有価証券報告書-第19期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

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2021/03/26 17:00
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(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の国内感染がほぼ終息した中国では緩やかな経済の回復が見られ、米国においてもやや持ち直しの兆しが見えましたが、新型コロナウイルス感染症の終息時期の見通しは立っておらず、引き続き極めて厳しい状況が続くと見込まれております。経済活動の再開が段階的に進められるなかで持ち直しの動きが続くことが期待されますが、経済回復への道のりは依然として定まらず、また、各国でワクチンの実用化が進められているものの、今後の先行きは極めて不透明な状況となっております。わが国経済においても、感染の再拡大が生じており緊急事態宣言が再発出されるなど、引き続き国内外の新型コロナウイルス感染症の動向や金融経済・社会への影響等から目を離せない状況が続いております。
このような状況の中、地域により多少状況は異なったものの、当社グループ全体では事業に大きな影響を受けずに、引き続きPCオンライン事業及びモバイル事業を展開し、ユーザーの皆様に楽しんでいただける高品質なゲームの開発、コンテンツの獲得、新規ゲームタイトルの配信に努めるとともに、既存ゲームタイトルのアップデートを推し進めてまいりました。具体的には、(ⅰ)大規模マルチプレイヤーオンラインゲームへの注力、(ⅱ)PC、コンソール及びモバイル等、あらゆるプラットフォームでのサービス提供、(ⅲ)自社IPの活用、(ⅳ)特別に価値のある新規IPへの投資、を集中戦略として設定し、グローバル事業の成長に取り組んでまいりました。
上記の結果、当連結会計年度の売上収益は293,024百万円(前期比17.9%増)、営業利益は111,450百万円(同17.9%増)、税引前当期利益は108,171百万円(同11.3%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は56,220百万円(同51.4%減)となりました。
報告セグメントの業績は、次のとおりであります。
イ. 日本
当連結会計年度の売上収益は4,316百万円(前期比43.6%減)、セグメント損失は4,338百万円(前期は3,490百万円の損失)となりました。日本では、PCオンラインゲーム及びモバイルゲームともに減収となりました。
ロ. 韓国
当連結会計年度の売上収益は266,775百万円(前期比21.0%増)、セグメント利益は126,839百万円(同13.0%増)となりました。韓国セグメントの売上収益には、連結子会社であるNEXON Korea Corporationの傘下にあるNEOPLE INC.の中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれます。
ハ. 中国
当連結会計年度の売上収益は3,058百万円(前期比8.4%増)、セグメント利益は1,891百万円(同21.5%増)となりました。
二. 北米
当連結会計年度の売上収益は16,907百万円(前期比6.0%増)、セグメント損失は1,263百万円(前期は5,527百万円の損失)となりました。
ホ. その他
当連結会計年度の売上収益は1,968百万円(前期比16.9%増)、セグメント損失は2,821百万円(前期は957百万円の損失)となりました。
② 財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末の総資産は862,161百万円であり、前連結会計年度末に比べて143,073百万円増加しております。主な増加要因は、その他の金融資産の増加(前期末比139,289百万円増)によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は141,716百万円であり、前連結会計年度末に比べて53,759百万円増加しております。主な増加要因は、繰延税金負債の増加(前期末比34,344百万円増)及び未払法人所得税の増加(同8,371百万円増)によるものであります。
(資本)
当連結会計年度末における資本の残高は720,445百万円であり、前連結会計年度末に比べて89,314百万円増加しております。主な増加要因は、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上等に伴う利益剰余金の増加(前期末比44,769百万円増)及びその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の増加等に伴うその他の資本の構成要素の増加 (同31,464百万円増)によるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,066百万円減少し、252,570百万円となりました。当該減少には資金に係る為替変動による影響4,191百万円が含まれております。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は137,603百万円(前期は105,073百万円)となりました。主な収入要因は、税引前当期利益108,171百万円(前期は121,968百万円)並びに利息及び配当の受取額11,353百万円(前期は11,992百万円)によるものであります。前期と比べて、為替の影響により税引前当期利益は減少いたしましたが、売上収益が増加したこと等により、営業活動による収入が増加いたしました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は140,234百万円(前期は28,625百万円)となりました。主な支出要因は、有価証券の取得による支出86,258百万円(前期は31,519百万円)及び連結子会社である投資ファンドを通じた有価証券の取得による支出31,867百万円(前期は-百万円)によるものであります。前期と比べて、投資ファンドの連結子会社化や、グローバル・エンターテインメント企業への戦略的投資等により有価証券の取得に係る支出が増加した結果、投資活動による支出が増加いたしました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は2,626百万円(前期は27,742百万円)となりました。主な収入要因は、ストック・オプションの行使による収入7,050百万円(前期は3,127百万円)によるものであり、主な支出要因は、配当金の支払額4,417百万円(前期は0百万円)、自己株式の取得による支出2,783百万円(前期は27,225百万円)及びリース負債の返済による支出2,339百万円(前期は1,790百万円)によるものであります。前期と比べて、自己株式の取得による支出が減少し、ストック・オプションの行使による収入が増加したこと等により、財務活動による支出が減少いたしました。
④ 生産、受注及び販売の状況
当連結会計年度における報告セグメントごとの情報を記載しております。
イ. 生産実績
当社グループの生産実績は、金額的重要性が乏しいため、記載を省略しております。
ロ. 受注実績
当社グループは、受注活動は行っていないため、該当事項はありません。
ハ. 販売実績
当連結会計年度の販売実績を報告セグメントごとに示すと、次のとおりであります。
報告セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年1月1日
至 2020年12月31日)
前年同期比(%)
日本(百万円)4,31656.4
韓国(百万円)266,775121.0
中国(百万円)3,058108.4
北米(百万円)16,907106.0
その他(百万円)1,968116.9
合計(百万円)293,024117.9

(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2019年1月1日
至 2019年12月31日)
当連結会計年度
(自 2020年1月1日
至 2020年12月31日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
Tencent Holdings Limited及びその子会社102,44341.271,69424.5

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
2020年12月期における当社グループの売上収益は293,024百万円(前期比17.9%増)、営業利益は111,450百万円(同17.9%増)、税引前当期利益は108,171百万円(同11.3%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は56,220百万円(同51.4%減)となりました。
イ. 売上収益の分析
2020年12月期における売上収益は293,024百万円となり、前期比で17.9%増加いたしました。当連結会計年度においては、中国事業の売上収益が減少したものの、集中戦略の効果により主要タイトル及びモバイル事業がいずれも大きく成長し、過去最高の通期売上収益を達成しました。2011年の上場以降、為替の影響を除くと、売上収益は9年連続で成長しました。
韓国においては、PC オンラインゲーム主力4タイトル全てが好調でした。『メイプルストーリー』(MapleStory)及び『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)は、前期比でそれぞれ97%及び53%成長、『FIFA ONLINE 4』も成長し、それぞれ過去最高の通期売上収益を更新しました。モバイル事業も、自社の人気タイトルのモバイル向けサービス『風の王国:Yeon』(The Kingdom of The Wind:Yeon)、『KartRider Rush+』及び『FIFA MOBILE』や『V4』の増収寄与により、売上収益が大きく増加しました。これらの結果、韓国事業全体は、前期比84%成長し、過去最高の通期売上収益を達成しました。当連結会計年度において韓国事業がグループ売上収益の56%を占めています。
中国においては、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)の減収により、売上収益が前期比で減少しました。『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)については、前年度下半期からのユーザー指標の低下に対して、大型アップデートや継続的なイベントの実施を通じてユーザーエンゲージメントの改善に取り組んで参りましたが、前期比でアクティブユーザー数及び課金ユーザー数が一年を通じて低く、売上収益は減少しました。
日本においては、当連結会計年度に配信を開始した『TRAHA』、『V4』、『FIFA MOBILE』の増収寄与があった一方で、前連結会計年度に配信を開始した『メイプルストーリーM』(MapleStory M)や連結子会社であった株式会社gloopsの売却に伴う減収により、売上収益が前期比で減少しました。
北米及び欧州においては、主に『メイプルストーリー』(Maplestory)及び『メイプルストーリーM』(MapleStory M)の増収により、売上収益が前期比でわずかに増加しました。
その他の地域においては、当連結会計年度に配信を開始した『KartRider Rush+』及び『V4』の増収寄与、また『メイプルストーリー』(Maplestory)の増収により、売上収益が前期比で増加しました。
ロ. 売上原価の分析
売上原価は69,009百万円(前期比15.8%増加)となりました。これは主に、『風の王国:Yeon』(The Kingdom of The Wind:Yeon)の増収寄与や『FIFA ONLINE 4』の売上収益の増加に比例してロイヤリティ費用が増加したことによるものです。
ハ. 販売費及び一般管理費の分析
販売費及び一般管理費は103,711百万円(前期比21.8%増)となりました。これは主に、『風の王国:Yeon』(The Kingdom of TheWind:Yeon)、『KartRider Rush+』、『V4』等のモバイルゲームの好調によるプラットフォーム費用の増加によるものです。
二. その他の収益(費用)の分析
その他の収益は1,796百万円(前期比80.2%減)となりました。これは主に、Embark Studios ABの連結子会社化に伴う段階取得に係る差益を計上した前期との比較によるものです。
その他の費用は10,650百万円(同42.0%減)となりました。これは主に、Pixelberry Studiosに係るのれん及び無形資産について減損損失を計上した前期との比較によるものです。
ホ. 金融収益(費用)の分析
金融収益は15,005百万円(前期比50.1%減)、金融費用は19,049百万円(同738.4%増)となりました。これは主に、外貨建ての現金預金等について為替差損が発生した結果、前期比で金融収益が減少し、金融費用が増加したことによるものです。
へ. 持分法による投資損益の分析
持分法による投資利益は765百万円(前期は325百万円の損失)となりました。これは持分法適用会社の業績の変動によるものです。
ト. 法人所得税費用の分析
法人所得税費用は52,682百万円(前期比503.3%増)となりました。これは主に、在外子会社の未分配利益に係る繰延税金負債を当連結会計年度に追加認識したことによるものです。
② 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
③ 財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度における財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載のとおりであります。
④ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
イ. キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
ロ. 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループにおける中長期的な事業拡大と企業価値向上のために必要な資金需要の主なものは、外注費、人件費等の原価、販売費及び一般管理費、研究開発費等の営業費用であり、投資を目的とした資金需要は設備投資等によるものであります。これらの運転資金及び設備投資資金については、主に自己資金を充当しております。資金については、自己資金のほかに一部の海外子会社については、資金需要への機動的な対応を目的とし、金融機関からの借入を行っております。これらの方策により、必要とされる資金水準を満たす十分な流動性を保持していると考えております。
⑤ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第93条の規定により、IFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 4 重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。
⑥ 経営者の問題認識と今後の方針について
「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 経営環境及び(4) 中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題」に記載のとおりであります。

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