有価証券報告書-第84期(2024/05/01-2025/04/30)

【提出】
2025/07/25 16:30
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158項目
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は、一部に弱めの動きもみられますが、緩やかな回復を続け、企業収益は改善傾向にあり、業況感は良好な水準を維持しております。個人消費は、物価上昇の影響などから消費者マインドに弱さがみられるものの、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな増加基調を維持しています。一方で、わが国経済の先行きを展望すると、各国の通商政策等の影響を受けて、海外経済が減速し、わが国企業の収益なども下押しされるもとで、緩和的な金融環境などが下支え要因として作用するものの、成長ペースは鈍化すると考えられます。各国の通商政策等の今後の展開やその影響を受けた海外の経済・物価動向を巡る不確実性はきわめて高く、従来以上に下振れリスクが大きくなっています。
このような環境下、主力事業であります防護服・環境資機材事業は、一般産業分野や感染対策分野における個人用保護具の需要が堅調に推移した一方、改正労働安全衛生規則等の施行による化学物質管理体制の強化を受けた化学防護服等の受注が当初予想に届かず、事業売上高は前年を上回ったものの、期初計画を下回りました。販売費及び一般管理費については、体制強化に向けた積極的な人員拡充による人件費の増加や、生産性向上を目的とした新基幹システム導入に伴うシステム関連費用を計上し、前期比7.5%増加することとなりました。その結果、売上高は8,027,705千円(前年同期比2.6%減)、営業利益は191,871千円(前年同期比34.3%減)、経常利益は217,430千円(前年同期比29.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は199,093千円(前年同期比6.1%増)となり、減収増益となりました。
セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。
防護服・環境資機材事業におきましては、一般産業分野や、高病原性鳥インフルエンザ等家畜感染症の発生が続いた感染対策分野における個人用保護具の需要が堅調に推移した一方、改正労働安全衛生規則等の施行による化学物質管理体制の強化を受けた化学防護服等の受注が当初予想に届きませんでした。中期経営計画の経営方針の一つとして、安全環境設備分野や、難燃・アークフラッシュ・高視認等の新規防護服分野等、新たな事業領域における業容拡大に向け取り組んでおり、当連結会計年度には難燃防護服の新ブランド「鐡火」を上市いたしました。その結果、売上高は4,630,009千円(前年同期比2.6%増)、セグメント利益(営業利益)は494,328千円(前年同期比7.3%減)となり、増収減益となりました。中期経営計画のとおり、安全環境設備や新規防護服を中心に、ソリューションビジネスを展開しながら、新たな事業領域の開拓を進めるほか、今後、化学物質の自律的管理に関する法令改正に基づく需要は徐々に顕在化していくと想定されるため、当社の情報総合サイト「防護服の知恵.com」等を通じて、事業者のニーズに適宜対応し、安全・防護システムで人と環境を守ることを通じて、中長期的な収益力の向上を目指してまいります。
ヘルスケア製品事業におきましては、主力製品であるアゼアスデザインセンター秋田で生産する日本製マスクについて、前年に獲得できた大口受注などの特殊要因がなかったものの、昨年は在庫調整にあったドラッグストア等一般消費者向けの受注が大幅に回復し、工場の生産効率向上にも努めた結果、採算は改善傾向にありますが、当連結会計年度も黒字化するまでには至らず、売上高は273,556千円(前年同期比127.1%増)、セグメント損失(営業損失)は33,626千円(前年同期はセグメント損失45,372千円)となり、増収で、セグメント損失の計上となりました。引き続きアゼアスデザインセンター秋田の一層の生産効率化に取り組むほか、マスクを中心に扱う商材を増やしながら、半導体工場や製薬会社など、利益率の高い販路であるBtoBの販売にも注力していくことで、採算改善を目指していきます。
ライフマテリアル事業のうち、機能性建材事業におきましては、利益率の高い新製品「ReFace」の販売が順調に推移し、新たな販路の開拓は進んでいる一方、畳表など従来からの商品の販売が減少しているほか、一部の商材の取り扱いを停止したことも業績に影響しました。また、アパレル資材事業は、食品等クリーン分野や医療等サービスユニフォーム向け副資材の受注は堅調であった一方、昨年の暖冬や猛暑に起因する作業服・ワーキング分野の減産に加え、学生服・スクール分野は生産調整の影響を受け、受注が伸び悩みました。その結果、売上高は2,812,570千円(前年同期比11.4%減)、セグメント利益(営業利益)は166,750千円(前年同期比11.5%減)となり、減収減益となりました。引き続き利益率が高く、安定した収益を計上できる商材の販売に経営資源を集中してまいります。
報告セグメントではありませんが、中国子会社について「その他」の区分で管理しております。売上高は311,568千円(前年同期比28.7%減)、セグメント損失(営業損失)は40,535千円(前年同期はセグメント損失48,002千円)となりました。中国市場では、市況の低迷が続いておりますが、アパレル資材分野に限らず、事業範囲の一部拡大に向けた取り組みを進める一方、事業再編、合理化による収益力改善に注力してまいります。
なお、報告セグメントに配分していない一般管理費等の全社費用は394,317千円であります。
生産、仕入、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(単位:千円)
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年5月1日
至 2025年4月30日)
前年同期比(%)
防護服・環境資機材571,604102.3
ヘルスケア製品212,101112.4
ライフマテリアル130,80887.5
合計914,514101.9

(注) 金額は、製造原価によっております。
② 仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(単位:千円)
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年5月1日
至 2025年4月30日)
前年同期比(%)
防護服・環境資機材3,311,561103.1
ヘルスケア製品99,752110.6
ライフマテリアル2,318,16490.1
その他305,50077.5
合計6,034,97996.3

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 金額は、仕入価格によっております。
③ 受注実績
受注から売上計上までの期間が短いため、記載は省略しております。
④ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(単位:千円)
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年5月1日
至 2025年4月30日)
前年同期比(%)
防護服・環境資機材4,630,009102.6
ヘルスケア製品273,556227.1
ライフマテリアル2,812,57088.6
その他311,56871.3
合計8,027,70597.4

(注) セグメント間取引については相殺消去しております。
(2) 財政状態の概要及び分析
① 財政状態
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて2.1%減少し6,325,829千円となりました。これは、主として売上債権が218,255千円減少し、現金及び預金が61,970千円増加したためであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて3.8%増加し2,126,384千円となりました。これは、主として構築中の新基幹システムにかかるソフトウエア仮勘定の計上等で無形固定資産が115,213千円増加し、減価償却等で有形固定資産が23,046千円減少、保険積立金の解約返戻等により投資その他の資産が15,040千円減少したためであります。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて60,534千円減少し8,452,213千円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて2.2%増加し1,580,021千円となりました。これは、主として仕入債務が45,905千円増加したためであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて57.2%減少し103,872千円となりました。これは、主として長期借入金が返済により95,384千円減少、退職給付に係る負債が44,761千円減少したためであります。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて104,776千円減少し1,683,893千円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて0.7%増加し6,768,319千円となりました。これは、主として利益剰余金が78,010千円増加し、連結子会社日里貿易(上海)有限公司の清算による為替換算調整勘定の取崩等でその他の包括利益累計額が36,851千円減少したためであります。
② セグメントごとの財政状態の分析
(防護服・環境資機材事業)
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて129,762千円減少し2,673,086千円となりました。これは主に棚卸資産が53,103千円減少、売上債権が48,188千円減少、有形固定資産が20,754千円減少したためであります。
(ヘルスケア製品事業)
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて41,582千円増加し470,067千円となりました。これは主に売上債権が38,597千円増加したためであります。
(ライフマテリアル事業)
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて10,090千円減少し1,642,890千円となりました。これは主に売上債権が158,261千円減少、保険積立金の解約返戻等により投資その他の資産が15,471千円減少し、現金及び預金が107,050千円増加、棚卸資産が52,612千円増加したためであります。
(3) キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて61,970千円増加し、当連結会計年度末には2,652,037千円となりました。
① 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は465,588千円(前連結会計年度は7,023千円の支出)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益276,974千円、売上債権の減少223,816千円、仕入債務の増加43,533千円であります。支出の主な内訳は、法人税等の支払い108,164千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は165,276円(前連結会計年度は22,097千円の獲得)となりました。支出の主な内訳は、定期預金の預入れ300,000千円、無形固定資産の取得144,135千円、有形固定資産の取得77,314千円であります。収入の主な内訳は、定期預金の払戻し300,000千円、保険積立金の解約34,304千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は245,829千円(前連結会計年度は240,001千円の支出)となりました。支出の内訳は、配当金の支払い133,845千円、長期借入金の返済111,984千円であります。
② 資本の財源及び資金の流動性の分析
資金需要及び財政政策について、当社グループは、運転資金及び投資等の資金需要に対して、自己資金を充当することを基本方針とし、営業活動によるキャッシュ・フローのほか、一部資金を銀行借入等により調達しております。銀行借入等については、新規投資案件が発生した時点で、調達を検討する方針であります。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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