四半期報告書-第60期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)

【提出】
2023/08/10 16:02
【資料】
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【項目】
47項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2023年1月1日~2023年6月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウィルス感染症による規制が徐々に緩和され、社会経済活動も緩やかに回復に向かう動きが見られるものの、エネルギーや原材料価格の高騰、為替相場の変動、ウクライナ情勢の長期化、米国・欧州各国の政策金利引き上げなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような経営環境のもと、当社グループにおきましては、みずほフィナンシャルグループが推進している法人顧客を対象としたDX支援の取り組み「みずほデジタルコネクト」にパートナー企業として参画し、PR事業分野の積極的な活動を実施しました。
さらに、AI・ビッグデータソリューション事業分野では、Salesforce社が提供するビジュアル分析プラットフォームの導入支援や、株式会社アデランスが第一著者となる論文のデータ分析業務を担当するなど、高い技術力を示すことができました。以上の結果、当第2四半期連結累計期間における連結売上高は3,263百万円(前年同期比47.8%増)、営業利益は447百万円(同4.1%増)、経常利益は454百万円(同1.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は243百万円(同27.4%減)となりました。
各セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
なお、前第2四半期連結会計期間より、当社グループの報告セグメントを、「PR事業」、「インフルエンサーマーケティング事業」、「AI・ビッグデータソリューション事業」に変更しております。これは、2022年6月より株式会社キーウォーカーを子会社化したことによるサービス事業の展開に伴い、事業実態に即して報告セグメントを変更したものになります。
前第2四半期連結累計期間においては、株式会社キーウォーカーの貸借対照表のみを連結しているため、「③AI・ビッグデータソリューション事業」については、前第2四半期累計期間と比較しての増減額および前年同期比(%)を記載せずに説明しております。
①PR事業
約80か国のPR関連会社が加盟している「GlobalCom PR Network」の国際会議を今秋、日本に初誘致することが決定し、PR業界の機運が高まっていることを背景に、第1四半期連結会計期間に引き続き、新規リテイナー契約の獲得及び既存・新規顧客からのオプショナル&スポット案件の獲得に注力し、国内外の事業会社、官公庁・自治体・各種団体からの大型案件を複数受注し堅調に推移しました。また、新たな収益モデルとして広報・PR業務の一元管理を実現したSaaS型ビジネスの「PR-FORCE」がみずほフィナンシャルグループの「みずほデジタルコネクト」の取り組みに選定されたことにより、デジタル技術を活用してビジネスモデルの変革・生産性向上を実現し、企業価値・競争力を高めたいとの課題感のある法人顧客に広くリーチすることができました。
この結果、PR事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は2,501百万円(前年同期比29.2%増)、セグメント利益428百万円(同2.8%増)となりました。
②インフルエンサーマーケティング事業
人気クリエイターユニットHoneyWorksの楽曲提供を受け、専属タレント「星乃夢奈」が1stシングルをリリースし、TikTok Weekly Tоp 20で3位、TikTok上で1.5億回を超える再生回数を記録しました。
自社タレント育成にも継続的に力を入れており、めるぷちの妹分となるユニット「めるぶちシスターズ」二期生オーディションを開催、新メンバー8名が合流するなど所属タレントもさらに充実し、新規・既存SNSマーケティング案件の獲得を推進しました。
この結果、外注費等の売上原価の増加はあったものの、インフルエンサーマーケティング事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は365百万円(前年同期比34.4%増)、セグメント利益8百万円(同64.5%減)となりました。
③AI・ビッグデータソリューション事業
Salesforce社が提供するビジュアル分析プラットフォーム Tableauの導入・活用支援のコンテンツが好評を博し、Salesforce Japan Partner Award2023を受賞するとともに、多数のクライアントがデータドリブンな企業への第一歩を踏み出す支援を行ってまいりました。
また、株式会社アデランスを第一著者とする8企業・団体とともに、「機械学習アルゴリズム、ランダムフォレストを用いた毛髪による疾患マーカーの探索」に関する論文が日本人間ドック学会誌「人間ドック」に掲載され、データ分析を担当したキーウォーカー社の高いデータ解析技術力が証明されました。
この結果、各サービスが好調に伸びた影響により、AI・ビッグデータソリューション事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は396百万円、セグメント利益73百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
(資 産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は3,608百万円となり、前連結会計年度末に比べ73百万円減少いたしました。これは主に、受取手形が27百万円、売掛金が49百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は1,331百万円となり、前連結会計年度末に比べ5百万円増加いたしました。これは主に、無形固定資産が40百万円減少した一方で、投資その他の資産が43百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、総資産は4,939百万円となり、前連結会計年度末に比べ68百万円減少いたしました。
(負 債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は1,287百万円となり、前連結会計年度末に比べ180百万円減少いたしました。これは主に、支払手形及び買掛金が31百万円、一年内返済予定の長期借入金が10百万円、未払金が75百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は657百万円となり、前連結会計年度末に比べ104百万円減少いたしました。これは主に、長期借入金が71百万円、役員退職慰労引当金が32百万円減少したこと等によるものであります。
この結果、負債合計は1,945百万円となり、前連結会計年度末に比べ285百万円減少いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は2,994百万円となり、前連結会計年度末に比べ216百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金が174百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、自己資本比率は54.5%(前連結会計年度末は50.4%)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ16百万円減少し、2,275百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果獲得した資金は270百万円(前年同四半期間は497百万円の獲得)となりました。これは主に、役員退職慰労引当金の減少32百万円、棚卸資産の増加24百万円といった資金減少要因があった一方で、税金等調整前四半期純利益の計上454百万円、売上債権の減少111百万円といった資金増加要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果支出した資金は28百万円(前年同四半期間は306百万円の支出)となりました。これは主に、定期預金戻入による収入25百万円、保険解約による収入14百万円といった資金増加要因があった一方で、定期預金の預入による支出34百万円、有形及び無形固定資産の取得による支出35百万円といった資金減少要因があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果支出した資金は262百万円(前年同四半期間は458百万円の獲得)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出144百万円、自己株式の取得による支出49百万円、配当金の支払額69百万円といった資金減少要因があったことによるものであります。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状況、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の「重要な会計方針及び見積り」の記載について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき当社グループの事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。