有価証券報告書-第18期(平成31年1月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/03/26 11:18
【資料】
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【項目】
82項目
(経営成績等の状況の概要)
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、米中貿易摩擦の長期化の影響などによる世界経済の減速懸念の高まりのほか、海外情勢の不確実性もあり、先行き不透明な状況が続いております。わが国経済においては、雇用環境の改善や設備投資の増加基調が続き堅調に推移しているものの、自然災害や消費税増税の影響による消費者マインドの回復は弱く、個人消費については依然として力強さに欠ける推移となりました。
このような状況の下、当社グループは、PCオンライン事業及びモバイル事業を展開し、ユーザーの皆様に楽しんでいただける高品質なゲームの開発、コンテンツの獲得、新規ゲームタイトルの配信に努めるとともに、既存ゲームタイトルのアップデートを推し進めてまいりました。具体的には、グループ内におけるゲーム開発力の強化、他社との共同開発を含めた事業提携、有力なゲーム開発会社の買収等による高品質な新規ゲームタイトルの配信、モバイル事業における開発力強化、既存ゲームタイトルの魅力的なコンテンツアップデートを実施するための事業基盤の更なる強化などに取り組んでまいりました。
上記の結果、当連結会計年度の売上収益は248,542百万円(前期比2.0%減)、営業利益は94,525百万円(同3.9%減)、税引前当期利益は121,968百万円(同3.9%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は115,664百万円(同7.4%増)となりました。
報告セグメントの業績は、次のとおりであります。
① 日本
当連結会計年度の売上収益は7,649百万円(前期比24.7%減)、セグメント損失は3,490百万円(前期は7,229百万円の損失)となりました。日本では、PCオンラインゲーム及びモバイルゲームともに減収となりました。
② 韓国
当連結会計年度の売上収益は220,433百万円(前期比0.0%増)、セグメント利益は112,265百万円(同6.9%減)となりました。韓国セグメントの売上収益には、子会社であるNEXON Korea Corporationの傘下にあるNEOPLE INC.の中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれます。
③ 中国
当連結会計年度の売上収益は2,821百万円(前期比15.2%減)、セグメント利益は1,557百万円(同20.8%減)となりました。
④ 北米
当連結会計年度の売上収益は15,956百万円(前期比17.3%減)、セグメント損失は5,527百万円(前期は8,490百万円の損失)となりました。
⑤ その他
当連結会計年度の売上収益は1,683百万円(前期比217.7%増)、セグメント損失は957百万円(前期は525百万円の損失)となりました。
当連結会計年度末の総資産は、719,088百万円となりました。流動資産は553,496百万円となり、その主な内訳は、現金及び現金同等物253,636百万円並びにその他の預金257,331百万円であります。非流動資産は165,592百万円となり、その主な内訳は、有形固定資産23,481百万円、のれん42,480百万円、無形資産21,519百万円、その他の金融資産(非流動)47,256百万円及び繰延税金資産21,486百万円であります。
負債合計は87,957百万円となりました。流動負債は41,168百万円、非流動負債は46,789百万円となり、その主な内訳は、繰延収益26,200百万円、繰延税金負債16,774百万円及びリース負債10,636百万円であります。
資本合計は631,131百万円となりました。その主な内訳は、利益剰余金555,038百万円であります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、前連結会計年度末に比べ48,344百万円増加し、253,636百万円となりました。当該増加には資金に係る為替変動による影響△362百万円が含まれております。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は105,073百万円(前期は118,018百万円の収入)となりました。主な増加要因は、税引前当期利益121,968百万円、減損損失18,006百万円、減価償却費及び償却費7,694百万円によるものであり、主な減少要因は、法人所得税の支払額20,540百万円、為替差益14,065百万円及び段階取得に係る差益7,480百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は28,625百万円(前期は68,183百万円の支出)となりました。主な減少要因は、有価証券の取得による支出31,519百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は27,742百万円(前期は8,260百万円の収入)となりました。主な減少要因は、自己株式取得による支出27,225百万円によるものであります。
(生産、受注及び販売の状況)
当連結会計年度における報告セグメントごとの情報を記載しております。
(1) 生産実績
当社グループの生産実績は、金額的重要性が乏しいため、記載を省略しております。
(2) 受注実績
当社グループは、受注活動は行っていないため、該当事項はありません。
(3) 販売実績
当連結会計年度の販売実績を報告セグメントごとに示すと、次のとおりであります。
報告セグメントの名称当連結会計年度
(自 2019年1月1日
至 2019年12月31日)
前年同期比(%)
日本(百万円)7,64975.3
韓国(百万円)220,433100.0
中国(百万円)2,82184.8
北米(百万円)15,95682.7
その他(百万円)1,683317.7
合計(百万円)248,54298.0

(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2018年1月1日
至 2018年12月31日)
当連結会計年度
(自 2019年1月1日
至 2019年12月31日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
Tencent Holdings Limited及びその子会社124,76949.2102,44341.2

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記」に記載のとおりであります。
この連結財務諸表の作成に当たっては、経営者が過去の実績や取引状況を勘案し、会計基準の範囲内かつ合理的と考えられる見積り及び判断を行っている部分があり、この結果は資産・負債、収益・費用の数値に反映されております。これらの見積りについては、一部過去の実績に基づく概算数値を用いるために、不確実性が伴っており実際の結果と異なる場合があります。
(2) 経営成績の分析
2019年12月期における当社グループの売上収益は、248,542百万円(前期比2.0%減)となりました。
この結果、営業利益94,525百万円(同3.9%減)、税引前当期利益は121,968百万円(同3.9%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は115,664百万円(同7.4%増)となりました。
① 売上収益の分析
2019年12月期における売上収益は248,542百万円となり、前期比で2.0%減少いたしました。韓国事業が好調に推移した一方で、前期比で主に中国事業の売上収益が減少したことに加え、主要通貨に対する円高の進行により為替レートのマイナス影響を受けたことから、売上収益は前期比で減少しました。
中国においては、第3四半期連結会計期間に大型アップデートを実施したモバイルゲーム『KartRider Rush Plus』からの増収寄与があったものの、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)の売上収益が減少したことから、前期比で減収となりました。『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)については、旧正月アップデート(1月)や労働節アップデート(4月)がユーザーの好評を博した一方で、アニバーサリーアップデート(6月)及び夏季アップデート(7月)がユーザーの評価を得られず、6月以降ユーザー指標が低下しました。その結果、当連結会計年度下半期の『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)の売上収益は減少しました。
韓国においては、主力PCオンラインゲーム『メイプルストーリー』(MapleStory)が好調に推移したほか、『EA SPORTS™ FIFA ONLINE 4』(以下『FIFA ONLINE 4』)及び『EA SPORTS™ FIFA ONLINE 4M』(以下『FIFA ONLINE 4M』)がサービス移行の影響を受けた前連結会計年度との比較で大きく成長しました。また、第4四半期連結会計期間に配信を開始した『V4』が増収に寄与しました。その結果、韓国におけるPC及びモバイルの売上収益は前期比で増加しました。
日本においては、第2四半期連結会計期間に配信を開始した『メイプルストーリーM』(MapleStory M)からの増収寄与があった一方で、モバイルブラウザゲームや前連結会計年度に配信を開始した複数のモバイルゲームの減収により、売上収益は前期比でほぼ横ばいとなりました。
北米においては、『Choices:Stories You Play』(以下『Choices』)の減収により、売上収益は前期比で減少しました。
欧州及びその他の地域においては、主に当連結会計年度に配信を開始した『AxE』、『天涯明月刀』(Moonlight Blade)、及び『OVERHIT』の増収寄与が、『Choices』及び『Dominations』等の減収を上回ったことから、売上収益は前期比で増加しました。
② 売上原価の分析
主に、『FIFA ONLINE 4』及び『FIFA Online 4M』の売上収益の増加に比例してロイヤリティ費用が増加しました。
この結果、2019年12月期における売上原価は59,586百万円となり、前期比で3.5%増加いたしました。
③ 販売費及び一般管理費の分析
販売費及び一般管理費は、85,117百万円(前期比5.2%減)となりました。これは主に、ストック・オプション費用や広告宣伝費が前期比で減少したことによるものです。
④ その他の収益(費用)の分析
その他の収益は、9,059百万円(前期比134.5%増)となりました。これは主に、当期における子会社株式の段階取得に係る差益が前期に計上した金額を上回ったことによるものです。
その他の費用は、18,373百万円(同54.8%増)となりました。これは主に、連結子会社であるPixelberry Studiosの株式を取得した際に認識したのれん及び無形資産について減損損失を計上したことによるものです。
⑤ 金融収益(費用)の分析
金融収益は、30,040百万円(前期比38.8%増)となりました。これは主に、為替相場の変動の影響によるものです。
金融費用は、2,272百万円(同31.8%増)となりました。これは主に、関連会社に対する投資の減損損失を計上した影響によるものです。
⑥ 持分法による投資損益の分析
持分法による投資損失は、325百万円(前期は837百万円の損失)となりました。これは主に、関連会社の業績の変動によるものです。
⑦ 法人所得税費用の分析
法人所得税費用は8,732百万円(前期比39.6%減)となりました。これは主に、当社の連結子会社であるNEOPLE INC.において繰越外国税額控除額に係る繰延税金資産を計上した影響によるものです。
(3) 経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
① キャッシュ・フローの状況
当社グループにおける中長期的な事業拡大と企業価値向上のために必要な資金需要の主なものは、外注費、人件費等の原価、販売費及び一般管理費、研究開発費等の営業費用であり、投資を目的とした資金需要は設備投資等によるものであります。これらの運転資金及び設備投資資金については、主に自己資金を充当しております。資金については、自己資金のほかに一部の海外子会社については、資金需要への機動的な対応を目的とし、金融機関からの借入を行っております。これらの方策により、必要とされる資金水準を満たす十分な流動性を保持していると考えております。
当社の当事業年度における資本の財源及び資金の流動性につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の状況の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
② 財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末の総資産は719,088百万円であり、前連結会計年度末に比べて69,090百万円増加しております。主な増加要因は、現金及び現金同等物の増加(前期末比48,344百万円増)及びその他の金融資産(非流動)の増加(同33,224百万円増)によるものであり、主な減少要因は、その他の預金の減少(同19,219百万円減)によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は87,957百万円であり、前連結会計年度末に比べて3,436百万円増加しております。主な増加要因は、リース負債(非流動)の増加(前期末比8,507百万円増)によるものであり、主な減少要因は、借入金の減少(同2,101百万円減)及び未払法人所得税の減少(同1,949百万円減)によるものであります。
(資本)
当連結会計年度末における資本の残高は631,131百万円であり、前連結会計年度末に比べて65,654百万円増加しております。主な増加要因は、当期利益計上等に伴う利益剰余金の増加(前期末比113,053百万円増)によるものであり、主な減少要因は、自己株式の取得による減少(同27,218百万円減)及び在外営業活動体の換算等に伴うその他の資本の構成要素の減少(同25,557百万円減)によるものであります。
(5) 経営者の問題認識と今後の方針について
「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4) 経営環境及び対処すべき課題」に記載のとおりであります。
(6) 経営成績等の状況の概要に係る主要な項目における差異に関する情報
IFRSにより作成した連結財務諸表における主要な項目と日本基準により作成した場合の連結財務諸表におけるこれらに相当する項目との差異に関する事項は、以下のとおりです。
(のれんの償却停止)
のれんの償却について、日本基準ではその効果の及ぶ期間を見積り、その期間で償却することとされていますが、IFRSでは償却を行いません。この影響により、IFRSでは日本基準に比べて、のれんの償却費(販売費及び一般管理費)は、前連結会計年度2,929百万円、当連結会計年度3,951百万円減少しております。

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