四半期報告書-第30期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
①当第2四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年9月30日)の連結業績の概況
当四半期における国内景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況下にありますが、このところ持ち直しの動きがみられております。先行きについては、社会経済活動のレベルの順次引き上げのなか、各種政策の効果や海外経済の改善もあり、持ち直しの動きが続くことが期待されます。ただし、国内外の感染症の動向や金融資本市場の変動等の影響を注視する必要があります。
そのような景気動向の中、当社グループが主にかかわる法人ICT(*1)関連市場では、企業及び官公庁のITサービスの利用拡大を背景としたインターネットトラフィック(*2)の継続増加、インターネット上の脅威に対抗するセキュリティ関連サービスの重要性の高まり、クラウドコンピューティング(*3)関連サービスの順次普及、それらサービスを総合的に利用するIoT(*4)の実用化の進展等により、今後も信頼性の高いネットワークシステムへの需要増加が継続していくものと想定しております。
このような市場環境の中、当社グループの当第2四半期連結累計期間におきましては、月額売上の牽引等により、総売上高は109,054百万円、営業利益は9,304百万円といずれも期初想定を上回り、特に営業利益は前年同期比77.6%増と大幅に伸長いたしました。上半期の総売上高及び営業利益の進捗を勘案し、通期業績見通しを修正するとともに、中間配当及び期末配当予定について期初公表の増配額を更に増加することといたしました。ネットワークサービス分野におきましては、基盤となる「IPサービス(*5)」を始め、各種セキュリティ関連サービス等の自社開発サービス群が売上増を牽引いたしました。モバイル関連サービスでは、4月に提供開始の「ギガプラン(*6)」による販売単価低下等での減収影響があるものの、個人向け回線数は四半期毎に純増基調へと回帰し、法人向けIoT関連モバイルサービス売上高は継続した案件需要により順調に伸長いたしました。システムインテグレーション分野では、システム構築の受注は活況で、システム構築の売上高及び受注額は各々前年同期比18.8%増及び24.4%増と伸長いたしました。システム運用保守売上高も、クラウドコンピューティング関連サービスの継続伸長もあり前年同期比14.3%増と順調に伸長いたしました。
当第2四半期連結累計期間における業績結果につきまして、総売上高は、前年同期比7.3%増の109,054百万円(前年同期 101,665百万円)となりました。法人向けインターネット接続サービス、アウトソーシングサービス、WANサービス及びシステムインテグレーション(含む機器販売)の売上高が増加したものの、調達コスト低減に応じたモバイル関連サービスの減収があり、総売上高の増収率は低水準となりました。売上原価は前年同期比2.1%増の85,969百万円(前年同期 84,210百万円)となり、売上総利益は前年同期比32.3%増の23,085百万円(前年同期 17,455百万円)となりました。内訳といたしまして、ネットワークサービスの売上高は前年同期比2.1%増の63,436百万円(前年同期 62,104百万円)、売上総利益は前年同期比36.7%増の16,682百万円(前年同期 12,208百万円)となりました。システムインテグレーションの売上高は前年同期比15.8%増の44,209百万円(前年同期 38,167百万円)、売上総利益は前年同期比22.9%増の5,869百万円(前年同期 4,777百万円)となりました。そのうち、4月に買収し完全子会社化した、シンガポールの PTC SYSTEM (S) PTE LTD(以下、「PTC」という。)の売上高は3,641百万円、売上総利益は319百万円でありました。ATM運営事業の売上高は前年同期比1.0%増の1,409百万円(前年同期 1,394百万円)、売上総利益は前年同期比13.5%増の534百万円(前年同期 470百万円)となりました。販売管理費等(販売費及び一般管理費、その他の収益及びその他の費用の合計)は前年同期比12.8%増の13,781百万円(前年同期 12,216百万円)となりました。当第2四半期連結累計期間の営業利益は、前年同期比77.6%増の9,304百万円(前年同期 5,239百万円)となりました。税引前四半期利益は、ファンドに係る金融資産評価益の増加等もあり、前年同期比133.6%増の10,432百万円(前年同期 4,466百万円)となり、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期比148.8%増の6,892百万円(前年同期 2,770百万円)となりました。
用語集
(*1) ICT: Information and Communication Technologyの略。コンピュータによる情報通信に関するハードウェア、ソフトウェア、システム及びデータ通信等に関する技術の総称。
(*2) インターネットトラフィック: インターネットを通じて転送されるデータ流量のこと。
(*3) クラウドコンピューティング: コンピュータの機能や処理能力、ソフトウェア、データ等をインターネット経由で利用すること。
(*4) IoT: Internet of Thingsの略。モノのインターネットと言われ、これまでインターネットに接続されていなかった物体に通信機能を持たせることで、物体が情報通信を行うようになること。
(*5) IPサービス: 当社が提供する、フルスペックの法人向け専用線型インターネット接続サービス。
(*6) ギガプラン: 当社が2021年4月1日より提供開始した、個人向けモバイルサービスの新料金プラン。
②当第2四半期連結累計期間の経営成績の分析
当社グループの売上収益の大部分は「ネットワークサービス及びシステムインテグレーション(SI)事業」からのものであり、役務別の分析により記載しております。
<連結業績サマリー>
(注)1. システムインテグレーションには機器販売を含んでおります。
2. 販売費及び一般管理費(含む研究開発費)、その他の収益、その他の費用の合計額を記載しております。
<セグメント情報サマリー>
ⅰ) 売上収益
当第2四半期連結累計期間における売上収益は、前年同期比7.3%増の109,054百万円(前年同期 101,665百万円)となりました。
<ネットワークサービス売上高>法人向けインターネット接続サービスの売上高は、IPサービス及び法人IoT等用途向け法人モバイルサービス等が増加したものの、調達コストの低減に応じたIIJモバイルMVNOプラットフォームサービスの減収影響があり、前年同期比4.3%減の18,813百万円(前年同期 19,650百万円)となりました。
個人向けインターネット接続サービスの売上高は、個人向けモバイルサービスの提供単価の低減の影響等があり、前年同期比5.4%減の12,196百万円(前年同期 12,885百万円)となりました。
WANサービスの売上高は、前年同期比4.4%増の12,881百万円(前年同期 12,336百万円)となりました。
アウトソーシングサービスの売上高は、セキュリティ関連サービス売上高等の増加があり、前年同期比13.4%増の19,546百万円(前年同期 17,233百万円)となりました。
これらの結果、ネットワークサービス売上高は、前年同期比2.1%増の63,436百万円(前年同期 62,104百万円)となりました。
ネットワークサービス売上高の内訳、法人向け及び個人向けインターネット接続サービス契約数及び回線数の内訳並びに法人向けインターネット接続サービスの契約総帯域は、それぞれ以下のとおりであります。
<ネットワークサービス売上高の内訳>
<インターネット接続サービス契約数及び回線数内訳並びに法人向けインターネット接続サービス契約総帯域>(注)1
(注)1. 法人向けインターネット接続サービス及び個人向けインターネット接続サービスの内訳において、「IIJモバイルサービス」及び「IIJmioモバイルサービス」は回線数を表示しており、それ以外は契約数を表示しております。
2. IPサービスには、インターネットデータセンター接続サービスが含まれます。
3. 法人向けインターネット接続サービスのうち、IPサービス(含むインターネットデータセンター接続サービス)及びブロードバンド対応型サービス各々の契約数と契約帯域を乗じることにより算出しております。
<システムインテグレーション売上高>システム構築及び機器販売による一時的な売上高は、前年同期比18.8%増の15,472百万円(前年同期 13,020百万円)となりました。このうち、PTCに係る売上高は2,586百万円でありました。
システム運用保守による継続的な売上高は、案件の継続積み上げ及びプライベートクラウドサービスの売上高増加等があり、前年同期比14.3%増の28,737百万円(前年同期 25,147百万円)となりました。このうち、PTCの売上高は1,055百万円でありました。
これらの結果、システムインテグレーション(含む機器販売)の売上高は、前年同期比15.8%増の44,209百万円(前年同期 38,167百万円)となりました。
当第2四半期連結累計期間のシステムインテグレーション(含む機器販売)の受注は、前年同期比7.4%増の46,503百万円(前年同期 43,291百万円)となりました。このうち、システム構築及び機器販売に関する受注は前年同期比24.4%増の18,865百万円(前年同期 15,159百万円)、システム運用保守に関する受注は前年同期比1.8%減の27,638百万円(前年同期 28,131百万円)でありました。
当第2四半期連結会計期間末のシステムインテグレーション(含む機器販売)の受注残高は、前年同期末比13.1%増の68,949百万円(前年同期末 60,988百万円)となりました。このうち、システム構築及び機器販売に関する受注残高は前年同期末比30.2%増の12,561百万円(前年同期末 9,646百万円)、システム運用保守に関する受注残高は前年同期末比9.8%増の56,388百万円(前年同期末 51,341百万円)でありました。
ATM運営事業売上高は、前年同期比1.0%増の1,409百万円(前年同期 1,394百万円)となりました。
ⅱ) 売上原価
当第2四半期連結累計期間における売上原価は、前年同期比2.1%増の85,969百万円(前年同期 84,210百万円)となりました。
<ネットワークサービス売上原価>ネットワークサービスの売上原価は、外注関連費用等の低減により、前年同期比6.3%減の46,754百万円(前年同期 49,896百万円)となりました。ネットワークサービスの売上総利益は、前年同期比36.7%増の16,682百万円(前年同期 12,208百万円)となり、ネットワークサービスの売上総利益率は26.3%(前年同期 19.7%)となりました。
<システムインテグレーション売上原価>システムインテグレーション(含む機器販売)の売上原価は、外注関連費用及び仕入の増加等があり、前年同期比14.8%増の38,340百万円(前年同期 33,390百万円)となりました。このうち、PTCに係る売上原価は3,321百万円でありました。機器販売を含むシステムインテグレーションの売上総利益は、前年同期比22.9%増の5,869百万円(前年同期 4,777百万円)となり、売上総利益率は13.3%(前年同期 12.5%)となりました。
ATM運営事業売上原価は、前年同期比5.3%減の875百万円(前年同期 924百万円)となりました。売上総利益は、534百万円(前年同期 470百万円)となり、売上総利益率は37.9%(前年同期 33.7%)となりました。
ⅲ) 販売管理費等
当第2四半期連結累計期間における販売費及び一般管理費(含む研究開発費)は、主として人件関連費用、広告宣伝費及び販売手数料等の増加等により、前年同期比13.7%増の13,790百万円(前年同期 12,124百万円)となりました。このうち、PTCに係る販売費及び一般管理費(含む研究開発費)は207百万円でありました。
その他の収益は93百万円(前年同期 80百万円)となりました。その他の費用は主として固定資産除却損により84百万円(前年同期 172百万円)となりました。
ⅳ) 営業利益
当第2四半期連結累計期間における営業利益は、前年同期比77.6%増の9,304百万円(前年同期 5,239百万円)となりました。
ⅴ) 金融収益、金融費用及び持分法による投資損益
当第2四半期連結累計期間における金融収益は、主としてファンドに係る金融資産評価益1,692百万円(前年同期 141百万円の評価損)等により、1,772百万円(前年同期 109百万円)となりました。
当第2四半期連結累計期間における金融費用は、支払利息272百万円(前年同期 296百万円)等により、272百万円(前年同期 469百万円)となりました。
当第2四半期連結累計期間における持分法による投資損益は、㈱ディーカレットに関する損失552百万円等があり、372百万円の損失(前年同期 413百万円の損失)となりました。
ⅵ) 税引前四半期利益
当第2四半期連結累計期間における税引前四半期利益は、前年同期比133.6%増の10,432百万円(前年同期 4,466百万円)となりました。
ⅶ) 四半期利益
当第2四半期連結累計期間における法人所得税費用は、3,474百万円の費用(前年同期 1,656百万円の費用)となりました。この結果、当第2四半期連結累計期間における四半期利益は、前年同期比147.6%増の6,958百万円(前年同期 2,810百万円)となりました。
非支配持分に帰属する四半期利益は、㈱トラストネットワークスに係る利益等により66百万円(前年同期 40百万円)となりました。この結果、当第2四半期連結累計期間における親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期比148.8%増の6,892百万円(前年同期 2,770百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末比1,952百万円増加し、222,729百万円(前連結会計年度末 220,777百万円)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末比4,082百万円減少し、89,322百万円(前連結会計年度末 93,405百万円)となり、主な増減及び残高の内訳は、PTC買収の支出等による現金及び現金同等物2,672百万円減少の39,795百万円、営業債権3,978百万円減少の30,821百万円、前払費用2,566百万円増加(うち、PTC子会社化に伴う増加1,266百万円)の13,165百万円でありました。
当第2四半期連結会計期間末における非流動資産は、前連結会計年度末比6,034百万円増加し、133,407百万円(前連結会計年度末 127,373百万円)となりました。主な残高及び増減の内訳は、有形固定資産745百万円増加の17,829百万円、使用権資産(オフィス、データセンター等の賃借契約及び通信機器等のリース契約の利用権)の償却等による2,974百万円減少の47,734百万円、のれんはPTC子会社化に係る3,182百万円増加で9,264百万円、長期前払費用1,145百万円増加(うち、PTC子会社化に伴う増加1,055百万円)の10,682百万円、その他の投資は保有上場株式及びファンドの時価評価等による4,819百万円増加で17,731百万円でありました。
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末比3,228百万円減少の70,031百万円 (前連結会計年度末73,259百万円)となりました。主な残高及び増減の内訳は、営業債務及びその他の債務2,502百万円減少の16,742百万円、借入金1,855百万円の減少(うち短期借入金の増加1,480百万円、長期借入金の返済による減少4,085百万円及び非流動負債からの振替750百万円)の16,705百万円、契約負債2,055百万円増加 (うち、PTC子会社化に伴う増加1,456百万円) の9,157百万円、その他の金融負債522百万円減少の17,357百万円でありました。
当第2四半期連結会計期間末における非流動負債は、前連結会計年度末比2,095百万円減少の54,451百万円(前連結会計年度末 56,547百万円)となり、主な残高及び増減の内訳は、借入金は流動負債への振替で750百万円減少の6,250百万円、契約負債は293百万円増加の7,537百万円 (うち、PTC子会社化に伴う増加1,192百万円)、その他の金融負債は流動負債への振替等で2,830百万円減少の32,818百万円でありました。
当第2四半期連結会計期間末における親会社の所有者に帰属する持分の額は、前連結会計年度末比7,258百万円増加の97,215百万円(前連結会計年度末 89,956百万円)、親会社の所有者に帰属する持分比率は43.6%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、39,795百万円(前年同期末 41,602百万円)となりました。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前四半期利益10,432百万円、減価償却費及び償却費13,266百万円(うちIFRS第16号の適用によるオペレーティング・リースに係る使用権資産の減価償却費5,035百万円)に対し、営業債務及びその他負債等の営業負債の支払の支出増が、営業債権及び契約負債(前受収益)等による収入増を上回ったため、営業資産及び負債の増減で399百万円の支出(前年同期 4,022百万円の収入)となり、また、法人所得税の支払3,352百万円(前年同期 2,045百万円)等もあり、18,865百万円の収入(前年同期 21,498百万円の収入)となりました。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による4,164百万円の支出(前年同期 2,754百万円の支出)、ソフトウェア等の無形資産の取得による2,167百万円の支出(前年同期 2,772百万円の支出)、PTCの取得に関する支出2,612百万円(取得現金控除後)、主としてセールアンドリースバック取引で有形固定資産の売却による収入1,011百万円(前年同期 1,448百万円の収入)等があり、8,185百万円の支出(前年同期 6,547百万円の支出)となりました。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、本社オフィス等のオペレーティング・リース及びネットワーク機器等のファイナンス・リースの支払等によるその他の金融負債の支払8,989百万円(前年同期 10,390百万円)、長期借入金の返済4,085百万円(前年同期 915百万円)、配当金の支払1,759百万円(前年同期 609百万円)、短期借入金の増加1,480百万円等があり、13,402百万円の支出(前年同期 11,969百万円の支出)となりました。
(4) 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等について、重要な変更及び新たな発生はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費は、ネットワークサービス及びSI事業に係るものであり、前年同期比12.6%増の249百万円(前年同期 221百万円)となりました。
(6) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、当社グループ及び当社の従業員数の著しい増加或いは減少はありませんでした。
①連結会社の状況
(注) 従業員数として、職員及び契約社員の総数を記載しております。受入出向社員は含んでおりません。
②提出会社の状況
(注) 従業員数として、職員及び契約社員の総数を記載しております。受入出向社員は含んでおりません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
①生産実績
(注)1.本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.前年同期比の欄の%表示は、前年同期比での増減率を記載しております。
3.当社グループは、ネットワークサービス及びATM運営事業において生産を行っておりませんので、これらに係る生産実績の記載事項はありません。
②受注実績
(注)1.本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.前年同期比の欄の%表示は、前年同期比での増減率を記載しております。
3.当社グループは、ネットワークサービス及びATM運営事業において受注生産を行っておりませんので、これらに係る受注高及び受注残高の記載事項はありません。
③販売実績
(注)1.本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.前年同期比の欄の%表示は、前年同期比での増減率を記載しております。
(8) 主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び前連結会計年度末における主要な設備に関する計画からの著しい変更はありません。
(1) 経営成績の分析
①当第2四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年9月30日)の連結業績の概況
当四半期における国内景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況下にありますが、このところ持ち直しの動きがみられております。先行きについては、社会経済活動のレベルの順次引き上げのなか、各種政策の効果や海外経済の改善もあり、持ち直しの動きが続くことが期待されます。ただし、国内外の感染症の動向や金融資本市場の変動等の影響を注視する必要があります。
そのような景気動向の中、当社グループが主にかかわる法人ICT(*1)関連市場では、企業及び官公庁のITサービスの利用拡大を背景としたインターネットトラフィック(*2)の継続増加、インターネット上の脅威に対抗するセキュリティ関連サービスの重要性の高まり、クラウドコンピューティング(*3)関連サービスの順次普及、それらサービスを総合的に利用するIoT(*4)の実用化の進展等により、今後も信頼性の高いネットワークシステムへの需要増加が継続していくものと想定しております。
このような市場環境の中、当社グループの当第2四半期連結累計期間におきましては、月額売上の牽引等により、総売上高は109,054百万円、営業利益は9,304百万円といずれも期初想定を上回り、特に営業利益は前年同期比77.6%増と大幅に伸長いたしました。上半期の総売上高及び営業利益の進捗を勘案し、通期業績見通しを修正するとともに、中間配当及び期末配当予定について期初公表の増配額を更に増加することといたしました。ネットワークサービス分野におきましては、基盤となる「IPサービス(*5)」を始め、各種セキュリティ関連サービス等の自社開発サービス群が売上増を牽引いたしました。モバイル関連サービスでは、4月に提供開始の「ギガプラン(*6)」による販売単価低下等での減収影響があるものの、個人向け回線数は四半期毎に純増基調へと回帰し、法人向けIoT関連モバイルサービス売上高は継続した案件需要により順調に伸長いたしました。システムインテグレーション分野では、システム構築の受注は活況で、システム構築の売上高及び受注額は各々前年同期比18.8%増及び24.4%増と伸長いたしました。システム運用保守売上高も、クラウドコンピューティング関連サービスの継続伸長もあり前年同期比14.3%増と順調に伸長いたしました。
当第2四半期連結累計期間における業績結果につきまして、総売上高は、前年同期比7.3%増の109,054百万円(前年同期 101,665百万円)となりました。法人向けインターネット接続サービス、アウトソーシングサービス、WANサービス及びシステムインテグレーション(含む機器販売)の売上高が増加したものの、調達コスト低減に応じたモバイル関連サービスの減収があり、総売上高の増収率は低水準となりました。売上原価は前年同期比2.1%増の85,969百万円(前年同期 84,210百万円)となり、売上総利益は前年同期比32.3%増の23,085百万円(前年同期 17,455百万円)となりました。内訳といたしまして、ネットワークサービスの売上高は前年同期比2.1%増の63,436百万円(前年同期 62,104百万円)、売上総利益は前年同期比36.7%増の16,682百万円(前年同期 12,208百万円)となりました。システムインテグレーションの売上高は前年同期比15.8%増の44,209百万円(前年同期 38,167百万円)、売上総利益は前年同期比22.9%増の5,869百万円(前年同期 4,777百万円)となりました。そのうち、4月に買収し完全子会社化した、シンガポールの PTC SYSTEM (S) PTE LTD(以下、「PTC」という。)の売上高は3,641百万円、売上総利益は319百万円でありました。ATM運営事業の売上高は前年同期比1.0%増の1,409百万円(前年同期 1,394百万円)、売上総利益は前年同期比13.5%増の534百万円(前年同期 470百万円)となりました。販売管理費等(販売費及び一般管理費、その他の収益及びその他の費用の合計)は前年同期比12.8%増の13,781百万円(前年同期 12,216百万円)となりました。当第2四半期連結累計期間の営業利益は、前年同期比77.6%増の9,304百万円(前年同期 5,239百万円)となりました。税引前四半期利益は、ファンドに係る金融資産評価益の増加等もあり、前年同期比133.6%増の10,432百万円(前年同期 4,466百万円)となり、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期比148.8%増の6,892百万円(前年同期 2,770百万円)となりました。
用語集
(*1) ICT: Information and Communication Technologyの略。コンピュータによる情報通信に関するハードウェア、ソフトウェア、システム及びデータ通信等に関する技術の総称。
(*2) インターネットトラフィック: インターネットを通じて転送されるデータ流量のこと。
(*3) クラウドコンピューティング: コンピュータの機能や処理能力、ソフトウェア、データ等をインターネット経由で利用すること。
(*4) IoT: Internet of Thingsの略。モノのインターネットと言われ、これまでインターネットに接続されていなかった物体に通信機能を持たせることで、物体が情報通信を行うようになること。
(*5) IPサービス: 当社が提供する、フルスペックの法人向け専用線型インターネット接続サービス。
(*6) ギガプラン: 当社が2021年4月1日より提供開始した、個人向けモバイルサービスの新料金プラン。
②当第2四半期連結累計期間の経営成績の分析
当社グループの売上収益の大部分は「ネットワークサービス及びシステムインテグレーション(SI)事業」からのものであり、役務別の分析により記載しております。
<連結業績サマリー>
前第2四半期連結累計期間 (自 2020年4月1日 至 2020年9月30日) | 当第2四半期連結累計期間 (自 2021年4月1日 至 2021年9月30日) | 増減率 | ||
金額(百万円) | 金額(百万円) | (%) | ||
売上収益合計 | 101,665 | 109,054 | 7.3 | |
ネットワークサービス売上高 | 62,104 | 63,436 | 2.1 | |
システムインテグレーション売上高 (注)1 | 38,167 | 44,209 | 15.8 | |
ATM運営事業売上高 | 1,394 | 1,409 | 1.0 | |
売上原価合計 | △84,210 | △85,969 | 2.1 | |
ネットワークサービス売上原価 | △49,896 | △46,754 | △6.3 | |
システムインテグレーション売上原価 (注)1 | △33,390 | △38,340 | 14.8 | |
ATM運営事業売上原価 | △924 | △875 | △5.3 | |
売上総利益合計 | 17,455 | 23,085 | 32.3 | |
ネットワークサービス売上総利益 | 12,208 | 16,682 | 36.7 | |
システムインテグレーション売上総利益 (注)1 | 4,777 | 5,869 | 22.9 | |
ATM運営事業売上総利益 | 470 | 534 | 13.5 | |
販売管理費等 (注)2 | △12,216 | △13,781 | 12.8 | |
営業利益 | 5,239 | 9,304 | 77.6 | |
税引前四半期利益 | 4,466 | 10,432 | 133.6 | |
親会社の所有者に帰属する四半期利益 | 2,770 | 6,892 | 148.8 |
(注)1. システムインテグレーションには機器販売を含んでおります。
2. 販売費及び一般管理費(含む研究開発費)、その他の収益、その他の費用の合計額を記載しております。
<セグメント情報サマリー>
前第2四半期連結累計期間 (自 2020年4月1日 至 2020年9月30日) | 当第2四半期連結累計期間 (自 2021年4月1日 至 2021年9月30日) | ||
金額(百万円) | 金額(百万円) | ||
連結売上収益 | 101,665 | 109,054 | |
ネットワークサービス及びSI事業 | 100,360 | 107,712 | |
ATM運営事業 | 1,394 | 1,408 | |
セグメント間取引消去 | △89 | △66 | |
連結営業利益 | 5,239 | 9,304 | |
ネットワークサービス及びSI事業 | 4,923 | 8,933 | |
ATM運営事業 | 378 | 417 | |
セグメント間取引消去 | △62 | △46 |
ⅰ) 売上収益
当第2四半期連結累計期間における売上収益は、前年同期比7.3%増の109,054百万円(前年同期 101,665百万円)となりました。
<ネットワークサービス売上高>法人向けインターネット接続サービスの売上高は、IPサービス及び法人IoT等用途向け法人モバイルサービス等が増加したものの、調達コストの低減に応じたIIJモバイルMVNOプラットフォームサービスの減収影響があり、前年同期比4.3%減の18,813百万円(前年同期 19,650百万円)となりました。
個人向けインターネット接続サービスの売上高は、個人向けモバイルサービスの提供単価の低減の影響等があり、前年同期比5.4%減の12,196百万円(前年同期 12,885百万円)となりました。
WANサービスの売上高は、前年同期比4.4%増の12,881百万円(前年同期 12,336百万円)となりました。
アウトソーシングサービスの売上高は、セキュリティ関連サービス売上高等の増加があり、前年同期比13.4%増の19,546百万円(前年同期 17,233百万円)となりました。
これらの結果、ネットワークサービス売上高は、前年同期比2.1%増の63,436百万円(前年同期 62,104百万円)となりました。
ネットワークサービス売上高の内訳、法人向け及び個人向けインターネット接続サービス契約数及び回線数の内訳並びに法人向けインターネット接続サービスの契約総帯域は、それぞれ以下のとおりであります。
<ネットワークサービス売上高の内訳>
前第2四半期連結累計期間 (自 2020年4月1日 至 2020年9月30日) | 当第2四半期連結累計期間 (自 2021年4月1日 至 2021年9月30日) | 増減率 | ||||
金額(百万円) | 金額(百万円) | (%) | ||||
ネットワークサービス売上高合計 | 62,104 | 63,436 | 2.1 | |||
法人向けインターネット接続サービス | 19,650 | 18,813 | △4.3 | |||
IPサービス(含むインターネットデータセンター接続サービス) | 5,849 | 6,622 | 13.2 | |||
IIJモバイルサービス | 12,035 | 10,284 | △14.5 | |||
法人IoT等用途向け直接提供 | 3,484 | 4,839 | 38.9 | |||
IIJモバイルMVNOプラットフォームサービス | 8,551 | 5,445 | △36.3 | |||
その他 | 1,766 | 1,907 | 8.0 | |||
個人向けインターネット接続サービス | 12,885 | 12,196 | △5.4 | |||
IIJmioモバイルサービス | 11,549 | 10,741 | △7.0 | |||
その他 | 1,336 | 1,455 | 8.9 | |||
WANサービス | 12,336 | 12,881 | 4.4 | |||
アウトソーシングサービス | 17,233 | 19,546 | 13.4 |
<インターネット接続サービス契約数及び回線数内訳並びに法人向けインターネット接続サービス契約総帯域>(注)1
前第2四半期 連結会計期間末 (2020年9月30日現在) | 当第2四半期 連結会計期間末 (2021年9月30日現在) | 増減 | ||||
法人向けインターネット接続サービス契約数合計 | 2,180,704 | 2,301,380 | 120,676 | |||
IPサービス(1Gbps以上) (注)2 | 778 | 757 | △21 | |||
IPサービス(1Gbps未満) (注)2 | 1,239 | 1,211 | △28 | |||
IIJモバイルサービス | 2,090,428 | 2,210,095 | 119,667 | |||
法人IoT等用途向け直接提供 | 967,548 | 1,218,375 | 250,827 | |||
IIJモバイルMVNOプラットフォームサービス | 1,122,880 | 991,720 | △131,160 | |||
その他 | 88,259 | 89,317 | 1,058 | |||
個人向けインターネット接続サービス回線数合計 | 1,384,933 | 1,416,927 | 31,994 | |||
IIJmioモバイルサービス | 1,044,681 | 1,072,107 | 27,426 | |||
その他 | 340,252 | 344,820 | 4,568 |
帯域(Gbps) | 帯域(Gbps) | 増減 (Gbps) | |||
法人向けインターネット接続サービス契約総帯域(注)3 | 5,869.0 | 7,279.7 | 1,410.7 |
(注)1. 法人向けインターネット接続サービス及び個人向けインターネット接続サービスの内訳において、「IIJモバイルサービス」及び「IIJmioモバイルサービス」は回線数を表示しており、それ以外は契約数を表示しております。
2. IPサービスには、インターネットデータセンター接続サービスが含まれます。
3. 法人向けインターネット接続サービスのうち、IPサービス(含むインターネットデータセンター接続サービス)及びブロードバンド対応型サービス各々の契約数と契約帯域を乗じることにより算出しております。
<システムインテグレーション売上高>システム構築及び機器販売による一時的な売上高は、前年同期比18.8%増の15,472百万円(前年同期 13,020百万円)となりました。このうち、PTCに係る売上高は2,586百万円でありました。
システム運用保守による継続的な売上高は、案件の継続積み上げ及びプライベートクラウドサービスの売上高増加等があり、前年同期比14.3%増の28,737百万円(前年同期 25,147百万円)となりました。このうち、PTCの売上高は1,055百万円でありました。
これらの結果、システムインテグレーション(含む機器販売)の売上高は、前年同期比15.8%増の44,209百万円(前年同期 38,167百万円)となりました。
当第2四半期連結累計期間のシステムインテグレーション(含む機器販売)の受注は、前年同期比7.4%増の46,503百万円(前年同期 43,291百万円)となりました。このうち、システム構築及び機器販売に関する受注は前年同期比24.4%増の18,865百万円(前年同期 15,159百万円)、システム運用保守に関する受注は前年同期比1.8%減の27,638百万円(前年同期 28,131百万円)でありました。
当第2四半期連結会計期間末のシステムインテグレーション(含む機器販売)の受注残高は、前年同期末比13.1%増の68,949百万円(前年同期末 60,988百万円)となりました。このうち、システム構築及び機器販売に関する受注残高は前年同期末比30.2%増の12,561百万円(前年同期末 9,646百万円)、システム運用保守に関する受注残高は前年同期末比9.8%増の56,388百万円(前年同期末 51,341百万円)でありました。
ⅱ) 売上原価
当第2四半期連結累計期間における売上原価は、前年同期比2.1%増の85,969百万円(前年同期 84,210百万円)となりました。
<ネットワークサービス売上原価>ネットワークサービスの売上原価は、外注関連費用等の低減により、前年同期比6.3%減の46,754百万円(前年同期 49,896百万円)となりました。ネットワークサービスの売上総利益は、前年同期比36.7%増の16,682百万円(前年同期 12,208百万円)となり、ネットワークサービスの売上総利益率は26.3%(前年同期 19.7%)となりました。
<システムインテグレーション売上原価>システムインテグレーション(含む機器販売)の売上原価は、外注関連費用及び仕入の増加等があり、前年同期比14.8%増の38,340百万円(前年同期 33,390百万円)となりました。このうち、PTCに係る売上原価は3,321百万円でありました。機器販売を含むシステムインテグレーションの売上総利益は、前年同期比22.9%増の5,869百万円(前年同期 4,777百万円)となり、売上総利益率は13.3%(前年同期 12.5%)となりました。
ⅲ) 販売管理費等
当第2四半期連結累計期間における販売費及び一般管理費(含む研究開発費)は、主として人件関連費用、広告宣伝費及び販売手数料等の増加等により、前年同期比13.7%増の13,790百万円(前年同期 12,124百万円)となりました。このうち、PTCに係る販売費及び一般管理費(含む研究開発費)は207百万円でありました。
その他の収益は93百万円(前年同期 80百万円)となりました。その他の費用は主として固定資産除却損により84百万円(前年同期 172百万円)となりました。
ⅳ) 営業利益
当第2四半期連結累計期間における営業利益は、前年同期比77.6%増の9,304百万円(前年同期 5,239百万円)となりました。
ⅴ) 金融収益、金融費用及び持分法による投資損益
当第2四半期連結累計期間における金融収益は、主としてファンドに係る金融資産評価益1,692百万円(前年同期 141百万円の評価損)等により、1,772百万円(前年同期 109百万円)となりました。
当第2四半期連結累計期間における金融費用は、支払利息272百万円(前年同期 296百万円)等により、272百万円(前年同期 469百万円)となりました。
当第2四半期連結累計期間における持分法による投資損益は、㈱ディーカレットに関する損失552百万円等があり、372百万円の損失(前年同期 413百万円の損失)となりました。
ⅵ) 税引前四半期利益
当第2四半期連結累計期間における税引前四半期利益は、前年同期比133.6%増の10,432百万円(前年同期 4,466百万円)となりました。
ⅶ) 四半期利益
当第2四半期連結累計期間における法人所得税費用は、3,474百万円の費用(前年同期 1,656百万円の費用)となりました。この結果、当第2四半期連結累計期間における四半期利益は、前年同期比147.6%増の6,958百万円(前年同期 2,810百万円)となりました。
非支配持分に帰属する四半期利益は、㈱トラストネットワークスに係る利益等により66百万円(前年同期 40百万円)となりました。この結果、当第2四半期連結累計期間における親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期比148.8%増の6,892百万円(前年同期 2,770百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末比1,952百万円増加し、222,729百万円(前連結会計年度末 220,777百万円)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末比4,082百万円減少し、89,322百万円(前連結会計年度末 93,405百万円)となり、主な増減及び残高の内訳は、PTC買収の支出等による現金及び現金同等物2,672百万円減少の39,795百万円、営業債権3,978百万円減少の30,821百万円、前払費用2,566百万円増加(うち、PTC子会社化に伴う増加1,266百万円)の13,165百万円でありました。
当第2四半期連結会計期間末における非流動資産は、前連結会計年度末比6,034百万円増加し、133,407百万円(前連結会計年度末 127,373百万円)となりました。主な残高及び増減の内訳は、有形固定資産745百万円増加の17,829百万円、使用権資産(オフィス、データセンター等の賃借契約及び通信機器等のリース契約の利用権)の償却等による2,974百万円減少の47,734百万円、のれんはPTC子会社化に係る3,182百万円増加で9,264百万円、長期前払費用1,145百万円増加(うち、PTC子会社化に伴う増加1,055百万円)の10,682百万円、その他の投資は保有上場株式及びファンドの時価評価等による4,819百万円増加で17,731百万円でありました。
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末比3,228百万円減少の70,031百万円 (前連結会計年度末73,259百万円)となりました。主な残高及び増減の内訳は、営業債務及びその他の債務2,502百万円減少の16,742百万円、借入金1,855百万円の減少(うち短期借入金の増加1,480百万円、長期借入金の返済による減少4,085百万円及び非流動負債からの振替750百万円)の16,705百万円、契約負債2,055百万円増加 (うち、PTC子会社化に伴う増加1,456百万円) の9,157百万円、その他の金融負債522百万円減少の17,357百万円でありました。
当第2四半期連結会計期間末における非流動負債は、前連結会計年度末比2,095百万円減少の54,451百万円(前連結会計年度末 56,547百万円)となり、主な残高及び増減の内訳は、借入金は流動負債への振替で750百万円減少の6,250百万円、契約負債は293百万円増加の7,537百万円 (うち、PTC子会社化に伴う増加1,192百万円)、その他の金融負債は流動負債への振替等で2,830百万円減少の32,818百万円でありました。
当第2四半期連結会計期間末における親会社の所有者に帰属する持分の額は、前連結会計年度末比7,258百万円増加の97,215百万円(前連結会計年度末 89,956百万円)、親会社の所有者に帰属する持分比率は43.6%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、39,795百万円(前年同期末 41,602百万円)となりました。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前四半期利益10,432百万円、減価償却費及び償却費13,266百万円(うちIFRS第16号の適用によるオペレーティング・リースに係る使用権資産の減価償却費5,035百万円)に対し、営業債務及びその他負債等の営業負債の支払の支出増が、営業債権及び契約負債(前受収益)等による収入増を上回ったため、営業資産及び負債の増減で399百万円の支出(前年同期 4,022百万円の収入)となり、また、法人所得税の支払3,352百万円(前年同期 2,045百万円)等もあり、18,865百万円の収入(前年同期 21,498百万円の収入)となりました。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による4,164百万円の支出(前年同期 2,754百万円の支出)、ソフトウェア等の無形資産の取得による2,167百万円の支出(前年同期 2,772百万円の支出)、PTCの取得に関する支出2,612百万円(取得現金控除後)、主としてセールアンドリースバック取引で有形固定資産の売却による収入1,011百万円(前年同期 1,448百万円の収入)等があり、8,185百万円の支出(前年同期 6,547百万円の支出)となりました。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、本社オフィス等のオペレーティング・リース及びネットワーク機器等のファイナンス・リースの支払等によるその他の金融負債の支払8,989百万円(前年同期 10,390百万円)、長期借入金の返済4,085百万円(前年同期 915百万円)、配当金の支払1,759百万円(前年同期 609百万円)、短期借入金の増加1,480百万円等があり、13,402百万円の支出(前年同期 11,969百万円の支出)となりました。
(4) 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等について、重要な変更及び新たな発生はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費は、ネットワークサービス及びSI事業に係るものであり、前年同期比12.6%増の249百万円(前年同期 221百万円)となりました。
(6) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、当社グループ及び当社の従業員数の著しい増加或いは減少はありませんでした。
①連結会社の状況
2021年9月30日現在 | ||
従業員数 (名) (外、平均臨時雇用者数) | 4,079 | (47) |
(注) 従業員数として、職員及び契約社員の総数を記載しております。受入出向社員は含んでおりません。
②提出会社の状況
2021年9月30日現在 | ||
従業員数 (名) (外、平均臨時雇用者数) | 2,331 | (28) |
(注) 従業員数として、職員及び契約社員の総数を記載しております。受入出向社員は含んでおりません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
①生産実績
区分 | 当第2四半期連結累計期間 (自 2021年4月1日 至 2021年9月30日) | |
生産高(千円) | 前年同期比(%) | |
システムインテグレーション(含む機器販売) | 38,343,926 | 14.1 |
合計 | 38,343,926 | 14.1 |
(注)1.本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.前年同期比の欄の%表示は、前年同期比での増減率を記載しております。
3.当社グループは、ネットワークサービス及びATM運営事業において生産を行っておりませんので、これらに係る生産実績の記載事項はありません。
②受注実績
区分 | 当第2四半期連結累計期間 (自 2021年4月1日 至 2021年9月30日) | |||
受注高(千円) | 前年同期比(%) | 受注残高(千円) | 前年同期比(%) | |
システムインテグレーション(構築及び 機器販売) | 18,864,893 | 24.4 | 12,560,937 | 30.2 |
システムインテグレーション(運用保守) | 27,638,394 | △1.8 | 56,387,621 | 9.8 |
合計 | 46,503,287 | 7.4 | 68,948,558 | 13.1 |
(注)1.本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.前年同期比の欄の%表示は、前年同期比での増減率を記載しております。
3.当社グループは、ネットワークサービス及びATM運営事業において受注生産を行っておりませんので、これらに係る受注高及び受注残高の記載事項はありません。
③販売実績
区分 | 当第2四半期連結累計期間 (自 2021年4月1日 至 2021年9月30日) | ||
販売高(千円) | 前年同期比(%) | ||
ネットワークサービス売上高合計 | 63,436,167 | 2.1 | |
うち、法人向けインターネット接続サービス | 18,813,026 | △4.3 | |
うち、個人向けインターネット接続サービス | 12,196,101 | △5.4 | |
うち、WANサービス | 12,880,990 | 4.4 | |
うち、アウトソーシングサービス | 19,546,050 | 13.4 | |
システムインテグレーション売上高合計 | 44,209,260 | 15.8 | |
うち、構築及び機器販売 | 15,471,761 | 18.8 | |
うち、運用保守 | 28,737,499 | 14.3 | |
ATM運営事業売上高 | 1,408,460 | 1.0 | |
合計 | 109,053,887 | 7.3 |
(注)1.本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.前年同期比の欄の%表示は、前年同期比での増減率を記載しております。
(8) 主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び前連結会計年度末における主要な設備に関する計画からの著しい変更はありません。