有価証券報告書-第119期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

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2021/06/22 9:13
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当連結会計年度(2020年4月1日から開始し、2021年3月31日に終了した連結会計年度をいいます。以下同じ。) における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであり、その達成を保証するものではありません。
(1) 財政状態、経営成績
①社長メッセージ
2020年10月に公表いたしました当社グループ元従業員による金銭の不正取得事案をはじめ、複数の金銭に係る不正事案等により被害を受けられたお客さま並びに関係者の皆さまからの信頼を大きく毀損する事態となり、株主の皆さまにも多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
全役員・従業員一丸となって金銭不正行為の撲滅に向けた体制の整備・充実に取り組み、皆さまからの信頼回復に努めてまいります。
2021年3月期までの中期経営計画「CONNECT 2020」では、お客さまのQOL向上や社会課題解決に向けた各種の取組みを進め、全てのステークホルダーの皆さまとのつながりを強化することを目指してまいりましたが、コロナ禍でつながりが一部分断され、一連の金銭不正事案の発覚もあり、大きな課題を残すこととなりました。
そのため、2022年3月期からは、全てのステークホルダーの皆さまと「再度、より良い形でつながり直す」という想いを込めて、新中期経営計画「Re-connect 2023」をスタートいたしました。全役員・従業員が価値観を共有し、共鳴しあいながら変革を遂げるために改めて結束を強め、国内事業戦略、海外事業戦略、財務・資本戦略、サステナビリティ・経営基盤の4つの戦略の柱を展開してまいります。また、新中期経営計画への移行とともに、グループビジョンを“Protect and improve the well-being of all” (すべての人々の幸せを守り、高める。)と定めました。
当社グループでは、「将来にわたるすべての人々の“well-being”への貢献」、「100年後を見据えた持続的社会の実現」の2つのテーマを、私たちの存在意義として掲げております。
人々の“well-being”への貢献に向けて、保険領域にとどまらず事業領域を4つの体験価値(保障、資産形成・承継、健康・医療、つながり・絆)へと拡げるとともに、地域・社会の持続性確保に関する重要課題にも積極的に取り組んでまいります。
<新中期経営計画「Re-connect 2023」における経営目標(計数目標)⦆
新中期経営計画「Re-connect 2023」においては、トップライン指標ではなく、お客さまからの評価を重視した運営や資本効率向上に焦点を当てることによって、売上や利益そのものよりも、その質に価値観を転換いたします。
そのため、新中期経営計画3年間の目標水準に加え、その変革の成果を形にするための追加の3年間に向けた方向性についても合わせて記載しております。
なお、各計数目標の選定理由については、「4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (4)役員の報酬等 ④ 取締役(監査等委員である取締役及び社外取締役を除く。)の報酬(業績連動報酬等を含む。)に関する事項」に記載のとおりであります。

(注)1 グループ修正ROEは、「修正利益÷{純資産-のれん・確定利付資産含み損益(税後)・市場価格調整(MVA)関連損益累計(税後)等}」にて算出いたします。
2 TSRは、Total Shareholder Return(株主総利回り)の略語で、キャピタルゲインとインカムゲインを合わせた株主にとっての総合投資利回りを指しております。
3 相対TSRは、以下の合計10社との比較であります。(HDとは、ホールディングスの略語であります。)
国内保険会社5社:株式会社かんぽ生命保険、株式会社T&Dホールディングス、東京海上ホールディングス株式会社、MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社及びSOMPOホールディングス株式会社
グローバルで生命保険事業を展開し、日米市場等で当社グループと競合関係にある会社5社:Aflac Incorporated、AXA SA、Manulife Financial Corporation、MetLife Inc. 及び Prudential Financial, Inc.
②連結業績における概況
世界的な新型コロナウイルス感染拡大の状況下、当社グループでは保険事業者として、お客さまや従業員等の健康を第一に考えた業務運営を行いながら、保険金・給付金等のお支払いをはじめとする事業活動を継続し、お客さまの生活の安定に寄与いたしました。第一生命では、上半期の対面営業を自粛するとともに、営業活動の非接触化、テレワーク業務範囲の拡大等に取り組んでまいりました。営業活動が制限されたこと等により、グループ新契約年換算保険料は前事業年度比で大幅に減収となったものの、為替変動の影響等によりグループ保有契約年換算保険料は前事業年度末比で増収となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、主に一時的な要因により大幅増益となりました。具体的には、海外金利の上昇に伴い、第一フロンティア生命における市場価格調整(MVA)に係る責任準備金の戻入が発生したことや、グループ事業再編の一環でJanus Henderson Group plcの全株式を売却したことに伴う特別利益の計上等の要因がありました。これら一時的な増益要因等を除いても、グループ修正利益は増益となりました。新型コロナウイルス感染拡大による収支への直接的な影響は、Protective Life Corporationを除けばグループ各社において総じて限定的であった中、第一生命は、金融市場の回復による順ざやの拡大等により増益となりました。
企業価値の成長性を表すEV成長率(ROEV)は、グループEEVが2020年3月期末の急激な金融市場変動を背景とした大幅減から回復したことに伴い、2021年3月期において32.5%となりました。また、中長期的な目標である8%に対しては、直近3年間の平均で8.6%に達しました。
グループ修正利益については、第一生命や第一フロンティア生命において2021年1月以降の金融市場の大幅な改善により順ざやが増加したこと等を主な要因として、2020年3月期と比較して82億円増加し、2,828億円となりました。

(1)基礎利益は税前を記載しており、第一生命における法人税等の変動はキャピタル・臨時損益等に含めております。
一方、グループ新契約価値については、新型コロナウイルスの感染状況や第一生命における営業自粛及び中期経営計画における目標策定時から内外金利が大幅に下落していたこと等を踏まえて2020年8月に算定した、2021年3月期において900億円程度との予想に対し、1,271億円となりました。なお、2021年3月期の新契約価値の計算においては、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、第一生命で上半期に実施した営業自粛に係る費用について、コロナ禍の特殊な状況に鑑み、新契約価値算定上の費用に含めず、EEVの修正純資産より直接控除する取扱いを実施しております。
当連結会計年度の業績は以下のとおりであります。
① 経常収益
経常収益は7兆8,278億円(前期比10.0%増)となりました。経常収益の内訳は、保険料等収入が4兆7,303億円(同3.2%減)、資産運用収益が2兆7,195億円(同44.9%増)、その他経常収益が3,779億円(同7.3%増)となっております。
a 保険料等収入
保険料等収入は、第一生命において新型コロナウイルス感染拡大に伴い上半期は営業活動を自粛したことや、第一フロンティア生命において緊急事態宣言が発出されたことにより金融機関窓口における保険販売が減少したこと等を主な要因として、前連結会計年度(2019年4月1日から開始し、2020年3月31日に終了した連結会計年度をいいます。以下、前連結会計年度及び前期につき同じ。) に比べ1,551億円減少し、4兆7,303億円(前期比3.2%減)となりました。
b 資産運用収益
資産運用収益は、主に第一フロンティア生命において、為替相場の変動により為替差益が増加したこと等の理由から、前連結会計年度に比べ8,429億円増加し、2兆7,195億円(前期比44.9%増)となりました。
c その他経常収益
その他経常収益は、前連結会計年度に比べ258億円増加し、3,779億円(前期比7.3%増)となりました。
② 経常費用
経常費用は7兆2,749億円(前期比5.5%増)となりました。経常費用の内訳は、保険金等支払金が5兆11億円(同2.7%増)、責任準備金等繰入額が9,712億円(同490.5%増)、資産運用費用が3,266億円(同60.3%減)、事業費が6,890億円(同1.3%増)、その他経常費用が2,868億円(同19.9%減)となっております。
a 保険金等支払金
保険金等支払金はTAL Dai-ichi Life Australia Pty Ltdにおいて新型コロナウイルス感染拡大に伴い所得補償保険等の支払いが増加したこと等から、前連結会計年度に比べ1,303億円増加し、5兆11億円(前期比2.7%増)となりました。
b 責任準備金等繰入額
責任準備金等繰入額は、第一フロンティア生命における前年同期の戻入からの反動増の影響等により前連結会計年度に比べ8,067億円増加し、9,712億円(前期比490.5%増)となりました。
c 資産運用費用
資産運用費用は、第一フロンティア生命において外国為替相場の変動により為替差損が為替差益に転じたこと等を主な要因として前連結会計年度に比べ4,953億円減少し、3,266億円(前期比60.3%減)となりました。
d 事業費
事業費は、TAL Dai-ichi Life Australia Pty Ltdにおける事業費が為替変動の影響により増加したこと(外貨ベースでは減少)を主な要因として、前連結会計年度に比べ89億円増加し、6,890億円(前期比1.3%増)となりました。
e その他経常費用
その他経常費用は、前連結会計年度に比べ714億円減少し、2,868億円(前期比19.9%減)となりました。
③ 経常利益
経常利益は、第一フロンティア生命において、資産運用収益が市場要因により前期比で大きく改善したこと等により、前連結会計年度に比べ3,344億円増加し、5,528億円(前期比153.2%増)となりました。
④ 特別利益・特別損失
特別利益は404億円(前期比719.3%増)、特別損失は333億円(同15.8%減)となりました。
a 特別利益
特別利益は、保有するJanus Henderson Group plcの全株式を売却したことを主な要因として、前連結会計年度に比べ355億円増加し、404億円(前期比719.3%増)となりました。
b 特別損失
特別損失は前連結会計年度に比べ62億円減少し、333億円(前期比15.8%減)となりました。
⑤ 契約者配当準備金繰入額
契約者配当準備金繰入額は前連結会計年度に比べ50億円減少し、775億円(前期比6.1%減)となりました。
⑥ 親会社株主に帰属する当期純利益
経常利益に特別利益、特別損失、契約者配当準備金繰入額、法人税等合計を加減した親会社株主に帰属する当期純利益は、第一生命及び第一フロンティア生命において市場要因により資産運用収益が増加したことや第一フロンティア生命における市場価格調整(MVA)に係る損益の改善等により前連結会計年度に比べ3,313億円増加し、3,637億円(前連結会計年度は324億円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
⑦ 資産の部
資産の部合計は外国証券の残高増加を主な要因として、前連結会計年度末に比べ3兆5,817億円増加し、63兆5,937億円(前期比6.0%増)となりました。
⑧ 負債の部
負債の部合計は売現先取引への取組み拡大を主な要因として、前連結会計年度末に比べ2兆5,514億円増加し、58兆7,865億円(前期比4.5%増)となりました。
⑨ 純資産の部
純資産の部合計は前連結会計年度末に比べ1兆302億円増加し、4兆8,071億円(前期比27.3%増)となりました。これは主に第一生命において市場環境の良化を受けた株価上昇等の影響によりその他有価証券評価差額金が増加したこと等が影響しております。
セグメントの業績は、以下のとおりであります。
① 国内生命保険事業
国内生命保険事業における経常収益は、第一生命において有価証券売却益が増加したことや第一フロンティア生命において外国為替相場の変動により為替差益が増加したこと等を背景に資産運用収益が増加したことを主な要因として前連結会計年度に比べて3,079億円増加し、6兆1,812億円(前期比5.2%増)となりました。セグメント利益は、第一フロンティア生命における市場価格調整(MVA)に係る損益の改善等により、前連結会計年度に比べて2,943億円増加し、4,742億円(同163.6%増)となりました。
② 海外保険事業
海外保険事業における経常収益は、TAL Dai-ichi Life Australia Pty Ltdにおける保険料等収入の増加を主な要因として、前連結会計年度に比べて137億円増加し、1兆8,681億円(前期比0.7%増)となりました。セグメント利益は、Protective Life Corporationにおいて商業モーゲージローンに対する貸倒引当金等の繰入負担が発生したこと等により、前連結会計年度に比べて92億円減少し、730億円(同11.2%減)となりました。
③ その他事業
その他事業においては、当社グループ会社からの配当収入が増加したこと等により、経常収益は前連結会計年度に比べて36億円増加し、1,934億円(前期比1.9%増)となりました。セグメント利益はJanus Henderson Group plcの株式を売却したことに伴う特別利益を計上したこと等により前連結会計年度に比べて542億円増加し、1,777億円(同44.0%増)となりました。
なお、セグメントにおける主たる子会社の業績は以下のとおりであります。
<国内生命保険事業(第一生命保険株式会社)>① 経営成績
当事業年度(2020年4月1日から開始し、2021年3月31日に終了した事業年度をいいます。以下同じ。) の経常収益は、保険料等収入2兆2,854億円(前事業年度(2019年4月1日から開始し、2020年3月31日に終了した事業年度をいいます。以下同じ。) 比2.8%減)、資産運用収益1兆3,571億円(同26.3%増)、その他経常収益1,691億円(同34.0%減)を合計した結果、3兆8,117億円(同3.6%増)となりました。保険料等収入の減少は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い上半期は営業活動を自粛したことが主な要因であります。
一方、経常費用は、保険金等支払金2兆3,646億円(同1.4%減)、責任準備金等繰入額288億円(同250.4%増)、資産運用費用4,081億円(同31.9%増)、事業費4,037億円(同1.3%増)、その他経常費用2,324億円(同15.9%減)を合計した結果、3兆4,379億円(同1.4%増)となりました。資産運用費用の増加は、金融派生商品損益の悪化等が主な要因であります。
これらの結果、経常利益は3,737億円(同28.6%増)となりました。また、当期純利益は1,960億円(同52.4%増)となりました。
生命保険本業における期間収益を示す指標の一つである基礎利益は、利息及び配当金等収入の増加により順ざやが増加したこと等により、前事業年度に比べ584億円増加し、4,805億円(同13.8%増)となりました。
② 財政状態
当事業年度末の資産合計は、38兆9,243億円(前事業年度末比6.7%増)となりました。主な資産構成は、有価証券が33兆4,670億円(同10.5%増)、貸付金が2兆5,760億円(同1.3%増)、有形固定資産が1兆861億円(同1.0%減)であります。
負債合計は、35兆7,341億円(同5.3%増)となりました。負債の大部分を占める保険契約準備金は30兆8,444億円(同0.1%増)となりました。
純資産合計は、3兆1,902億円(同25.1%増)となりました。純資産合計のうち、その他有価証券評価差額金は、2兆5,366億円(同32.4%増)となりました。
なお、保険金等の支払余力を示すソルベンシー・マージン比率は、937.2%となりました。第一生命保険株式会社の非連結子会社等を含めた連結ソルベンシー・マージン比率は、947.7%となりました。
③ 契約業績
個人保険・個人年金保険を合わせた新契約高は、前事業年度に比べて9,040億円減少し、3,783億円となりました(前事業年度比70.5%減)。個人保険・個人年金保険を合わせた保有契約高は、前事業年度末に比べて6兆1,329億円減少し、94兆6,769億円(前事業年度末比6.1%減)となりました。
個人保険・個人年金保険を合わせた新契約年換算保険料は、前事業年度に比べて280億円減少し、616億円(前事業年度比31.3%減)となりました。なお、保有契約年換算保険料は、前事業年度末に比べて335億円減少し、2兆769億円(前事業年度末比1.6%減)となりました。
医療保障・生存給付保障等の第三分野の新契約年換算保険料は、前事業年度に比べて180億円減少し、367億円(前事業年度比33.0%減)となりました。第三分野の保有契約年換算保険料は、前事業年度末に比べて21億円増加し、6,968億円(前事業年度末比0.3%増)となりました。
団体保険の保有契約高は、前事業年度末に比べて1兆7,894億円増加し、50兆8,425億円(同3.6%増)となりました。団体年金保険の保有契約高は前事業年度末に比べて1,644億円増加し、6兆4,469億円(同2.6%増)となりました。
a 保有契約高明細表 (単位:億円)
区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
個人保険896,040836,643
個人年金保険112,058110,126
個人保険+個人年金保険1,008,099946,769
団体保険490,530508,425
団体年金保険62,82564,469

(注)1 個人年金保険の金額は、年金支払開始前契約の年金支払開始時における年金原資と年金支払開始後契約の責任準備金額の合計であります。
2 団体年金保険の金額は、責任準備金額であります。
b 新契約高明細表 (単位:億円)
区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
個人保険8,5011,263
個人年金保険4,3222,519
個人保険+個人年金保険12,8233,783
団体保険3,1671,908
団体年金保険01

(注)1 個人保険及び個人年金保険は、転換による純増加を含みます。
2 個人年金保険の金額は、年金支払開始時における年金原資であります。
3 団体年金保険の金額は、第1回収入保険料であります。
c 保有契約年換算保険料明細表 (単位:億円)
区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
個人保険15,71315,382
個人年金保険5,3915,387
合計21,10420,769
うち医療保障・生前給付保障等6,9476,968

(注)1 年換算保険料とは、1回当たりの保険料について保険料の支払方法に応じた係数を乗じ、1年当たりの保険料に換算した金額であります(一時払契約等は、保険料を保険期間で除した金額)。
2 医療保障・生前給付保障等には、医療保障給付(入院給付、手術給付等)、生前給付保障給付(特定疾病給付、介護給付等)、保険料払込免除給付(障害を事由とするものは除く。特定疾病罹患、介護等を事由とするものを含む。)等に該当する部分の年換算保険料を計上しております。
d 新契約年換算保険料明細表 (単位:億円)
区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
個人保険741518
個人年金保険15597
合計896616
うち医療保障・生前給付保障等547367

(注) 転換による純増加を含みます。
e 保険料等収入明細表 (単位:億円)
区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
個人保険11,98211,716
個人年金保険3,8393,698
団体保険1,3461,423
団体年金保険5,9105,249
その他372668
小計23,45122,756
再保険収入5098
合計23,50122,854

(注) その他は、財形保険、財形年金保険、医療保障保険、就業不能保障保険、受再保険の合計であります。
f 保険金等支払金明細表
前事業年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) (単位:億円)
区分保険金年金給付金解約返戻金その他返戻金再保険料合計
個人保険5,5902301,5073,801297-11,427
個人年金保険12,62817251137-3,352
団体保険6108100-620
団体年金保険-2,2602,368281541-5,451
その他3470262597-398
小計6,2365,1984,0774,854883-21,250
再保険-----2,7242,724
合計6,2365,1984,0774,8548832,72423,974

(注) その他は、財形保険、財形年金保険、医療保障保険、就業不能保障保険、受再保険の合計であります。
当事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) (単位:億円)
区分保険金年金給付金解約返戻金その他返戻金再保険料合計
個人保険5,3902101,4702,924231-10,227
個人年金保険02,68015647730-3,346
団体保険643700--652
団体年金保険-1,9022,131289762-5,086
その他128672723583-542
小計6,1634,8693,7863,9271,107-19,854
再保険-----3,7913,791
合計6,1634,8693,7863,9271,1073,79123,646

(注) その他は、財形保険、財形年金保険、医療保障保険、就業不能保障保険、受再保険の合計であります。
<国内生命保険事業(第一フロンティア生命保険株式会社)>① 経営成績
当事業年度の経常収益は、保険料等収入1兆1,675億円(前事業年度比13.9%減)、資産運用収益1兆495億円(同323.8%増)等を合計した結果、2兆2,171億円(同7.4%増)となりました。保険料等収入の減少は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い緊急事態宣言が発出されたことにより金融機関窓口が閉鎖されたことの影響で外貨建商品の販売が減少したこと等が要因であります。
一方、経常費用は、保険金等支払金1兆6,142億円(同0.9%増)、責任準備金等繰入額4,334億円(前年同期は3億円の繰入れ)、資産運用費用19億円(同99.6%減)、事業費439億円(同28.5%減)、その他経常費用87億円(同16.9%減)を合計した結果、2兆1,023億円(同2.6%減)となりました。
この結果、経常利益は1,147億円(前事業年度は944億円の経常損失)となりました。また、当期純利益は863億円(前事業年度は1,000億円の純損失)となりました。
生命保険本業における期間収益を示す指標の一つである基礎利益は順ざやの増加を主な要因として、前事業年度に比べ179億円増加し、585億円(同44.2%増)となりました。
② 財政状態
当事業年度末の資産合計は、9兆6,989億円(前事業年度末比8.4%増)となりました。主な資産構成は、有価証券7兆5,143億円(同1.2%増)であります。資産の増加は、急速な円安進行によりターゲット到達を迎えた契約が多く発生し保有する債券を売却したことにより現金及び預貯金が増加したこと等が主な要因であります。
負債合計は、9兆4,167億円(同8.3%増)となりました。負債の大部分を占める保険契約準備金は8兆2,133億円(同5.6%増)となりました。
純資産合計は、2,821億円(同11.5%増)となりました。
なお、保険金等の支払余力を示すソルベンシー・マージン比率は、前事業年度末に比べ86.0ポイント上昇し、569.0%となりました。
③ 契約業績
個人保険・個人年金保険を合わせた新契約高は、前事業年度に比べて4,747億円減少し、7,372億円となりました(前事業年度比39.2%減)。個人保険・個人年金保険を合わせた保有契約高は、前事業年度末に比べて7,279億円増加し、9兆3,205億円(前事業年度末比8.5%増)となりました。
個人保険・個人年金保険を合わせた新契約年換算保険料は、前事業年度に比べて422億円減少し、775億円(前事業年度比35.3%減)となりました。なお、保有契約年換算保険料は、前事業年度末に比べて531億円増加し、8,610億円(前事業年度末比6.6%増)となりました。
a 保有契約高明細表 (単位:億円)
区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
個人保険43,77551,541
個人年金保険42,15041,663
個人保険+個人年金保険85,92693,205
団体保険--
団体年金保険--

(注) 個人年金保険の金額は、年金支払開始前契約の年金支払開始時における年金原資と年金支払開始後契約の責任準備金額の合計であります。
b 新契約高明細表 (単位:億円)
区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
個人保険8,2235,190
個人年金保険3,8962,182
個人保険+個人年金保険12,1207,372
団体保険--
団体年金保険--

(注) 個人年金保険の金額は、年金支払開始時における年金原資であります。
c 保有契約年換算保険料明細表 (単位:億円)
区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
個人保険3,5754,186
個人年金保険4,5034,423
合計8,0788,610
うち医療保障・生前給付保障等-15

d 新契約年換算保険料明細表 (単位:億円)
区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
個人保険732529
個人年金保険465246
合計1,198775
うち医療保障・生前給付保障等-15

(注)1 年換算保険料とは、1回当たりの保険料について保険料の支払方法に応じた係数を乗じ、1年当たりの保険料に換算した金額であります(一時払契約等は、保険料を保険期間で除した金額)。
2 医療保障・生前給付保障等には、医療保障給付(入院給付、手術給付等)、生前給付保障給付(特定疾病給付、介護給付等)、保険料払込免除給付(障害を事由とするものは除く。特定疾病罹患、介護等を事由とするものを含む。)等に該当する部分の年換算保険料を計上しております。
e 保険料等収入明細表 (単位:億円)
区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
個人保険8,2085,207
個人年金保険3,4542,059
団体保険--
団体年金保険--
その他--
小計11,6627,266
再保険収入1,8914,408
合計13,55411,675

f 保険金等支払金明細表
前事業年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) (単位:億円)
区分保険金年金給付金解約返戻金その他返戻金再保険料合計
個人保険874-6841,77540-3,374
個人年金保険-5,49025453718-6,300
団体保険-------
団体年金保険-------
その他-------
小計8745,4909392,31259-9,675
再保険-----6,3286,328
合計8745,4909392,312596,32816,003


当事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) (単位:億円)
区分保険金年金給付金解約返戻金その他返戻金再保険料合計
個人保険1,118-8953,94533-5,993
個人年金保険-2,3682382,4977-5,111
団体保険-------
団体年金保険-------
その他-------
小計1,1182,3681,1346,44241-11,105
再保険-----5,0375,037
合計1,1182,3681,1346,442415,03716,142

<海外保険事業(Protective Life Corporation)>以下では、プロテクティブ社の業績を現地通貨であります米ドル建で表示しております。日本円に換算する際の為替レートは、前事業年度及び前事業年度末については1米ドル=109.56円、当事業年度及び当事業年度末については、1米ドル=103.50円であります。
① 経営成績
当事業年度の業績は、前年同期と比較して金融市場変動に伴い運用収益が減少したこと等により減収となりました。また、金融市場変動に伴う債券評価損や商業モーゲージローンに対する貸倒引当金繰入の増加等により減益となりました。
経常収益は、保険料等収入5,902百万米ドル(前事業年度比2.4%増)、資産運用収益4,284百万米ドル(同21.1%減)、その他経常収益1,920百万米ドル(同23.7%増)を合計した結果、12,107百万米ドル(同5.0%減)となりました。
一方、経常費用は、保険金等支払金5,855百万米ドル(同7.3%増)、責任準備金等繰入額3,871百万米ドル(同19.5%減)、資産運用費用627百万米ドル(同9.9%減)、事業費1,025百万米ドル(同3.0%増)、その他経常費用266百万米ドル(同26.5%増)を合計した結果、11,645百万米ドル(同4.3%減)となりました。
これらの結果、経常利益は461百万米ドル(同20.0%減)となりました。また、当期純利益は362百万米ドル(同21.9%減)となりました。
② 財政状態
当事業年度末の資産合計は、126,908百万米ドル(前事業年度末比4.8%増)となりました。主な資産構成は、有価証券が87,534百万米ドル(同3.0%増)、貸付金が11,825百万米ドル(同6.9%増)、無形固定資産が3,167百万米ドル(同8.2%減)であります。
負債合計は、115,552百万米ドル(同3.3%増)となりました。負債の大部分を占める保険契約準備金は、105,121百万米ドル(同3.9%増)となりました。
純資産合計は、11,355百万米ドル(同22.9%増)となりました。
<海外保険事業(TAL Dai-ichi Life Australia Pty Ltd)>以下では、TAL Dai-ichi Life Australia Pty Ltdの業績を現地通貨であります豪ドル建で表示しております。日本円に換算する際の為替レートは、前事業年度及び前事業年度末については1豪ドル=66.09円、当事業年度及び当事業年度末については1豪ドル=84.36円であります。
① 経営成績
当事業年度の業績は、保険料等収入の増加等を主な要因として増収となりました。当期純利益は保険料等収入の増加に加えて、金利変動の影響もあり増益となりました。
経常収益は、保険料等収入5,670百万豪ドル(前事業年度比8.4%増)、資産運用収益191百万豪ドル(同23.5%増)、その他経常収益404百万豪ドル(同4.4%減)を合計した結果、6,267百万豪ドル(同7.9%増)となりました。
経常費用は、新型コロナウイルスによる影響で所得補償保険に関する支払いが増加したことを主な要因として、保険金等支払金4,816百万豪ドル(同31.2%増)、責任準備金等繰入額104百万豪ドル(同85.8%減)、資産運用費用30百万豪ドル(同48.1%減)、事業費879百万豪ドル(同9.3%減)、その他経常費用182百万豪ドル(同8.5%増)を合計した結果、6,013百万豪ドル(同7.4%増)となりました。
これらの結果、経常利益は253百万豪ドル(同22.6%増)となりました。また、当期純利益は171百万豪ドル(同10.7%増)となりました。
② 財政状態
当事業年度末の資産合計は、13,269百万豪ドル(前事業年度末比9.2%増)となりました。主な資産構成は、現預金が1,000百万豪ドル(同17.2%増)、有価証券が6,902百万豪ドル(同0.6%増)、無形固定資産が1,066百万豪ドル(同2.5%減)であります。
負債合計は、9,992百万豪ドル(同10.4%増)となりました。負債の大部分を占める保険契約準備金は、7,919百万豪ドル(同6.9%増)となりました。
純資産合計は、3,276百万豪ドル(同5.5%増)となりました。
(2) 資本政策
① 資本政策の基本的な考え方
当社グループでは、財務健全性を確保しつつ、持続的な企業価値向上と株主還元の充実を目指し、ERM(Enterprise Risk Management)の枠組みに基づく資本政策運営を行っております。
グループの事業を取り巻くリスクを適切にコントロールすると同時に、グループ各社の成長ステージに応じた持株会社への還元や内部留保を行い、必要に応じて外部調達も活用してグループの成長に向けた投資と資本基盤の強化へバランスの取れた資本配賦を実践することで、財務健全性の確保と資本効率の向上を通じたグループ利益の成長を推進しております。
基本的な思想は、2018-20年度の中期経営計画「CONNECT 2020」から変更ありませんが、2021-23年度の中期経営計画「Re-connect 2023」では、これまでのERMサイクル(利益・資本・リスク)を進化させ、量から質へと経営の価値観をシフトさせ、資本循環経営の実践を通じた持続的な企業成長を目指してまいります。資本循環経営とは、各事業会社の余剰資本等を財源として、より高い資本効率や成長性が見込まれる事業への資本投下や、株主還元の充実等を通じてグループ資本効率を高めるとともに、資本・キャッシュ創出力を高める好循環経営を意味しております。
具体的には、これまで各事業会社から当社への配当金額は各社のフロー利益に基づき決定しておりましたが、今後は、経済価値ベースの財務健全性や各国の健全性規制・会計制約等、複数の視点や制約からストックとなるフリーキャッシュを割り出し、これに基づき配当金額を決定する運営へ移行いたします。加えて、各事業会社の投資効果の評価についても、全事業の資本コストを一律としていた従来運営を改め、個々事業のリスク特性等に応じた資本コストを設定した上で事業成果を評価し、資本の配賦・回収等の意思決定を行います。こうして創出されたフリーキャッシュフローを、これまで以上に全体最適なバランスで健全性確保、成長投資、株主還元に振り向けてまいります。また、量から質へと経営の価値観をシフトさせる中で、資本効率については資本コストを安定凌駕することを目指し、修正ROE及びROEVを中長期的に引き上げる一方で、市場リスク削減等により資本コストを引き下げる取組みを行います。
具体的には、会計利益ベースの資本効率指標であるグループ修正ROEは、現中期経営計画が終了する2024年3月期末に8%程度、中長期的には9%程度を目指しております。経済価値ベースの資本効率指標であるグループROEVは、中長期的に平均8%程度の成長率を目指しております。想定資本コストは現在10%程度の自己認識のところ、市場リスク削減等を通じ中期的に8%程度への低減を目指しております。
成長投資については、健全性のターゲット水準に応じて、内部留保等を活用し、既存事業の競争力強化や、事業ポートフォリオの拡大・分散につながる投資を行ってまいります。
株主還元については、利益に応じた安定配当(2022年3月期より)としての過去3年平均のグループ修正利益に対する配当性向30%以上に加え、機動的・柔軟な追加還元(2021年3月期より)を戦略的に実施し、総還元性向の目安を中期平均50%とすることで、機動的な株主還元を実施してまいります。
上記、資本循環経営の土台となる財務健全性を安定的に確保するため、現在の国内保険会社に対する健全性基準であるソルベンシー規制に加え、国際的な資本規制動向も踏まえ、従来から資産・負債の時価評価を行う経済価値ベースの健全性指標である資本充足率(ESR)を導入しており、170%~200%をターゲット水準と位置付け、水準に応じた資本政策を柔軟に検討してまいります。財務健全性の強化に向けては市場リスクの削減に加え、財務格付に留意しつつ必要に応じて外部調達を活用することで、財務健全性の維持・向上を図ってまいります。
⦅資本循環経営イメージ⦆

② 資本政策の当連結会計年度における状況
当連結会計年度の1株当たり株主配当額は、当初予想通り前連結会計年度と同額の62円といたしました。また、自己株式取得額は、当連結会計年度にかかる部分に加えて、2022年3月期から始まりました新中期経営計画「Re-connect 2023」における株主還元方針を前倒しして適用する分と併せて、約2,000億円といたしました。グループ資本の拡充に向けては、当社において、2021年3月に公募永久劣後特約付社債の起債(800億円)を、第一生命保険株式会社において2020年10月に永久劣後特約付借入の増額借換え(1,810億円)を実施しております。
(3)キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、主に保険料等収入が減少したこと及び保険金等支払金が増加したことにより、前期と比べて6,699億円支出増の799億円の支出となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に有価証券の売却・償還による収入が増加したことにより、前期と比べて1兆4,477億円収入増の5,513億円の収入となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、主に短期資金調達による収入が減少したことにより、前期と比べて7,192億円収入減の655億円の収入となりました。
以上の結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、期首から5,653億円増加し、2兆2,629億円(前連結会計年度末は1兆6,975億円)となりました。
(4)生産、受注及び販売の実績
当社グループの主たる事業である生命保険事業において、他の業態と異なり物品の生産や受注を行わない業務の特性により、本項における記載に該当する情報がないため記載しておりません。
(5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、後記「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、特に以下の重要な会計方針及び見積りが連結財務諸表に大きな影響を及ぼすと考えております。なお、これらの見積りに対する新型コロナウイルス感染症による影響として、2021年3月期の連結財務諸表に与える影響は軽微であり、本書提出日時点では2022年3月期の連結財務諸表に重要な影響を及ぼすリスクがある項目を識別しておりません。
① 金融商品の時価の算定方法
有価証券の一部及びデリバティブ取引は、時価法に基づいて評価しております。時価は、原則として市場価格に基づいて算定しておりますが、市場価格がない場合には将来キャッシュ・フローの現在価値等に基づく合理的な見積りによっております。
将来、見積りに影響する新たな事実の発生等により、見積り額は変動する可能性があります。
② 有価証券の減損処理
売買目的有価証券以外の有価証券のうち、時価が著しく下落したものについては合理的な基準に基づいて減損処理を行っております。
将来、株式市場の悪化等、金融市場の状況によっては多額の有価証券評価損を計上する可能性があります。なお、有価証券の減損処理に係る基準は、後記「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表」の(有価証券関係)の注記に記載のとおりであります。
③ 固定資産の減損処理
固定資産については、資産グループの回収可能価額が帳簿価額を下回った場合に、その差額を減損損失に計上しております。
回収可能価額は、資産グループの時価から処分費用見込み額を控除した正味売却価額と割引後将来キャッシュ・フローとして算定される使用価値のいずれか大きい方としていることから、将来、固定資産の使用方法を変更した場合又は不動産取引相場や賃料相場が変動した場合には、新たに減損損失が発生する可能性があります。なお、固定資産の減損処理に係る基準は、後記「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表」の(連結損益計算書関係)の注記に記載のとおりであります。
④ のれん及びその償却方法
連結貸借対照表の資産の部には「のれん」が計上されております。当該「のれん」は、他の企業又は事業を取得した場合、その取得に要した費用(取得原価)が受け入れた資産及び引き受けた負債に配分された純額を上回る場合に計上されるものであります。また、当該「のれん」の算定において用いられる取得に要した費用並びに受け入れた資産及び引き受けた費用の算定には一定の前提条件を置いており、見積りの要素を含んでおります。
この「のれん」は、20年以内のその効果の及ぶ期間にわたって均等償却しております。
なお、のれんの評価方法は、後記「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表」の(重要な会計上の見積り)の注記に記載のとおりであります。
⑤ 保有契約価値及びその償却方法
連結貸借対照表のその他の無形固定資産には「保有契約価値」が含まれております。
「保有契約価値」とは、在外連結子会社が行う買収等で獲得したその買収時点で有効な保険契約及び投資契約に関して、そのキャッシュ・フローから得られる将来利益を現在価値として計算し、無形固定資産として計上するものであります。この「保有契約価値」の算定には見積りの要素を含んでおりますが、前提条件については毎期回復可能性テストを実施し、資産計上額の妥当性を判定した上で資産計上しております。
「保有契約価値」は、その効果が及ぶと見積もられる期間にわたり、効果の発現する態様にしたがって償却しております。
なお、保有契約価値の評価方法は、後記「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表」の(重要な会計上の見積り)の注記に記載のとおりであります。
⑥ 繰延税金資産の回収可能性の評価
繰延税金資産の回収可能性の判断に際して、将来の課税所得は中期経営計画に基づく将来予測に直近の業績見通しを反映し、合理的に見積っております。
また、期末における将来減算一時差異の解消見込年度のスケジューリングに際して、個別に解消年度のスケジューリングをすることが実務上困難なものは、過去の税務上の損金の算入実績により合理的に見積もっております。
繰延税金資産の回収可能性は、将来の課税所得の見積りに依存するため、将来、当社グループを取り巻く環境に大きな変更があった場合等、その見積り額が変動した場合は、繰延税金資産の回収可能性が変動する可能性があります。
⑦ 貸倒引当金の計上基準
債権の貸倒れによる損失に備えるため、資産の自己査定基準及び償却・引当基準に則り、債務者の状況に応じ、回収不能見積り額を計上しております。
将来、債務者の財務状況が悪化し支払い能力が低下した場合には、引当金の追加計上又は貸倒損失が発生する可能性があります。なお、貸倒引当金の計上基準は、後記「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表」の(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)に記載のとおりであります。
⑧ 支払備金の積立方法
保険契約に基づいて支払義務が発生したと認められる保険金等のうち、期末時点において支払いが行われていない、又は支払事由の報告を受けていないが支払事由が既に発生したと認められる保険金等について、支払備金として積み立てております。将来、新たな事実の発生等により、支払備金の計上額が変動する可能性があります。
⑨ 責任準備金の積立方法
保険契約に基づく将来における債務の履行に備えるため、責任準備金を積み立てております。
責任準備金は各国の規制や会計基準に基づき、契約時等に定めた計算方法や計算前提等に基づく将来の予定キャッシュ・フローの見積りに基づき算出した額を積み立てております。
なお、当該見積りと直近の実績が大きく乖離すること等により、将来の債務の履行に支障を来すおそれがあると認められる場合には、追加して責任準備金を積み立てる必要があることから、責任準備金に積み立て不足が生じていないかを検証するために、責任準備金の十分性を確認するテストを実施しております。
なお、責任準備金の積立方法は、後記「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表」の(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)に記載のとおりであります。
⑩ 退職給付債務及び退職給付費用
退職給付債務及び退職給付費用は、年金資産の期待運用収益率や将来の退職給付債務算出に用いる数理計算上の前提条件に基づいて算出しております。
このため、実際の結果が前提条件と異なる場合や前提条件の変更が行われた場合には、将来の退職給付債務及び退職給付費用が変動する可能性があります。なお、退職給付債務等の計算の基礎に関する事項は、後記「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表」の(退職給付関係)の注記に記載のとおりであります。
(参考1)当社グループの固有指標の分析
1 主要な固有指標
(1) 基礎利益
① 基礎利益
基礎利益とは生命保険本業における期間収益を示す指標の一つであります。当社グループの基礎利益は、当社、国内生命保険会社(第一生命保険株式会社、第一フロンティア生命保険株式会社、ネオファースト生命保険株式会社)の基礎利益、海外生命保険会社(Protective Life Corporation、TAL Dai-ichi Life Australia Pty Ltd、Dai-ichi Life Insurance Company of Vietnam, Limited、Dai-ichi Life Insurance (Cambodia) PLC.、Dai-ichi Life Insurance Myanmar Ltd.)の各国で生命保険本業における期間収益を示すために一般的に用いられる利益、関連会社の持分利益(税引前換算)等を合算し、グループの内部取引の一部を相殺すること等により算出しております。
国内生命保険会社の場合、基礎利益は、保険契約者から受領した保険料等の保険料等収入、資産運用収益及び責任準備金戻入額等その他経常収益等で構成される基礎収益から、保険金等支払金、責任準備金等繰入額、資産運用費用、事業費及びその他経常費用等から構成される基礎費用を控除したものであります。また、基礎利益に有価証券売却損益等の「キャピタル損益」と危険準備金繰入額等の「臨時損益」を加味したものが経常利益となります。
海外生命保険会社の場合、基礎利益として、Protective Life Corporationの税引前営業利益、TAL Dai-ichi Life Australia Pty Ltdの基礎的な利益(税引前換算)、Dai-ichi Life Insurance Company of Vietnam, Limited、Dai-ichi Life Insurance (Cambodia) PLC.、及びDai-ichi Life Insurance Myanmar Ltd.の税引前利益を用いております。
② 順ざや額/逆ざや額
国内生命保険会社は、保険料を計算するにあたって、資産運用を通じて得られる収益を予め見込んで、その分保険料を割り引いて計算しております。この割引率を「予定利率」といい、市中金利水準等を勘案して設定しております。そのため、保険会社は、毎年割り引いた分に相当する金額(予定利息)等の負債コストを運用収益等で確保する必要があります。
予定利息を実際の運用収益等でまかなえている状態を「順ざや」といい、まかなえていない状態を「逆ざや」といいます。
当社グループの順ざや額/逆ざや額は、国内生命保険会社(第一生命保険株式会社、第一フロンティア生命保険株式会社、ネオファースト生命保険株式会社)の合算値であります。
<順ざや額/逆ざや額の算出方法>
順ざや額/逆ざや額 = ( 基礎利益上の運用収支等の利回り - 平均予定利率 )× 一般勘定責任準備金
・「平均予定利率」とは、予定利息の一般勘定責任準備金に対する利回りをいいます。


(2) 責任準備金
責任準備金は、生命保険会社が将来の保険金等の支払いを確実に行うために、保険料や運用収益等を財源として保険業法により積立てが義務付けられている準備金のことで、生命保険会社の負債の最も大きな部分を占めております。
国内生命保険会社については、保険業法に基づき責任準備金を積み立てており、「保険料積立金」、「未経過保険料」及び「危険準備金」で構成されております。
内容
保険料積立金保険契約に基づく将来の債務の履行に備えるため、保険数理に基づき計算した金額をいいます。ただし、払戻積立金として積み立てる金額を除きます。
未経過保険料未経過期間(保険契約に定めた保険期間のうち、決算期において、まだ経過していない期間をいいます。)に対応する責任に相当する額として計算した金額をいいます。ただし、次段の払戻積立金として積み立てる金額を除きます。
危険準備金保険契約に基づく将来の債務を確実に履行するため、将来発生が見込まれる危険に備えて計算した金額をいいます。

なお、責任準備金は事業年度末において要積立額を計算し、前事業年度末残高との差額を損益計算書に計上いたします。即ち、事業年度末の要積立額が前事業年度末残高を上回る場合にはその差額を責任準備金繰入額として経常費用の科目に計上し、事業年度末の要積立額が前事業年度末残高を下回る場合にはその差額を責任準備金戻入額として経常収益の科目に計上いたします(四半期会計期間末においても同様に計上いたします。)。
責任準備金の積立水準は、積立方式と計算基礎率によって決まります。保険業法において責任準備金の積立方式及び計算基礎率について定められております。
海外生命保険会社については、各国の法令や規制等に基づき積み立てております。
(3) ソルベンシー・マージン比率
ソルベンシー・マージン比率とは、通常の予測を超えて発生するリスクに備えて「支払余力」がどの程度カバーされているかを示す行政監督上の指標の一つであります。具体的には、生命保険会社が抱える保険金等のお支払いに係るリスクや資産運用に係るリスク等、多様なリスクが通常の予測を超えて発生した場合、資本等の内部留保と有価証券含み益等の合計(ソルベンシー・マージン総額)で、これらのリスク(リスクの合計額)をどの程度カバーできているかを指数化したものであります。同比率の算出は、ソルベンシー・マージン総額をリスクの合計額で割り算して求め、同比率が200%以上であれば、健全性について一つの基準を満たしていることを示しております。
ソルベンシー・マージン比率 =ソルベンシー・マージン総額× 100(%)
リスクの合計額 × 1/2

(4) 実質純資産額
実質純資産額とは、貸借対照表の資産を基礎として計算した額(有価証券・不動産等について一定の時価評価を行ったもの)から負債の部に計上されるべき金額を基礎として計算した額(負債の額から価格変動準備金・危険準備金等の額を差し引いた額)を控除した金額を言い、保険会社の健全性の状況を示す行政監督上の指標の一つであります。金融庁による早期是正措置において、実質的な債務超過の判定基準として用いられる額であります。
2 当社グループの固有指標の分析
(1) 基礎利益
① 基礎利益
当社グループの基礎利益は、前事業年度比で768億円増加し、6,232億円(前期比14.1%増)となりました。これは、主に第一生命保険株式会社における運用環境の良化等に伴う順ざやの増加によります。
② 順ざや額/逆ざや額
当社グループの順ざや額は、第一生命保険株式会社において利息及び配当金等収入が増加したこと等により、前事業年度に比べ859億円増加し、2,135億円(前期比67.4%増)となりました。

(2) 連結ソルベンシー・マージン比率
当社グループの連結ソルベンシー・マージン比率は、958.5%と前期比74.4ポイント増となりました。詳細については、以下のとおりであります。
(単位:億円)

項目前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
ソルベンシー・マージン総額(A)74,46689,372
資本金等*112,26015,191
価格変動準備金2,4072,644
危険準備金6,9317,129
異常危険準備金--
一般貸倒引当金13
(その他有価証券評価差額金(税効果控除前)・繰延ヘッジ損益(税効果控除前))×90%(マイナスの場合100%)28,26137,579
土地の含み損益×85%(マイナスの場合100%)2,4382,556
未認識数理計算上の差異及び未認識過去勤務費用の合計額△ 377△ 128
全期チルメル式責任準備金相当額超過額22,70723,233
負債性資本調達手段等9,09210,312
全期チルメル式責任準備金相当額超過額及び負債性資本調達手段等のうち、マージンに算入されない額△ 7,620△ 7,314
控除項目△ 2,411△ 2,557
その他774722
リスクの合計額(B)
16,84418,648
保険リスク相当額 R11,3241,400
一般保険リスク相当額 R54839
巨大災害リスク相当額 R61413
第三分野保険の保険リスク相当額 R81,9231,899
少額短期保険業者の保険リスク相当額 R9--
予定利率リスク相当額 R22,4572,303
最低保証リスク相当額 R7*2
706671
資産運用リスク相当額 R312,95214,932
経営管理リスク相当額 R4388425
ソルベンシー・マージン比率
(A)×100
(1/2)×(B)
884.1%958.5%

*1 社外流出予定額及びその他の包括利益累計額等を除いております。
*2 標準的方式を用いて算出しております。
(注) 上記は、保険業法施行規則第210条の11の3、第210条の11の4及び平成23年金融庁告示第23号の規定に基づいて算出しております。
3 第一生命保険株式会社の固有指標の分析
(1) 基礎利益
① 基礎利益
生命保険本業における期間収益を示す指標の一つである基礎利益は、前事業年度に比べ584億円増加し、4,805億円(前事業年度比13.8%増)となりました。これは、主に運用環境の良化等による順ざやの増加によるものであります。詳細については、後記「(参考3)第一生命保険株式会社の一般社団法人生命保険協会の定める決算発表様式に準ずる情報 3. 経常利益等の明細(基礎利益)」をご参照下さい。
② 順ざや額/逆ざや額
順ざや額は、利息及び配当金等収入が増加したこと等により、1,800億円(前事業年度は1,095億円)となりました。
<第一生命保険株式会社の順ざや額/逆ざや額>(単位:億円)
2020年3月期2021年3月期
順ざや額/逆ざや額(注)1,0951,800
基礎利益上の運用収支等の利回り(%)2.562.75
平均予定利率(%)2.172.11
一般勘定責任準備金281,241279,562

(注)正値の場合は順ざや額
(2) 責任準備金
第一生命保険株式会社は、保険業法等で定められた基準に基づき、標準責任準備金対象契約については、平成8年大蔵省告示第48号に定める方式により責任準備金(標準責任準備金)を積み立て、それ以外の契約については「平準純保険料式」により責任準備金を積み立てており、法令上最も健全な積立方式を採用しております。
<個人保険及び個人年金保険の責任準備金の積立方式・積立率>
2020年3月期末2021年3月期末
積立方式標準責任準備金対象契約標準責任準備金標準責任準備金
標準責任準備金対象外契約平準純保険料式平準純保険料式
積立率(危険準備金を除く。)100.0%100.0%

2008年3月期より、健全性の更なる向上のために、高予定利率の終身保険のうち払込満了後契約等に対して、追加責任準備金の積立てを行っており、2020年3月期は792億円、2021年3月期は782億円の新規繰り入れを実施しております。
(3) ソルベンシー・マージン比率
保険金等の支払余力を示すソルベンシー・マージン比率は、937.2%となりました。また、第一生命保険株式会社の連結ソルベンシー・マージン比率は947.7%となりました。詳細については、後記「(参考3)第一生命保険株式会社の一般社団法人生命保険協会の定める決算発表様式に準ずる情報 5. ソルベンシー・マージン比率」をご参照下さい。
(4) 実質純資産額
実質純資産額は、前事業年度末に比べ3,039億円増加し、9兆6,470億円(前事業年度末比3.3%増)となりました。
4 第一フロンティア生命保険株式会社の固有指標の分析
(1) 基礎利益
生命保険本業における期間収益を示す指標の一つである基礎利益は、主に運用環境の良化等による順ざやの増加により、前事業年度に比べ179億円増加し、585億円となりました。なお、第一フロンティア生命保険株式会社における基礎利益算出にあたっては、2021年3月期より過年度分も含めて基準変更を行い、外貨建保険商品対応のための通貨スワップ及び金利スワップ取引に係る受取・支払利息の額及び再保険取引に係る金銭の信託等にて留保する資産より生じる影響額についてはキャピタル損益より組み替えて表示しております。詳細については、後記「(参考4)第一フロンティア生命保険株式会社の一般社団法人生命保険協会の定める決算発表様式に準ずる情報 3. 経常利益等の明細(基礎利益)」をご参照下さい。
(2) 責任準備金
第一フロンティア生命保険株式会社においては、保険業法等で定められている基準に基づき、最も健全な積立方式である標準責任準備金を積み立てておりますが、変額個人年金保険の運用期間満了等により、責任準備金は前事業年度末に比べ4,295億円増加し、8兆1,894億円(前事業年度末比5.5%増)となりました。
(3) ソルベンシー・マージン比率
ソルベンシー・マージン比率は、569.0%(前事業年度末比86.0ポイント増)となりました。詳細については、後記「(参考4)第一フロンティア生命保険株式会社の一般社団法人生命保険協会の定める決算発表様式に準ずる情報 6. ソルベンシー・マージン比率」をご参照下さい。
(4) 実質純資産額
実質純資産額は、前事業年度末に比べ941億円増加し、7,977億円(前事業年度末比13.3%増)となりました。
(参考2)当社グループ及び第一生命保険株式会社のEV
1 EVについて
EVは、「貸借対照表上の純資産の部の金額に必要な修正を加えた修正純資産」と、「保有契約から生じる将来の税引後利益の現在価値である保有契約価値」を合計したものであり、株主に帰属する企業価値を表す指標の一つであります。
現行の生命保険会社の法定会計では、新契約を獲得してから会計上の利益を計上するまでに時間がかかるため、新契約が好調な場合には新契約獲得に係る費用により収益が圧迫される等、必ずしも会社の経営実態を表さないことがあります。一方、EVでは、将来の利益貢献が新契約獲得時に認識されるため、法定会計による財務情報を補強することができると考えられております。
EVには複数の計算手法がありますが、当社グループが開示しているEVはヨーロピアン・エンベディッド・バリュー(European Embedded Value:以下、「EEV」という。)と呼ばれるものであります。
EEVについては、EVの計算手法、開示内容について一貫性及び透明性を高めることを目的に、2004年5月に、欧州の大手保険会社のCFO(最高財務責任者)から構成されるCFOフォーラムにより、EEV原則及びそれに関するガイダンスが制定されております。また、2005年10月には、EEVの感応度と開示に関する追加のガイダンスが制定されております。なお、2016年5月にEEV原則の改訂が行われ、開示の範囲・内容が適切であることや、計算手法及びその前提、重要な判断並びに重要な計算前提に関する感応度が十分に示される限りにおいて、柔軟な開示を許容するものとなりました。
EEVの算出にあたり、当社グループでは主に市場整合的手法に基づく評価を行っております。具体的には、第一生命保険株式会社(以下、「第一生命」という。)、ネオファースト生命保険株式会社(以下、「ネオファースト生命」という。)、TAL Dai-ichi Life Australia Pty Limited(以下、「TAL」という。)及びProtective Life Corporation(以下、「プロテクティブ」という。)の変額年金事業については市場整合的手法を、第一フロンティア生命保険株式会社(以下、「第一フロンティア生命」という。)については市場調整評価手法を、また、プロテクティブの変額年金以外の事業についてはトップダウン手法を、それぞれ用いております。
市場整合的手法とは、資産・負債のキャッシュ・フローを市場で取引されている金融商品と整合的に評価しようとするものであり、欧州を中心に多くの会社で採用されております。市場調整評価手法とは、市場整合的手法による評価をベースとして、会社の実際の保有資産のスプレッドを反映した割引率を用いて評価しようとするものであり、ICSにおける議論を参考にしています。また、トップダウン手法とは、会社、商品、事業あるいは地域等のリスク特性に応じた割引率を用いて評価しようとするものであります。いずれの手法も、EEV原則で認められているものであります。
Dai-ichi Life Insurance Company of Vietnam, Limited(以下、「第一生命ベトナム」という。)については、伝統的手法に基づき計算したEV(以下、「TEV」という。)で評価しております。
今回、当社グループが計算したEVは、市場整合的な手法を取り入れつつ、EEV原則へ準拠したものとしております。
2 EEV計算結果
(1) グループEEV
① グループEEV
2021年3月末におけるグループEEVは以下のとおりです。国内株式含み益の増加を主な要因として、グループEEVは2020年3月末より増加しました。
(単位:億円)

2020年3月末2021年3月末増減
グループEEV56,21969,711+ 13,492
対象事業(covered business)のEEV57,61369,971+ 12,358
修正純資産66,29369,622+ 3,328
保有契約価値△ 8,680349+ 9,030
対象事業以外の純資産等に係る調整△ 1,393△ 259+ 1,133
2020年3月期2021年3月期増減
新契約価値1,5031,271△ 231

(注) 1 対象事業(covered business)のEEVは、第一生命、第一フロンティア生命、ネオファースト生命、プロテクティブ、TALのEEVおよび第一生命ベトナムのTEVのうち第一生命ホールディングスの出資比率に基づく持分の合計から、第一生命が保有するTALの優先株式の評価額を控除することにより算出しています。なお、第一生命、第一フロンティア生命、ネオファースト生命、プロテクティブ、TALおよび第一生命ベトナムに対する第一生命ホールディングスの出資比率は2020年3月末および2021年3月末時点で100.0%です(但し、TALについては第一生命を通じた優先株式の間接保有を含み、その評価額は2020年3月末時点で181億円、2021年3月末時点で212億円です)。
なお、第一フロンティア生命のEEVには、Dai-ichi Life Reinsurance Bermuda Ltd.(以下「Dai-ichi Re」)のEEVを含みます。
2 対象事業以外の純資産等に係る調整には、第一生命ホールディングスの単体貸借対照表の純資産の部、第一生命ホールディングスが保有する第一生命、第一フロンティア生命、ネオファースト生命、プロテクティブ、TALおよび第一生命ベトナムの株式または出資金の簿価の控除および第一生命ホールディングスが保有する資産・負債を時価評価する調整等が含まれます。なお、第一生命ホールディングスが保有する上記子会社の株式の簿価は以下のとおりです。
当社が保有する生命保険事業を行う子会社の株式又は出資金の簿価
(単位:億円)
2020年3月末2021年3月末
第一生命4,3004,300
第一フロンティア生命1,8191,819
ネオファースト生命47347
プロテクティブ6,0546,054
TAL1,5941,594
第一生命ベトナム389389

3 2020年3月末および2021年3月末のグループEEVには、第一生命グループの連結財務諸表におけるプロテクティブおよび第一生命ベトナムの決算基準日である2019年12月末および2020年12月末のプロテクティブのEEVおよび第一生命ベトナムのTEVを含めています。2019年度および2020年度の第一生命グループの新契約価値には、2019年1月1日から2019年12月31日および2020年1月1日から2020年12月31日までのプロテクティブおよび第一生命ベトナムの新契約価値を含めています。
(参考)
修正純資産に計上されている含み損益は法定会計上の利益として将来実現する見込みであり、保有契約価値と含み損益の合計額は、保険契約の保有により生じる将来利益を表すと考えられます。
この考えに基づき、グループEEVの総額を「純資産等と負債中の内部留保の合計」と、保険契約の保有により生じる将来利益として「保有契約価値と確定利付資産の含み損益等の合計」及び「確定利付資産以外の含み損益等」に組み替えて表示すると、以下のとおりとなります。
(単位:億円)

2020年3月末2021年3月末増減
グループEEV56,21969,711+ 13,492
純資産等+負債中の内部留保(注)119,76221,957+ 2,194
保有契約価値+確定利付資産の含み損益等(注)222,14025,178+ 3,038
確定利付資産以外の含み損益等(注)314,31622,575+ 8,259

(注) 1 グループEEVの修正純資産に対象事業以外の純資産等に係る調整を反映し、含み損益等を除いた額を計上しており、実現利益の累積額に相当いたします。
2 保有契約価値に、第一生命の確定利付資産並びに第一フロンティア生命及びネオファースト生命の資産の含み損益等を加算・調整した額を計上しております。本項目は、未実現利益のうち、主に金利の影響を受ける部分であり、金利水準等の変化に応じた保有契約価値及び確定利付資産の含み損益等の変動額は、互いに相殺関係にあります。
3 第一生命が保有する確定利付資産以外の資産(株式、外貨建債券(ヘッジ外債を除きます。)、不動産等)の含み損益等の額を計上しております。
(変更前)
2021年3月末
(手法変更前)
2021年3月末増減
グループEEV73,75369,711△ 4,041
対象事業(covered business)のEEV74,01369,971△ 4,041
修正純資産69,62269,6220
保有契約価値4,391349△ 4,041
対象事業以外の純資産等に係る調整△ 259△ 2590


2021年3月期
(手法変更前)
2021年3月期増減
新契約価値1,1261,271+ 145


② 修正純資産
修正純資産は、株主に帰属すると考えられる純資産で、資産時価が法定責任準備金(危険準備金を除きます)およびその他負債(価格変動準備金等を除きます)を超過する額です。
具体的には、貸借対照表の純資産の部の金額に負債中の内部留保、一般貸倒引当金、時価評価されていない資産・負債の含み損益、退職給付の未積立債務およびこれらに係る税効果等を調整したものであり、内訳は以下のとおりです。国内株式含み益の増加により、修正純資産は2020年3月末より増加しました。
(単位:億円)
2020年3月末2021年3月末増減
修正純資産66,29369,622+ 3,328
純資産の部合計(注)112,09814,479+ 2,381
負債中の内部留保(注)210,17810,627+ 449
一般貸倒引当金13+ 1
有価証券等の含み損益(注)360,39461,946+ 1,552
貸付金の含み損益1,4891,387△ 102
不動産の含み損益(注)43,8023,986+ 184
負債の含み損益(注)5△ 9△ 331△ 322
退職給付の未積立債務(注)6△ 340△ 54+ 286
上記項目に係る税効果△ 20,696△ 21,110△ 413
対象事業(covered business)内の
資本取引に係る調整(注)7
△ 181△ 212△ 31
プロテクティブの繰延税金資産等に
係る調整(注)8
△ 177△ 497△ 319
TALの無形固定資産等に係る調整(注)9△ 263△ 602△ 339

(注) 1 評価・換算差額等合計を除いた額を計上しております。また、第一フロンティア生命において修正共同保険式再保険等に係る調整を行っており、当該調整額を含めて表示しております。
2 価格変動準備金、危険準備金、配当準備金中の未割当額及びプロテクティブの価格変動準備金に相当する額の合計額を計上しております。
3 国内上場株式については、会計上は期末前1ヶ月の時価の平均により評価していますが、EEVの計算では期末日時点の時価により評価しております。これによる含み損益の差異(期末時価-月中平均)(税引後)は、2020年3月末時点で407億円、2021年3月末時点で100億円であります。
4 土地については、時価と再評価前帳簿価額の差額を計上しております。
5 劣後債務等の含み損益を計上しております。
6 未認識過去勤務費用及び未認識数理計算上の差異を計上しております。
7 2020年3月末および2021年3月末の第一生命のEEVには、第一生命の保有するTALの優先株式の評価額が含まれます。対象事業(covered business)のEEVを計算する際には、第一生命のEEVに含まれるTALの優先株式の評価額を控除する必要があります。
8 プロテクティブに計上されている繰延税金資産及び法定会計上の非認容資産等について、調整を行うものであります。
9 TALに計上されている無形固定資産(のれん及び保有契約価値)等について、調整を行うものであります。
10 表中の金額(「純資産の部合計」から「上記項目に係る税効果」まで)は、対象事業(covered business)の各社の金額の単純合計としております。
③ 保有契約価値
保有契約価値は、将来利益現価からオプションと保証の時間価値、必要資本維持のための費用およびヘッジ不能リスクに係る費用を控除した金額であり、その内訳は以下のとおりであります。市場整合的手法による確実性等価将来利益現価の算出にあたり、資産運用に係るキャッシュフローは全ての資産の運用利回りがリスク・フリー・レートに等しいものとして計算しております。2021年3月末の保有契約価値は、日本円金利の上昇等により、2020年3月末と比べて増加しました。
(単位:億円)
2020年3月末2021年3月末増減
保有契約価値△ 8,680349+ 9,030
将来利益現価(注)1(注)2△ 3,5504,024+ 7,574
オプションと保証の時間価値△ 1,257△ 737+ 519
必要資本維持のための費用(注)3△ 1,376△ 1,684△ 307
ヘッジ不能リスクに係る費用△ 2,496△ 1,252+ 1,244

(注) 1 第一フロンティア生命における修正共同保険式再保険等に係る調整を行っております。
2 市場整合的手法による確実性等価将来利益現価並びに市場調整評価手法、トップダウン手法及び伝統的手法による将来利益現価を含んでおります。
3 市場整合的手法及び市場調整評価手法によるフリクショナル・コスト並びにトップダウン手法及び伝統的手法による資本コストを含んでおります。
(変更前)
(単位:億円)
2021年3月末
(手法変更前)
2021年3月末増減
保有契約価値4,391349△ 4,041
将来利益現価8,4944,024△ 4,469
オプションと保証の時間価値△ 459△ 737△ 278
必要資本維持のための費用△ 1,671△ 1,684△ 13
ヘッジ不能リスクに係る費用△ 1,972△ 1,252+ 719


④ 対象事業以外の純資産等に係る調整
当社及びその子会社・関連会社(対象事業(covered business)とした生命保険事業を行う子会社を除きます。)については、当社の純資産の部の金額に、必要な調整を行った上で、「対象事業以外の純資産等に係る調整」としてグループEEVに含めております。
(単位:億円)
2020年3月末2021年3月末増減
対象事業以外の純資産等に係る調整△ 1,393△ 259+ 1,133
当社(単体)の純資産の部合計12,50213,674+ 1,171
当社の保有する資産及び負債の
含み損益等(注)1
565838+ 273
グループ内の資本取引等に係る調整
(注)2
△ 14,462△ 14,773△ 310

(注) 1 当社の保有する子会社・関連会社の株式及び調達負債等について、時価評価を行った上で含み損益を計上しております。
2 当社が保有する第一生命、第一フロンティア生命、ネオファースト生命、プロテクティブ、TAL及び第一生命ベトナムの株式又は出資金の簿価の合計が含まれます。
⑤ 新契約価値
新契約価値は、当年度に獲得した新契約(転換契約については正味増加分のみ)の契約獲得時点における価値(契約獲得に係る費用を控除した後の金額)を表したものです。
主に新型コロナウイルス感染症(COVID-19(注)5)拡大防止に伴う営業活動自粛の影響により、当社グループの新契約価値は2020年3月期より減少しました。
(単位:億円)
2020年3月期2021年3月期増減
新契約価値1,5031,271△ 231
将来利益現価(注)11,7361,492△ 244
オプションと保証の時間価値△ 92+ 11
必要資本維持のための費用(注)2△ 146△ 157△ 10
ヘッジ不能リスクに係る費用△ 76△ 65+ 11

(注) 1 市場整合的手法による確実性等価将来利益現価並びに市場調整評価手法、トップダウン手法及び伝統的手法による将来利益現価を含んでおります。
2 市場整合的手法及び市場調整評価手法によるフリクショナル・コスト並びにトップダウン手法及び伝統的手法による資本コストを含んでおります。
3 2020年3月期及び2021年3月期の当社グループの新契約価値には、2019年1月1日から2019年12月31日及び2020年1月1日から2020年12月31日までのプロテクティブ及び第一生命ベトナムの新契約価値を含めております。
4 第一生命は、新型コロナウイルス感染症拡大への対応として、2021年3月期の一部期間において営業活動を自粛いたしました。これに伴い営業員への給与保障を実施し、また、販売体制は従来通りの規模を維持しております。2021年3月期の第一生命の新契約価値には、当該給与保障に係る金額及び営業活動自粛の期間に発生した費用を反映しておりません。
5 2020年2月11日に世界保健機関(WHO)によってCOVID-19と命名された新型コロナウイルス感染症をいいます。
なお、新契約マージン(新契約価値の収入保険料現価に対する比率)は以下のとおりであります。
(単位:億円)
2020年3月期2021年3月期増減
新契約価値1,5031,271△ 231
収入保険料現価(注)1
(注)2
45,24733,673△ 11,573
新契約マージン3.32%3.78%+ 0.45 ポイント

(注)1 将来の収入保険料(プロテクティブについては法定会計ベース)を、新契約価値の計算に用いたリスク・フリー・レート又は割引率で割り引いております。
2 当社グループ内の再保険取引に関する連結調整を行っております。
(変更前)
(単位:億円)
2021年3月期
(手法変更前)
2021年3月期増減
新契約価値1,1261,271+ 145
将来利益現価1,3071,492+ 185
オプションと保証の時間価値302△ 27
必要資本維持のための費用△ 156△ 1570
ヘッジ不能リスクに係る費用△ 53△ 65△ 11

(単位:億円)
2021年3月期
(手法変更前)
2021年3月期増減
新契約価値1,1261,271+ 145
収入保険料現価33,59533,673+ 78
新契約マージン3.35%3.78%+ 0.42 ポイント


(2) 第一生命のEEV
(単位:億円)

2020年3月末2021年3月末増減
EEV(注)142,96451,274+ 8,309
修正純資産56,31058,378+ 2,067
純資産の部合計(注)26,3016,791+ 490
負債中の内部留保(注)38,8298,705△ 124
一般貸倒引当金13+ 1
有価証券等の含み損益(注)455,58657,854+ 2,267
貸付金の含み損益1,4891,387△ 102
不動産の含み損益(注)53,8023,986+ 184
負債の含み損益(注)6△ 9△ 331△ 322
退職給付の未積立債務(注)7△ 340△ 54+ 286
上記項目に係る税効果△ 19,349△ 19,964△ 614
保有契約価値△ 13,346△ 7,103+ 6,242
確実性等価将来利益現価△ 9,988△ 5,212+ 4,776
オプションと保証の時間価値△ 1,260△ 900+ 359
必要資本維持のための費用△ 81△ 128△ 46
ヘッジ不能リスクに係る費用△ 2,015△ 862+ 1,153
2020年3月期2021年3月期増減
新契約価値1,410844△ 566
確実性等価将来利益現価1,494865△ 629
オプションと保証の時間価値△ 36△ 3+ 33
必要資本維持のための費用△ 3△ 20
ヘッジ不能リスクに係る費用△ 44△ 14+ 29

(注) 1 2020年3月末及び2021年3月末の第一生命のEEVには、第一生命の保有するTALの優先株式の評価額が含まれております。
2 評価・換算差額等合計を除いた額を計上しております。
3 価格変動準備金、危険準備金及び配当準備金中の未割当額の合計額を計上しております。
4 国内上場株式については、会計上は期間末前1ヶ月の時価の平均により評価しておりますが、EEVの計算では期末日時点の時価により評価しております。これによる含み損益の差異(期末時価-月中平均)(税引後)は2020年3月末時点で407億円、2021年3月末時点で100億円であります。
5 土地については、時価と再評価前帳簿価額の差額を計上しております。
6 劣後債務等の含み損益を計上しております。
7 未認識過去勤務費用及び未認識数理計算上の差異を計上しております。
なお、新契約マージンは以下のとおりであります。
(単位:億円)
2020年3月期2021年3月期増減
新契約価値1,410844△ 566
収入保険料現価(注)20,61415,558△ 5,055
新契約マージン6.84%5.43%△ 1.42 ポイント

(注) 将来の収入保険料を、新契約価値の計算に用いたリスク・フリー・レートで割り引いております。

(変更前)
(単位:億円)
2021年3月末
(手法変更前)
2021年3月末増減
EEV55,76051,274△ 4,486
修正純資産58,37858,3780
保有契約価値△ 2,617△ 7,103△ 4,486
将来利益現価△ 62△ 5,212△ 5,149
オプションと保証の時間価値△ 688△ 900△ 212
必要資本維持のための費用△ 128△ 1280
ヘッジ不能リスクに係る費用△ 1,738△ 862+ 875

(単位:億円)
2021年3月期
(手法変更前)
2021年3月期増減
新契約価値901844△ 56
確実性等価将来利益現価935865△ 70
オプションと保証の時間価値△ 3△ 30
必要資本維持のための費用△ 3△ 20
ヘッジ不能リスクに係る費用△ 27△ 14+ 12

(単位:億円)
2021年3月期
(手法変更前)
2021年3月期増減
新契約価値901844△ 56
収入保険料現価15,49215,558+ 66
新契約マージン5.82%5.43%△ 0.39 ポイント


3 EEVの変動要因
(1) グループEEVの変動要因
(単位:億円)
対象事業(covered business)
のEEV
対象事業
以外の
純資産等に
係る調整
グループ
EEV
修正純資産保有契約価値
2020年3月末EEV66,293△ 8,68057,613△ 1,39356,219
①2020年3月末EEVの調整△ 1,203165△ 1,038465△ 573
うち株主配当金支払000△ 702△ 702
うち自己株式取得000△ 299△ 299
うち子会社からの株主配当金支払△ 1,7670△ 1,7671,7670
うち増資に伴う調整3000300△ 3000
うち為替変動に伴う調整2641654290429
2020年3月末EEV(調整後)65,090△ 8,51556,574△ 92855,646
②当期新契約価値01,1261,12601,126
③プロテクティブによる買収に伴うEEVの変動00000
④期待収益(市場整合的手法)2823,3993,68203,682
うちリスク・フリー・レート分△ 552211650165
うち超過収益分3373,1783,51603,516
⑤期待収益(トップダウン手法)1042873910391
⑥保有契約価値からの移管28△ 28000
うち2020年3月末保有契約1,654△ 1,654000
うち当期新契約△ 1,6261,626000
⑦前提条件(非経済前提)と実績の差異△ 1,4071,8424340434
⑧前提条件(非経済前提)の変更△ 26227△ 2350△ 235
⑨前提条件(経済前提)と実績の差異6,4214,99611,417011,417
⑩対象事業以外における事業活動及び経済変動に伴う増減000735735
⑪その他の要因に基づく差異△ 7021,2565540554
⑫2021年3月末EEVの調整67△ 4,041△ 3,974△ 67△ 4,041
うち計算手法の変更0△ 4,041△ 4,0410△ 4,041
2021年3月末EEV69,62234969,971△ 25969,711

(注) 1 第一生命ベトナムのTEVの変動額については、2019年12月末から2020年12月末の当該変動額のうち為 替変動に伴う調整、新契約価値を除いた変動額を前提条件(経済前提)と実績の差異に含めております。
2 基準変更前の手法を用いて①~⑪の変動値を計算し、⑫にて基準変更の影響を考慮しております。

① 2020年3月末EEVの調整
2020年3月末EEVの調整は、以下の5項目の合計であります。
a 2021年3月期において当社は株主配当金を支払っており、対象事業以外の純資産等に係る調整がその分減少いたします。
b 2021年3月期において当社は自己株式を取得しており、対象事業以外の純資産等に係る調整がその分減少いたします。
c 2021年3月期において生命保険事業を行う子会社は当社に株主配当金を支払っておりますが、グループ内の取引であるため、グループEEVへの影響はありません。
d 2021年3月期上半期において当社はネオファースト生命に増資を行っておりますが、グループ内の取引であるため、グループEEVへの影響はありません。
e プロテクティブ、TALのEEV及び第一生命ベトナムのTEVを円換算していることから、為替変動による調整を行っております。
② 当期新契約価値
新契約価値は、2021年3月期に新契約を獲得したことによる契約獲得時点における価値を表したものであり、契約獲得に係る費用を控除した後の金額を反映しております。
③ プロテクティブによる買収に伴うEEVの変動
プロテクティブは、伝統的な生命保険事業、個人年金事業に加え、生命保険や年金の保険契約ブロックの買収事業にも取り組んでおります。
当該項目には、プロテクティブによる個人保険・年金既契約ブロック等の買収に伴うEEVの増加額を計上しております。
2021年3月期は本項目の対象となる買収はありません。
④ 期待収益(市場整合的手法)
第一生命、第一フロンティア生命、ネオファースト生命、TAL、プロテクティブの変額年金事業(変額年金事業の必要資本を含む)の期待収益を本項目に含めております。期待収益(市場整合的手法)は、以下の2項目の合計であります。
a リスク・フリー・レート分
保有契約価値の計算にあたっては、将来の期待収益をリスク・フリー・レートで割り引いておりますので、時間の経過とともに割引の影響が解放されます。なお、これには、オプションと保証の時間価値、必要資本維持のための費用及びヘッジ不能リスクに係る費用のうち2021年3月期分の解放を含んでおります。修正純資産からは、対応する資産からリスク・フリー・レート分に相当する収益が発生いたします。
また、第一フロンティア生命では、変額個人年金保険に係る最低保証リスクの軽減を目的として、デリバティブ取引を利用しておりますが、本項目は、時間の経過により当該取引から期待される損益を含んでおります。
b 超過収益分
EEVの計算にあたっては、将来の期待収益としてリスク・フリー・レートを用いておりますが、実際の会社はリスク・フリー・レートを超過する利回りを期待しております。
なお、本項目は、第一フロンティア生命の変額個人年金保険に係る最低保証リスクの軽減を目的とするデリバティブ取引につき、リスク・フリー・レートを超過する利回りにより当該取引から期待される損益を含んでおります。また、プロテクティブの変額年金事業に係るヘッジを目的とするデリバティブ取引から期待される損益を含んでおります。
⑤ 期待収益(トップダウン手法)
プロテクティブの変額年金事業以外(フリー・サープラス及び変額年金事業以外の必要資本を含みます。)の期待収益を本項目に含めております。
保有契約価値の計算にあたっては、将来の期待収益をリスク割引率で割り引いておりますので、時間の経過とともに割引の影響が解放されます。なお、これには、資本コストのうち、2021年3月期分の解放を含んでおります。修正純資産からは、対応する資産から期待される運用利回りに基づく収益が発生いたします。
⑥ 保有契約価値からの移管
2021年3月期に実現が期待されていた利益(法定会計上の予定利益)が、保有契約価値から修正純資産に移管されます。これには、2020年3月末の保有契約から期待される2021年3月期の利益と、2021年3月期に獲得した新契約からの、契約獲得に係る費用を含めた2021年3月期の損益が含まれます。これらは保有契約価値から修正純資産への振替えであり、EEVの金額には影響いたしません。
⑦ 前提条件(非経済前提)と実績の差異
2020年3月末の保有契約価値の計算に用いた前提条件(非経済前提)と、2021年3月期の実績との差額であります。
⑧ 前提条件(非経済前提)の変更
前提条件(非経済前提)を更新したことにより、2021年3月期以降の収支が変化することによる影響であります。
⑨ 前提条件(経済前提)と実績の差異
市場金利やインプライド・ボラティリティ等の経済前提が、2020年3月末EEVの計算に用いたものと異なることによる影響であります。当該影響は、2021年3月期の実績及び2021年3月期以降の見積りの変更を含んでおります。なお、本項目には、プロテクティブの割引率を変更した影響(割引率の設定における資本と調達負債の加重の変更によるものを含みます。)を含んでおります。
⑩ 対象事業以外の事業活動及び経済変動に伴う増減
本項目には、当社の子会社・関連会社(生命保険事業を行う子会社を除きます。)の獲得利益及び当社の保有する資産・負債の含み損益額の変動を含んでおります。
⑪ その他の要因に基づく差異
上記の項目以外にEEVを変動させた要因による影響であります。なお、この項目にはモデルの変更の影響も含んでおります。
なお、第一生命は新型コロナウイルス感染症拡大への対応として、2021年3月期の一部期間において営業活動を自粛いたしました。これに伴い営業員への給与保障を実施し、また、販売体制は従来通りの規模を維持しております。新契約価値の計算において、当該給与保障に係る金額及び営業活動自粛の期間に発生した費用は、新契約費ではなく臨時コストとして取り扱うこととしております。本項目には当該臨時コストを含めております。
また、本項目には2021年3月期に実施した個人保険及び団体年金における料率改定の影響を含めております。
⑫ 2021年3月末EEVの調整
2021年3月末のグループEEV及び2021年3月期の新契約価値の計算に際して、日本円金利の超長期ゾーンの補外手法の変更及び第一フロンティア生命のEEVの計算手法の変更を実施しており、手法変更によるEEVの変動を本項目に含めております。
また、第一フロンティア生命のEEVにおいて、Dai-ichi ReのEEVを含めたことによる影響を本項目に含めております。

(2) 第一生命のEEVの変動要因
(単位:億円)
修正純資産保有契約価値EEV
2020年3月末EEV56,310△ 13,34642,964
2020年3月末EEVの調整△ 1,5100△ 1,510
うち株主配当支払(注)△ 1,5100△ 1,510
2020年3月末EEV(調整後)54,800△ 13,34641,453
当期新契約価値0901901
期待収益(市場整合的手法)3942,4822,877
うちリスク・フリー・レート分△ 59161102
うち超過収益分4542,3202,774
期待収益(トップダウン手法)000
保有契約価値からの移管△ 8208200
うち2020年3月末保有契約429△ 4290
うち当期新契約△ 1,2491,2490
前提条件(非経済前提)と実績の差異△ 1,142799△ 343
前提条件(非経済前提)の変更0240240
前提条件(経済前提)と実績の差異5,7144,70610,421
その他の要因に基づく差異△ 569779210
2021年3月末EEVの調整0△ 4,486△ 4,486
2021年3月末EEV58,378△ 7,10351,274

(注) 1 2020年3月期において株主配当金を支払っており、修正純資産がその分減少いたします。
2 基準変更前の手法を用いて変動値を計算し、最終項にて基準変更の影響を考慮しております。
4 感応度(センシティビティ)
(1) グループEEVの感応度
前提条件を変更した場合のEEVの感応度は以下のとおりであります(増減額を記載しております。)。感応度は、一度に1つの前提のみを変化させることとしており、同時に2つの前提を変化させた場合の感応度は、それぞれの感応度の合計とはならないことにご注意ください。
なお、いずれの感応度においても、保険会社の経営行動の前提は基本シナリオと同様としております。
(単位:億円)
対象事業(covered business)
のEEV
対象事業
以外の
純資産等に
係る調整
グループ
EEV
修正純資産保有契約価値
2021年3月末グループEEV69,62234969,971△ 25969,711
感応度1:
リスク・フリー・レート50bp上昇
△ 15,071+ 19,193+ 4,121+ 74+ 4,195
感応度2:
リスク・フリー・レート50bp低下
+ 16,861△ 22,064△ 5,203△ 77△ 5,280
感応度3:
株式・不動産価値10%下落
△ 4,410△ 228△ 4,639△ 168△ 4,807
感応度4:
事業費率(維持費)10%低下
+ 26+ 2,559+ 2,5860+ 2,586
感応度5:
解約失効率10%低下
+ 70+ 1,661+ 1,7310+ 1,731
感応度6:
保険事故発生率(死亡保険)5%低下
+ 75+ 1,806+ 1,8820+ 1,882
感応度7:
保険事故発生率(年金保険)5%低下
0△ 342△ 3420△ 342
感応度8:
必要資本を法定最低水準に変更
0+ 928+ 9280+ 928
感応度9:
株式・不動産のインプライド・ボラティリティ25%上昇
+ 41△ 301△ 2600△ 260
感応度10:
金利スワップションのインプライド・ボラティリティ25%上昇
0△ 77△ 770△ 77

(注) 第一生命ベトナムのTEVの感応度は、グループEEVの感応度に含めておりません。
(2) 第一生命のEEVの感応度
(単位:億円)
修正純資産保有契約価値EEV
2021年3月末EEV58,378△ 7,10351,274
感応度1:
リスク・フリー・レート50bp上昇
△ 13,341+ 17,268+ 3,926
感応度2:
リスク・フリー・レート50bp低下
+ 15,027△ 20,007△ 4,980
感応度3:
株式・不動産価値10%下落
△ 4,5390△ 4,539
感応度4:
事業費率(維持費)10%低下
0+ 2,071+ 2,071
感応度5:
解約失効率10%低下
0+ 1,212+ 1,212
感応度6:
保険事故発生率(死亡保険)5%低下
0+ 944+ 944
感応度7:
保険事故発生率(年金保険)5%低下
0△ 211△ 211
感応度8:
必要資本を法定最低水準に変更
0+ 116+ 116
感応度9:
株式・不動産のインプライド・ボラティリティ25%上昇
0△ 176△ 176
感応度10:
金利スワップションのインプライド・ボラティリティ25%上昇
0△ 107△ 107

5 注意事項
当社グループのEV計算においては、当社グループの事業に関し、業界の実績、経営・経済環境あるいはその他の要素に関する多くの前提条件が求められ、それらの多くは個別会社の管理能力を超えた領域に属しております。
使用しました前提条件は、EV報告の目的に照らし適切であると当社グループが考えるものでありますが、将来の経営環境は、EV計算に用いられた前提条件と大きく異なることもあり得ます。そのため、本EV開示は、EV計算に用いられた将来の税引後利益が達成されることを表明するものではありません。
6 その他の特記事項
当社では、保険数理に関する専門知識を有する第三者機関(アクチュアリー・ファーム)に、グループEEVについて検証を依頼し、意見書を受領しております。
(参考3)第一生命保険株式会社の一般社団法人生命保険協会の定める決算発表様式に準ずる情報
参考として、第一生命保険株式会社の単体情報のうち、一般社団法人生命保険協会の定める決算発表様式に準ずる情報を以下のとおり記載しております。
1. 主要業績
(1) 保有契約高及び新契約高
① 保有契約高
(単位:千件、億円、%)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
件数前年度末比金額前年度末比件数前年度末比金額前年度末比
個人保険18,486122.3896,04093.520,274109.7836,64393.4
個人年金保険2,091102.7112,05899.42,093100.1110,12698.3
個人保険+個人年金20,577120.01,008,09994.122,367108.7946,76993.9
団体保険--490,530101.4--508,425103.6
団体年金保険--62,825101.4--64,469102.6

(注) 1 個人年金保険については、年金支払開始前契約の年金支払開始時における年金原資と年金支払開始後契約の責任準備金を合計したものであります。
2 団体年金保険については、責任準備金の金額であります。
② 新契約高
(単位:千件、億円、%)

区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
件数金額新契約転換による
純増加
前年度比件数金額新契約転換による
純増加
前年度比
個人保険4,6278,50125,859△ 17,35872.63,2421,26315,090△ 13,82614.9
個人年金保険1254,3224,375△ 53102.5692,5192,546△ 2758.3
個人保険+個人年金4,75312,82330,235△ 17,41180.53,3113,78317,636△ 13,85329.5
団体保険-3,1673,167-63.0-1,9081,908-60.2
団体年金保険-00-51.8-11-285.8

(注) 1 件数は、新契約に転換後契約を加えた数値であります。
2 新契約・転換による純増加の個人年金保険の金額は年金支払開始時における年金原資であります。
3 新契約の団体年金保険の金額は第1回収入保険料であります。
(2) 年換算保険料
① 保有契約
(単位:億円、%)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
前年度末比当事業年度末
(2021年3月31日)
前年度末比
個人保険15,71398.615,38297.9
個人年金保険5,391100.55,38799.9
合計21,10499.120,76998.4
うち医療保障・
生前給付保障等
6,947102.96,968100.3

② 新契約
(単位:億円、%)

区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
前年度比当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年度比
個人保険74192.251869.9
個人年金保険155103.29763.1
合計89694.061668.7
うち医療保障・
生前給付保障等
54789.236767.0

(注) 1 「年換算保険料」とは、1回当たりの保険料について保険料の支払方法に応じた係数を乗じ、1年当たりの保険料に換算した金額であります(一時払契約等は、保険料を保険期間で除した金額)。
2 「医療保障・生前給付保障等」には、医療保障給付(入院給付、手術給付等)、生前給付保障給付(特定疾病給付、介護給付等)、保険料払込免除給付(障害を事由とするものは除く。特定疾病罹患、介護等を事由とするものを含む。)等に該当する部分の年換算保険料を計上しております。
3 「新契約」には転換純増分も含んでおります。
(参考) 個人保険・個人年金保険の解約・失効年換算保険料
(単位:億円、%)

区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
解約・失効年換算保険料738623

(注) 1 失効後復活契約を失効と相殺せずに算出しております。
2 主契約が継続している「減額」を除いております。
2. 一般勘定資産の運用状況
(1) 資産の構成
(単位:億円、%)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
金額占率金額占率
現預金・コールローン10,4232.97,6832.0
買現先勘定----
債券貸借取引支払保証金----
買入金銭債権2,2110.62,5210.7
商品有価証券----
金銭の信託3420.1770.0
有価証券296,28683.1325,30285.9
公社債158,70844.5167,40144.2
株式27,8687.835,6919.4
外国証券100,73928.3114,02630.1
公社債90,88325.598,11225.9
株式等9,8552.815,9144.2
その他の証券8,9692.58,1832.2
貸付金25,4207.125,7606.8
保険約款貸付3,2340.92,9200.8
一般貸付22,1856.222,8396.0
不動産10,8573.010,7642.8
うち投資用不動産7,6762.27,6622.0
繰延税金資産----
その他10,9213.16,4231.7
貸倒引当金△ 5△ 0.0△ 23△ 0.0
合計356,456100.0378,510100.0
うち外貨建資産95,71626.9104,28827.6

(注) 「不動産」については土地・建物・建設仮勘定を合計した金額を計上しております。

(2) 資産運用収益
(単位:億円、%)

区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
金額占率金額占率
利息及び配当金等収入7,86573.28,36568.1
預貯金利息490.5160.1
有価証券利息・配当金6,56661.17,12357.9
貸付金利息4083.83913.2
不動産賃貸料7537.07376.0
その他利息配当金860.8970.8
商品有価証券運用益----
金銭の信託運用益--480.4
売買目的有価証券運用益----
有価証券売却益2,23220.83,71230.2
国債等債券売却益7286.87956.5
株式等売却益6816.31,47412.0
外国証券売却益8087.51,42511.6
その他120.1170.1
有価証券償還益1161.11531.3
金融派生商品収益5194.8--
為替差益----
貸倒引当金戻入額00.0--
投資損失引当金戻入額----
その他運用収益100.1120.1
合計10,743100.012,292100.0


(3) 資産運用費用
(単位:億円、%)

区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
金額占率金額占率
支払利息1254.21233.0
商品有価証券運用損----
金銭の信託運用損220.7--
売買目的有価証券運用損----
有価証券売却損72724.41,25330.7
国債等債券売却損40.150.1
株式等売却損1394.73037.4
外国証券売却損56018.889622.0
その他230.8471.2
有価証券評価損57119.2120.3
国債等債券評価損----
株式等評価損36412.2120.3
外国証券評価損2076.900.0
その他----
有価証券償還損531.8611.5
金融派生商品費用--1,72842.4
為替差損93831.53157.7
貸倒引当金繰入額--180.4
投資損失引当金繰入額50.220.1
貸付金償却00.000.0
賃貸用不動産等減価償却費1304.41313.2
その他運用費用40613.643210.6
合計2,981100.04,081100.0


(4) 資産運用に係わる諸効率
① 資産別運用利回り② 日々平均残高

(単位:%)(単位:億円)

区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
現預金・コールローン0.000.038,4138,872
買現先勘定----
債券貸借取引支払保証金----
買入金銭債権1.511.582,0072,339
商品有価証券----
金銭の信託△ 6.1816.56358292
有価証券2.592.60275,327287,188
うち公社債2.312.07154,237159,348
うち株式6.4110.6615,74015,101
うち外国証券2.462.1997,580105,966
公社債2.281.5188,01694,076
株式等4.157.599,56311,889
貸付金1.711.5023,99625,723
うち一般貸付1.281.1620,68022,618
不動産4.574.598,0497,795
一般勘定計2.342.36332,325347,532
うち海外投融資2.322.18104,219113,097

(注) 1 「運用利回り」は、分母を帳簿価額ベースの「日々平均残高」、分子を「経常損益中の資産運用収益 - 資産運用費用」として算出しております。
2 「海外投融資」には、円貨建資産を含んでおります。
③ 売買目的有価証券の評価損益
(単位:億円)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
貸借対照表計上額当期の損益に
含まれた評価損益
貸借対照表計上額当期の損益に
含まれた評価損益
売買目的有価証券342△ 207729
商品有価証券----
金銭の信託342△ 207729


④ 有価証券の時価情報(売買目的有価証券以外の有価証券のうち時価のあるもの)
(単位:億円)
区分帳簿価額時価差損益うち差益うち差損
前事業年度末(2020年3月31日)
満期保有目的の債券4694932424-
公社債4694932424-
外国公社債-----
責任準備金対応債券122,104149,73227,62827,72697
公社債121,294148,90927,61527,71297
外国公社債81082313130
子会社・関連会社株式32△ 1-1
その他有価証券148,059174,71126,65129,4712,819
公社債32,36836,9454,5764,61336
株式14,76827,37912,61113,7271,116
外国証券90,44499,6639,21910,7081,489
公社債81,44390,0738,6309,6331,003
株式等9,0009,5895891,075485
その他の証券7,2397,401161337175
買入金銭債権2,1282,21182841
譲渡性預金1,1101,109△ 000
合計270,636324,93954,30357,2212,917
公社債154,131186,34832,21632,349133
株式14,76827,37912,61113,7271,116
外国証券91,257100,4899,23110,7221,490
公社債82,25390,8978,6439,6471,003
株式等9,0039,5925881,075486
その他の証券7,2397,401161337175
買入金銭債権2,1282,21182841
譲渡性預金1,1101,109△ 000
当事業年度末(2021年3月31日)
満期保有目的の債券4724881616-
公社債4724881616-
外国公社債-----
責任準備金対応債券133,321155,20021,87922,702822
公社債132,511154,37921,86822,690822
外国公社債81082110110
子会社・関連会社株式3411-
その他有価証券156,463191,67435,21037,4082,197
公社債30,34134,4174,0754,09822
株式14,07135,18521,11321,554440
外国証券103,210112,9079,69611,2261,530
公社債89,91597,3027,3868,7751,388
株式等13,29515,6042,3092,451141
その他の証券5,6655,933267468200
買入金銭債権2,4632,52157603
譲渡性預金710709△ 000
合計290,261347,36857,10760,1283,020
公社債163,325189,28625,96026,806845
株式14,07135,18521,11321,554440
外国証券104,024113,7329,70811,2391,531
公社債90,72598,1237,3978,7871,389
株式等13,29815,6092,3102,452141
その他の証券5,6655,933267468200
買入金銭債権2,4632,52157603
譲渡性預金710709△ 000

(注) 本表には、金融商品取引法上の有価証券として取り扱うことが適当と認められるもの等を含んでおります。
・時価を把握することが極めて困難と認められる有価証券の帳簿価額は以下のとおりであります。
(単位:億円)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
満期保有目的の債券--
非上場外国公社債--
その他--
責任準備金対応債券--
子会社・関連会社株式1,0471,767
非上場国内株式
(店頭売買株式を除く)
5455
非上場外国株式
(店頭売買株式を除く)
4353
その他9481,658
その他有価証券1,3361,314
非上場国内株式
(店頭売買株式を除く)
434449
非上場外国株式
(店頭売買株式を除く)
282271
非上場外国公社債--
その他619592
合計2,3843,081

(注) 1 本表には、金融商品取引法上の有価証券として取り扱うことが適当と認められるもの等を含んでおります。
2 時価を把握することが極めて困難と認められる有価証券のうち、外国証券の為替を評価した差損益は以下のとおりであります。
(前事業年度末:△64億円、当事業年度末:△18億円)
⑤ 金銭の信託の時価情報
(単位:億円)
区分貸借対照表
計上額
時価差損益うち差益うち差損
前事業年度末
(2020年3月31日)
342342△ 161834
当事業年度末
(2021年3月31日)
7777324614

(注) 1 本表記載の時価相当額の算定は、金銭の信託の受託者が合理的に算定した価格によっております。
2 差損益には金銭の信託内で設定しているデリバティブ取引に係る差損益も含んでおります。
3. 経常利益等の明細(基礎利益)
(単位:億円)

区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
基礎収益33,47934,378
保険料等収入23,50122,854
資産運用収益7,9919,809
うち利息及び配当金等収入7,8658,365
その他経常収益1,9861,682
その他基礎収益(a)-31
基礎費用29,25829,572
保険金等支払金21,27119,875
責任準備金等繰入額4062,583
資産運用費用829751
事業費3,9854,037
その他経常費用2,7622,324
その他基礎費用(b)30
基礎利益 A4,2214,805
キャピタル収益2,7543,761
金銭の信託運用益-48
売買目的有価証券運用益--
有価証券売却益2,2323,712
金融派生商品収益519-
為替差益--
その他キャピタル収益(c)30
キャピタル費用2,2603,342
金銭の信託運用損22-
売買目的有価証券運用損--
有価証券売却損7271,253
有価証券評価損57112
金融派生商品費用-1,728
為替差損938315
その他キャピタル費用(d)-31
キャピタル損益 B494419
キャピタル損益含み基礎利益 A+B4,7165,224
臨時収益1,9943,262
再保険収入--
危険準備金戻入額-286
個別貸倒引当金戻入額0-
その他臨時収益(注)11,9942,976
臨時費用3,8044,749
再保険料--
危険準備金繰入額300-
個別貸倒引当金繰入額-16
特定海外債権引当勘定繰入額--
貸付金償却00
その他臨時費用(注)23,5034,732
臨時損益 C△ 1,809△ 1,486
経常利益 A+B+C2,9063,737

(注) 1 その他臨時収益には、保険業法施行規則第71条第1項に規定する再保険を付した部分に相当する個人保険・個人年金の責任準備金の金額(前事業年度:1,994億円、当事業年度:2,976億円)を記載しております。
(注) 2 その他臨時費用には、保険業法施行規則第71条第1項に規定する再保険を付したことによる個人保険・個人年金の再保険料(前事業年度:2,702億円、当事業年度:3,770億円)、投資損失引当金繰入額(前事業年度:5億円、当事業年度:2億円)及び保険業法施行規則第69条第5項の規定により責任準備金を追加して積み立てた金額(前事業年度:795億円、当事業年度:959億円)の合計額を記載しております。
(参考)
その他基礎収益等の内訳
(単位:億円)

区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
その他基礎収益(a)-31
マーケット・ヴァリュー・アジャストメントに係る解約返戻金額の影響額--
外貨建て保険契約に係る市場為替レート変動の影響額-31
その他基礎費用(b)30
マーケット・ヴァリュー・アジャストメントに係る解約返戻金額の影響額00
外貨建て保険契約に係る市場為替レート変動の影響額3-
①基礎利益への影響額 (a)-(b)△ 331
その他キャピタル収益(c)30
マーケット・ヴァリュー・アジャストメントに係る解約返戻金額の影響額00
外貨建て保険契約に係る市場為替レート変動の影響額3-
その他キャピタル費用(d)-31
マーケット・ヴァリュー・アジャストメントに係る解約返戻金額の影響額--
外貨建て保険契約に係る市場為替レート変動の影響額-31
②キャピタル損益への影響 (c)-(d)3△ 31

4. 債務者区分による債権の状況
(単位:億円、%)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
破産更生債権及びこれらに準ずる債権00
危険債権2932
要管理債権-8
小計 ①3041
(対合計比)①/②(0.06)(0.08)
正常債権47,77048,856
合計 ②47,80048,898

(注) 1 破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始又は再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権であります。
2 危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権であります。
3 要管理債権とは、3ヶ月以上延滞貸付金及び条件緩和貸付金であります。なお、3ヶ月以上延滞貸付金とは、元本又は利息の支払が、約定支払日の翌日から3ヶ月以上遅延している貸付金(注1及び2に掲げる債権を除く。)、条件緩和貸付金とは、債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として、金利の減免、利息の支払猶予、元本の返済猶予、債権放棄その他の債務者に有利となる取決めを行った貸付金(注1及び2に掲げる債権並びに3ヶ月以上延滞貸付金を除く。)であります。
4 正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、注1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権であります。

5. ソルベンシー・マージン比率
(単位:億円)

項目前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
ソルベンシー・マージン総額(A)62,51169,904
資本金等*15,2664,685
価格変動準備金2,1542,334
危険準備金6,2845,998
一般貸倒引当金13
(その他有価証券評価差額金(税効果控除前)・繰延ヘッジ損益(税効果控除前))×90%(マイナスの場合100%)23,90131,545
土地の含み損益×85%(マイナスの場合100%)2,4382,556
全期チルメル式責任準備金相当額超過額21,64221,646
負債性資本調達手段等7,5928,668
全期チルメル式責任準備金相当額超過額及び負債性資本調達手段等のうち、マージンに算入されない額△ 7,546△ 8,256
控除項目--
その他774722
リスクの合計額(B)
12,70014,916
保険リスク相当額 R1647674
第三分野保険の保険リスク相当額 R81,7221,662
予定利率リスク相当額 R21,9111,793
最低保証リスク相当額 R7*2
3029
資産運用リスク相当額 R310,23912,571
経営管理リスク相当額 R4291334
ソルベンシー・マージン比率
(A)×100
(1/2)×(B)
984.4%937.2%

*1 社外流出予定額及び評価・換算差額等を除いております。
*2 標準的方式を用いて算出しております。
(注) 上記は、保険業法施行規則第86条、第87条及び平成8年大蔵省告示第50号の規定に基づいて算出しております。
(参考)連結ソルベンシー・マージン比率
(単位:億円)

項目前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
ソルベンシー・マージン総額(A)61,21768,174
資本金等*15,2904,705
価格変動準備金2,1542,334
危険準備金6,2845,998
異常危険準備金--
一般貸倒引当金13
(その他有価証券評価差額金(税効果控除前)・繰延ヘッジ損益(税効果控除前))×90%(マイナスの場合100%)23,90131,545
土地の含み損益×85%(マイナスの場合100%)2,4382,556
未認識数理計算上の差異及び未認識過去勤務費用の合計額△ 332△ 63
全期チルメル式責任準備金相当額超過額21,64221,646
負債性資本調達手段等7,5928,668
全期チルメル式責任準備金相当額超過額及び負債性資本調達手段等のうち、マージンに算入されない額△ 7,546△ 8,256
控除項目△ 984△ 1,686
その他774722
リスクの合計額(B)
12,38914,387
保険リスク相当額 R1647674
一般保険リスク相当額 R5--
巨大災害リスク相当額 R6--
第三分野保険の保険リスク相当額 R81,7221,662
少額短期保険業者の保険リスク相当額 R9--
予定利率リスク相当額 R21,9111,793
最低保証リスク相当額 R7*2
3029
資産運用リスク相当額 R39,92912,045
経営管理リスク相当額 R4284324
ソルベンシー・マージン比率
(A)×100
(1/2)×(B)
988.1%947.7%

*1 社外流出予定額及びその他の包括利益累計額等を除いております。
*2 標準的方式を用いて算出しております。
(注) 上記は、保険業法施行規則第86条の2、第88条及び平成23年金融庁告示第23号の規定に基づいて算出しております。
6. 特別勘定の状況
(1) 特別勘定資産残高の状況
(単位:億円)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
金額金額
個人変額保険505607
個人変額年金保険298342
団体年金保険12,82514,800
特別勘定計13,62915,751

(2) 個人変額保険(特別勘定)の状況
① 保有契約高
(単位:千件、億円)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
件数金額件数金額
変額保険(有期型)0100
変額保険(終身型)402,476392,429
合計402,477392,429

(注) 保有契約高には定期保険特約部分を含んでおります。
② 年度末個人変額保険特別勘定資産の内訳
(単位:億円、%)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
金額構成比金額構成比
現預金・コールローン00.000.0
有価証券47594.057394.4
公社債15731.315926.3
株式14127.917528.9
外国証券17634.823839.2
公社債5711.36210.3
株式等11823.517528.9
その他の証券----
貸付金----
その他306.0345.6
貸倒引当金----
合計505100.0607100.0


③ 個人変額保険特別勘定の運用収支状況
(単位:億円)

区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
金額金額
利息配当金等収入88
有価証券売却益3723
有価証券償還益--
有価証券評価益43149
為替差益01
金融派生商品収益00
その他の収益00
有価証券売却損2311
有価証券償還損0-
有価証券評価損8136
為替差損10
金融派生商品費用00
その他の費用00
収支差額△ 14134

④ 個人変額保険特別勘定に関する有価証券等の時価情報
・売買目的有価証券の評価損益
(単位:億円)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
貸借対照表計上額当期の損益に
含まれた評価損益
貸借対照表計上額当期の損益に
含まれた評価損益
売買目的有価証券475△ 37573113

・金銭の信託の時価情報
前事業年度末、当事業年度末ともに残高がないため、記載しておりません。
(3) 個人変額年金保険(特別勘定)の状況
① 保有契約高
(単位:千件、億円)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
件数金額件数金額
個人変額年金保険72755252

(注) 保有契約高には年金支払開始後契約を含んでおります。
② 年度末個人変額年金保険特別勘定資産の内訳
(単位:億円、%)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
金額構成比金額構成比
現預金・コールローン20.931.0
有価証券28093.831893.2
公社債7826.38123.9
株式5618.97221.3
外国証券3010.14011.8
公社債134.5154.6
株式等165.6247.2
その他の証券11438.512336.2
貸付金----
その他155.3205.9
貸倒引当金----
合計298100.0342100.0

③ 個人変額年金保険特別勘定の運用収支状況
(単位:億円)

区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
金額金額
利息配当金等収入1818
有価証券売却益85
有価証券償還益--
有価証券評価益4798
為替差益00
金融派生商品収益00
その他の収益00
有価証券売却損63
有価証券償還損0-
有価証券評価損7945
為替差損00
金融派生商品費用00
その他の費用00
収支差額△ 1073

④ 個人変額年金保険特別勘定に関する有価証券等の時価情報
・売買目的有価証券の評価損益
(単位:億円)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
貸借対照表計上額当期の損益に
含まれた評価損益
貸借対照表計上額当期の損益に
含まれた評価損益
売買目的有価証券280△ 3131852

・金銭の信託の時価情報
前事業年度末、当事業年度末ともに残高がないため、記載しておりません。
7. 有価証券明細表(一般勘定)
(単位:億円、%)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
金額占率金額占率
国債136,98946.2146,72145.1
地方債1,2940.41,0770.3
社債20,4256.919,6026.0
うち公社・公団債4,1411.43,9351.2
株式27,8689.435,69111.0
外国証券100,73934.0114,02635.1
公社債90,88330.798,11230.2
株式等9,8553.315,9144.9
その他の証券8,9693.08,1832.5
合計296,286100.0325,302100.0

8. 貸付金残存期間別残高(一般勘定)
(単位:億円)

区分1年以下1年超
3年以下
3年超
5年以下
5年超
7年以下
7年超
10年以下
10年超
(期間の定めのないものを含む)
合計
前事業年度末(2020年3月31日)
変動金利4225618397173,0613,659
固定金利2,5363,5743,6163,2912,3213,18418,526
一般貸付計2,5793,8313,7993,3892,3386,24622,185
当事業年度末(2021年3月31日)
変動金利991993871351193,0824,023
固定金利3,1573,3963,5892,8762,3233,47218,816
一般貸付計3,2563,5963,9763,0112,4426,55422,839

9. 海外投融資明細表(一般勘定)
① 外貨建資産
(単位:億円、%)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
金額占率金額占率
公社債82,87473.490,17274.1
株式6,4335.711,9669.8
現預金・その他6,4085.72,1491.8
小計95,71684.8104,28885.7

② 円貨額が確定した外貨建資産
(単位:億円、%)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
金額占率金額占率
公社債----
現預金・その他2,7232.42,7232.2
小計2,7232.42,7232.2


③ 円貨建資産
(単位:億円、%)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
金額占率金額占率
非居住者貸付3000.32590.2
公社債(円建外債)・その他14,12712.514,37711.8
小計14,42712.814,63612.0

④ 合計
(単位:億円、%)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
金額占率金額占率
海外投融資112,867100.0121,648100.0

(注) 「円貨額が確定した外貨建資産」は、為替予約等が付されていることにより決済時の円貨額が確定し、当該円貨額を資産の貸借対照表価額としているものであります。
(参考4)第一フロンティア生命保険株式会社の一般社団法人生命保険協会の定める決算発表様式に準ずる情報
参考として、第一フロンティア生命保険株式会社の単体情報のうち、一般社団法人生命保険協会の定める決算発表様式に準ずる情報を以下のとおり記載しております。
1. 主要業績
(1) 保有契約高及び新契約高
① 保有契約高
(単位:千件、億円、%)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
件数前年度末比金額前年度末比件数前年度末比金額前年度末比
個人保険692120.243,775113.0734106.051,541117.7
個人年金保険91596.342,15084.482990.641,66398.8
団体保険--------
団体年金保険--------

(注) 個人年金保険については、年金支払開始前契約の年金支払開始時における年金原資と年金支払開始後契約の責任準備金を合計したものであります。
② 新契約高
(単位:千件、億円、%)

区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
件数金額新契約転換による
純増加
前年度比件数金額新契約転換による
純増加
前年度比
個人保険1218,2238,223-71.4695,1905,190-63.1
個人年金保険983,8963,896-52.1572,1822,182-56.0
団体保険----------
団体年金保険----------

(注) 新契約の個人年金保険の金額は年金支払開始時における年金原資であります。
(2) 年換算保険料
① 保有契約
(単位:億円、%)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
前年度末比当事業年度末
(2021年3月31日)
前年度末比
個人保険3,575113.14,186117.1
個人年金保険4,50388.04,42398.2
合計8,07897.68,610106.6
うち医療保障・
生前給付保障等
--15-

② 新契約
(単位:億円、%)

区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
前年度比当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年度比
個人保険73274.152972.2
個人年金保険46543.324652.9
合計1,19858.177564.7
うち医療保障・
生前給付保障等
--15-

(注)1 「年換算保険料」とは、1回当たりの保険料について保険料の支払方法に応じた係数を乗じ、1年当たり
の保険料に換算した金額であります(一時払契約等は、保険料を保険期間で除した金額)。
2 「医療保障・生前給付保障等」には、医療保障給付(入院給付、手術給付等)、生前給付保障給付(特定
疾病給付、介護給付等)、保険料払込免除給付(障害を事由とするものは除く。特定疾病罹患、介護等を
事由とするものを含む。)等に該当する部分の年換算保険料を計上しております。
2. 一般勘定資産の運用状況
(1) 資産の構成
(単位:億円、%)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
金額占率金額占率
現預金・コールローン2,6483.47,8589.1
買現先勘定----
債券貸借取引支払保証金----
買入金銭債権----
商品有価証券----
金銭の信託10,04712.811,23213.0
有価証券63,31780.764,81574.8
公社債14,99019.116,45719.0
株式----
外国証券46,48459.346,50653.7
公社債46,48459.346,50653.7
株式等----
その他の証券1,8422.31,8512.1
貸付金----
不動産00.000.0
繰延税金資産----
その他2,4033.12,7023.1
貸倒引当金△ 0△ 0.0△ 0△ 0.0
合計78,417100.086,608100.0
うち外貨建資産51,41065.652,13060.2

(注)不動産については建物の金額を計上しております。
(2) 資産運用関係収益
(単位:億円)

区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
利息及び配当金等収入1,7681,801
預貯金利息80
有価証券利息・配当金1,7561,797
貸付金利息--
不動産賃貸料--
その他利息配当金23
商品有価証券運用益--
金銭の信託運用益-233
売買目的有価証券運用益--
有価証券売却益707948
国債等債券売却益1522
株式等売却益--
外国証券売却益691925
その他--
有価証券償還益02
金融派生商品収益-1,227
為替差益-4,782
貸倒引当金戻入額--
その他運用収益00
合計2,4768,996


(3) 資産運用関係費用
(単位:億円)

区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
支払利息00
商品有価証券運用損--
金銭の信託運用損191-
売買目的有価証券運用損46-
有価証券売却損612
国債等債券売却損02
株式等売却損--
外国証券売却損69
その他--
有価証券評価損--
国債等債券評価損--
株式等評価損--
外国証券評価損--
その他--
有価証券償還損221
金融派生商品費用335-
為替差損3,969-
貸倒引当金繰入額00
貸付金償却--
賃貸用不動産等減価償却費--
その他運用費用76
合計4,57919

(4) 資産運用に係わる諸効率
① 資産別運用利回り
(単位:%)

区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
現預金・コールローン△ 4.423.37
買現先勘定--
債券貸借取引支払保証金--
買入金銭債権--
商品有価証券--
金銭の信託△ 2.462.30
有価証券△ 2.6613.47
うち公社債0.672.81
うち株式--
うち外国証券△ 3.7117.69
貸付金--
不動産--
一般勘定計△ 2.7612.04
うち海外投融資△ 4.2418.23

(注) 1 利回り計算式の分母は帳簿価額ベースの日々平均残高、分子は経常損益中、資産運用収益-資産運用費用として算出した利回りであります。
2 海外投融資とは、外貨建資産と円建資産の合計であります。
② 売買目的有価証券の評価損益
(単位:億円)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
貸借対照表計上額当期の損益に
含まれた評価損益
貸借対照表計上額当期の損益に
含まれた評価損益
売買目的有価証券10,04718711,232233

(注) 本表には、金銭の信託等の売買目的有価証券を含んでおります。
③ 有価証券の時価情報(売買目的有価証券以外の有価証券のうち時価のあるもの)
(単位:億円)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
帳簿
価額
時価差損益うち
差益
うち
差損
帳簿
価額
時価差損益うち
差益
うち
差損
満期保有目的の債券----------
責任準備金対応債券31,78633,7771,9902,16717734,02536,0932,0682,273205
子会社・関連会社株式----------
その他有価証券28,71031,5302,8192,8573828,76530,7902,0242,11793
公社債4,2384,387148164154,6044,7651601643
株式----------
外国証券22,75625,3002,5432,5662222,45624,1741,7171,80789
公社債22,75625,3002,5432,5662222,45624,1741,7171,80789
株式等----------
その他の証券1,7151,842127127-1,7051,851146146-
買入金銭債権----------
譲渡性預金----------
その他----------
合計60,49765,3074,8095,02521562,79066,8834,0924,391298
公社債14,84215,6918498873716,29617,16086389027
株式----------
外国証券43,94047,7733,8324,01117844,78847,8723,0833,354271
公社債43,94047,7733,8324,01117844,78847,8723,0833,354271
株式等----------
その他の証券1,7151,842127127-1,7051,851146146-
買入金銭債権----------
譲渡性預金----------
その他----------

(注) 本表には、金融商品取引法上の有価証券として取り扱うことが適当と認められるもの等を含んでおります。
・時価を把握することが極めて困難と認められる有価証券の帳簿価額
該当事項はありません。
④ 金銭の信託の時価情報
(単位:億円)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
貸借対照
表計上額
時価差損益うち差益うち差損貸借対照
表計上額
時価差損益うち差益うち差損
金銭の信託10,04710,047△ 182518811,23211,23223325724

(注) 1 本表記載の時価相当額の算定は、金銭の信託の受託者が合理的に算出した価格によっております。
2 差損益には当期の損益に含まれた評価損益を記載しております。
3. 経常利益等の明細(基礎利益)
(単位:億円)

前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
基礎利益 A405585
キャピタル収益5,6187,839
金銭の信託運用益-233
売買目的有価証券運用益--
有価証券売却益707948
金融派生商品収益-1,227
為替差益-4,782
その他キャピタル収益4,910646
キャピタル費用7,3706,605
金銭の信託運用損191-
売買目的有価証券運用損46-
有価証券売却損612
有価証券評価損--
金融派生商品費用335-
為替差損3,969-
その他キャピタル費用2,8206,593
キャピタル損益 B△ 1,7521,233
キャピタル損益含み基礎利益 A+B△ 1,3461,818
臨時収益4,7561,903
再保険収入--
危険準備金戻入額682-
個別貸倒引当金戻入額--
その他臨時収益4,0741,903
臨時費用4,3552,573
再保険料--
危険準備金繰入額-480
個別貸倒引当金繰入額00
特定海外債権引当勘定繰入額--
貸付金償却--
その他臨時費用4,3552,092
臨時損益 C401△ 670
経常利益 A+B+C△ 9441,147

(注) 1 基礎利益には、次の金額が含まれております。
前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
マーケット・ヴァリュー・アジャストメントに係る解約返戻金額変動の影響額2,707△ 635
外貨建て保険契約に係る市場為替レート変動の影響額△ 4,9106,453
外貨建保険商品対応のための通貨スワップ及び金利スワップ取引に係る受取・支払利息の額110140
再保険取引に係る金銭の信託等にて留保する資産より生じる影響額3△ 11
保険業法施行規則第71条第1項に規定する再保険を付したことによる再保険収入の額△ 69-
保険業法施行規則第71条第1項に規定する再保険を付した部分に相当する責任準備金の額△ 4,004△ 1,903
保険業法施行規則第71条第1項に規定する再保険を付したことによる再保険料の額4,3552,092

2 その他キャピタル収益には、次の金額が含まれております。
前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
マーケット・ヴァリュー・アジャストメントに係る解約返戻金額変動の影響額-635
外貨建て保険契約に係る市場為替レート変動の影響額4,910-
再保険取引に係る金銭の信託等にて留保する資産より生じる影響額-11

3 その他キャピタル費用には、次の金額が含まれております。
前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
マーケット・ヴァリュー・アジャストメントに係る解約返戻金額変動の影響額2,707-
外貨建て保険契約に係る市場為替レート変動の影響額-6,453
外貨建保険商品対応のための通貨スワップ及び金利スワップ取引に係る受取・支払利息の額110140
再保険取引に係る金銭の信託等にて留保する資産より生じる影響額3-

4 変額個人年金保険に係る最低保証リスクの軽減を目的としてデリバティブ取引(金銭の信託、外国証券(投資信託)による運用を含む)を行っております。なお、金銭の信託運用損益、売買目的有価証券運用損益には当該取引によるものが含まれております。
5 その他臨時収益には、次の金額が含まれております。
前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
保険業法施行規則第71条第1項に規定する再保険を付したことによる再保険収入の額69-
保険業法施行規則第71条第1項に規定する再保険を付した部分に相当する責任準備金の額4,0041,903

6 その他臨時費用には、次の金額が含まれております。
前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
保険業法施行規則第71条第1項に規定する再保険を付したことによる再保険料の額4,3552,092


4. 債務者区分による債権の状況
(単位:億円、%)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
破産更生債権及びこれらに準ずる債権--
危険債権--
要管理債権--
小計--
(対合計比)(-)(-)
正常債権2,3363,979
合計2,3363,979

(注) 1 破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始又は再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権であります。
2 危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権であります。
3 要管理債権とは、3ヶ月以上延滞貸付金及び条件緩和貸付金であります。なお、3ヶ月以上延滞貸付金とは、元本又は利息の支払が、約定支払日の翌日から3ヶ月以上遅延している貸付金(注1及び2に掲げる債権を除く。)、条件緩和貸付金とは、債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として、金利の減免、利息の支払猶予、元本の返済猶予、債権放棄その他の債務者に有利となる取決めを行った貸付金(注1及び2に掲げる債権並びに3ヶ月以上延滞貸付金を除く。)であります。
4 正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、注1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権であります。
5. リスク管理債権の状況
該当事項はありません。
6. ソルベンシー・マージン比率
(単位:億円)

項目前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
ソルベンシー・マージン総額(A)4,7645,707
資本金等4991,363
価格変動準備金253309
危険準備金6321,113
一般貸倒引当金00
(その他有価証券評価差額金(税効果控除前)・繰延ヘッジ損益(税効果控除前))×90%(マイナスの場合100%)2,5371,822
土地の含み損益×85%(マイナスの場合100%)--
全期チルメル式責任準備金相当額超過額8411,098
負債性資本調達手段等--
全期チルメル式責任準備金相当額超過額及び負債性資本調達手段等のうち、マージンに算入されない額--
控除項目--
その他--
リスクの合計額(B)
1,9722,006
保険リスク相当額 R101
第三分野保険の保険リスク相当額 R8--
予定利率リスク相当額 R2545510
最低保証リスク相当額 R73127
資産運用リスク相当額 R31,3381,409
経営管理リスク相当額 R45758
ソルベンシー・マージン比率
(A)×100
(1/2)×(B)
483.0%569.0%

(注) 1 上記は、保険業法施行規則第86条、第87条及び平成8年大蔵省告示第50号の規定に基づいて算出しております。
2 最低保証リスク相当額は、標準的方式を用いて算出しております。
7. 特別勘定の状況
(1) 特別勘定資産残高の状況
(単位:億円)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
金額金額
個人変額保険353395
個人変額年金保険10,7019,986
団体年金保険--
特別勘定計11,05510,382

(2) 個人変額保険(特別勘定)の状況
① 保有契約高
(単位:千件、億円)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
件数金額件数金額
変額保険(有期型)----
変額保険(終身型)513,906443,850
合計513,906443,850

(注) 個人変額保険の保有契約高には、一般勘定で運用されるものを含んでおります。

② 年度末個人変額保険特別勘定資産の内訳
(単位:億円、%)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
金額構成比金額構成比
現預金・コールローン10.430.8
有価証券35199.539299.2
公社債----
株式----
外国証券----
公社債----
株式等----
その他の証券35199.539299.2
貸付金----
その他00.000.0
貸倒引当金----
合計353100.0395100.0

③ 個人変額保険特別勘定の運用収支状況
(単位:億円)

区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
金額金額
利息配当金等収入1873
有価証券売却益--
有価証券償還益--
有価証券評価益△ 100153
為替差益--
金融派生商品収益--
その他の収益--
有価証券売却損--
有価証券償還損--
有価証券評価損--
為替差損--
金融派生商品費用--
その他の費用00
収支差額△ 82226


(3) 個人変額年金保険(特別勘定)の状況
① 保有契約高
(単位:千件、億円)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
件数金額件数金額
個人変額年金保険51926,24947126,393

(注) 1 個人変額年金保険については、年金支払開始前契約の年金支払開始時における年金原資と年金支払開始後契約の責任準備金を合計したものであります。
2 個人変額年金保険の保有契約高には、一般勘定で運用されるものを含んでおります。
② 年度末個人変額年金保険特別勘定資産の内訳
(単位:億円、%)

区分前事業年度末
(2020年3月31日)
当事業年度末
(2021年3月31日)
金額構成比金額構成比
現預金・コールローン760.7390.4
有価証券10,60999.19,93699.5
公社債----
株式----
外国証券1211.11191.2
公社債----
株式等1211.11191.2
その他の証券10,48898.09,81698.3
貸付金----
その他150.1100.1
貸倒引当金----
合計10,701100.09,986100.0

③ 個人変額年金保険特別勘定の運用収支状況
(単位:億円)

区分前事業年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当事業年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
金額金額
利息配当金等収入2,454562
有価証券売却益--
有価証券償還益--
有価証券評価益△ 2,654719
為替差益--
金融派生商品収益--
その他の収益--
有価証券売却損--
有価証券償還損--
有価証券評価損--
為替差損--
金融派生商品費用--
その他の費用79
収支差額△ 2071,271