有価証券報告書-第83期(2023/05/01-2024/04/30)

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2024/07/25 16:00
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156項目
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症まん延後のペントアップ需要の顕在化に加え、緩和的な金融環境や政府の経済対策の効果などにも支えられ、一部に弱めの動きは見られるものの、緩やかな回復を続け、企業収益は改善しており、業況感は良好な水準を維持しています。わが国経済の先行きを展望しても、賃金上昇率の高まりを背景とした雇用者所得改善による個人消費の下支え、デジタル化や人的資本経営の進展による生産性の上昇、設備投資の増加により、緩やかな成長が続くことが期待されています。一方で、海外の経済・物価情勢と国際金融資本市場の動向、資源・穀物価格を中心とした輸入物価の動向、人手不足を要因とした供給の制約は大きなリスク要因となっており、世界的なインフレ率の高止まりや、経済への下押し圧力への大きな影響も懸念されています。
このような環境下、主力事業であります防護服・環境資機材事業は、業況感の改善に伴い、一般産業分野においては、需要が堅調である一方、家畜感染症を含めた感染症分野では、当連結会計年度になって需要が比較的落ち着いていることもあり、売上高は8,242,294千円(前年同期比9.2%減)、営業利益は291,830千円(前年同期比45.1%減)、経常利益は308,479千円(前年同期比45.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は187,650千円(前年同期比53.8%減)となり、減収減益となりました。
セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。
防護服・環境資機材事業におきましては、業況感の改善に伴い、一般産業分野においては、需要が堅調である一方、家畜感染症を含めた感染症分野では、当連結会計年度になって需要が比較的落ち着いているほか、足元では、安全環境設備分野や、新たな事業領域として取り組む高視認防護服や難燃防護服など、新事業における業容拡大が計画対比ではやや遅れて進捗、さらに、例年ピークを迎える年度末の需要が想定ほど伸長しなかったこともあり、売上高は4,511,314千円(前年同期比12.4%減)、セグメント利益(営業利益)は533,247千円(前年同期比33.7%減)となり、減収減益となりました。今後は、ソリューションビジネスを切り口とした営業活動の一層の推進、メーカー機能強化を展望した高機能防護服の開発への注力のほか、2024年4月には改正労働安全衛生規則等が施行されて事業所における化学物質管理体制の強化が義務付けられたことから、顧客が法令改正に対応できるよう、個人用保護具の需要にも適宜対応するとともに、的確なサポートを実施することで、中長期的な収益力の向上を目指してまいります。
ヘルスケア製品事業におきましては、主力製品であるアゼアスデザインセンター秋田で生産する日本製マスクについて、大口受注を獲得した一方で、個人消費者向けの販路では、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行と猛暑の影響を受けて、小売店が在庫の調整を進めたことから、当社においても一時的に生産量を調整したほか、資材調達の点においては、円安の進行等に伴う資材価格の高騰が主な要因となって、生産効率の向上により前期と比べて改善傾向にはあるものの、当連結会計年度も黒字化するまでには至らず、売上高は120,478千円(前年同期比34.6%減)、セグメント損失(営業損失)は45,372千円(前年同期はセグメント損失74,782千円)となり、減収で、セグメント損失の計上となりました。引続き、製造原価の低減に努めるとともに、安定した収益が期待できる一般産業、医療機関向けに日本製マスク、医療用ガウンなどメディカル製品の販売を推進することで、早期黒字化に向けた取り組みを推進していきます。
ライフマテリアル事業のうち、機能性建材事業におきましては、利益率の高い新製品「ReFace®」を中心とした営業活動へとビジネスモデルの転換が進んでおりますが、畳表など従来からの商品の販売が市況の悪化により低迷しました。一方で、アパレル資材事業は、収益の安定した作業服・ワーキング分野、学生服・スクールウェア分野の販売が概ね堅調に推移いたしました。その結果、売上高は3,173,395千円(前年同期比3.1%減)、セグメント利益(営業利益)は188,520千円(前年同期比8.7%減)となり、減収減益となりました。機能性建材、アパレル資材とも、安全、快適を実現する新たな分野の製品販売と新たな市場の開拓に注力し、引続きビジネスモデルの変革を推進してまいります。なお、機能性建材事業では、一部の商材の取扱いを停止いたしました。
報告セグメントではありませんが、中国子会社について「その他」の区分で管理しております。売上高は437,106千円(前年同期比7.9%減)、セグメント損失(営業損失)は48,002千円(前年同期はセグメント損失17,185千円)となりました。中国市場では、全国的な景況感の悪さに加え、米中関係の悪化の影響もあって、アパレル資材の市況の低迷が続いており、業績の回復は途上です。なお、当連結会計年度は再販不能の製品の売上返品31,003千円を受けたことから損失処理をしております。
なお、報告セグメントに配分していない一般管理費等の全社費用は336,473千円であります。
生産、仕入、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(単位:千円)
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2023年5月1日
至 2024年4月30日)
前年同期比(%)
防護服・環境資機材559,01799.3
ヘルスケア製品188,74579.6
ライフマテリアル149,543101.9
合計897,30794.8

(注) 金額は、製造原価によっております。
② 仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(単位:千円)
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2023年5月1日
至 2024年4月30日)
前年同期比(%)
防護服・環境資機材3,211,71489.3
ヘルスケア製品90,20466.9
ライフマテリアル2,573,76093.3
その他394,13896.9
合計6,269,81890.9

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 金額は、仕入価格によっております。
③ 受注実績
受注から売上計上までの期間が短いため、記載は省略しております。
④ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(単位:千円)
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2023年5月1日
至 2024年4月30日)
前年同期比(%)
防護服・環境資機材4,511,31487.6
ヘルスケア製品120,47865.4
ライフマテリアル3,173,39596.9
その他437,10692.1
合計8,242,29490.8

(注) セグメント間取引については相殺消去しております。
(2) 財政状態の概要及び分析
① 財政状態
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて7.5%減少し6,463,489千円となりました。これは、主として現金及び預金が263,142千円減少、売上債権が320,446千円減少し、棚卸資産が65,799千円増加したためであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて0.4%減少し2,049,257千円となりました。これは、主として減価償却や倉庫として使用していた岡山県倉敷市の土地建物売却等で有形固定資産が88,450千円減少し、構築中の新基幹システムにかかるソフトウエア仮勘定の計上等で無形固定資産が47,977千円増加、保有株式の株価上昇で投資有価証券が29,370千円増加したためであります。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて535,924千円減少し8,512,747千円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて26.2%減少し1,546,209千円となりました。これは、主として仕入債務が394,545千円減少、未払法人税等が60,015千円減少、未払消費税が78,049千円減少したためであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて30.6%減少し242,460千円となりました。これは、主として長期借入金が返済により111,984千円減少したためであります。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて655,565千円減少し1,788,669千円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて1.8%増加し6,724,077千円となりました。これは、主として利益剰余金の増加額59,560千円と役員株式給付による自己株式の減少額17,566千円により株主資本が77,126千円増加、その他の包括利益累計額が42,514千円増加したためであります。
② セグメントごとの財政状態の分析
(防護服・環境資機材事業)
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて107,049千円減少し2,802,849千円となりました。これは主に売上債権が140,967千円減少し、棚卸資産が39,556千円増加したためであります。
(ヘルスケア製品事業)
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて21,365千円増加し428,484千円となりました。これは主に棚卸資産が65,773千円増加し、有形固定資産が減価償却等で25,375千円減少、売上債権が20,246千円減少したためであります。
(ライフマテリアル事業)
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて241,593千円減少し1,652,981千円となりました。これは主に売上債権が106,894千円減少、現金及び預金が68,128千円減少、棚卸資産が29,040千円減少したためであります。
(3) キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて213,142千円減少し、当連結会計年度末には2,590,066千円となりました。
① 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果支出した資金は7,023千円(前連結会計年度は896,769千円の獲得)となりました。支出の主な内訳は、仕入債務の減少400,230千円、法人税等の支払い162,289千円、未払消費税等の減少83,474千円であります。収入の主な内訳は、売上債権の減少334,161千円、税金等調整前当期純利益308,833千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果獲得した資金は22,097千円(前連結会計年度は295,418千円の獲得)となりました。収入の主な内訳は、定期預金の払戻し105,000千円、有形固定資産の売却34,652千円であり、支出の主な内訳は、定期預金の預入れ55,000千円、無形固定資産の取得35,906千円、有形固定資産の取得26,698千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は240,001千円(前連結会計年度は264,946千円の支出)となりました。支出の内訳は、配当金の支払い128,017千円、長期借入金の返済111,984千円であります。
② 資本の財源及び資金の流動性の分析
資金需要及び財政政策について、当社グループは、運転資金及び投資等の資金需要に対して、自己資金を充当することを基本方針とし、営業活動によるキャッシュ・フローのほか、一部資金を銀行借入等により調達しております。銀行借入等については、新規投資案件が発生した時点で、調達を検討する方針であります。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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