元の向上を実現するために、資本効率を向上させつつ、財務の健全性・柔軟性も確保された、最適な資本構成を維持することを基本方針としております。

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