有価証券報告書-第15期(平成30年3月1日-平成31年2月28日)

【提出】
2019/05/30 15:33
【資料】
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【項目】
102項目
業績等の概要
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は2,642,850千円となり、前連結会計年度末に比べ553,356千円増加いたしました。
当連結会計年度末の負債合計は1,448,684千円となり、前連結会計年度末に比べ254,088千円増加いたしました。
当連結会計年度末の純資産合計は1,194,166千円となり、前連結会計年度末に比べ299,267千円増加いたしました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、売上高2,908,042千円(前期比44.9%増)、営業利益は338,044千円(前期は12,750千円の営業損失)、経常利益は337,316千円(前期は14,297千円の経常損失)、税金等調整前当期純利益は346,667千円(前期は1,153,087千円の当期純損失)となりました。
各セグメント別の業績は、次のとおりであります。
また、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。
MT事業
MT事業におきましては、2017年11月『T-4OO(ver.2)』リリース以降の受注高大幅増の売上高への転嫁が進んだことにより、売上高は916,908千円(前年同期比231.6%増)、セグメント利益は124,783千円(前年同期は304千円の損失)となりました。
HT事業
HT事業におきましては、売上高は1,593,020千円(前年同期比4.9%増)、セグメント利益は販売管理費の合理化により258,509千円(前年同期比55.4%増)となりました。
クラウドソーシング事業
クラウドソーシング事業におきましては、前第4四半期よりグループ子会社としてスピード翻訳が加わったこと、及び前期においてエニドアののれんを償却したことにより、当期売上高は398,113千円(前年同期比87.5%増)、セグメント利益は80,253千円(前年同期は92,594千円の損失)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度において、営業活動によるキャッシュ・フローは825,002千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは696,262千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは232,507千円の支出となったため、当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ104,028千円減少して、851,811千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の収入は825,002千円となりました。これは主に、資金の増加要因として税金等調整前当期純利益の計上346,667千円、減価償却費の計上203,298千円、前受金の増加額303,508千円、資金の減少要因として売上債権の増加92,414千円、たな卸資産の増加額21,251千円、などによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の支出は696,262千円となりました。これは主に、資金の減少要因として無形固定資産の取得による支出額573,468千円、有形固定資産の取得による支出額164,223千円、貸付による支出額1,300千円、などによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の支出は232,507千円となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出額261,759千円、新株予約権の行使による株式の発行による収入額41,402千円、などによるものです。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
該当事項はありません。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)
MT事業1,310,071392.6605,604440.0
HT事業190,61370.216,51034.7
合計1,500,685248.0622,115335.9

(注)1.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
2.セグメント間の取引については相殺消去しております。
3.HT事業における翻訳・通訳事業、クラウドソーシング事業について、受注時に翻訳内容(言語、納品日、納品形態)は決定されますが、受注金額の算定基礎となるページ数、ワード数、文字数等が確定しないため、受注金額の記載を省略しております。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2018年3月1日
至 2019年2月28日)
前年同期比(%)
MT事業 (千円)916,908231.6
HT事業 (千円)1,593,0204.9
クラウドソーシング事業 (千円)398,11387.5
合計 (千円)2,908,04244.9

(注)1.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
2.セグメント間の取引については相殺消去しております。
3.最近2連結会計年度における主な相手先に対する販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、いずれの相手先も当該割合が100分の10未満であるため、記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たりましては、連結会計年度末における資産・負債及び連結会計年度の収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。これらの見積りについては過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
なお、連結財務諸表の作成に当たり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.当社グループの当連結会計年度の経営成績等
1)財政状態
(資産)
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ553,356千円増加して2,642,850千円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ17,632千円減少して1,357,505千円となりました。これは、現金及び預金が120,253千円減少したことなどによるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ570,988千円増加して1,285,345千円となりました。これは主に、開発費の先行投資に伴い工具、器具及び備品が124,595千円増加、ソフトウエアが128,687千円増加、ソフトウエア仮勘定が325,331千円増加したことによるものです。
(負債)
当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べ254,088千円増加して1,448,684千円となりました。これは主に、開発資金として1年内返済予定の長期借入金が28,539千円減少、長期借入金が233,220千円減少したことと、前受金が303,508千円増加したことなどによるものです。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べて299,267千円増加し、1,194,166千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益255,869千円計上のため、利益剰余金が255,869千円増加したことなどによるものです。
2)経営成績
当連結会計年度につきましては、MT事業において2017年11月『T-4OO(ver.2)』リリース以降からの受注高の大幅増加傾向がなお続いており、今後の急速な業容拡大に向けての先行投資として開発、営業をはじめとした全部門での増員等、組織体制強化に取り組みました。
(1)売上高及び営業利益
当連結会計年度の売上高は2,908,042千円(前連結会計年度比44.9%増)、営業利益は338,044千円(前期は12,750千円の営業損失)となりました。
(2)営業外損益及び経常利益
当連結会計年度の営業外収益は2,317千円(同28.5%増)、営業外費用は3,045千円(同9.1%減)となりました。
この結果、経常利益は337,316千円(前期は14,297千円の経常損失)となりました。
(3)特別損益及び税金等調整前当期純利益
特別利益は12,499千円となりました。これは、保険解約返戻金11,513千円等によるものであります。
特別損失は3,149千円となりました。これは、固定資産除却損によるものであります。
この結果、税金等調整前当期純利益は346,667千円(前期は1,153,087千円の税金等調整前当期純損失)となりました。
b.当社グループの資本の財源及び資金の流動性
キャッシュ・フローの状況の分析については、「3経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」の項目をご参照ください。