有価証券報告書-第34期(2024/07/01-2025/06/30)

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2025/09/24 15:36
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146項目
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
(1) 経営成績等の状況の概要
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、日経平均株価が高水準で推移し、春闘における賃上げの継続やインバウンド需要の回復を背景に消費の底堅さが見られました。一方、米国の関税政策による通商リスクの高まりや、ウクライナ侵攻や中東地域の地政学的リスクの長期化など、外部環境の変動が企業収益や国内消費に与える影響が懸念されております。
当社グループが属する情報サービス業界におきましては、様々な業種で老朽化した基幹システムの維持コストや不具合が増える「2025年の崖」に備えた刷新需要や、生成AI技術を活用した新たな事業創出などIT投資の拡大が見込まれております。
当社グループは「最先端テクノロジーと創造力で、産業の変革をリードします。」をミッションとして掲げ、先端技術を基盤とした高付加価値ソリューションや業界特化型プラットフォームのサービス提案設計から開発、運用保守まで、ワンストップの支援体制を整え、顧客企業におけるDX推進の共創パートナーとして事業成長に取り組んでおります。また、創業以来、独立系のソフトウエア会社として様々な業種で蓄積したICTの知見とノウハウを活用し、デジタル化の取り組みによって事業の発展がより見込める産業にイノベーションを起こすことでITを通した社会貢献に努め、グループの事業基盤、収益力の強化を目指しております。
当連結会計年度の経営成績は、売上高は6,705,697千円(前年同期比32.2%増)、営業利益は749,519千円(前年同期比213.3%増)、経常利益は761,146千円(前年同期比191.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は501,341千円(前年同期比221.5%増)となりました。
セグメント別の経営成績は、以下のとおりであります。
(ICTソリューション事業)
ICTソリューション事業においては、複数の大型開発案件の受注及び開発が順調に進み、当連結会計年度の売上高及びセグメント利益は過去最高を更新しました。プロジェクトの品質管理やモニタリング体制の構築により、安定した進捗を維持したことに加え、社内エンジニアの稼働率も高水準で推移した結果、売上総利益率の改善に寄与しました。
また、注力分野である先端技術では、AIを活用し蓄積されたデータの分析と将来予測を組み合わせた次世代型データ分析ソリューションの提供を開始しました。顧客の課題や業務に応じて最適なAI技術を選択・実装する「AIインテグレーション」を核とし、経験則に依存した施策からの脱却とデータに基づく意思決定と施策最適化を実現します。先行事例として、化粧品メーカーにおける試供品配布効果の検証プロジェクトを支援しており、今後は幅広い業種への展開を見据え、顧客の新たな価値創出を加速してまいります。
上記により、当連結会計年度のICTソリューション事業の売上高は6,197,071千円(前年同期比30.1%増)、セグメント利益は1,320,343千円(前年同期比67.3%増)となりました。
(クロスボーダー流通プラットフォーム事業)
クロスボーダー流通プラットフォーム事業においては、最新のITと流通技術を組み合わせ、アジアと日本をつなぐ越境流通プラットフォームを展開し、利用顧客数の増加と流通量拡大による安定した収益の確保と成長を目指しております。高付加価値の日本商品に対する需要が高いシンガポール市場を拠点に、輸出に向けた市場調査から販路開拓、マーケティングを支援し、顧客企業のビジネス「創出」から「定着」まで一貫したサポートに取り組んでおります。
当連結会計年度は、シンガポールNO.1の海外進出プラットフォームサービスの実現に向け、日本国内の地域商社、食品メーカーへの営業を推進しました。シンガポール最大の繁華街オーチャードロードにオープンした直営店舗及びECサイト上において、地方自治体・経済団体や金融機関と連携したイベントの複数開催でリアル・EC両面での順調な集客に成功し、to C向け販売マーケティングの実績を上げております。今後は、EC及びデジタルマーケティングの強化を進め、東南アジア進出を希望する日本企業や自治体の顧客のさらなる獲得を目指します。そして、シンガポール以外の海外市場の展開も視野に事業のスケールアップを図ってまいります。
2024年の農産品・食品の輸出額が初めて1.5兆円を超え、2025年上期も過去最高を更新するなど、日本食が海外消費者の日常生活にも広く浸透する中、直営店舗を商品体験や商談の場として活用し、リアル・EC・デジタルを融合させた顧客接点の拡充とデータ収集を進めております。収集したデータをもとに、アジア市場に適した商材の検証・提案を行い、商流拡大を支援してまいります。
上記により、当連結会計年度のクロスボーダー流通プラットフォーム事業の売上高は508,625千円(前年同期比64.4%増)、セグメント損失は50,401千円(前年同期はセグメント損失58,102千円)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ214,750千円増加し、2,553,330千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果得られた資金は、327,622千円(前連結会計年度は6,857千円の支出)となりました。
この主な内訳は、税金等調整前当期純利益753,844千円、その他254,840千円による資金の増加、売上債権及び契約資産の増加額659,853千円による資金の減少であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は、60,785千円(前連結会計年度は48,884千円の収入)となりました。
この主な内訳は、有形固定資産の取得による支出26,061千円、投資有価証券の取得による支出35,435千円による資金の減少であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は、40,832千円(前連結会計年度は46,657千円の支出)となりました。
この主な内訳は、配当金の支払額35,282千円による資金の減少であります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年7月1日
至 2025年6月30日)
生産高(千円)前年同期比(%)
ICTソリューション4,159,514123.6
クロスボーダー流通プラットフォーム334,875192.4
合計4,494,389127.0

(注)金額は製造原価によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
b. 受注実績
当連結会計年度における受注実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年7月1日
至 2025年6月30日)
受注高
(千円)
前年同期比
(%)
受注残高
(千円)
前年同期比
(%)
ICTソリューション7,188,170133.73,020,699148.8
クロスボーダー流通プラットフォーム----
合計7,188,170133.73,020,699148.8

(注)1 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 クロスボーダー流通プラットフォーム事業については、受注生産を行っていないため、受注実績の記載をしておりません。
c. 販売実績
当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年7月1日
至 2025年6月30日)
販売高(千円)前年同期比(%)
ICTソリューション6,197,071130.1
クロスボーダー流通プラットフォーム508,625164.4
合計6,705,697132.2

(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先前連結会計年度
(自 2023年7月1日
至 2024年6月30日)
当連結会計年度
(自 2024年7月1日
至 2025年6月30日)
販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)
㈱サプライズクルー843,51016.61,532,05622.8
㈱マイナビ--961,63114.3

3 前連結会計年度における㈱マイナビの販売実績は、総販売実績に対する割合が10%未満のため、記載を省略しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a. 経営成績の分析
(売上高)
売上高は、前連結会計年度に対して1,633,187千円増加し、6,705,697千円となりました。
この主な要因は、ICTソリューション事業で複数の大型開発案件が寄与したことによるものであります。詳細については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
(売上原価、販売費及び一般管理費、営業損益)
売上原価は、前連結会計年度に対して955,238千円増加し、4,494,389千円となりました。この主な要因は、ICTソリューション事業における売上高の増加に伴う外注費及び労務費の増加によるものであります。
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に対して167,685千円増加し、1,461,788千円となりました。この主な要因は、積極的な採用活動による人件費等の増加によるものであります。この結果、営業利益は、前連結会計年度に対して510,264千円増加し、749,519千円となり、売上高に対する営業利益率は11.2%(前連結会計年度は4.7%)となりました。
(営業外損益、経常損益)
営業外収益は、前連結会計年度に対して4,346千円減少し、26,200千円となりました。この主な要因は、クロスボーダー流通プラットフォーム事業における為替差益が減少したことよるものであります。また、営業外費用は、支払利息等により前連結会計年度に対して5,772千円増加し、14,573千円となりました。
この結果、経常利益は、前連結会計年度に対して500,145千円増加し、761,146千円となりました。
(親会社株主に帰属する当期純損益)
税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に対して498,982千円増加し、753,844千円となりました。法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に対して345,427千円増加し、501,341千円となりました。
b. 財政状態の分析
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べ861,443千円増加し、4,482,127千円となりました。この主な要因は、現金及び預金が214,750千円、受取手形、売掛金及び契約資産が663,975千円増加したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ37,546千円増加し、476,781千円となりました。この主な要因は、投資その他の資産が29,925千円増加したことによるものであります。
繰延資産は、前連結会計年度末に比べ1,107千円減少し、4,339千円となりました。
以上の結果、当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ897,882千円増加し、4,963,248千円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べ458,930千円増加し、1,717,236千円となりました。この主な要因は、未払法人税等が196,212千円、その他流動負債が185,972千円増加したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ3,845千円減少し、527,450千円となりました。この主な要因は、リース債務が2,508千円減少したことによるものであります。
以上の結果、当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ455,084千円増加し、2,244,687千円となりました。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末に比べ442,797千円増加し、2,718,560千円となりました。この主な要因は、配当金の支払があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が465,911千円増加したことによるものであります。
c. 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
d. キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品仕入やソフトウエア開発に係る人件費支出、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要で主なものは、設備投資及び当社事業戦略に沿った提携先や当社事業との相乗効果が見込まれる事業会社への出資又は取得(M&A)によるものであります。
これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金にて対応していく予定でありますが、M&A等の自己資金のみでは賄えない資金需要については、新株の発行や金融機関からの借入等の資金調達方法を検討する方針です。
e. 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、収益性と継続的成長を実現することを経営目標と認識し、売上高成長率及び売上高営業利益率を重視しております。また、事業の成長加速のためM&Aを積極的に検討する方針であり、その場合、のれんの償却額が増加する可能性があるためEBITDA(※)を経営指標としております。
区分前連結会計年度
(自 2023年7月1日
至 2024年6月30日)
当連結会計年度
(自 2024年7月1日
至 2025年6月30日)
売上高成長率(%)△12.132.2
売上高営業利益率(%)4.711.2
EBITDA(千円)※249,150762,859

※EBITDA=営業損益+減価償却費+のれん償却額

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