四半期報告書-第86期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は67,349百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,598百万円増加しました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ3,076百万円増加し、31,042百万円となりました。これは主に受取手形、売掛金及び契約資産が1,856百万円増加、年末に向けた生産により仕掛品が772百万円増加、主原料の調達により原材料及び貯蔵品が515百万円増加したことによるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ521百万円増加し、36,307百万円となりました。これは主に退職給付に係る資産が501百万円増加したことによるものです。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は54,077百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,165百万円増加しました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ4,129百万円増加し、29,510百万円となりました。これは主に主原料等の調達増加により支払手形及び買掛金が1,979百万円増加、運転資金の調達により短期借入金が1,617百万円増加したことによるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ36百万円増加し、24,566百万円となりました。これは主に資金の調達により社債が457百万円増加した一方、固定負債の「その他」に含まれる長期未払金が330百万円減少したことによるものです。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は13,272百万円となり、前連結会計年度末に比べ566百万円減少しました。これは主に利益剰余金が1,004百万円減少した一方、為替換算調整勘定が382百万円増加したことによるものです。
この結果、自己資本比率は19.2%(前連結会計年度末は21.2%)となりました。
(2) 経営成績の状況
(単位:百万円)
当第2四半期連結累計期間は、行動制限解除に伴う人流増やインバウンド需要の復活などにより景気は緩やかな回復傾向がみられる一方、物価上昇により消費者の節約志向が高まるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような環境下において当社グループでは、2021年4月よりスタートした中期経営計画において収益性向上と財務体質改善による『持続的成長サイクルの確立』を目指した取組みを推進し、企業価値の更なる向上に努めてまいりました。また、経営の透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための仕組みを構築することを重要な課題と位置づけ、当社グループの持続的な成長と社会課題の解決を軸としたESG課題への対応や、コーポレート・ガバナンスの充実にも継続して取組んでおります。
この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は47,693百万円と前年同期比904百万円の増収(1.9%増)となりました。営業利益は45百万円と前年同期比832百万円の増益、経常損失は46百万円と前年同期比703百万円の増益となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純損失は639百万円と前年同期比693百万円の増益となりました。
なお、当社グループの売上高・営業利益は、主力商品である水産練り製品・惣菜が冬季におでん・鍋物等に向けての需要が高まることと、12月におせち料理関連商品の売上が集中するため、第3四半期に偏重する傾向にあります。前期及び当期における当社グループの各四半期における売上高及び通期の売上高に対する割合、営業利益又は営業損失(△)は次のとおりであります。
(単位:百万円)
(注)当連結会計年度の売上高の通期割合については、通期業績予想に対する割合を記載しております。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(国内食品事業)
国内食品事業では、国内において食品の製造及び販売を行っております。
売上面では、主力の水産練り製品が前年同期比で大幅な増となりました。なかでもカニカマは近年、高たんぱくなヘルシーさが着目され市場拡大が続いており、当社も主力商品「したらば」を中心に大きく売上を伸ばしました。また、食シーンの提案やSNSを活用したプロモーションなどが奏功し竹輪やはんぺん、さつま揚など他の水産練り製品も前年同期を超える売上となりました。さらに当社独自の製法を用いたキャラクター蒲鉾「すみっコぐらしかまぼこ」や「シナモロール ポムポムプリンかまぼこ」が、若い世代のお客様から支持を得て販売を伸ばしました。一方で、競争環境の厳しい中華惣菜や麺状商品の売上が減少しました。また鶏卵の供給不足に伴い、レトルトおでんセットや玉子加工商品に影響が出ましたが、徐々に鶏卵の調達状況は改善しています。商事部門は、引き続き農畜産品などの取扱い商材が伸張し好調に推移しております。
利益面では、資材やエネルギーなどのコストは依然として高い水準にあるものの、価格改定の浸透と主原料のすり身価格が落ち着きを取り戻したことで、増益となりました。
この結果、当セグメントの売上高は32,686百万円と前年同期比1,454百万円の増収(4.7%増)となり、セグメント損失は670百万円と前年同期比1,034百万円の増益となりました。
(単位:百万円)
(海外食品事業)
海外食品事業では、海外において食品の製造及び販売を行っております。
売上面では、タイ国内向けは営業活動強化により回復基調にあるものの、他のアジア圏、中国、米国の各国市場ではインフレ懸念や先行き景況感の悪化見通しなどにより、消費者の生活必需品を優先する節約志向が強まり、主力商品であるカニカマやHealthy Noodle(糖質0g麺)の販売が前年同期比で減少しました。
利益面では、惣菜・農水産物などの仕入商材は堅調に推移したものの、自社製品の売上減の影響が大きく、減益となりました。
この結果、当セグメントの売上高は5,991百万円と前年同期比907百万円の減収(13.1%減)となり、セグメント利益は366百万円と前年同期比424百万円の減益(53.6%減)となりました。
(単位:百万円)
(食品関連事業)
食品関連事業では、国内において食品の運送、その他食品に関連した事業を行っております。
売上面では、当事業セグメントの中心である物流事業において、経済活動の回復に伴い、外食店舗や百貨店、駅ビル、観光地に向けた物量が大きく復調したことに加え、新規顧客の獲得により伸長しました。また料金改定も増収に寄与しました。
利益面でも、2024年問題への対応と諸々のコスト増や電力費の上昇などがマイナス要因としてある一方、売上増分と連動して利益額、利益率ともに確実に獲得しており、対前年同期を上回る実績となりました。
この結果、当セグメントの売上高は9,015百万円と前年同期比357百万円の増収(4.1%増)となり、セグメント利益は255百万円と前年同期比46百万円の増収(22.4%増)となりました。
(単位:百万円)
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ115百万円減少し、6,279百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は860百万円となりました。これは主に、棚卸資産の増加額790百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は469百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出557百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、得られた資金は1,164百万円となりました。これは主に、短期借入金の純増加額1,604百万円等によるものであります。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は41百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(8) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 1 事業等のリスク」をご参照ください。
(9) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金及び設備投資等の資金は、主に営業活動によるキャッシュ・フローである自己資金により充当し、必要に応じて金融機関からの借入を実施することを基本方針としており、今後の資金需要については負債と資本のバランスに配慮しつつ、必要な資金を調達してまいります。
(1) 財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は67,349百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,598百万円増加しました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ3,076百万円増加し、31,042百万円となりました。これは主に受取手形、売掛金及び契約資産が1,856百万円増加、年末に向けた生産により仕掛品が772百万円増加、主原料の調達により原材料及び貯蔵品が515百万円増加したことによるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ521百万円増加し、36,307百万円となりました。これは主に退職給付に係る資産が501百万円増加したことによるものです。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は54,077百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,165百万円増加しました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ4,129百万円増加し、29,510百万円となりました。これは主に主原料等の調達増加により支払手形及び買掛金が1,979百万円増加、運転資金の調達により短期借入金が1,617百万円増加したことによるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ36百万円増加し、24,566百万円となりました。これは主に資金の調達により社債が457百万円増加した一方、固定負債の「その他」に含まれる長期未払金が330百万円減少したことによるものです。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は13,272百万円となり、前連結会計年度末に比べ566百万円減少しました。これは主に利益剰余金が1,004百万円減少した一方、為替換算調整勘定が382百万円増加したことによるものです。
この結果、自己資本比率は19.2%(前連結会計年度末は21.2%)となりました。
(2) 経営成績の状況
(単位:百万円)
売上高 | 営業利益又は 営業損失(△) | 経常損失(△) | 親会社株主に帰属 する四半期純損失(△) | |
2024年3月期第2四半期連結累計期間 | 47,693 | 45 | △46 | △639 |
2023年3月期第2四半期連結累計期間 | 46,788 | △786 | △749 | △1,332 |
当第2四半期連結累計期間は、行動制限解除に伴う人流増やインバウンド需要の復活などにより景気は緩やかな回復傾向がみられる一方、物価上昇により消費者の節約志向が高まるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような環境下において当社グループでは、2021年4月よりスタートした中期経営計画において収益性向上と財務体質改善による『持続的成長サイクルの確立』を目指した取組みを推進し、企業価値の更なる向上に努めてまいりました。また、経営の透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための仕組みを構築することを重要な課題と位置づけ、当社グループの持続的な成長と社会課題の解決を軸としたESG課題への対応や、コーポレート・ガバナンスの充実にも継続して取組んでおります。
この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は47,693百万円と前年同期比904百万円の増収(1.9%増)となりました。営業利益は45百万円と前年同期比832百万円の増益、経常損失は46百万円と前年同期比703百万円の増益となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純損失は639百万円と前年同期比693百万円の増益となりました。
なお、当社グループの売上高・営業利益は、主力商品である水産練り製品・惣菜が冬季におでん・鍋物等に向けての需要が高まることと、12月におせち料理関連商品の売上が集中するため、第3四半期に偏重する傾向にあります。前期及び当期における当社グループの各四半期における売上高及び通期の売上高に対する割合、営業利益又は営業損失(△)は次のとおりであります。
(単位:百万円)
2023年3月期 前連結会計年度 | 2024年3月期 当連結会計年度 | |||||||
第1 四半期 | 第2 四半期 | 第3 四半期 | 第4 四半期 | 第1 四半期 | 第2 四半期 | 第3 四半期 | 第4 四半期 | |
売上高 | 22,848 | 23,940 | 34,982 | 23,921 | 23,699 | 23,993 | - | - |
(通期割合) | (21.6%) | (22.7%) | (33.1%) | (22.6%) | (22.2%) | (22.4%) | - | - |
営業利益又は 営業損失(△) | △70 | △715 | 2,371 | 437 | 101 | △56 | - | - |
(注)当連結会計年度の売上高の通期割合については、通期業績予想に対する割合を記載しております。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(国内食品事業)
国内食品事業では、国内において食品の製造及び販売を行っております。
売上面では、主力の水産練り製品が前年同期比で大幅な増となりました。なかでもカニカマは近年、高たんぱくなヘルシーさが着目され市場拡大が続いており、当社も主力商品「したらば」を中心に大きく売上を伸ばしました。また、食シーンの提案やSNSを活用したプロモーションなどが奏功し竹輪やはんぺん、さつま揚など他の水産練り製品も前年同期を超える売上となりました。さらに当社独自の製法を用いたキャラクター蒲鉾「すみっコぐらしかまぼこ」や「シナモロール ポムポムプリンかまぼこ」が、若い世代のお客様から支持を得て販売を伸ばしました。一方で、競争環境の厳しい中華惣菜や麺状商品の売上が減少しました。また鶏卵の供給不足に伴い、レトルトおでんセットや玉子加工商品に影響が出ましたが、徐々に鶏卵の調達状況は改善しています。商事部門は、引き続き農畜産品などの取扱い商材が伸張し好調に推移しております。
利益面では、資材やエネルギーなどのコストは依然として高い水準にあるものの、価格改定の浸透と主原料のすり身価格が落ち着きを取り戻したことで、増益となりました。
この結果、当セグメントの売上高は32,686百万円と前年同期比1,454百万円の増収(4.7%増)となり、セグメント損失は670百万円と前年同期比1,034百万円の増益となりました。
(単位:百万円)
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | |||
売上高 | セグメント 損失(△) | 売上高 | セグメント 損失(△) | |
第2四半期連結累計期間 | 31,231 | △1,704 | 32,686 | △670 |
(海外食品事業)
海外食品事業では、海外において食品の製造及び販売を行っております。
売上面では、タイ国内向けは営業活動強化により回復基調にあるものの、他のアジア圏、中国、米国の各国市場ではインフレ懸念や先行き景況感の悪化見通しなどにより、消費者の生活必需品を優先する節約志向が強まり、主力商品であるカニカマやHealthy Noodle(糖質0g麺)の販売が前年同期比で減少しました。
利益面では、惣菜・農水産物などの仕入商材は堅調に推移したものの、自社製品の売上減の影響が大きく、減益となりました。
この結果、当セグメントの売上高は5,991百万円と前年同期比907百万円の減収(13.1%減)となり、セグメント利益は366百万円と前年同期比424百万円の減益(53.6%減)となりました。
(単位:百万円)
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | |||
売上高 | セグメント 利益 | 売上高 | セグメント 利益 | |
第2四半期連結累計期間 | 6,898 | 790 | 5,991 | 366 |
(食品関連事業)
食品関連事業では、国内において食品の運送、その他食品に関連した事業を行っております。
売上面では、当事業セグメントの中心である物流事業において、経済活動の回復に伴い、外食店舗や百貨店、駅ビル、観光地に向けた物量が大きく復調したことに加え、新規顧客の獲得により伸長しました。また料金改定も増収に寄与しました。
利益面でも、2024年問題への対応と諸々のコスト増や電力費の上昇などがマイナス要因としてある一方、売上増分と連動して利益額、利益率ともに確実に獲得しており、対前年同期を上回る実績となりました。
この結果、当セグメントの売上高は9,015百万円と前年同期比357百万円の増収(4.1%増)となり、セグメント利益は255百万円と前年同期比46百万円の増収(22.4%増)となりました。
(単位:百万円)
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | |||
売上高 | セグメント 利益 | 売上高 | セグメント 利益 | |
第2四半期連結累計期間 | 8,658 | 209 | 9,015 | 255 |
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ115百万円減少し、6,279百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は860百万円となりました。これは主に、棚卸資産の増加額790百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は469百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出557百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、得られた資金は1,164百万円となりました。これは主に、短期借入金の純増加額1,604百万円等によるものであります。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は41百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(8) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 1 事業等のリスク」をご参照ください。
(9) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金及び設備投資等の資金は、主に営業活動によるキャッシュ・フローである自己資金により充当し、必要に応じて金融機関からの借入を実施することを基本方針としており、今後の資金需要については負債と資本のバランスに配慮しつつ、必要な資金を調達してまいります。